湿布

2008年06月25日

アイシングについて(后

湿布について述べました。いかがだったでしょう。

あなたは、湿布の効果をどう思っていますか?

臨床の現場のみなさんはどのようにお思いですか?

私は薬剤師でもありますので、
湿布の主成分の薬剤の非ステロイド剤(NSAIDs)効果は否定していません。

しかし、どうひいき贔屓目でみても、実際の臨床の現場において・・・・・湿布が、
内服の非ステロイド剤(NSAIDs)と同等の効果があるとは思えないのです。

内服薬の方が、遥かに湿布より効果があると思っています。
ただし内服薬はその反面、副作用の問題があります。

なぜでしょうか?


湿布を患部にペッタと貼ると、

患部の皮膚からは確かに薬剤が吸収されるでしょう。・・・しかし同時に、

患部周囲の皮膚が覆われてしまいますね。

湿布は、基剤や薬剤を保存するために、極めて通気性の悪い構造になっています。
患部の皮膚を通気性のないシートで覆われるので患部の皮膚呼吸ができなくなり、
皮膚から熱が発散できなくなってしまい、患部に熱を閉じ込めることになってしまいます。

炎症鎮痛剤の効果は、患部の炎症による発痛物質である
プロスタグランジン(PG)産出の抑制にる鎮痛効果が主な目的です。

患部の炎症により、患部周辺はただでさえ熱を産出てします。

そして多くの患部は常に動いています。(動かし、加重もかかります)
 動作を止めようとすると上下の2関節も固定しなければなりません。
 たとえば膝なら股関節と足首まで固定することで膝が固定され動かなくなります。
 骨折の場合の原則です。
たとえ安静にしていても、(ほとんどの人は安静を嫌います)
また、日常生活においては、
患部の傷害による熱の発生、患部の運動による熱の発生、患部の加重による熱の発生
加えて基礎代謝による熱の発生が考えられます。

このような状況のもとで熱を発散させる場所をわざわざ塞ぐ行為は
・・・・・・・・・・・・・・・?です。

この状態で、いくら上から薬剤を与えても元の患部での炎症が治まりません。
・・・・・・・・・・・・・と思っています。

以上はあくまで私感ですが、湿布は
鎮痛消炎剤である湿布の薬剤成分の効果が相殺されているのです。
鎮痛消炎剤である湿布の薬剤成分の効果が発揮できない状態にある。
と思っています。・・・・・・・・・しかも、
私はむしろ上手に使わないと傷害関節には害になると思っています。

炎症の五大徴候(発赤、熱感、腫脹、痛み、機能障害)が強ければ強いほど、
熱を閉じ込める状態を作り出す湿布は、むしろ治癒を遅らす原因になると思っています。
内服薬の非ステロイド剤(NSAIDs)の一時的な服用で充分だと思います。

これも私感としてお断りしますが、湿布は、
現場の臨床では、むしろ炎症の五大徴候のない、ダルイ、なんとなく重い感覚の
単純な筋疲労などの状態には効果的だと思っています。
使い方は、
30分間ほど湿布をして、その後はずして普通の状態に戻し(熱をおまり閉じ込めないうちに)
また1時間後に湿布する様に使用すれば効果があります。

そのほかの湿布の一般的な注意点は、
 喘息(インドメタシンの含有している湿布は特に注意してください。)
 掻痒、発赤,発疹→接触性皮膚炎、
 光線過敏症(肌の露出部には貼らない様に注意)
 
その点、アイシングの効果は最初で述べましたように
非ステロイド剤(NSAIDs)と同等かそれ以上だと思っています。
もう一度アイシングの効果をお読みください。

アイシングは、
誰でもが、簡単につかえ、効果があり安全な素晴らしい方法です。

みなさんは、どのように思っていますか?

臨床の現場のみなさんはどのように、お思いですか?


次に臨床の現場で忘れられてる重要な問題点があります。
それは、関節の構成体は熱に非常に弱いという事実です。



touyou8syok9 at 08:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年06月23日

アイシングについて(検

アイシンングを実施してください!! とアドバイスすると10人中9人に聞かれます。

「すでに、湿布をしていますが?」あるいは「湿布は? どうですか?」・・・・・・・・と

私は、再び「アイシングをしてください!!」・・・・と答えます。

どちらが効果があるか?・・・という問題は別にして、

アイシングと湿布は全く別物です。

その湿布についてお話しすることにします。


湿布(貼布剤:パップ剤)とは?

パップとはオランダ語や英語ではパンやオートミールなどを水や牛乳で
調理した粥状の食品を意味するそうです。

昔は、私もよくケガをしたので、病院で頻繁に湿布していただきました。
ガーゼの上に青い泥状のものを厚く塗りつけて、患部にペッタと貼り付けてもらい、
包帯を巻いていただいて帰宅し、2時間ほどすると、その泥状がカラカラのになると、
何度も、ガーゼを水洗いして貼り変えたものです。

これは、潜熱である気化熱を利用し、患部を冷却していたのですね。

もう今はこんな冷却を目的とした湿布はアリマセンね。

それでは、今の湿布剤の目的は、
 
 患部の皮膚から直接主成分の消炎鎮痛剤を吸収させることにより、、
 内服薬よりも、高い消炎鎮痛効果を目的として作られています。
 また、もう一つの大きな目的として内服薬による副作用の回避が目的です。
 湿布剤では、
  局所の患部に貼る→薬の成分が皮膚から吸収→血中や筋などに浸透→
  炎症物質の産出の抑制→痛みが減少
 内服薬では、
  服用→胃腸で吸収→血中→全身→局所の患部の筋などに働く→痛みの抑制
  当然、胃腸障害や腎臓・肝臓障害などの全身的な副作用が現れやすい。
  反面、全身性の痛みには有効です。
 

現在では、湿布剤としては2種類があります。

プラスター剤:脂溶性の高分子の基剤に鎮痛消炎剤や局所刺激剤などを含有させたもの

パップ剤:水溶性の高分子の基剤に鎮痛消炎剤や局所刺激剤などを含有させたもの

どちらも水分を含んでいますので貼った瞬間は少しヒヤとした冷感があります。

しかし、両者とも、冷却力はほとんどありません。

現在の主流はプラスター剤です。

 パップ剤は、プラスター剤よりも水分を比較的多く含んでいます。
 パップ剤には冷感タイプ、温感タイプの二種類があります。
 ともに主成分の鎮痛消炎剤としては、サリチル酸メチルが含まれています。
 冷感タイプは刺激剤としてメントールやハッカ油、
 温感タイプは刺激としてトウガラシエキスやノニル酸ワニルアミドが使われています。

一方の今日の主流であるプラスター剤は、
 鎮痛消炎剤として、一般には非ステロイド剤(NSAIDs)が含まれています。
 非ステロイド剤(NSAIDs)のインドメタシン、ケトプロフェン、ロキソプロフェンが用いられ
 発痛物質であるプロスタグランジン産出を抑制する作用を利用しています
 内服薬にる非ステロイド剤(NSAIDs)の副作用である胃腸障害・腎臓障害などを
 避けるために、直接に患部から薬物を吸収させる事を目的としています。
 非ステロイド剤(NSAIDs)の副作用で最も注意するのは胃と腎臓障害です。

非ステロイド剤(NSAIDs)が含まれているプラスター剤の効果は?

各メーカーは内服薬の非ステロイド剤(NSAIDs)と同じ効果があるとされています。

本当でしょうか?

臨床上、現場ではどのような思いで多用されているのでしょうか?

あなたは、どのように思いますか?

とにかく今の湿布剤には冷却作用はありません。

アイシングとは全く別物と認識してください。


おまけ。豆知識です。

内服の非ステロイド剤(NSAIDs)を服用する場合には、胃のお薬も併用しますので、
みなさんは長期に服用する場合に胃腸障害を心配されますが、
非ステロイド剤(NSAIDs)の副作用で最も注意するのは胃と腎臓障害です。

今話題の点滴の作り置きのニュースで、、
点滴の消炎鎮痛剤のノイロトロピンが有名になりましたが、
本来なら非ステロイド剤(NSAIDs)が一番使用される薬なのですが、
この薬の副作用は腎臓、胃に悪く、点滴のように急速に吸収されると、
腎臓機能の悪い人や胃潰瘍などがある人には使いづらいので、
NSAIDsの代わりにノイロトロピンがよく使われています。

ノイロトロピン(ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液 )
 薬理作用は十分に解明されていません。正体不明の薬?
 過敏になった痛みの感覚をやわらげ、循環をよくして鎮痛・鎮静効果を示す。
 といわれています。

 

touyou8syok9 at 08:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)