関節拘縮

2008年05月16日

関節拘縮(検

拘縮については、ほぼ理解できたでしょうか?

刺激因子により結合組織の線維化反応により、筋延長制限、関節可動域制限、
腱機能制限、筋膜短縮などが生じ、関節の機能障害の拘縮へと進展します。

それでは、もう少し進行して、関節拘縮から強直への過程をまとめると、

各種の刺激因子により、

局所の循環障害がおこり、これが軟部組織の細胞の浸潤をまねき、線維素を析出、
結合組織が増殖、関節包の狭小化がおこり関節軟骨の変性壊死と重なり、
関節腔内の線維性癒着、骨性強直へと進展していきます。

  損傷や筋スパズム、血管スパズム、疼痛、関節固定などの刺激因子
       ↓
   局所的な循環障害→→→→→→→→→→→→関節内血管のうっ血
       ↓                             ↓↑
     うっ血・浮腫→→→→→→→→→→→→→→→→関節液吸収の遅延
       ↓                             ↓↑
    細胞浸潤                        ※内圧亢進
       ↓                              ↓
    結合組織の増殖                     ※軟骨変性
       ↓                              ↓
      ↓                           軟骨壊死崩壊
       ↓→→→→→→→関節腔の癒着            ↓
       ↓             ↓             ※線維性強直
       ↓          ※線維性強直            ↓
       ↓             ↓             ※骨性強直
    ※膝蓋上包癒着     ※骨性強直
       ↓
  同上に結合組織が充満

※膝蓋上包癒着
 膝関節を例に挙げていますが、滑液包の存在する部位に概ね発生します。
 膝蓋上包は膝蓋骨の上、大腿四頭筋の下にある滑液包で、膝関節腔と連絡しています。
 関節腔と連絡していますので、結合組織が充満すると、可動域制限がおこります
 
 良く似た滑液包に膝蓋前皮下包が有ります。
 膝の前が肥厚してぶよぶよしている人がいます。
 また、肘の肘頭の表面がぶよぶよしている人も多いでしょう。
 膝蓋前皮下包や肘頭滑液包にあたる部分ですね。炎症や肥厚を生じやすいところです。
 ただし膝蓋前皮下包、肘頭滑液包は関節腔とは連絡していません。

※内圧の亢進
 関節内の血管にうっ血が生じると、血管周囲の軟部組織が浮腫を生じる。
 その結果血管内圧が上昇し、組織内に滲出液が増し、浮腫はさらに促進する。
 これらは、関節内圧をさらに上昇させ、関節液の吸収速度を遅延させる。
 この結果血管壁細胞が栄養障害に陥り、これらの悪循環が、関節構成体軟部組織の
 肥厚と退行変性をもたらし、関節拘縮の発現につながる。

※軟骨変性

復習です。
 ※線維性強直
   関節面が結合組織により癒着し多少うごくもの。部分的、不完全強直ともいう。
 ※骨性強直
   関節面が骨組織により癒し全く動かない。完全強直という。

各関節の部位により違いはあるものの概ねこのように進展していきます。


治療のポイントは?

結合組織の線維化反応の防止、進行防止ですね。

どうすれば良いのか? もうお分かりですね。
ひつこくなるので何度もいいません。

あなたは、間違っていませんか?
見直してみませんか?
お役に立てれば幸いです。


touyou8syok9 at 08:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年05月14日

関節拘縮(掘

フローズンショルダー(凍結肩)を例にして、、
肩の痛みに対する機能障害への段階の図示を
もう一度カリエの<痛み>シリーズにから引用してみます。

フローズンショルダー(凍結肩)には、
皆さんが、ご存知の50肩も含まれ、硬結肩、肩甲上腕関節周囲炎、癒着性嚢炎、
関節周囲炎、嚢周囲炎、閉鎖性嚢炎、肩手症候群などと人によって、
いろいろな名前がつけられています。

肩の動きが凍結するには様々な原因の刺激因子があります。

それでは、説明して行きます。

○肩の痛みによる機能障害への段階の図示です。

    筋・骨格系、血管性→→痛み←←神経性、内臓への関連
                    ↓↑
                    ↓↑
      血管スパズム⇔⇔⇔痛み⇔⇔⇔筋のスパズム
        ↓                    ↓
       虚血                 安静・固定→→→廃用性(使用しない)
        ↓                    ↓             ↓
   二次的血管スパズム        静脈血の循環不全   静脈血の循環不全 
        ↓                    ↓             ↓
      ※うっ血                ※うっ血         ※うっ血
        ↓                    ↓             ↓
    線維性反応              線維性反応      線維性反応

以上が刺激因子によって機能障害をいきおこす段階の図式です。

 ※うっ血は二次的充血を起こし、筋ー筋膜内の血圧痙攣による無酸素状態と
  組み合わさり、たんぱく質に富む浮腫性の滲出物や最終的に線維化反応へと進む。
  
フローズンショルダーでは湿潤性の炎症浮腫が、肩上関節の骨線維性のわくの部位におこる。

このわくは、筋膜鞘の両側に、三角筋下面とローテーターカフの外面との間でゆるい結合組織
より構成されている。この三角筋下の筋膜は血管および交感神経末鞘に富んでいる。
強い痛み、筋スパズム、炎症、うっ血、浮腫が発生しやすい構造になっていますね。

線維化は骨線維性のわくの層の間で起こり、癒着へと進行します。

線維化反応が癒着、瘢痕化してしまえば拘縮してしまうわけですね。


肩関節における凍結肩の病理概念は、

 ○三角筋下嚢の層間の癒着

 ○関節外および関節内の癒着

 ○肩甲下筋および上腕二頭筋の拘縮

 ○関節嚢の前下方部の折り返しがたがいに、または隣接の肩上腕関節および
  上腕骨への癒着

 ○閉鎖性嚢炎

 ○筋静止による拘縮、すなわち肩周囲の硬化拘縮

以上になりますね。


いかがでしょうか?

今回のほうが理解しやすいですか?

それでは
治療のポイントは?

フローズンショルダーの最適な治療は予防であるとされています。

フローズンショルダーを作るな!!

線維症、二次的関節炎、等長性筋拘縮、廃用性性萎縮などが永久化することを
阻止しなければなりません。

肩の線維化になる刺激因子を除去すればいいのですね。

図式の最初の段階で進行を停止さることが重要になるのですね。

肩関節の構造上に注意することは必要ですが、(各関節の特徴を知る事です)

治療のポイントの大枠は前回と変わりませんね。


あなたは?
患部に、痛み刺激を与えていませんか?
患部に、異常な筋緊張を与えていませんか?
患部に、刺激を与過ぎて炎症や浮腫を発生させていませんか?
患部に、過剰な長期間の安静・固定をしていませんか?
患部に、無理な可動域運動を加え過ぎていませんか?



touyou8syok9 at 08:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年05月12日

関節拘縮(供

関節拘縮の過程

比較的わかりやすい、有名なカリエの<痛み>シリーズから抜粋してみます。

 ○刺激が機能障害をおこすメカニズム

      外傷・固定(安静)→刺激精神的テンション・感染
                   ↑↓
                   ↑↓
                   疼
                   ↑↓
                   ↑↓
                 筋テンション
                    ↓
                    ↓
       組織内虚血     浮腫     代謝性残留
                    ↓
                    ↓
                   炎症
                    ↓
                    ↓
                  線維性反応
     (筋延長制限、関節可動域制限、腱機能制限、筋膜短縮)
                    ↓
                    ↓
                  機能障害

(スイマセン。図式で斜め左右の矢印をブログで表現できませんでした。)
 本来は、   筋テンション⇔組織内虚血⇔炎症、
         筋テンション⇔代謝性残留⇔炎症、という表現の図式になります。
(スイマセン。いずれ、この関係をもう少し述べてみます。)

以上のように述べられています。

このメカニズムは比較的わかりやすいですね。
関節の拘縮の過程とあえて限定はされていませんが、関節構成体全てに当てはまります。

そして、線維性反応が大きければ大きいほど機能障害の関節拘縮につながります。

どうでしょうか?

昔は、私は、なんとなくこのカリエの図を眺めていただけでしたが、今振り返ってみると、
治療の重要なポイントのエッセンスが含まれていることに気づきます。

関節構成体である軟骨、関節包、靭帯、、腱、、筋膜の「痛み」の消失を含め、
関節拘縮の予防のポイントを示唆していると、思いませんか?

ポイント

 1、疼痛刺激を与えない。あるいは疼痛を除去する。

 2、筋緊張を与えない。あるいは筋緊張を緩める。

 3、浮腫を引き起こさない。あるいは浮腫を速やかに引かせる。

 4、組織内の血液循環をよくする。

   組織内の不要な化学的物質や脂肪やその他不必要な代謝産物の除去する。

 5、炎症を起こさない。あるいは炎症を速やかに鎮める。

 6、最終的に線維化を最小限度に抑える。

 7、瘢痕化した組織の回復

 8、機能障害の回復を目指して行く。

以上が治療のポイントになります。


ポインに反する事は禁忌ということになりますね。

あなたは、ポイント反することを実施していませんか?

 治療と称して痛み刺激与えていませんか?
 治療のためだと思って、痛みをガマンしていませんか?
 痛みをがまんして無理やり関節を動かしていませんか?
 エクササイズと鍛錬を間違って、筋緊張を与えていませんか?
 浮腫んでいる関節を見逃していませんか?



touyou8syok9 at 08:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年05月02日

関節拘縮(機

拘縮と強直

さまざまな分類がありますが、古典的に分類してみます。

○拘縮
  関節面相互の間には癒着はなく、関節周囲の軟部組織の収縮により、
  関節可動域が制限された状態です。
  拘縮が長期間つづくと強直に移行する場合もあります。

○強直は
  関節内の変化により、関節を構成する骨の面がお互いに癒着し、その結果、
  関節の可動域が制限された状態です。

強直と拘縮をあわせて硬直と総称しています。


<関節拘縮の種類>

先天性拘縮
 新生児における肘・股・膝関節などにみられる屈曲位や伸展位拘縮
 先天性内反足や先天性斜頚などが有名です。

後天性拘縮
 ○皮膚性拘縮
   皮膚の火傷、創傷、炎症などによる瘢痕拘縮が大部分。

 ○結合組織性拘縮
   皮下軟部組織、靭帯、腱などの結合組織の収縮によるもの

 ○筋性拘縮
   筋線維の短縮、萎縮によっておこる拘縮
   筋の長時間の静止状態(不良姿勢やギプス固定など)や筋炎あるいは
   筋損傷による瘢痕性収縮によりおこる。
 
 ○神経性拘縮
  1、反射性拘縮
    疼痛を回避するために反射性逃避性に強制肢位を長期間つづける。
  2、痙性拘縮
    中枢性神経の疾患、損傷により、痙性麻痺をおこし、筋緊張の亢進のためにおこる
  3、弛緩性麻痺性拘縮
    脊髄、末鞘神経系の損傷、、疾病によって弛緩性の麻痺をきたし、拘縮をおこす。

 ○関節性拘縮
   関節構成体軟部組織の、滑膜、関節包、靭帯などが炎症、損傷によって収縮したもの


<関節強直の分類>

先天性強直
  まれですが、指の関節などにみられる。

後天性強直
  ○急性、慢性の関節炎の結果おこる。(リウマチ性、化膿性、結核性関節炎など)
  ○関節部の外傷の結果おこる。(骨折、捻挫など)
  ○長期間の関節の静止の結果おこる。(ギプス固定など)

種類
  ○骨性強直
    関節面が骨組織により癒着し全く動かない。完全強直という。
  ○線維性強直
    関節面が結合組織により癒着し多少うごくもの。部分的、不完全強直ともいう。


私は明日からゴールデンウィークに突入します。
頭を空っぽにして遊びまくります。

皆さんは、どのようにすごされる予定ですか?
良い休日を!!




touyou8syok9 at 08:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)