神経痛

2008年01月08日

神経痛の痛み? 関節の痛みとは?

驚きましたか〜。

神経痛には消炎・鎮痛剤があまり効果がない事実が。

神経痛には消炎・鎮痛剤があまり効果がない理由が理解できたでしょうか?


でも消炎・鎮痛剤が効く?

たとえば、坐骨神経痛などでは効果がある場合が多いですね。

でも純粋な坐骨神経痛は非常に少ない。

多くは腰椎椎間板を含む、腰椎を構成する椎間関節に付随する靭帯や筋肉あるいは、
もっと広く腰仙関節、仙腸関節などに付随する筋肉や靭帯の異常や炎症による痛み、
あるいは椎間板ヘルニア由来による、末梢神経(自律神経系)による、
坐骨神経痛のような・・・・坐骨神経の痛みに良く似た痛みが多いと思っています。
つまり、神経痛に非常に似通った痛みと解釈できます。

だから消炎・鎮痛剤が効果があります。

だから、われわれの関節に対する手技によるアプローチで痛みが改善されるのです。

三叉神経痛には、ほとんど消炎・鎮痛剤は効果がありません。
最も良く理解できるのは、ウイルスなどに侵された神経痛には、ほとんど効果がありませんね。
当然、お医者様は消炎・鎮痛剤ではなく、別のお薬を処方します。

純粋な神経痛は、このように非常稀で、特殊な疾病と思ってください。


神経痛ではない。

中枢性の痛みではない。

リウマチでもない。感染性でもない。

内臓性の疾患でもない。

当然、良性、悪性などの腫瘍でもない。


それでは、いったいこの痛みは?

なんどもいいますが、
そのほとんどは、関節の痛み、それに付随する関節包や腱・筋肉の痛みだと思います。


それでは関節の痛み、それに付属する筋肉・腱の痛みとは?


痛む場所がいろいろ変わってきます。

そして、その痛む場所はいずれも関節のあるところばかりです。

痛む時間も短かったり、長かったり、

痛む程度も、強かったり、弱かったり様々です。

痛みの表現は、締め付けれれるよう、鈍い、深い、疼く、等などと表現されます。

一般的に、このような痛みが続くと、神経痛だと思いがちですが、そうではアリマセン。

なかなか区別しずらいのですが、痛みの現れ方が、解剖的な神経の走行や広がり方と
一致しないのです。 


もう一度、神経痛の痛みとは?

前々回の説明のように、神経痛の五箇条を満たす。
特に、1、発作性の痛み 2、瞬間性の痛み 3、神経走行に沿って放散する放散性の痛み
この三つの条件をを満たさなければ、神経痛とは言わない。
そして4、誘因性の痛み 5、発作時以外は全く無症状という合計、五つの条件があります。

そして、神経の痛みの表現は、
鋭い、光が走るような、火がつくような、 ズキズキしてはじかれるように走る、焼けるように、等と
表現されるようです。
神経痛の特徴である発作性、発作性、放散性、発作以外は全く無症状を良く表しています。

そして純粋神経痛には消炎・鎮痛剤があまり効果がない。

血管性の痛みの表現は、脈打つように、広がるように、等と表現されます。
これは、関節などが炎症により、腫れたりする場合に自覚的に感じたりするでしょう。
消炎・鎮痛剤によく反応し効果も高い。


関節の痛みの種類としては、

ジットしていても痛い(自発痛)→炎症がある時など。

下肢や脊椎などでは身体の重みがかかると痛い。関節自体の痛みは荷重がかかると痛む。
(荷重痛)→骨と骨が圧迫された時など。

動かした時に痛む(動作痛、運動痛)→関節包や筋・腱などが伸ばされた際痛む。(伸張痛)
                      →筋・腱などが収縮した際の痛む。(収縮痛)

臨床では、以上の混合した痛みもあるわけですね。

急性期、亜急性期は炎症を多く伴いますので、当然、消炎・鎮痛剤によく反応し効果も高い。

慢性期に移行しても日常生活において常に関節は活動するので、多少の炎症は発生し、また痛みの閾値の拡大は、当然有効に反応しますので、消炎・鎮痛剤の効果があります。


皆さんの関節の痛みは、どのうようなタイプですか?

よく確かめてください。



おまけ

<危険な痛み>

激しい絶え間ない痛み

激しい夜間痛

外傷の既往がないにもかかわらず激しい痛み

治療や姿勢を変えても変化しない痛み

重度なスパズム


これらの場合はただちに、お医者様に受診しましょう。



touyou8syok9 at 08:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年01月05日

「神経痛と診断されて、痛むんですが。」 2回目

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。

前年度の続きとなります。


では、なぜ?

神経痛には、鎮痛・消炎剤が効かないのでしょうか?

○神経痛は炎症をおこしているのではありません。

○神経痛は末鞘神経線維のなかでおこっている現象ですので、 痛み中枢に働きかけても
 影響がない。
 あるいは痛みの閾値(限界値)を少し程度あげても、あまり影響されないほどの痛みです。

結論

鎮痛・消炎剤の効果の作用と神経痛の起こる原因が全く違うからです。


では、神経痛の起こる原因とは?

末鞘神経はインパルス(活動電流)が流れていて、末端で神経伝達物質を出します。
何万本の神経がばらばらに発火してているので、つながって感じるのですが、
何かの機械的刺激(誘因性)で、バーンと一発で神経全体が発火し、
そのときに蓄積されていた神経伝達物質が一度に放出してしまいます。
そのときに痛みがバーンと発生するのです。
神経痛の特徴は、神経全体が一気に一度に全て発火します。(発作性)
一度発火すると、30秒で神経伝達物質がなくなり発作が止まります。(瞬間性)
そして、一度発火した後は、神経伝達物質が一時的に一度に放出されますので、
その神経伝達物質が代謝により蓄積されるまで発作は起こりません。また起こせません。
(発作時以外は無症状)
そして、代謝が始まり神経伝達物質が蓄積され、何かの機械的刺激があるとまた、
バーンと痛みが発生します。(誘因性)


この理由が神経痛が、

「発作性」「瞬間的」「放散性」「誘因性」「発作時以外は無症状」という

前回述べた、神経痛の5か条の理由であります。

そして、これが

鎮痛・消炎剤があまり効果がない本当の理由です。

どうですか? 全く鎮痛・消炎剤の薬理作用とは無関係でしょう。


でも、お医者様から神経痛と診断されたのですが・・・・
鎮痛・消炎剤も効果があるのですが・・・・・・・・?

という人は多いと思います。

別にお医者様の診断が間違っているとは思いません。

神経痛の5か条の1、4、5しか満たさないとか、1,2だけとか1,2、5だけとか
様々場合があります。
あるいは何らかの炎症の際に、これら4、1,2などが混然としているだけかも知れません。
本当に単純に確定診断が決定されることは非常に稀なのです。
一般的な臨床の現場では、おそらく○○であろうという推定診断の方が大部分なのです。


もし、あなたの痛みが鎮痛・消炎剤が効くならば、

神経痛ではない?かも知れません。

純粋な神経痛? ではなくその他の理由も考えられます。

ある意味では、神経痛でないほうが、ラッキーだと思いませんか?

本当の神経痛は稀だと思っています。

むしろ、関節の痛みや付随する関節包や腱、筋が原因が多いと思っています。


つづく



おまけ、

危ない中枢性の痛みとは?

一定の痛みがずうっとつづきます。

痛みが、強くなったり弱くなったりということは、あまりありません。

また痛みというほどでもない場合もあります。

そんな時はシビレや違和感ですが、これが24時間続きます。

これが中枢性の痛みです。

つまり脳や脊髄によって起こる痛みやシビレです。


当然その他、病的反射など中枢性と末鞘性の鑑別する様々な理学的検査は多数あります。

あくまで末鞘神経痛との自覚症状の違いをわかっていただきたいために述べておきます。



touyou8syok9 at 16:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年12月30日

「神経痛と診断されて、痛むんですが」

よく聞く言葉です。

いろんな検査で異常がなかった、「おそらく神経痛でしょう。」

一般に神経痛とは末鞘神経痛を指します。


本当でしょうか?


患者さんはよく自分の痛みを、「神経痛」と表現したり、

またお医者様からも「神経痛」と言われた。とよく言います・・・・・・・が、

神経痛は、とてもハッキリしたある部分の末鞘神経の障害がなければ「神経痛」とは言いません。


良く知られている神経痛としては三叉神経痛、坐骨神経痛、肋間神経痛などです。

身近に、誰もが経験するのは、肘を机の角にぶつけたとき、
一瞬、手の先まで、ピーンとシビレるような痛みが走ることを経験していませんか?
これが典型的な神経痛の痛みです。
肘の後ろにある末梢神経である、尺骨神経にモロに刺激が加わり痛みが発生するのです。

どうして神経痛と表現されるのか? 良く分からない場合が多いのですが、

冷えて響くような痛みや、走るような痛みを神経痛と言われているように思います。


本当の神経痛は非常に稀です。

むしろ、関節の痛みや付随する筋・腱の痛みが多いように思います。

この痛みを神経痛のように感じている。という事が多いと思っています。


それでは、本当の神経痛の痛みとは?


この痛みは、自覚的には、間歇的、つまり時々あらわれる痛みです。

一回あたりの痛みがつづく時間は非常に短く、ピリッとした一瞬の痛みが出るだけです。

ときには、一瞬の痛みでないように思えることがあります。

そんな時には、まるで束ねたはりでチクチクチクッとくりかえし、つつかれたような感じの痛みの

場合もありますが、冷静に観察すると、一瞬の痛みが何度も何度も繰り返し起こっていることが

わかります。

これが神経痛の痛みです。


<神経痛の5か条>

1、必ず発作性である。のべつ幕なし痛むことはありません。(発作性)

2、痛みは瞬間的であり、痛む時間は30秒を超える事はありません。(瞬間性)

3、必ず神経の解剖学的走行にそって放散する痛みである。(放散性)

以上の3つは必須条件です。この3つが揃わないときは神経痛ではありません。

4、そして、多くの場合は、なんらかの誘因がある。(誘引性)

5、発作のない間は全く無症状で、なんら苦痛はありません。(発作時以外は無症状)


いかがでしょうか?

皆さんの痛みは神経痛の痛みですか?


そしていいですか? あまり知られていないのですが、

神経痛には、あまり鎮痛・消炎剤が効きません。


鎮痛・消炎剤の効果は、

1、炎症をおさえ、腫れや熱感がある病辺に働きかけ、

2、脳にある痛み中枢に働きかけ、痛みに対する閾値(限界値)に変化を与えるため、

結果的に痛みを感じにくくする効果があります。


もし、あなたの「痛み」が鎮痛・消炎剤を服用して、痛みが良く治まるなら・・・・・・、

神経痛ではないかも知れません。

純粋な神経痛?ではなく、その他の理由が考えられます。

その理由とは?


つづく


今年はこれで最終の発信です。 キリの悪いところで越年となりました。

12月から何とか、数回にわたってブログを発信できました。

ありがとうございました。


今年の言葉は、「偽」で終わりましたね。

儲かれば何でもいい。 自分さえ良ければ、他人はどうなってもかまわない。

嘘・偽りの1年間でしたね。


ただ今年の最後に、もめにもめていた肝炎訴訟において、

福田首相がすべての肝炎患者を救済すると政治決断されたことは良かったですね。

それにしても、原告団の人々は素晴らしかったですね。

肝炎が進行し、いつ悪化して、いつ死んでしまうかわからない立場にもかかわらず、
自分たちの補償額が少なくなっても、全ての肝炎患者のため、あくまで和解を拒否し、
正しい立場を崩さず、戦う姿勢は感動的でもありました。

原告側要望の全面的に政府が認めるという結果に終わりそうです。

まだまだ予断は許されませんが、きっと良い結果で終わると思います。

また、そう信じたいです。

平成20年が、皆さんにとって、きっと良い年でありますように。

良い年になると、信じましょう!!




touyou8syok9 at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)