筋・筋膜に対する治療

2008年12月08日

筋・筋膜に対する治療(宗

筋・筋膜の治療に対する治療手技の指針として
いままで述べたことを簡単にまとめると

○重心線による力のモーメントによる筋・筋膜を観察

○筋のタイプによる筋・筋膜を観察

○筋のタイプと姿勢のタイプによる筋・筋膜を観察

 姿勢は二本足による重心線による力のモーメントが主な原因でした。

以上を観察することにより、

どの筋・筋膜をターゲットにして、どのように対処するかを考える。


その他にも、臨床で重要なポイントになる部位があります。

それは、軟部組織移行部です。

解剖学的に構造が移っていく部位や動きが変化する部位あるいは
力の方向が変わる部位などはストレスにさらされ傷害しやすくなります。

代表的な例では、人体の継ぎ目である部位の各関節がありますね。

上肢においては肩関節、肘関節、手関節、指関節など
下肢においては、股関節、膝関節、足関節、足の指の関節などです。
これらの関節は、外傷で傷害するのは当然ですが、さまざまなストレスにさらされ、
関節自体の骨や軟骨が傷害を受け、それを動かす筋・筋膜が傷害を受けたり、
筋・筋膜のタイプにより、傷害を受けるのは理解できますね。
これらは、いずれ各疾患と治療ということでお話します。
(一体いつになるかはわかりませんが・・・・・・・・)

今回は、身体の骨格の中心である脊柱についてどの部位が傷害を受け易いのか?
少し述べたいと思います。

筋は骨を動かす重要な器官系でしたね。
骨と筋を含めて運動系器官でしたね。

脊柱のどの部位が傷害を受けやすいのでしょうか?
それには少し脊柱の構造について少し知っていただきたい。

脊柱の背骨は32〜35個の椎骨という骨のつながりから出来上がっています。

つまり大げさにいえば、
32〜35の関節があり、全てにさまざまなストレスが加わる部位であります。

脊柱にある骨は「椎骨」(ついこつ)と呼ばれています。

首にある「頚椎」、背中のところにある「胸椎」、腰のところにある「腰椎」、
骨盤を構成する「仙椎」・「尾椎」があります。

「頚椎」は7個、「胸椎」は12個、「腰椎」は5個、の計24個がつながり、
「仙椎」は5個あるが全体として一個の仙骨。
「尾椎」は3〜6個があるが全体として一個の尾骨。

このように脊椎は32〜35個の椎骨で全体で脊柱を構成しています。

椎骨の「頚椎」は頭部の頭蓋骨とつながっています。

椎骨の「胸椎」は肋骨、胸骨で胸郭を形成しています。

仙骨の「仙椎」は寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)と仙骨、尾骨(尾椎)により、
骨盤を形成しています。

骨盤は大腿骨と股関節を形成し下肢へとつながっていきます。


●脊椎の機能

 ○支持性:しっかり体を支えます。
      頭部および上半身を腰から骨盤、足にまで伝えて支えています。
 ○可動性:前後、左右、回旋などの動きを可能にします。
      つまり、頭、胴体、腰、骨盤に動きを作っています。
 ○神経の保護:脊柱菅内を脊髄(脳から続いている重要な神経)を取り囲んで、
        外力から守りっています。
      
●背骨は全体ではS字状になってバランスを上手にとっています。
 
 「頚椎」の部分では前方に、「胸椎」では後方に、「腰椎」では前方に、
 「仙椎」・「尾椎」では後方に凸型のカーブを描いています。
 
 全体として「S字型」を呈しています。なぜでしょう?

  実は「バランス」や「クッション」をとっているのです。
  前後に3つのカーブを取ることによって
  バランスの良い「たわみ」を持っているのです。
  この「たわみ」が大事なのですね。
  人間の体は本当によく出来ていると感心します。

 重心線は、
  成人の基本立位でにおいて、頚椎1番の前面から頚椎6番までは椎体の中を
  通り、 頚椎7番を出て各胸椎の前側を通り、腰椎2〜5番の椎体内を通り、
  仙骨上前縁の 岬角に至り、再び仙椎、尾椎に前側を通り骨盤内から、
  足関節の前に至る。
  
 S字状の形態によるバランスの異常がおこると、様々な障害が起こります。
 このバランスは姿勢という意味でも当然重要なポイントであります。
 これは前回まで述べています。


今回は身体に対する、

脊椎の機能の支持性・可動性・神経の保護に注目して述べてみます。

一体?このように非常によくできている脊椎のどこに傷害が起こしやすい
部位があるのでしょうか?

椎骨自体の軟骨や椎間板や靭帯などの障害の受けやすい部位にもなります。

その部位は筋・筋膜の障害を受けやすい場所になります。

つまり、治療のポイントにつながります。






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2008年12月04日

筋・筋膜に対する治療(次

筋・筋膜を治療するためには、筋のインバランスと姿勢のタイプの関連性を
知っていると、目的とする筋・筋膜が理解しやすいです。

姿勢にはさまざまな姿勢が紹介されているようです。

ここでは、(Kendel,et al,1993)による、代表的な3種類の
姿勢のタイプと筋のインバランスを紹介いたします。

○後弯型(Kypholordotic)

 骨盤の前方変移の代償で起こることが多い。
 骨盤が前方回旋変移(前屈)を伴うと、腰椎は前弯亢進をおこし、
 胸椎は上部〜中部が屈曲変移をおこし、全体的には後弯亢進となる。
 このパターンが、一般に「腰椎前弯亢進と胸椎後弯姿勢」と呼ばれている。
 下部交差症候群のおこる変移です。

 <アライメント>
  頚椎の過伸展と頭部前方位
  肩甲骨の外転
  腰椎前弯の増強、胸椎の後弯
  骨盤の前傾、股関節屈曲、膝関節過伸展
  頭部は常に身体の前方にある。
 
 <短縮と優勢筋>
  頚部伸展筋群、股関節屈筋群
  もし肩甲骨が外転していれば、前鋸筋、大胸筋、小胸筋、僧帽筋下部線維

 <ゆるみと劣勢筋>
  頚部屈筋群、上部脊柱起立筋
  外腹斜筋、もし肩甲骨が外転していれば、僧帽筋中部線維と下部線維


○動揺型(Sway Back)
 
 骨盤の重度な前方変移と後方回旋(後屈)変移の代償としておこる。
 この姿勢をスウェイバック姿勢と呼び、横からみると骨盤だけが
 前にとびだした「く」の字または「逆く」の字のように見える。

 <アライメント>
  脊柱の後弯、骨盤は前方へ
  股関節は重心の前方
  腰椎は平坦、骨盤はおもに後傾、股関節・膝関節は過伸展
 
 <短縮と優勢筋>
  ハムストリングス、内腹斜筋、腰部筋群は短縮しかし強くない。
  一脚の下肢が前方にあれば、その側の大腿筋膜張筋と腸脛靭帯の短縮

 <ゆるみと劣勢筋>
  一脚の股関節の屈筋群
  外腹斜筋、上部背筋
  一脚の下肢が前方にあればその側の中殿筋(特に後部線維)

○扁平型(Flat Back)
 
 胸椎の屈曲が減少している。
 胸椎後弯は全体に減少し、胸椎が棒のように真っ直ぐに見える。
 フラットバックと呼ばれています。
 軽度の骨盤前方位と骨盤後方回旋(後屈)の代償としておこることが多い。

 <アライメント> 
  骨盤の後傾と前弯の減少
  股関節・膝関節の過伸展
  上部胸椎の後弯の増加と頭部前方位

 <短縮と優勢筋>
  ハムストリングス、背筋の軽度の緩みを伴った腹筋群の優勢

 <ゆるみと劣勢筋>
  一脚の股関節の屈筋群


どうでしょうか?

 直接、手技などによって緩めなければならない筋・筋膜
 
 緩めるより、シッカリと充実させなければならない筋・筋膜

 ターゲットがハッキリ見えてきませんか?


まだ全身揉むだけですか?

 



 

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2008年12月01日

筋・筋膜に対する治療(察

筋のインバランスと姿勢のタイプの関連性のチョット前に、

○抗重力筋について

 重力に対抗して立位姿勢を保持する働きを抗重力機構といいます。
 そこに働く筋群を抗重力筋といいます。

 身体の前:前脛骨筋、大腿四頭筋、腹筋群頚部屈筋減
 身体の後; 下腿三頭筋、ハムストリングス、大殿筋、脊柱起立筋

通常立位の保持には腹側の筋群よりも、背側の筋群の方が相対的に重要である。

抗重力筋の目的は、

 基本的立位重心線からのずれを補正することにある。
 どの筋が活動するかは重心線と各関節との位置関係により異なります。

理想的な正常な立位姿勢を保持するため、主な関節に関係する筋は

 足関節:重心線はは足関節(外果の前方5〜6センチ)より前方を通るため、
     身体は前方に倒れやすくなる。
     この状態に対抗するために、
     ヒラメ筋、ときには腓腹筋が活動する。
 
 膝関節:重心線は膝関節中央のやや前方を通るため、重力のモーメントは
     膝伸展に作用するために、膝関節の固定には特に筋活動は必要としない。

 股関節:重心線は大腿骨の大転子を通るが股関節の後方を通る。
     この結果、重力は股関節の伸展に作用します。
     この状態に対抗するために、
     腸腰筋が働いて股関節の過伸展を防ぎます。
     実際は、わずかの姿勢変化によって重心線は股関節の前あるいは後に
     変化するため、屈筋と伸筋が間欠的に活動します。

 脊柱: 重心線は第4腰椎のやや前部を通るため、脊柱を前方に曲げるように
     作用しています。
     コレに対抗するように脊柱起立筋群が活動します。 

このように立位においては、前後のバランスのための筋・筋膜の活動。

そのほかには、側方のバランス(左右のバランス)の筋・筋膜の活動。

 ○後頭隆起→椎骨棘突起→殿列→両膝関節内側の中心→両内果の中心

また別の機会に述べますが、立位姿勢保持の神経機構も重要になります。

 ○姿勢反射とよばれ、主に反射弓を介在するもの
 ○随意的な運動時の姿勢調節機能など

したがって、姿勢のアンバランスは様々な筋のインバランスに影響を与えます。


姿勢の異常により筋・筋膜の異常。
筋・筋膜の異常により姿勢の異常。
姿勢が先か? 筋のタイプが先か?・・・・やはり???


ただ、治療に際しては前回述べたように、現況の姿勢を充分に観察することは、

どのような筋・筋膜(姿勢筋・相動筋、主動作筋・拮抗筋、抗重力筋など)に
注目し、どのように治療すべきかという理解につながります。

そして、触診して確認、確定し明確に障害部分を限局し治療することができます。

少なくとも、現状の疼痛や関節可動域の異常などの症状の原因である

筋・筋膜のターゲットの決定には重要な因子になります。

そして、治療結果により、フィードバックされることになりますね。

その意味で、筋のタイプを個別に知ることは重要です。

そして、姿勢に対する指導は筋膜の制限が改善され、患者の動作が改善されてから
指導するのが基本的な治療順序になります。


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2008年11月27日

筋・筋膜に対する治療(此

筋のタイプによるインバランスの問題

腰部骨盤帯

○姿勢筋(短縮しやすい筋)

 腸腰筋、腰方形筋、大腿筋膜張筋、梨状筋、股関節内転勤群、ハムストリングス、
 脊柱起立筋、大腿四頭筋の大腿直筋と大腿外側広筋、

○相動筋(弱化、あるいは緩みやすい筋)

 大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋の大腿内側広筋、腹筋

以上の筋のタイプがもたらす結果で最も有名なのは骨盤交差症候群です。

 腰椎の前弯が亢進→仙腸関節伸展変移→骨盤前屈亢進
 その結果
 椎間関節の垂直加重が増大し、腰椎の後部関節同士が押されあい後部椎間関節症候 群が発生→退行性関節症や椎間板の変形、ヘルニア、下肢の神経症状
 
 股関節の内旋変移→運動パターンの間違い→下肢への影響
 
前回の頚胸部の頭部前方位置から引き起こされる上部交差症候群と並んで、

一つの典型的な例ですね。


筋の損傷や、物理的ストレスに対する筋のタイプである姿勢筋と相動筋の分類から

筋のインバランスによる典型な症候例をお話しました。

ただこの筋のインバランスは、筋のタイプによるバランスの不均衡です。

このバランスは身体の重心線と姿勢のタイプの関係で若干変化します。
力のモーメントの関係ですね。これは力のバランスによる不均衡ですね。

これが、筋の主動作筋と拮抗筋という考え方です。

したがって、姿勢のタイプも筋・筋膜の治療には重要になります。

最も多い姿勢のタイプが動揺型(スウイバック)という姿勢です。

腰痛症などでお困りの皆さんは、一度はお聞きになったことはありませんか?


筋のインバランスが先か?

姿勢が先か?

どちらが本当かは知りませんが、治療に際しては、現況を充分観察し、

短縮した筋・筋膜は当然ゆるめなけらばならないし、

そのために生じた関節の可動域の減少の改善が治療でしょうし、

関節自体に対しても、直接に関節の機械的受容器に対する治療も必要です。

弱化した筋は、正常の筋力にし、緩んだ関節を元に戻すことが治療です。

また、姿勢に対する指導なども治療の一環になるでしょう。

ただし、姿勢に対する指導は筋膜の制限が改善され、患者の動作が改善されてから
指導するのが基本的な治療順序になります。




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2008年11月25日

筋・筋膜に対する治療(后

各種の筋には性質があります。

筋のインバランスの問題

インバランスとはバランスの不均衡という意味で使われています。

脊椎の安定性は筋による影響が大きい。

筋のインバランスは筋の構造や機能、機能異常に関係し、痛みや運動制限をまねく
大きな原因になっています。

筋は、損傷や物理的ストレスに対する筋の反応により、

筋のタイプを姿勢筋と相動筋に分類しています。

 ○姿勢筋は、短縮する傾向にあり、相動筋より筋力は強くおもに多関節筋。

   僧帽筋上部線維、肩甲挙筋、大胸筋上部線維、小胸筋、頚部脊柱起立筋群や
   斜角筋、胸鎖乳突筋、後頭骨下筋などは短縮しやすい。

 ○相動筋は、姿勢筋に対して弱い傾向にある。(ゆるみ、弱化しやすい)

   僧帽筋中部・下部線維、前鋸筋、大・小菱形筋、や深頚椎屈筋は
   機能低下しやすく弱化やすい。

この結果、筋のインバランスがおこり姿勢などの異常がおこります。

たとえば、頚、胸部においてはこのような筋のインバランスにより、

上部頚椎が過度の過伸展位に、下部頚椎屈曲位に置かれます。
→椎間関節の退行性変化、骨棘の形成、椎間板の脱出と弾性の消失による器質的・
構造的変化がおこる。→肩こり、頚部の痛みなど

頭部が前方に変移し舌骨下筋、舌骨上筋筋を含む頚部前方筋群と頚部後方筋群の
インバランス→咬筋・内側翼突筋、側頭筋の障害→顎関節症など

浅い呼吸→呼吸器障害、嚥下困難、誤嚥など

第一肋骨と鎖骨が挙上→胸郭出口症候群など

鎖骨部の過緊張・短縮→上腕骨の内旋・内転→肩甲骨の外転変移
胸肋部の過緊張短縮は、上腕骨を介し胸郭を前方に引く→胸椎後弯亢進。
肩甲帯の内旋を伴う前方突出→ロテーターカフのオーバーユース→棘上筋の損傷など


様々な症状を引き起こす原因になっています。

今回は頚胸部の主な筋を例にとりました。

腰部骨盤帯はどうでしょうか?


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2008年11月20日

筋・筋膜に対する治療(検

なんでもそうだと思いますが、臨床では障害を受けやすい部位があります。

なにが原因でしょうか?


人間は直立し、二本足歩行することによって、姿勢が変化しました。

脊柱(背骨)が水平位から直立位になってしまったのが最も大きな変化ですね。

頭から足まで構造的にも運動的にもどうしても重力の影響は避けられません。


人体の構造や運動には重心線が重要になります。

矢状面(横から観察)においての重心線のラインは、
 頭部では外耳孔、肩の中心、股関節の大転子、膝のやや前方を通過し、
 足の外果(外くるぶし)のやや前方を通る。

そのため、静止した状態で立っている状態でも、

 足関節、膝関節は重心ラインが関節軸の前方を通過しているために、
 前方に外力が常にかかる。

 股関節では重力ラインが大転子を通過しますが、股関節の関節軸は大転子より
 前方に位置するため後方への外力が常にかかる。

 仙腸関節では、重心ラインが前方を通過するため、外力は前方向にかかる。

 脊椎においては、腰椎の後方、胸椎は前方、頚椎は後方、後頭環椎関節では
 前方に重心ラインが位置する。それぞれに対して外力が常にかかります。

この外力は、重力が身体に発生させる、ねじりや、回転などの力のモーメントです。

これらの外力は直接、常に骨や軟骨、関節、筋膜などの支持器官に対して働く。

身体はバランスをとるために、この外力に対抗するために、常に内力が働きます。

この内力は、関節包、靭帯、筋膜は常に張力という力であり、

また筋は収縮という内力が働き、外力に常に対抗しているのですね。


このように直立二本足で静止した状態においても、

様々なストレスが加わり障害を発生しやすい状態を作り出します。

筋・筋膜などのバランスが崩れやすいのは一体どこでしょう。


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2008年11月17日

筋・筋膜に対する治療(掘

治療手段

1、筋膜に対する機械的アプローチ。

有名な手技としては、筋横断摩擦マサージ、筋膜リリース、ロルフィングなど
があります。

でも、何でもいいのです。・・・・いいかげんですか?

なるだけ痛みを与えずに、物理的、機械的にターゲットに対しての手技・・・・・・
という条件つきですが。

直接に筋・筋膜の癒着をはがしたり、筋のストレッチをしたり、姿勢の再教育など
を行うのですね。

身体を包む骨格といわれている筋膜の正常化を目的とします。

筋膜の機能異常に対するアプローチといっても良いかもしれませんね。


なぜ?機能異常が生じるのでしょうか?様々な原因がありますが主には、

 ○外傷
組織が破壊された後に瘢痕化して癒着などを引き起こします。
  痛みと筋の抑制が持続すれば当然、可動域(筋・関節)が減少し、
  結合組織の変化をきたしますね。

 ○過用からの緊張(オーバーユース)
  同じ筋の持続的な収縮は、筋の過緊張や疲労しいては炎症などを引き起こす。
  これも当然、痛みも可動域が減少し結合組織の変化をきたします。

 ○習慣的パターン
  異常な可動性は習慣化により、結合組織の変化を引き起こす。

 ○姿勢
  習慣的なパターンは特定な姿勢を引き起こす。

 ○インバランス
  主動筋と拮抗筋との機能異常による病的な姿勢を引き起こす。

 ○身体ストレスや精神ストレスなどなど

一つが原因ではなく複数が絡み合いますね。


結果として

筋膜の短縮や癒着、結合組織の細胞間物質の密度の変化、その部位の栄養障害、

関節可動域制限、筋の廃用性萎縮・弱化、活動性の低下、軟骨の変形

アライメント不良、血流、知覚などにも影響が出現します。



これらの改善のため

筋膜の主成分とする膠原線維にターゲットを絞った直接的な機械的物理的な手技ともいえますね。


筋膜にかぎらず、結合組織である腱や靭帯も同様ですね。

ただし腱や靭帯は膠原線維腱と弾性線維が混在した、線維性の結合組織です。

弾性線維はエラスチンという成分が主体です。


これらの機械的アプローチする手技は、

 ○結合組織であるコラーゲンからなる膠原線維の可逆性や
 
 ○弾性線維であるエラスチンの伸張性と収縮性を利用し

 ○結合組織に取り込まれている毛細血管やリンパ毛細管からの
  代謝物質の交感や輸送の促進

 ○その他

を目的として筋・筋膜の機能異常を機械的・物理的な刺激な手技を
用いて正常に戻すのです。
 

では?

身体のどの部位に異常がおこりやすいのでしょうか?

これも知っておくととっても便利です。

















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2008年11月13日

筋・筋膜に対する治療(供

筋・筋膜に対する手技は学問的には3種類に分類されているようです。

○自律性アプローチ
○機械的アプローチ
○運動アプローチ

しかし、実際臨床の場において、手技として分類するには、

1、筋膜に対する機械的アプローチ

2、各種の感覚受容器の刺激を目的とした反射的な反応を利用したアプローチ

3、筋組織に対するアプローチ

このように分類するのが、筋・筋膜に対しての治療の手技を

 何をターゲットとして?

 何を目的とし?

 どのような結果を求めるのか?

非常に理解しやすいと思っています。


筋・筋膜についての構造は、前回簡単にお話しました。

もう少し、お付き合い願います。

発生学的に人体の器官系統を分けてみますと、

○外胚葉
 
 皮膚(表皮、毛、爪、皮膚腺)
 
 感覚器(視、聴覚、平衡、味、臭覚器)

 神経系(脳、脊髄、末梢神経)

○内胚葉

 消化器(胃、腸、肝臓、すい臓)

 呼吸器(喉頭、気管、気管支、肺)

 尿路(膀胱、尿道)

○中胚葉

 骨格系(骨、軟骨、結合組織)

 筋系(横紋筋、平滑筋)

 脈管系(心臓、血管、リンパ管、血液)

 泌尿・生殖器系(腎臓、精巣、子宮、卵巣)

になります。

筋・筋膜と関節に関連する器官系をまとめると、

 骨格系・・・・・・・骨と軟骨からなり、関節を連結する。(結合組織)

 筋系・・・・・・・・・身体の運動を行う。(横紋筋)

   骨格系と筋系をまとめて運動系と呼んでいます。

 脈管系・・・・・・血管系とリンパ系になる。

 神経系・・・・・・中枢神経(脳、脊髄)と末梢神経からなる。(神経組織)

 感覚系・・・・・視覚、臭覚、平衡、味覚、聴覚の各器官、
          
          皮膚や筋・腱などの感覚受容器からなる。(神経組織)

また、組織学で分類すると、

 筋組織(横紋筋・平滑筋)と神経組織をまとめて動物性組織と呼ばれます。

 支持組織(結合、軟骨、骨、血液)と上皮組織をまとめて植物組織。


筋膜は一体どこ?

筋膜は中胚葉の骨格系の結合組織に分類します。

筋膜は人体を包み込む、結合組織の骨格と呼ばれているゆえんです。

さて何をターゲットに、どのように手技をしますか?

揉むだけ?・・・・・ですか?



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2008年11月10日

筋・筋膜に対する治療(機

治療手技の分類

筋の構造について、簡単に説明します。

骨格筋は随意筋である横紋筋の束で構成されています。

筋フィラメント(アクチンフィラメント・ミオシンフィラメント)が集合し、筋原線維を作り順次→

筋線維(筋内膜に包まれる)→筋束(筋周膜に包まれる)→一つの筋(筋外膜に包まれる)

そして、

筋のなかには、筋線維に加え、腱、筋紡錘、腱器官、体性および自律神経、

血管などが存在しています。


骨格筋は表面から観察した形状から、紡錘筋、羽状筋、二腹筋などに分類されています。

一般に骨格筋は腱を介して骨に付着します。

しかし筋線維の始まりや終わりを詳細に観察すると、隣接する他の骨格筋の筋膜に

付着していたり、他の筋と共通の腱を有する場合が多い。

このように、隣接している二つの骨格筋において、

それぞれの筋線維の先端どうしが、腱、各種の腱膜、筋間中隔、骨間膜、関節包、

または靭帯を介して接続している場合が多いのです。

このように接続している状態を筋連結とよんでいます。


また、

筋線維がその働きを効率的にするためには、収縮性を持たない多くの結合組織が必要です。

筋全体は筋膜と呼ばれる結合組織の膜に包まれて固有の部位に位置します。

筋や筋群を包む膜を筋膜と呼ぶこともあり、筋外膜と同義的に使われたりします。

筋膜は筋を保護するとともに、筋収縮の際に隣の筋あるいはその他の構造物との間に

摩擦が起こらないように、筋膜はその滑動を助け、運動が円滑に行われます。

筋膜はまた筋線維の起始をなしていることがあり、あるいは筋の表面を強く包んで、

その筋腹が筋収縮によって膨れすぎないように内部からの強い圧力にたいして筋を

締めるように働きます。


筋膜は、浅筋膜、深筋膜、漿膜下筋膜に分けられています。

○浅筋膜
   皮膚と筋のような身体の特殊化された構造物を包む深筋膜との間にあり、
   全身を連続的に覆っている。
   浅筋膜の外層が皮下脂肪になります。
   強い伸張性をもち、あらゆる方向に滑ることができ、液体やその他の代謝物を
   蓄積するスペースを持っています。

○深筋膜
   筋膜の機械的な機能はこの深筋膜で良く発達しています。
   筋膜は補強のため、あるいは隙間を満たすために厚くなっています。
   他の筋膜と癒着したり、あるいは数葉に分かれたり、別の筋膜から分裂面によって
   離れたり、さらに他の筋膜といしょになって筋群をそれぞれの隔部に包んだりする。
   連続的、あるいまったく終わる事のない形で形成されているので、骨膜や軟骨膜
   靭帯などの連続性を完全にするための助けをしています。

○漿膜下筋膜
 体腔にあり漿膜(胸膜、心膜、腹膜)の線維性のを作り臓器を覆い、支持する


このように治療に対して、

筋・筋膜に対する治療は、どの部分に対してターゲットを狙うか?

治療手技のポイントになりますね。

とっても重要な要因です。



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