2017年06月08日

腰痛(18)

腰痛症

特異的腰痛の問題

「神経障害性の疼痛」と「神経痛」は違うの?

「神経障害性疼痛」とは、

神経が障害されたり圧迫されることで起こる「痛み」や「しびれ」とされています。

さすが!!厚生省というお役所の玉虫色の言葉ですね。

医師にも製薬メーカーの両者に納得のいく内容の言葉になっています。

メーカーの宣伝にもジンジン、ビリビリとした痛みの感覚は「神経障害性疼痛」かも?

お医者様に相談しましょう!!・・・・・とテレビや新聞広告で宣伝していますね。

「神経障害性疼痛」

末梢神経や中枢神経そのものの損傷(圧迫・絞扼・切断・脱髄)や疾患が原因の神経の痛み。

(慢性的に痛みが起こるかどうか?は別)とされています。

神経障害性疼痛の症状は、

通常では痛みを引き起こさない刺激(軽い接触や圧迫、適度の温熱や冷却)で

痛みを生じるのが特徴とされています。

神経障害性疼痛の痛み方は、ビリビリするような痛み・ズキズキする痛み・灼けつくような痛み・

電撃性の刺すような痛みなどと表現される痛みです。

日常的に私達が腰痛と呼んでいる「疼痛」とは少し趣が違います。

神経痛の特徴である「疼痛」とも趣が違っています。

ただ電撃性の刺すような痛みは、おそらく瞬間的な神経痛の「痛み」として認識されています。

このあたりが神経痛(症候性神経痛)にも「神経障害性疼痛」の薬剤が使用される要因?

しかし、ビリビリ・ズキズキ・灼けつくような形容詞の感覚は、どうでしょう?

ご丁寧に、それらの形容詞の後にワザワザ「痛み」という名詞を付け加えています。

これこそが、

さすが!!厚生省というお役所の玉虫色の言葉ですね。

医師にも製薬メーカーの両者に納得のいく内容の言葉になっています。という由縁です。


現在、頻繁に使用されている神経障害性疼痛治療薬の代表的な薬剤が

(プレガバリン)製薬名:リリカになります。

現在、腰椎ヘルニアなどで非常に頻繁に使用されている薬剤です。

ジンジン、ビリビリという感覚の形容詞を「疼痛」か「しびれ」は別として

まさしく宣伝の通りジンジン、ビリビリとした痛みの感覚は「神経障害性 疼痛」かも?

その神経障害性疼痛治療薬の薬効は?

 過剰に興奮した興奮性神経系において、電位依存性カルシウムチャネルの機能に対し
 補助的な役割をになうα2δ(アルファ2デルタ)サブユニットと強く結合する。
 すると、神経シナプスにおけるカルシウム流入が低下し、グルタミン酸等の
 興奮性神経伝達物質の放出が抑制されます。
 グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離を抑制することにより、
 過剰に興奮した神経を鎮め、痛みを和らげます。
 その結果として、神経障害性疼痛や線維筋痛症による痛みがやわらぐのです。

 このα2δサブユニットは、正常時には無髄C線線維に作用するのですが、

 神経障害時には有髄神経A線維にも発現し、痛覚過敏に関与すると考えられています。

 ポリモーダル受容器:無髄C線維:痛覚線維 遅い痛み 鈍い痛み、ジーンとする痛みで

              二次痛と呼ばれています。

              かゆみ、温度感覚二も関係します。

 有髄神経A線維:α、β、γ、δが有る

            Aδは痛覚線維、速い痛み、チクッとした痛み、チクチクする痛みで

            一次痛と呼ばれています。

            Aβは感覚、振動知覚、位置感覚を司り触覚線維とも呼ばれる。
            痛覚線維よりも弱い刺激で反応する
            
            ※神経は太いほど、伝導速度は速い。
              A線維、B線維、C線維の順に細くなる
              太い線維は、触覚、振動角、位置覚
              細い線維は、痛覚、温度覚

したがって、痛みにおいては、有髄Aδ線維による速い疼痛として伝導され続いて

無髄C線維によって遅い痛みとして伝えられます。

例)消したばかりのマッチで刺激すると、

 最初に一瞬刺すような痛みを感じます。

  有髄線維Aδの一次痛、速い痛みで鋭く、チクチクするような痛みで局在が明瞭

 その後、局在は明瞭ではなく、鈍く、疼くような、あるいは焼きつくような持続性の痛み

  無髄C線維の二次痛になります。


このようにヘルニアなどで神経圧迫して神経が障害されて「神経障害性疼痛」がおこるために、

「神経障害性疼痛」の薬剤である(プレガバリン)製薬名:リリカを使用する。

ところが、細い神経線維は障害されにくく、再生力が極めて強いとされています。

つまり、神経線維の圧迫の痛みを伝えるAδ、C線維には異所発火がもっとも起こりにくい。

最もおこりにくい神経線維に対する薬剤が使用される?


リリカと同様にα2δサブユニットに作用しカルシウムイオンの流出する薬剤に

抗痙攣薬ガバペンチン(商品名:ガバペン)が有ります。

  ガバペンチンはCaチャネルを阻害することでCa2+の流入を抑え、
  神経伝達に関わる物質の放出を抑制します。
  てんかんやレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)などの
  神経性疼痛の治療薬として活用される薬がガバペンチンです。


リリカはこのガバペンから派生した薬物で、日本での適応はないが抗てんかん作用を持っている。

リリカの適応症の変遷として、当初は帯状疱疹後の疼痛に限られていました。



その後、末梢神経性障害性疼痛に適応が広がり、今では単に神経障害性疼痛で良いとされており

線維筋痛症まで適応症が広がっています。

帯状疱疹後の疼痛は非常に強く痛み、まさしくピリピリとした痛みが何度も消えては何度も出現し、

長期間繰り返しされる後遺症に悩ませられます。

最近は、帯状疱疹に非常に効果のある抗ウイルス剤(ゾビラックス・バルトレックスなど)が

初期に処方されることにより、後遺症も随分減少したように思われます。

なぜ?適応が広がったのかは?その理由は分かりません。


α2δ という蛋白質は、大脳を含め末梢神経まで、神経の広い範囲に存在しています。

どちらにしてもヘルニアによる神経圧迫による神経障害の痛み?とは関係ないかな?

これが、「大脳を含め末梢神経まで、神経の広い範囲」という点が、

線維筋痛症にも適応された原因かな?

神経圧迫が直接原因でない疼痛に、大脳まで影響される薬剤を長期間使用し続ければ・・・・・・・・・



原点に戻って神経痛とは?しびれとは ジンジン、ビリビリとは?



touyou8syok9 at 23:00│Comments(0)TrackBack(0) 腰痛 | 特異的腰痛

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