2018年11月08日

腰痛(57)

特異的腰痛の問題

神経損傷の種類

axonostenosis型の障害のentrapment neuropathyとは?

腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄と関連性があるのでしょうか?

整形では、腰椎椎間板ヘルニアや変形性脊椎症による脊髄神経根症状は

entrapment neropathyではない。・・・・・となっているのですが・・・・・・・・


entrapment neuropathyとは? 

entrapment(ワナにかける)neuropathyとは、末梢神経がその経路中の特定部位で

周囲組織によって圧迫、絞扼された状態になって局所障害をおこし、その結果

神経障害を起こします。 直訳すると絞扼神経障害 です。


因みに腰部椎間板ヘルニアの実験、実証(エビデンス?)では

犬の神経根に無理矢理に輪っかをはめ締め込んだり、硬膜外腔に異物を挿入したり・・・・・・と、

どこが違うの?


それはともかく、entrapment neuropathyは、末梢神経が靱帯や筋膜、腱などによって

囲まれた間隙あるいは骨と靱帯によって形成されたトンネルなどを通過する部位で

絞扼されることによっておこるとされています。

要するに、末梢神経が通る部位のトンネルやが狭くなるために引き起こされる。

あるいは日常生活による動作により絞扼される部位の機械的刺激によってもおこる。


神経損傷があるとはいえ、神経の軸索や髄鞘の限局性の変性あるいは内神経神経鞘は

無事で離断されず周囲を完全に包んでいる状態で再生していくため回復するとされています。


entrapment neuropathyの症状

 神経痛、知覚障害、運動障害であるが、多くは痛みが主になります。

 痛みは神経の利患部よりも末梢部に放散するが、時には中枢側への伝達痛もある

 知覚障害としては、自覚的なシビレ感のほかに末梢部の知覚鈍麻を認める

 運動障害は軽度であって、筋力の減退や筋萎縮を認めることがある。

腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄がヘルニアによる神を圧迫が原因とすると

神経損傷の種類においてはSeddonによる前回の1,局在性伝導障害(neurapraxiaと)と

今回のBauwens、Pによるaxonostenosis型のentrapment neuropathyが、

非常によく似ている?


整形では、腰椎椎間板ヘルニアあるいは腰部脊柱管狭窄による馬尾症状とは違う。・・・・・

鑑別が必要とされており、明らかに一線がひかれています。

でも、原因や症状は非常に類似していますね。


<代表的な疾患>

上肢におけるentrapment neuropathy

 手根管症候群

 尺骨管症候群

 肘管症候群

 橈骨神経のentrapment neuropathy

下肢におけるentrapment neuropathy

 モートン病

 足根管症候群

 総腓骨神経のentrapment neuropathy

 伏在神経のentrapment neuropathy

<治療>

  薬物は、抗炎症鎮痛剤、ステロイド、ビタミン剤

  あまり鎮痛補助剤は使用されていないようです。

  無効の場合は、最終的に手術となっています

いかがでしょうか?

病態と治療法は腰椎椎間板ヘルニアと非常に似ています。

治療のヒントが見つけられないでしょうか?


さて頚肩腕症候群も腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄と類似していますね。

頚肩腕症候群

 頚椎症・・・・・・・頸椎の変形性脊椎症および椎間板ヘルニア
 
 胸郭出口症候群・・・・・・斜角筋症候群、肋鎖症候群

 頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)


頚椎症の頚部椎間板ヘルニアと腰部椎間板ヘルニア

頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)と腰部脊柱管狭窄

胸郭出口症候群とentrapment neuropathy

非常に類似しています。

次回に






touyou8syok9 at 23:00│Comments(0) 腰痛 | 特異的腰痛

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