末鞘神経原症候

2008年01月15日

一晩で神経が麻痺する。 ハネムーン麻痺とは?

同じベッドで寝た相手と腕枕をしてお休みした甘〜い夜。

酔っ払って自分の腕を枕にして寝込んでしまった夜。


次の朝、

なぜか?物がつかめない!! シビレル。

手首がだらんとなって反ることができない!! シビレル。

その正体は? 


○正中神経の麻痺

この、正中神経が圧迫されたりして障害を起こすと、親指から中指がしびれ、さらに進行すると
物がつまめなくなってきます。これを猿手といいます。

この状態をハネムーン麻痺 honeymoon palsy あるいは睡眠麻痺、ベッド麻痺といいます。

○橈骨神経麻痺

この、橈骨神経が圧迫されたりして障害が起こすと、手の甲を中心にして肘のあたりまでシビレ、
進行すると、手首をそらしたり、指を伸ばしたりできなくなってしまいます。これを垂手といいます。
手関節、指の屈曲は全く正常です。

土曜日の夜の麻痺 Saturday night palsy あるいは睡眠麻痺といったりします。

どちらの場合も、、
圧迫性末鞘神経麻痺(connpuression neuropathy)の一つです。

多い疾患として、正中神経麻痺、橈骨神経麻痺、以外にも、尺骨神経麻痺、腓骨神経麻痺などがあります。


前回の絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )は、

痛みとシビレなどの知覚障害が主で筋力の低下や運動障害は軽微でまれです。
末梢神経の障害の症候群です。

○圧迫性末鞘神経麻痺(connpuression neuropathy)は、

痛みやシビレは軽微で稀なのですが、感覚低下(痛覚の低下)を証明されることが多く、
筋力の低下や運動傷害が主におこります。

麻痺が主体になりますので、皆さんはとっても心配されます。

実際に、運動麻痺の存在する神経障害は厄介な場合が多いのですが、
これらように、原因がハッキリとした 単純な圧迫性末鞘神経麻痺であれば心配要りません。
必ず回復しますので安心してください。

単純な圧迫性末鞘神経麻痺であれば心配要りません。必ず回復しますので安心してください。

原因が このようにして、
皮膚表層に近い部分の末梢神経が外部から圧迫されて、急速に麻痺が起こる場合があります

神経の中心に有る、刺激伝達の役割をする、軸索には全く変化がなく、軸索を包んでいる
髄鞘という部分に、外部からの圧迫により、限局性の変性が起こり軽い損傷が起こります。
運動ま麻痺が高度なのに、知覚麻痺はほとんどなく、シビレ等がおこります。
必ず回復しますので心配要りません。




おまけ、

神経損傷の回復の程度を知る。

1、軸索には全く変化がなく、軸索を包んでいる髄鞘という部分に、外部からの圧迫により、
限局性の変性が起こり軽い損傷が起こります。
運動麻痺が高度なのに、知覚麻痺はほとんどなく、シビレ等がおこります。
比較的早く回復し全治します。
今回の圧迫性末鞘神経麻痺が代表的です。

2、軸索が離断され、それより末鞘の軸索が変性崩壊し、損傷部の末鞘の髄鞘も変性してしまうが、内神経鞘が利断されずに周囲を包んでいる場合、軸索の断片から再生し、末鞘に向かって徐々に伸び、再生していき、髄鞘も再生します。
症状は、当然運動と知覚もともに麻痺しますが、神経線維の再生にしたがい、運動と知覚ともに、中枢から末鞘に向かって徐々に回復していく。。
回復状態を調べるためのチ−ネルサインという検査法で再生神経線維の存在と位置を調べる。

3、神経が損傷部で完全に離断され断端が離開してしまった場合は、当然、完全に運動、
知覚ともに麻痺してしまいます。完全に断端が離開していますので、回復は見込めない。
神経を縫合する手術が必要です。

現実には1、2、3が混在としている場合が多い。
3、が混在していると、部分回復は見込めても、完全回復は見込めない。

前回の絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )は、運動障害は稀ですが、
長期間に渡って神経が閉めうけられるとわたると、髄鞘が瘢痕化したりしますが連続性は保たれており、軸索がしめつけられて細くなってしまい、ひどくなってしまうと徐々に不全麻痺を引き起こしたりする場合もありますが、その場合でも回復の可能性があります。
1、と2、の中間型の障害が起こる場合もあります。


どんな場合でも、運動麻痺と知覚麻痺の両者が存在する場合は、お医者様の診断と治療が必要です。
お医者様は、それぞれの専門医を紹介してくれるでしょう。

痛み自体はそんなに心配はいりません。
運動麻痺、知覚麻痺(痛覚がない、触れられてもわからない)は注意して観察。油断禁物。
お医者様の診断と治療は必要です。
運動麻痺、知覚麻痺の両者が有る。→お医者様にスグに直行。




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2008年01月11日

この痛みは神経痛? 罠にかけられた末梢神経とは?

純粋な神経痛は非常に稀です。というお話はしました。

そしてほとんどが関節に付随する関節包、靭帯、腱、筋肉が原因の痛みが多いとも説明しました

今回のお話は、「関節の痛みの説明」に移行する前に、

日常の痛みの中で、

神経痛に非常に似かよった痛みが発生することがあります。

その名は、絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )といいます。


entrapmenntとは? 
entrapの意味で、罠にかける

neuropathnyとは?
末梢神経がその経路の途中で特定の部分で、周囲組織によって圧迫、絞扼、
された状態になって局所傷害をおこし、その結果神経症状を起こした状態をいいます。

直接訳せば、「罠にかけられ、圧迫、絞扼された末梢神経症状」ですね。
決して、神経痛ではアリマセン。

略して、罠にかけられた末鞘神経とは?

<症状は?>
痛みは、神経痛のように、罹患部分のentrapmennt pointoより末鞘部に放散するが、
まれに中枢側に放散することもあります。
知覚障害として自覚的なシビレ感、末鞘部への知覚の低下を認めます。
運動障害は軽度ですが、神経障害領域の筋肉の萎縮を認める場合もあります。

痛み方が解剖学的神経経路に沿って放散して痛みます。
しかし、神経痛の5か条を満たしませんので神経痛ではアリマセン。


<場所は?> いろいろな場所でおこります
末梢神経が靭帯、筋膜、腱などよって囲まれた間隙。
あるいは骨と靭帯とによって形成されたトンネルなどを通過する部分。


<原因は?> いろいろあります。
外傷などによる骨の変形、ガングリオン、腱鞘炎や炎症などで腫れたりしたとき等などです。
また、筋膜や筋肉、靭帯等の炎症や肥厚などでで間隙が狭くなると発症します。

要は、神経の通る間隙やトンネルが狭くなると発症します。

当然、日常生活上の動作による機械的刺激によっても起こります。
末鞘神経が身体から離れて、空中に浮いてつながっているわけではありませんので、
極端にいえば、末鞘神経が通過している箇所のどの場所でも起こる可能性があるわけです。


<診断は?> 非常に困難だとされています。
椎間板ヘルニアや変形性脊椎症による脊髄神経根症状はモチロン
各種の有痛性疾患などとの鑑別が必要とされています。
つまり、決定的に○○病、○○病ではない、
そして末鞘神経の経路の痛みの神経障害、知覚障害があるのでentrapmennt  neuropathnyでしょう。ということになります。
類聚鑑別ですね、似ている病名を一つ一つ否定して、初めて決定されるわけですね。
そして病名というよりも症候群になります。


それでも、症候群としてキチント病名がついている疾患がありますので簡単に紹介しときましょう。
皆さんがご存知の疾患もあります。またこのブログですでに紹介した疾患もあります。

手根管症候群:正中神経が手根管というトンネルを通るため。
尺骨管症候群:尺骨神経が尺骨管(ギョン管)というトンネルを通るため。
肘管症候群:尺骨神経が肘管をを通るため。
橈骨神経のentrapmennt  neuropathny:
       橈骨神経が肘関節の外側前面の筋肉内の狭い通路を通るため。

下肢では、
モートン病:足底神経の枝である趾神経が中足骨頭と深横中足靭帯の間を通るため。
足根管症候群:脛骨神経が足根管というトンネルを通るため。
総腓骨神経のentrapmennt  neuropathny:
         総腓骨神経が腓骨頭と腓骨筋起始部の狭い間を通るため。
伏在神経のentrapmennt  neuropathny:
         伏在神経が大腿内側の内転筋群、内側広筋、縫工筋に囲まれた、
         内転筋管という狭い繊維性の膜の間を通るため。

以上が、罠にかけられたentrapmennt  neuropathnyです。


どうでしょうか?

痛みは非常に神経痛と似ています。

治療は、
末鞘神経がentrapされているトンネルや間隙の内圧を減少させ、周囲の組織である肥厚した
靭帯や筋膜や筋肉の緊張を軽減させ、圧迫、絞扼、された状態になっている、末梢神経を
開放して、回復、修復させてあげることです。

われわれが行っている手技に良く反応し効果もあります。
お医者様の処方される消炎・鎮痛剤も効果があり、ビタミン剤なども有効です。

ただし、外傷性遅発性尺骨神経麻痺などのように神経が完全に離断されさている場合は、
完全な運動、知覚麻痺が起きる。
このような場合は、手術的に神経索の断片を縫合する接合術が必要になります。

しかし、entrapmennt  neuropathnyの場合は、たとえ、痛みの程度が強くても、稀ですが
運動障害がおこる場合でも、その程度は軽度です。麻痺は普通はアリマセン。


もし、知覚麻痺、運動麻痺があればどんな疾患でも、まず専門医の診断と治療が必要です。

さて、
entrapmennt  neuropathny以外にも良く似た疾患があります。

○斜各筋症候群
○肋鎖症候群
○過度外転症候群
以上3つの症候群をまとめて胸郭出口症候群と呼ぶ場合もあります。
○梨状筋症候群など、、

きちんとしたトンネルがないだけで、日常生活により、周囲組織によって神経、血管が
圧迫、絞扼された状態になり局所障害をおこし、その結果神経症状を起こした状態ですので、
一応の症候名がきちんとつけられた entrapmennt  neuropathny だと思っています。

その他、各種の頚椎症、変形性脊椎症、椎間板ヘルニアなども、誤解を恐れずにいえば、
広い意味での entrapmennt  neuropathny だと思っています。


痛みの疾患では、非常に大きい原因・要因の一つであると思っています。

だからこそ、私たちが日常の臨床で皆さんのお役に立つことができるのです。


お医者様から、「手術を要しないので、しばらく様子を見ましょう。」
こんな時は、あきらめてはイケマセン。

強い痛みがあり、たとえ知覚障害として自覚的なシビレ感、末鞘部への知覚の低下があっても、
ハッキリとした筋力の低下や運動麻痺、知覚麻痺がなければ、あきらめてはイケマセン。


しかし、、絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )でもシビレを訴えることもなく、
一晩で、全く手首などが反ることができない、あるいは肘が伸びなくなる場合があります。

それは、麻痺が起こっても心配アリマセン。 オシャレな名がついています。
皆さんも、聞いたことがあると思います。
その名は○○ムーン麻痺。あるいは○○の夜の麻痺と呼ばれています。
これも絞扼性ニューロパチー(entrapmennt  neuropathny )の一種です。

次回につづく、



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