筋の治療

2008年09月25日

筋の治療(13)

筋浮腫にたいする治療は、

一般的に行われているのが、リンパドレナージュでしょう。

マッサージの一種で、リンパ浮腫などの治療に使用されたりしています。

みなさんがご存知なのは、フェイシャルマッサージでしょう。

いわゆる、顔面の小顔つくりですね。

この顔面の表情筋は非常に原始的な筋といわれ、特に強い刺激には反応しません。

反対に軽い刺激(タッピングやパタパタと皮膚の表面をなぞる様な刺激)に反応します。
テレビなどでよくみられるシーンですね。

このような、刺激を与える手技は前回説明した、

○真皮と浅皮下筋膜と間に溜まった浮腫を減少、消失させているのです。
 (浅層のリンパ浮腫の軽減・消失です。)

結果的に、その部分の組織内圧を減少、減圧させているのですね。

だから、ボテーとした張ったような顔面が引き締まったような顔面になるのですね。

一般的にも表層の浮腫には強い圧迫などには反応しづらい傾向にあります。

つまり表層のリンパ浮腫には少し工夫が必要です。


いろいろな手技があろうかと思いますが私は、

触圧覚刺激法にはこの皮膚のマイスナー小体(速順応性線維の受容器)刺激による
リンパ浮腫に対する手技を使用します。

その他にも、軽く擦るようマッサージで軽く皮膚をずらすような手技があります。

このように、浅層のリンパ浮腫に対しては少し工夫が必要です。


一方、前回のべた

○浅皮下筋膜と深皮下筋膜の間の浮腫
○深皮下筋膜と被包筋膜の間の浮腫
○被包筋膜(筋・関節包)の浮腫
これらは深層のリンパ浮腫になります。

みなさんがご存知なのは、弾性ストッキングの着用です。

下腿の弾性ストッキングなどの着用は、圧迫によって重力の影響を受ける浮腫を減少させ、

下腿の運動により、浮腫みの軽減あるいはリンパ節への還流を促しているのですね。

機器では波動マッサージ器が有名です。(メドマーあるいはハドマー)

下腿や上肢の浮腫を加圧・波動・マッサージにながらり浮腫をリンパ節に還流します。

美容の方面でもリハビリの方面でも頻繁に使用されています。

手技としては、リンパ誘導マッサージ(リンパドレナージ)が有名ですね。

浮腫をリンパ節に誘導する手技です。

これらの機器や手技は、深層の各筋膜に溜まった浮腫を消失させることによって、

深層の組織内圧の減少、消失に有効になるのです。


結論ですが、このように

組織内圧の治療の順序としては、必ず、

最初に、

浅層のリンパ浮腫を減少させ

その後に、

深層のリンパ浮腫を減少させるのですね。

この逆は、効果が減少するようです。


これらのリンパ浮腫に対する手技は各組織内圧を減少させることは、

疼痛の減少、可動域の拡大には大変有効になります。




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2008年09月22日

筋の治療(12)

筋浮腫

筋浮腫が多くなると組織内圧が高まり関節可動域の制限が起こります。

どういうことでしょう?

典型的な例は、スポーツ選手におこりやすいコンパーメント症候群でしょう。

コンパーメント症候群とは、前腕や下腿には二本の骨とその骨間の骨間膜、
皮下の筋膜が筋群の間を分け入って骨に付着する筋間中隔が発達し、
靭帯や筋膜によっていくつかの明確な区画があることから、区画内の内圧が
異常に高くなると血液循環が障害されて変性がおきる症候群です。

特に急激に異常な内圧が高まると、急速に筋や神経を圧迫するため不可逆的変性
に陥るため緊急切開の手術が行われます。
急性コンパーメント症候群(骨折やフォルクマン拘縮が有名です)
 主要血管の阻血性循環障害によっておこります。
 ○阻血症状として、疼痛・知覚異常・蒼白・脈拍消失・麻痺の有無は重要です。

一般的には、このような状態はすくないですが、筋浮腫は、
要は限局性のむくみですので、炎症局所の腫脹や発赤、疼痛に加えリンパ流の阻害、
静脈系への炎症の波及により末鞘部に溜まり浮腫を生じているわけですね。
それが下腿の浮腫になったりするわけですね。
その浮腫が、筋を入れている区画(コンパーメント)の内圧を常に高い状態に、さらに
疼痛の発生や変性がおこり可動域制限がおこってしまうのですね。


つまり、筋浮腫の治療では、溜まった不必要な液体を吸収させることですね。

どこに溜まり内圧が高まるというと、

○真皮と浅皮下筋膜との組織内圧

○浅皮下筋膜と深皮下筋膜との組織内圧

○深皮下筋膜と被包筋膜の間の組織内圧

○被包筋膜(筋・関節包)の組織内圧

末鞘部の浮腫を消失させ、組織内圧を下げることが、筋浮腫に対する治療ですね。

それにより、疼痛の緩和や可動域の改善をめざします。


みなさんはどのようにされていますか?


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2008年09月18日

筋の治療(11)

筋痛症候群のなかで筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は

筋の傷害のおける、筋の病態からひきおこされる症状ともいえますね。

その筋の病態を、まとめてみると、

筋軟化:くぼみ(急性病変)
筋硬化:くぼみのまわりにあるやや硬い部位(急性病変)
筋スパズム:痛み刺激に対する一過性の防御的筋収縮(急性筋スパズム)
       長時間にわたる筋緊張(慢性筋スパズム)
筋浮腫:重力に影響されるむくみ
筋ゲル:重力に影響されないむくみ(慢性病変)
芯:触知可能な結節あるいはバンド様の硬い部分でそのなかにトリガーポイントを含む。
  これらは、ジストロフィー様変化(拘縮)と自発放電による筋収縮の混在した状態。
  (慢性病変)
  筋硬結は芯と筋ゲルを合わせたものであります。

これらの治療には

○筋軟化や筋硬化・・・・基本はRICEによる処置と
               筋スパズムや筋硬結に対する手技をリアルタイムにもちいる。

○筋スパズム・・・私は、皮膚刺激(メルケル触盤)の触圧覚刺激法の手技をもちいるが、
          要は防御的筋収縮を与えない刺激によって筋スパズムを除去する。
          つまり疼痛刺激などを与えなで、副交感神経を優位にさせる
          トロフォトロピック系の手技なら、どののような手技でも良い。
         
○筋硬結・・・・筋膜リリース、横断マッサージ、圧迫摩擦法など

前回までは、これらについて述べてきました。


アレ? 何かを、忘れてはいませんか?

筋浮腫に対する治療はどのようにされていますか?


みなさんがよくご存知の浮腫は、日常の足がむくむという状態ですね。

重力の影響を受けますので、一晩寝れば翌朝には改善していますね。

この程度なら特別に、筋浮腫にたいする治療は必要ないかもしれません。

しかし、

この筋浮腫が高まると一体どうなるのでしょうか?

組織内圧が高まり 疼痛の発生はモチロンのこと、関節可動域の制限もおこります。

スポーツ後の治療などの筋浮腫による組織内圧の除去は急性病変として、

筋筋膜性疼痛症候群なども含めて慢性病変として、筋の傷害には筋浮腫による
組織内圧の除去は治療には必要です。


あなたは、筋浮腫に気づいていますか?

あるいは、筋浮腫を無視していませんか?


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2008年09月16日

筋の治療(勝

臨床では、

筋スパズム、筋硬結、筋連結をどのように処置するのか?

いつも私がお世話になっております触圧覚刺激法研究会(柔道整復師部会)の
「触圧覚刺激法の筋連結・関連痛(自律神経反応)への応用」と題した資料から
一部を抜粋してみます。


例、主訴として腰周囲の疼痛や違和感を訴える。

(問診、触診などの診察により)

腸肋筋や後斜角筋のスパズムによって仙腸関節周囲筋群の中臀筋や
大臀筋の移行部や仙骨周囲の多裂筋や腰最長筋付着部の筋スパズムを
誘発している。(・・・という仮説をたてる)

したがって、仙腸関節や第5腰椎周囲部の痛みや筋緊張を改善するには、
腸肋筋や後斜角筋のスパズムを改善することにより、
(仙腸関節や第5腰椎の当初、主訴として問題にした)筋スパズムを治療したことになる。

効果の評価としては直接腰椎のストレッチや膝伸展位にて股関節屈曲を行う。
あるいは、第5腰椎周囲の傍脊柱起立筋や多裂筋あるいは仙骨直上部の
腰最長筋の筋緊張を触診して、その筋スパズムや疼痛の有無を確認するのである。

これで問題なければ治療は終了である。・・・・が、(実際の臨床ではこれで終了ということは
                              まれだと思います。)

このときに触圧覚刺激治療法で目的とした筋の上層部の異常緊張の正常化が
得られたとしても、ある部分の筋緊張や筋硬結などが残存し、
その効果が不十分であることがある。

この場合
刺激筋と反応筋を参考にして、筋連結にそった筋群を改善する。
(筋連結の解剖的知識が必要になりますね。以下が筋連結と筋硬結の処置になります)

つまり、より仙骨の中央部の異常感覚や疼痛に対して、広背筋の外側部を触診して、
その部位への触圧覚刺激法あるいは筋膜リリースや横断マッサージを行うと良い。

また、腸骨の外側にあたる小臀筋や中臀筋には、腰三角筋や腸肋筋の起始部
あるいは多裂筋の起始部や筋連結にあわせ一つ一つ確認しながら
横断マッサージを行う。

あるいは、直接残った異常感覚や疼痛を伴う筋硬結や仙結節靭帯に対し、
横断的マッサージを行うと良い。

以上の方法に従いながら、臨床経験を重ねてゆく必要がある。
的確な評価には、時間をかけた問診が重要である。
得た情報により、患者の日常には現れていない障害が、
今回の問題をつくりだしていることが多いので十分注意すると良い。

(手技の横断マッサージ、筋膜リリースは筋硬結に対する手技として書かれているが
 圧迫摩擦法などを使用されても問題ありません。)

いかがでしょうか? 参考になったでしょうか?

 臨床での筋硬結、筋連結に直結している一つのサンプルだと思います。
 これでも改善しなければ仮説をもう一度たてフィードバックするのですね。
 下腿の腓腹筋→大腿四頭筋の広筋→中臀筋、小臀筋などの様々な
 筋連結の様々なパターンを想定します。
 (ますます筋連結の解剖学的・運動力学的な知識などが必要になりますね。)

 これが、
 「問診などで得た情報により、患者の日常には現れていない障害が、
 今回の問題をつくりだしていることが多いので十分注意すると良い。」ということでしょう。

 みなさんも、首を治療してもらったら腰が楽になった。
 内股を揉んでもらったら腰が楽になった。
 腹筋を緩めたら腰が楽になった。・・・・など様々の経験がおありでしょう。
 疼痛の原因が筋連結と筋硬結が全てではありませんが、あくまで、
 筋に対する直接的な 手技療法としては、このように効果は大きいと思います。

以上を参考にしていただければと思います。


いつも思うのですが、
小林孝誌先生は触圧覚刺激法で何でも解決するなどと決して言われません。
何を目的として、何をターゲットとし治療すれば、どのような結果になるのか。
常に、解剖学的知識や、疾患、また生理学的知識を評価のベースとして、
使いこなされている小林孝誌先生はすごいな〜と思います。
また、臨床家としての真筆な態度も素晴らしいと思います。



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2008年09月11日

筋の治療(宗

筋の治療にさいして、

まず、筋スパズムを処置する。

コレだけでも、疼痛の減少や関節可動域の改善が認められますが・・・・

実際の臨床では、

筋スパズムを減少させて、まだ痛みなどの訴えが消失しない、あるいは運動学に基づいて
予測した機能障害がまだ改善しない場合などがあります。

いよいよ、痛みの原因が筋硬結かも知れない。・・・と理解できますね。

さて、筋スパズムを消失しているので筋硬結が触知し易くなりました。

早速、筋硬結を除去しようとするのですが、

でも、・・・・・筋硬結にはまだ、厄介な問題があります。

筋硬結が一杯あります。

押さえて痛む、圧痛点が一杯あります。

それも一つの筋内だけでなくアッチコッチの筋内にもあります。

たとえば、腰が痛む→腰周囲の筋硬結を除去する。→腰の痛みが取れる。
      このように臨床が進めば誰も苦労しませんね。


なぜでしょう?

 全身の筋はお互いに連結しています。これを筋連結といいます。
 筋の起始・停止を観察すると、筋線維の始まりや終わりが骨や骨膜のみではなく、
 隣接する筋の筋膜や腱にもあることが多い。このような隣接する2つの骨格筋において、
 それぞれの筋線維の尖端同士が、腱、各種の筋膜、筋間中隔、骨間膜、関節包
 または靭帯を介して接続していることを筋連結と呼んでいます。
 このように筋が連結して関節の動きや固定を行うことにより、さまざまな日常動作が
 可能になります。
 そして、
 ある一つの筋に障害を受けた時、協同筋が代償運動を行ったりあるいは制限したりします。

筋痛症候群である筋筋膜痛症候群は、
 長期にわたっているため全身の筋の緊張が亢進し、短縮している状態です。
 全身の筋はお互いに連結していますので筋連結などを介して、筋硬結が存在している筋と
 筋連結している筋も短縮します。
 また関連痛が発生する筋にも筋硬結が生じ、それらの筋が短縮します。
 このようにして非常に多くの筋硬結が出来上がってしまいます。

単純な筋連結の例として、

 普段の生活においてさえ、
 力学的にストレスの高い関節周囲などの筋には、当然筋硬結ができやすいですね。
 複雑な運動をする関節周囲にも当然筋硬結ができやすいですね。

 まして、捻挫や挫傷等の傷害おこした関節の周囲には筋硬結ができますね。
 傷害された関節の隣にある関節、隣にある関節へと筋硬結ができますね。
 その他に運動力学的にも左右、上下、腹側背側の反対側にも筋スパズムや
 筋硬結はできやすくなります。
 治療が長期にかかるほど、いたるところにでき易くなります。
 何度も繰り返される傷害ほどいたるところにでき易くなります。

筋筋膜痛症候群は、このように日常あたりまえに遭遇する傷害ですね。

みなさんもよく体験しませんか?

何にも身に覚えが無いのになぜこんな部位が痛むんだろう?

よく患者さんが疼痛を訴える部位と、全く違うところの筋硬結が原因だということも多いのです。


一体どれを処置すればいいの?

どうしましょう? みなさんは、どうしています?


問診が非常に重要になりますね。

問診で得た情報により、、日常には現れていない障害が、今現在の問題の症状を
作り出していることが多いので注意が必要です。


痛むところのみの、筋硬結を除去するだけではいけません。



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2008年09月08日

筋の治療(次

筋硬結の治療をおこなう際に重要なことは、

まず筋スパズムの除去が必要になるのです。


筋硬結に対する手技は、圧迫摩擦法だけでなく、 摩る、叩く、押さえ込む、揺する、
伸ばす、転がすなどなど様々な手技があります。

比較的使用されている方法は、

 伸張法:筋の伸張性や筋病態の軽減・消失による運動の滑らかさや、
       関節可動性の改善を目的や検査のための手技です。
       疼痛抑制姿勢などからも有効だと理解できます。

 圧迫法:病変筋を基本的に数秒間持続的に圧迫、
      あるいは振動を繰り返し深部に向かって圧迫する。

 摩擦法:病変筋またはそれらの筋膜の表面にて一定の振動を与える手技です。

 圧迫摩擦法:圧迫法と摩擦法を加えたような最も一般的な手技です。
         最深部において使用されます

 また伸張法と圧迫法を加えた手技なども日常的におこなわれています。

それぞれ一長一短があります。

たとえば、
 伸張法は表層の筋の長い筋に存在する筋硬結には有効でしょうが、
 短い筋にはどうでしょう?深い筋層の筋硬結にはどうでしょか?

 圧迫法や摩擦法は短い筋・長い筋にも有効でしょう。また表層筋にの筋硬結は触知
 しやすくて便利でしょう。深い筋層ではどうでしょうか?

 圧迫摩擦法は深部の筋硬結に有効でしょう。

 目的より使い分けられています。

筋硬結に対するこれらの手技は、
 筋硬結が表層の筋肉の中に存在すれば、
 筋スパズムにガードされた筋硬結もまだ確認しやすいでしょう。
 筋スパズムを無視しても、筋硬結に直接に手技を行えるかも知れません。
 無理な手技でもそれほどの他の部位の損傷の被害は少ないかもしれません。

しかし・・・・・・・・・・
どのように使うにしても、まず筋スパズムが問題になるのです。
また、痛みが強く存在していればするほど、筋スパズムが強くなるのです。

そして、
筋硬結が深部筋に存在する場合はどうでしょうか?
慢性化している場合ほど深部筋に多いと想像できませんか?
また臨床では、表層〜中層〜深層の筋それぞれに筋硬結が存在しています。
(理解しやすい例では、大臀筋〜中臀筋〜小臀筋、梨状筋など)
そして、それぞれの筋に筋スパズムが存在しています。
深層になるほど、筋硬結自体を触知することさえ難しくなるでしょう。


筋スパズムが少なければ少ないほど、伸張法に限らず圧迫摩擦法だけでなく、
深部の筋硬結が痛みも無く、無理なく触知しやすくなりますね。
筋スパズムを少なくすれば、筋硬結に対する手技がより効果的なのです。

つまり、筋スパズムを最初に少なくすることが治療行為で必要なのです。
筋スパズムが減少すれば疼痛も減少し、関節の可動域も拡大します。
仮性筋短縮の治療自体にもなります。
そして、残存している筋硬結が鮮明になり触知しやすくなるなです。
筋硬結自体に対する手技が、容易に確実に、しかも安全に行えます。
治療家は、まず身体に対するリスクを避けなければなりません。

そうしなければ筋硬結に到達できないばかりか、筋肉の損傷を引き起こしてしまいますね。

筋硬結に対する手技が、強引な筋肉の破壊行為につながってしまいます。

ターゲトは何度もいいますが、筋硬結なのです。

筋肉は、なるだけ破壊してはいけません。

私は、触圧覚刺激法という手技で筋スパズムをまず減少させています。
侵害刺激を与えず、筋スパズムが減少すれば、どのような方法でも良いのです。
触圧覚刺激法以外の手技でも良いのです。
治療家ならば必ず実施しているはずです。


みなさんは、家庭でこんなことをしていませんか?

なんとなく硬い部分をトントンと叩いたり、グーと押さえたり、グーと押さえてストレッチしたり、
市販のバイブレレータでブルブル振動を与えたりと・・・
ココまでは、まだ許せますね。
強い力でなければそれほど破壊的な行為ではアリマセン。
炎症がひどくない、表層の筋なら有効かもしれませんしね。

でも、ひどい人になると・・・・・・、
ビール瓶でゴンゴン叩いたり、棒のような物でグリグリ押さえ込んだり、
硬いゴルフボールなどでゴリゴリ押さえ込みながらゴロゴロさせたり、
背中を柱の角に押さえつけて横にゴリゴリしたり・・・・・・
理屈は深層の筋硬結をつぶしたいのでしょうが・・・・・・、
かなり破壊的・暴力的行為が入っていますね。これは?????です。

あなたに、身に覚えはありませんか?
いかがなものでしょうか?



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2008年09月04日

筋の治療(察

筋筋膜性疼痛症候群

筋硬結を圧迫摩擦することがなぜ簡単ではないのでしょうか?


臨床において、厄介なことに多くの場合は、

疼痛がありその原因になる、筋硬結がある場合には、

まず、筋スパズムや浮腫が同時に引きおこされています。

筋硬結より生じる痛みを抑制するために、その筋全体の筋緊張が亢進しています。

この状態が筋スパズムであり、筋硬結をガードしている状態になっています。

また、この筋スパズム自体も痛みの原因になっているのです。


この筋スパズムは急性でも慢性でもおこります。

 痛み刺激時などに筋全体に発生する一過性の防御的な筋収縮

 長期間にわたる筋緊張の亢進の筋収縮

一方の筋浮腫は、その筋緊張亢進のために引きおこされていると考えられます。


慢性化が進むと、この筋スパズムや筋浮腫は全身におよびます。

筋硬結はこの筋スパズムスが存在していると非常に確認しづらいのです。

筋硬結のガードをしているわけですので、当然ですね。

臨床の際、
この筋スパズムを無視して筋硬結を探すのは非常に難しい。
痛みが強い場合はますます、この筋スパズムが強いわけですので、無理に押さえ込んで
筋硬結を触れようとすれば、痛みのためますます筋スパズムが出現します。

筋硬結を押さえ込んで摩擦する場合の、最初の難関なのです。


もう一度、思い出してください。

この筋硬結をつぶすという行為は、炎症反応をもう一度引き起こす行為でしたね。

 つまり、損傷の最初に戻し、正しい修復過程を再現させることが目的です。

 できうる限り、本来の筋硬結以外の損傷はなるだけ避けるべきです。

私は常に、痛みを与える刺激やグイグイ揉む行為はダメです。・・・・と
まして、暴力的に筋緊張を無視して押し込む行為には禁止です・・と
口をスッパクして注意を促しています。


ターゲットはあくまで筋硬結なのです。

あくまで筋硬結に的を絞たうえでの、圧迫摩擦の手技です。

くすぶった「火種が」が「飛び火」して広がり大火事になってはイケナイのです。

筋硬結を消失させる手技を実施する際に最も注意すべきことです。




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2008年09月01日

筋の治療(此

筋痛症候群

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療について

 この治療の最大目的は、筋硬結の除去になります。

 この筋硬結は、芯といわれるものです。

      芯:触知可能な結節様あるいはバンド様の硬い部分です。
        この芯には、関連痛を発生させるトリガーポイントも含んでいます。
        この芯には慢性病変の筋ゲルを含む。
        筋ゲルとは慢性病変で重力の影響を受けないむくみ。


<筋硬結の治療の目的と原理>

 損傷した組織の修復過程、をもう一度新たに、引きおこす事が目的です。
 
 さまざまな因子で痛みの原因となる筋硬結が大なり小なり残るのですが、
 損傷の修復過程が終了する途中で(筋硬結の消失しないうちに)に症状が軽減し、
 あるいは症状が残存している間にも、「繰り返えされる損傷」がひきおこされ、
 再度筋硬結あるいは新しい筋硬結を作ることになります。
 その結果いつまでも筋硬結が存在することになります。
 この筋硬結が常に存在することは、、いつも「火種」がくすぶっている状態です。
 治療プロセスあるいは治癒完了のプロセスが終了していない未完の状態です。

 そして、この筋硬結が疼痛をひきおこす「火種」であるならば、
 治療で完全に燃やしてしまい、この「火種」である筋硬結を無くしてしまおうということです。
 治癒プロセスを、治療によって完了させようということです。
 
 その方法として我われは各種の手技を駆使するわけですね。
 
 
我われの治療の手技としては、きわめて大雑把に言えば

この筋硬結を指圧などで圧迫してつぶしていく。ことになるわけです。

疼痛抑制姿勢などから想像できるように、当然ストレッチなども有効ですが、

特に圧迫摩擦の手技は、最も一般的で簡単で効果があると思っています。

圧迫で芯をつぶし、摩擦で循環障害の改善を目指し筋ゲルなどを拡散させよう
という単純な手技ですね。

この圧迫摩擦法は、圧迫を加え、その最深部において摩擦を加える一般的な手技です。
筋ゲル、筋スパズム、筋浮腫に対して用いるといわれています。

なーんだ。簡単ジャン!!

痛い部分の周囲を押さえて調べて、硬い部位を見つけてそこを指圧すればいいじゃん。

そのあと、揺すればいいじゃん。簡単ジャン。

ところがどっこい意外と難しいのです。

なぜでしょうか?




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2008年08月28日

筋の治療(后

筋痛症候群

繰り返し起こる損傷が原因となると、

なんでもかんでも筋痛症候群になってしまいそうですね。

また筋痛症候群の症候・徴候として、

 ○痛み、痛覚過敏、こわばりやこむら返り、関連痛および関連異常感覚
  運動痛(収縮痛・短縮痛・伸張痛)など
 ○筋短縮、関節可動域制限、疼痛抑制姿勢など
 ○腰や足の冷えなどの局所の血管収縮、発汗異常、皮膚のツッパリなど
 ○全身性の疲労、不安や精神ストレスによる症候の増悪など
 ○免疫力の低下による疾患などなど
 が挙げられています。

症候・徴候が多すぎて、ますます何でもかんでも筋症候群になっていそうですね。

実際、臨床でも非常に多いとは思っているのですが・・・・・・・・・・
それなりの診断基準があります。

やはり、筋痛症候群を前回のように、
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)と結合織筋症候群(FMS)に分類するとわかりやすいです。

筋痛症候群では筋に限局した硬い部分が存在します。→筋硬結について
そしてその一部に痛覚過敏点が存在します。
この痛覚過敏点を圧迫したり、鍼などで刺激すると、その刺激部位より離れた部位に、
痛みやつっぱり感覚やズーンと重い感覚などの異常感覚を生じます。
この異常感覚を関連痛または関連異常感覚と呼んでいます。
そして
異常感覚を遠隔部に発生させる痛覚の過敏部位をトリガーポイントと呼んでいます。

みなさんもお聞きになったことがあると思います。

このような筋硬結は当然その他の様々な症候群で観察できます。
 各種の腱炎、アキレス腱炎や上腕二頭筋炎や手の腱鞘炎などは典型的ですね。
 スポーツなどのテニス肘シンスプリント、あるいは腰痛症や変形性の関節症や顎関節にも
 筋硬結は当然みられます。

実際このトリガーポイントは身体に非常に多く存在し鍼灸や指圧などにも利用されています。


この筋硬結は筋スパズムのように筋全体が硬くなっているのではなく、

 限局性の硬い部分が存在しその一部にトリガーポイントが存在しています。
 そしてそのトリガーポイントに機械的刺激をあたえると関連痛が生じます。

この点は、急性筋傷害の窪みを抑えると、痛いという点では少し違いますね
また通常の限局性の圧痛部位とは少し違ますね。


筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断にはこれらのトリガーポイントの特徴を備えています。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断基準
 ○局所性の疼痛の訴えがある。
 ○触知できる過緊張筋がある。
 ○その過緊張筋の中に痛覚過敏部位がある。
 ○その痛覚過敏部位を刺激すると関連痛や異常感覚が生じる。
 ○可動域制限がある。
 以上5点全てが存在する。それに加えて、

 ○圧痛点の圧迫による痛み、あるいは異常感覚の再現がある。
 ○罹患筋のストレッチ、またはその筋の圧痛点への注射による痛みの緩和がある。
 ○過緊張筋への横断スナップ触診、または針刺入により局所性短縮反応が出現する。
 この3つのなかから少なくとも一つ以上が存在する。

我われは注射などはできませんが、
この診断基準で診断しても臨床では非常に多く遭遇します。

レントゲン撮影などの画像診断や各種の検査で調べたのだが・・・
特別悪い点が見つからなかった。・・・・・・が痛むという場合
あるいは、以前傷害した部分が治ったといわれるが・・・まだ痛む。
時折、無理をすると痛むが、しばらくすると治り、また無理をすると・・・・痛み出す。など
この筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を疑ってもいいのでは?・・と思っています。


一方の結合織筋症候群(FMS)は滅多に遭遇しませんね。
 私も、キチント大病院での診断を受けられた人の治療は今までたった2名です。
 全身にわたる骨格筋の痛みまたはこわばり(3部位以上にわたり
 少なくとも1ヶ月以上つづく)を訴え多くの特定部位に11箇所以上の
 圧痛点が存在します。
 これはあくまで圧痛点で約4/c屬琉砧呂任僚亳
 痛みや圧痛の他には倦怠感やしびれ、Reynaud症状、不眠、うつ状態など随伴します。
 膠原病類縁疾患とされていますが、原因不明とされています。
 それ故に敢えて、筋痛症候群に分類されているのかも知れませんね?

除外診断をしたうえで、とお断りしておきますが、
したがって臨床では筋痛症候群は、繰り返される損傷が存在し、
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断基準に加えて、その他の不随症状
(多くは不定愁訴と呼ばれているような症状)があれば、
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)と思って施術すればいいのではないかと思っています。




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2008年08月25日

筋の治療(検

○筋痛症候群

聞きなれない言葉かもしれませんね。

直接訳せば筋が痛む疾病の症状群でしょうか?

この筋痛症候群には、
 全身性の筋痛を呈する結合織筋痛症候群(FMS)
 局所性の筋痛を呈する筋筋膜性疼痛症候群(MPS)があります。
 結合織筋痛症候群(FMS)は繊維性筋痛症として有名ですね。
 
ここでは後者の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を主体としてお話します。

骨格筋に繰り返しストレスを加えると、その筋に傷害がおこります。
その傷害が治りきらずにストレスを繰りかえされたり、
長い年月の間に繰り返されておこる傷害が、痛みをはじめとするさまざまな症候を
引き起こすことが知られています。

このような「繰り返しの損傷」は、
キーパンチャーなどの職業病としての頸肩腕症候群などが有名ですね。
これは、たまたま高度成長期にキーパンチャーの頸肩腕症候群が単に、
労動災害として労災で認められたというだけです。

ですが、なにもコンピューターなどのキーを叩く職業のみでなく、
繰り返し作業を行うあらゆる人たちにおこりうる病態です。また職業にかぎらず、
日常生活において「繰り返しの損傷」される筋筋膜性の疼痛の症候群ともいえますね。

「繰り返しの損傷」にいったん筋に傷害がおこると、その近隣の筋もスパズムをおこし、
痛みを生じないようにその筋を防御します。
その結果は、
その筋は循環障害をおこし、徐々に拘縮がおこります。
さらに圧痛や運動痛などの局所に発生する痛みも、
循環障害によって生じた感作物質の増加や、
浮腫による局所組織圧の上昇が原因とされます。
(関節はなぜ痛む?1〜13までお読みください)

これが繰り返され筋痛症候群となります。

当然、
急性筋傷害から筋痛症候群に移行する場合も容易に想像されます。

原因は、まだ明らかでない結合織筋痛症候群(FMS)ですが、
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)が慢性化すると移行することがあり、
またその混合型があるともされております。

なるだけ早期に急性筋傷害、筋痛症候群を治療・改善することが重要ですね。




touyou8syok9 at 08:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)