2019年05月23日

関節の痛みを治そう!!(4)

関節痛がおこる主な二つの要因

広い意味での関節が要因となる。

1,関節内に炎症がおこった場合。

2,関節周囲の軟部組織も含めて関節痛。

 関節を取り巻く結合組織に存在する痛覚受容器が興奮しておこる。

 広い意味で、関節包の外(関節包の外層を含む)結合組織ですね。

 関節包の外層の腱膜、骨膜、筋膜などに存在する痛覚受容器が興奮して

 疼痛が発生あるいは助長されます。

 筋の短縮痛、収縮痛、筋硬結、関節の浮腫(関節包の内層も外層もどちらも痛覚に反応)、

 コンパ−メント症候群などはよく知れいます。

 1は、関節内の炎症

 2は、関節周囲の筋筋膜性の疼痛、関連痛 虚血性の疼痛

 1の影響で2に疼痛が派生する場合もあるし、関節周囲の異常、障害によって

 1の関節腔内に炎症が引きおこされる場合も当然おこります。

 疼痛の悪循環そのものです。

 どちらにしも、これらは関節痛の範疇になります。

  ちなみに、筋そのものつまり筋線維には痛覚受容器は存在しないとされています。

  筋の痛みは、関節を稼働する際に筋膜、腱膜あるいは筋腱腱移行部あるいは

  筋硬結、筋スパズム、栄養などを与えている周辺の細動脈組織などに存在する

  痛覚線維によって発生するのです。

   例外的に筋線維の痛みに横紋筋融解症があるが、事故や負傷の外傷あるいは

   脱水、薬剤などの非外傷的な要因でおこることもあるが例外的ケースです。

   最近は、熱中症による脱水による筋痙攣と疼痛が頻繁に起こっているようです。

   微量無機質の過不足で輸液の点滴が有効です。

   また、レディガガが患った線維筋痛症という疾病がありますが、原因は不明ですが

   様々な原因と数カ所の圧痛点と典型的な症状があって初めて診断されますが

   筋線維が痛みを感じて発生している疼痛ではありません。

3,関節の炎症時には関節周囲のみならず大脳皮質のニューロンにおいても自家発電が

  増加し、関節への弱い刺激に対しても異常に反応し、刺激終了後も持続的な放電を示す。

  このような場合脊髄後角におけるサブスタンPやCGRPなどの濃度が上昇している。

  したがって、炎症がある関節を動かすときは、正常可動域範囲内の運動であっても

  痛みを増強、増悪する可能性がある。

  患部に直接的な手技などを加えると疼痛が増強してしまいます。

  患部の安静が必要で、患部から遠隔部の治療、施術が必要なケースです。

  治療、施術、リハビリを実施しているつもりが、かえって疼痛を増強増悪させるケースで

  治療サイド、患者サイドが注意して認識しておく必要があります。

  
1と2が関節そのもの、関節周囲の疼痛で広い意味での関節痛の一つの要因

3は少し違った痛みですが、結果的には関節の痛みには違いありません。

以上は、いずれにしても、侵害刺激(化学的、物理的、熱的刺激)により※侵害受容器が興奮して

疼痛を感じる。

※侵害受容器と痛覚受容器は同じでありませんが、ほぼ同様

 侵害受容器とは、神経性で侵害刺激に特異的に反応する感覚受容器。

 侵害受容器が関与する痛みが、侵害受容性疼痛である。つまり痛覚受容器になる。

  侵害受容器は、Aδ線維とC線維、Aβ 線維の末梢終末の髄鞘が消失した自由終末

 侵害受容器は、生理的な条件では
 
  Aδ線維とC線維の自由終末が侵害刺激に反応して疼痛

  Aβ 線維は、非侵害刺激(触覚、圧)に反応するが無痛

 組織損傷や炎症、神経損傷などの病的条件下では、

  C線維 Aβ 線維が反応し、痛覚過敏やアロデニアを引きおこす

 侵害刺激には化学的、機械的的、熱的刺激が存在する。

 ポリモーダル受容器であるC線維は 機械的、化学的、熱刺激に反応するし侵害受容器

 このC線維は炎症メディエーターと呼ばれる発痛物質であるブラジニキニン、ヒスタミン、サイトカイン

 プロスタグランジン、フリーラディカルとよばれる活性酸素、NOに反応して、

 痛覚閾値の低下による痛覚過敏に作用する。

 炎症メディエーターは、血管透過性亢進、血管拡張、白血球の遊走・浸潤、組織破壊などの

 作用を引き起こす事も知られており、当然痛みを増悪、増強させる。

 Aδ侵害受容器はおもに機械的侵害受容器

 Aδは、通常機械的刺激:筋の伸展、収縮、非侵害性圧刺激に反応する

 Aδは、温度、化学的刺激により感作され、その1/3のものが侵害受容性に変わり、
      虚血、低酸素、侵害性の局所的筋内圧上昇に反応するようになる。

 Aδ、Cは、温度感受性である。
       50% は虚血、局所の圧上昇や侵害受容性の化学刺激にも応じる。

 Aβ 、は正常範囲を超えた、過度な動きに反応し、筋と同様に痛みを伝えると考えられる。


 筋肉の痛覚線維は、筋線維を包む結合組織、細動脈のまわりおよび筋肉と腱の結合部にみられる。

 毛細血管や筋線維に、痛覚線維はない。

  ついでに、

   a群:筋紡錘の環らせん終末

   Ib群:ゴルジ腱器官

以上が、疼痛が関節内および関節周囲で発生する大きな要因のひとつ。


この要因に対応する治療のポイントとして、

1,化学的侵害刺激を刺激させない、刺激量、回数を減少させる。

  炎症メディエーターを発生させない、発生を減少させる。

2,機械的侵害刺激を刺激させない、刺激量、回数を減少させる

  関節をふくめ関節周囲の筋線維を包む結合組織、細動脈のまわりおよび筋肉と腱の結合部に

  存在する侵害受容器を利用する。

3,関節運動の正常化。筋活動の正常化。

極めて単純な理論ですね。


さて、もう一つの大きな要因は?

次回に


touyou8syok9 at 22:00│Comments(0) 一般 | 関節の痛み

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