2018年08月09日

腰痛(50)

特異的腰痛の問題

特異性腰痛である腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症などでは深部の軟部組織が

ターゲットになるので、特に順序が必要になるのです。

治療は表層から深層部に徐々に進める。
 
1、皮膚→2、各筋の筋膜→3、筋→4、腱→5、骨膜→6、関節

手技による治療では、まあ当然といえば当然ですね。

表層筋の緊張を緩めなければ、深層筋のどこが異常がわからない。

深層筋に触れることも出来ない。

当たり前です。無理に行えば表層部の組織を破壊するだけ。

ターゲットがどこか?ターゲットに触れることも出来ない。

まさに闇夜に鉄砲です。行き当たりばったりの手技になってしまいますね。


次に神経症状の観察(当然上記の治療前に調べておく)

何度も言うように、本来ヘルニア塊などが神経根を圧迫すれば・・・・・・・・

知覚の低下(麻痺)と筋力の低下(運動障害)が存在します。

したがって、知覚の麻痺と運動障害あるいは筋力低下がなければ、

実地臨床では、ターゲットを定め上記を施術治療すればかなり好転するのですが

神経根症状のような疼痛、シビレなどが残存する場合があるのも事実です。

神経症状では有りますが、あくまでも、神経根症状のような・・・・・・・です。

まず治療の順序として、

1,運動麻痺の有無。(筋力テストによる筋力低下の確認)

    筋力4は積極的に保存療法、筋力3は注意深い観察の元で保存療法。

    筋力2になればやはり手術を考慮すべき段階です。

2,感覚障害の有無。(知覚低下の確認、触覚、痛覚の消失あるいは減弱)

3,神経反射障害の有無。(腱反射、病的反射などの確認)

4,馬尾症候の有無。

  会陰症状、直腸膀胱障害。性機能障害の有無。

  残尿感、頻尿感はモチロンですが男性の場合の場合は便秘の異常にも注意

  以上の神経症障害の有無と程度は必ず確認。

4、の馬尾症候から症状がイキナリ始まることはまずありません。

4、が確認できれば、保存療法はあきらめ早期に手術を考えるべきです。


慢性的に神経根が圧迫されれば以上のように運動麻痺、感覚麻痺がおこるのです。

これも当たり前ですね。

普通は、痛みを感じない、動かせない状態に陥ります。


ところが不思議に特異的腰痛と診断された人たちの大半は本来の神経症は、アリマセン。

多く訴えるのは、疼痛とシビレ感覚です。

確かに上記の治療をしても訴える人は非常に多く存在します。

なぜでしょう?


また、手術後も痛みは軽減したが、軽い腰痛あるいは今までなかったシビレや異常感覚が

出現して悩まされているという人も、多く存在します。

その多くは、坐骨神経の走行に沿った疼痛であったりシビレ感、異常感覚であったりします。

確かに、手術後のMRIなどではヘルニア塊などは消失しているので手術は成功しています。

なぜ?このようなことがおこるのでしょうか?


疼痛やシビレや異常感覚の原因は

 1,疼痛物質、炎症性物質が原因

 2,神経そのものに傷害がおこるのではなく、むしろ傷害を受けていない神経である

   正常な神経あるいはダメージの少ない神経が疼痛あるいはシビレなどの様々な

   過剰反応を起こす。

1,の場合は理解しし易く、日常生活や不意に起こる激しい筋収縮や筋痙攣による筋虚血、

 筋収縮や筋細胞の損傷などで引きおこしたり、腰椎背筋群のコンパーメント内圧の上昇による

 筋血量の減少などによる炎症物質、疼痛物質は受容体が反応して症状をひきおこす。

 これは、通常の腰痛症でも当たり前におこる反応です。

 したがって表層から深層までの手技の治療で徐々に疼痛もシビレも順次消失していきます。

 手術による治療においても、術後しばらくは疼痛、シビレなどは残存しても順次消失します。


ところが、特異性腰痛では時間経過してもなかなか消失しない状態が続くのです。

今回の本論としては、

 2,がむしろ特異的腰痛であるヘルニアや脊柱管狭窄でおこる症状の原因ではないか?

 あくまで想像の域にはなりますが、臨床的にはスッキリ、納得できる場合が多い。

 腰椎ヘルニアなどの症状は、椎間板が脱出した直後の強い腰痛が発生した後、

 その周囲組織に存在する正常な神経の神経、あるいは周囲の組織の神経終末の受容器が

 正常に反応しているため慢性的に疼痛やシビレなどの異常感覚など症状が引き起こされる。

 たとえヘルニア槐を取り出し除圧に成功しても新たな慢性痛、、シビレ、異常感覚にな悩む。

 このように考えれば実に理に合います。(・・・っと思っています。)

 典型的な例がアディロニアです。

 このような症状は、アディロニアの典型的な症状からは逸脱していますので

 依然私は、この状況はヘルニアなどでは起こらないと考えていたのですが・・・・・・・・

 今ではむしろ、慢性的な疼痛、シビレなどの異常感覚を訴える人の多くの人達は、

 このような状況に陥っている状況と考えるようにして施術治療するようにしています。

 (治療・臨床する側の人間として納得できる答えがない状況から脱出したい!!

  間違っているかも?でも闇夜に鉄砲状況で臨床を行いたくはアリマセンので)

 臨床の例として考えて欲しいのは、

 反射性交感神経ジフトロフィー、カウザルギーは受容器や交感神経の興奮によって

 ノルアドレナリンに反応したAβ線維などの興奮を引き込み難治性の疼痛がおこる疾患として

 知られています。

 特異的腰痛の症状はこのような状況にまで、陥ってはいない中途半端な状態として考える。

 従って、表層から深層までうまく手技で処理できたとしても神経症状がいつまでもひつこく、

 残存した状況に陥り、患者も治療者も悩ますこととナル。

 また手術を行うことによって、存在していなかったシビレなどの異常感覚が出現する。

現状では私はこのような考えに沿って施術してます。


そのようにして悩みながら臨床を続けていましたが、

先月の触圧覚刺激法小林教室の研究会でご指導していただきいたなかで・・・・・・

(「自律神経由来の症状についての新しいアプーチの仕方」 講義と実技のなかで)

私のこの考え方は正鵠を得るとはいえないかもしれないが・・・・・

臨床的には決して間違ってはいない。・・・のでは・・・・・・・と思えるようになりました。

次回に、




touyou8syok9 at 23:00│Comments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔