脊柱

2008年12月15日

脊柱について(機

今回は頚椎に注目してみましょう。

<頚椎の形とストレス部位を考える>

頚椎は全体には軽く前弯しています。

 (脊柱全体にはS字状の形態をしており、
  頚椎の軽い前弯ー胸椎の軽い後弯ー腰椎の軽い前弯でしたね。)

次に、頚椎の筋のふくらみの部位について考えると、
 
頚部と頭部の主な後部の伸筋のふくらみは

 後頭部ー第1椎骨の環椎ー第2椎骨の軸椎部と第6、7頚椎ー胸椎連結部です。

 これらの部位が主なストレスを受ける部位になります。

一方、頚部の前の屈曲のふくらみは、

頚椎4番、5番、6番のスペースで主な屈曲がここで起こります。
 
つまり頚椎5番が、頚部の最大前弯カーブの頂点の部位になるわけですね。

つまり、頚椎の形状のである前に凸後ろに凹の最大の部位になります。

すなわち後部の椎椎関節のスペースが少なくなる部位です。

したがって、頚椎の後部においては、頚椎4番、5番、6番の間の椎体間関節後部にストレスが一番多くかかることになります。

頚椎の後部に骨のトゲができ(骨棘)易い部位にもなります。
頚椎の安全作用の椎間板にも大きなストレスがかかりやすい部位です。
脊椎を通っている神経にも様々なストレスがかかります。
当然、筋・筋膜にも大きなストレスがかかっています。

また、力学的なストレスはカーブの変化する時点でも大きくなります。

したがって頚椎4番5番6番の異常による○○症です。・・・・・
あるいは、椎間板ヘルニアの圧迫による○○症です。・・・・・・
あるいは、後縦靭帯硬化症による○○症です。・・・・・・・・
あるいは頚椎5番の神経根の圧迫による○○症でしょう。・・・・
と診断された人が多いのではありませんか?

年齢が高くなるにつれて頚椎6番7番の異常が出やすいとされています。

その理由は不明とされていますがカーブの終点と考えればストレスもかかるでしう。

頚部の最終である、頚椎7番は、胸郭を形成する胸椎1番との連結部であるために、
肋骨が付着し急激に動きが止められるためにストレスがこの部位でかかりやすい。

また胸椎1番と第1肋骨の第1肋骨椎骨関節は肩関節の構造一部分を構成しており、
肩関節自体の動作の影響を大きく受けます。

したがって、頚椎全体の動きが止められ、肩の動きの影響を受けるため、さらに
頚椎7番と胸椎1番の椎間関節も非常に大きなストレスを受ける部位になります。

ということで、

<頚椎の傷害部位>

頚椎の傷害が多く発生しやすい部位は、

 頚椎4−5番の椎間関節の間

 頚椎5−6番の椎間関節の間・・・・最も多くの傷害を受けやすい。
                 
 頚椎6−7番の椎間関節の間

 頚椎7番ー胸椎1番の椎間関節の間

 になるのです。


どのような筋が付着しているのでしょう。






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2008年12月11日

筋・筋膜に対する治療(勝

脊柱は、どの部分に障害がおこりやすいのでしょうか?

軟部組織移行部が重要になります。

それは一体、なぜでしょうか?
最初は、大雑把に見てみましょう。

軟部組織移行部は動きと形態の違いから非常に大きなストレスにさらされます。

さて脊柱の動きはどうなっているのでしょうか?

 ○前後:屈曲・伸展
 ○左右:側屈(左側屈・右側屈)・・・対称性
 ○回旋:左回旋・右回旋・・・・・・対称性

つまり、頭、胴体、腰、骨盤に動きを作っていましたね。

<頚椎>
 頚部は全体として屈曲、伸展、側屈、回旋が可能です。
 ↓
 ↓全体として自由度の高い頚椎の動きから、急に動きの悪い胸椎に移行する。
 ↓
<胸椎>
 側屈、回旋、ある程度の屈曲と伸展が可能ですが、
 胸椎は胸骨・肋骨により胸郭を形成し、単一構造である胸郭としての運動が
 あるため前後の動きよりも回旋運動に有効な構造になっています。
 ↓
 ↓屈曲・伸展がわずかで回旋が主体の胸椎から、
 ↓回旋できないが屈曲・伸展が大きい腰椎に移行する。
 ↓
<腰椎>
 腰椎は屈曲、伸展、側屈は可能であるが、回旋はほとんどできない。
 ↓
 ↓動きのある脊柱から硬い骨盤へ移行します。
 ↓
<仙骨・尾骨>
 不動関節で骨盤の後壁を形成する。
 仙骨は外側では腸骨と仙腸関節という関節を構成し、かつ骨盤を形成して
 可動性を支持しています。

脊柱全体としての構造と形態が移り変わり動きも移り変わります。
 
 頭部→頚椎への移り変わる部分:後頭下関節
 頚→胸椎への移り変わる部分:頚椎・胸椎移行部
 胸椎→腰椎への移り変わる部分:胸椎・腰椎移行部
 腰椎→仙骨へ移り変わる部分:腰椎・仙骨移行部
 仙骨→骨盤へ移り変わる部分:仙腸関節
 骨盤→大腿骨に移り変わる部分(股関節になりますが)
 
これが軟部組織移行部の重要性ですね。

ストレスがダイレクトに伝達される部位ですね。

関節の移行部を構成する軟骨や椎間板、靭帯など直接大きな負担がかかります。

当然、これら軟部組織移行部に付着し動きに関連する筋・筋膜も非常に大きな
ストレスがかかります。

治療のポイントになる部位ですね。

次回は、もう少し細かく観察してみましょう。




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2008年12月08日

筋・筋膜に対する治療(宗

筋・筋膜の治療に対する治療手技の指針として
いままで述べたことを簡単にまとめると

○重心線による力のモーメントによる筋・筋膜を観察

○筋のタイプによる筋・筋膜を観察

○筋のタイプと姿勢のタイプによる筋・筋膜を観察

 姿勢は二本足による重心線による力のモーメントが主な原因でした。

以上を観察することにより、

どの筋・筋膜をターゲットにして、どのように対処するかを考える。


その他にも、臨床で重要なポイントになる部位があります。

それは、軟部組織移行部です。

解剖学的に構造が移っていく部位や動きが変化する部位あるいは
力の方向が変わる部位などはストレスにさらされ傷害しやすくなります。

代表的な例では、人体の継ぎ目である部位の各関節がありますね。

上肢においては肩関節、肘関節、手関節、指関節など
下肢においては、股関節、膝関節、足関節、足の指の関節などです。
これらの関節は、外傷で傷害するのは当然ですが、さまざまなストレスにさらされ、
関節自体の骨や軟骨が傷害を受け、それを動かす筋・筋膜が傷害を受けたり、
筋・筋膜のタイプにより、傷害を受けるのは理解できますね。
これらは、いずれ各疾患と治療ということでお話します。
(一体いつになるかはわかりませんが・・・・・・・・)

今回は、身体の骨格の中心である脊柱についてどの部位が傷害を受け易いのか?
少し述べたいと思います。

筋は骨を動かす重要な器官系でしたね。
骨と筋を含めて運動系器官でしたね。

脊柱のどの部位が傷害を受けやすいのでしょうか?
それには少し脊柱の構造について少し知っていただきたい。

脊柱の背骨は32〜35個の椎骨という骨のつながりから出来上がっています。

つまり大げさにいえば、
32〜35の関節があり、全てにさまざまなストレスが加わる部位であります。

脊柱にある骨は「椎骨」(ついこつ)と呼ばれています。

首にある「頚椎」、背中のところにある「胸椎」、腰のところにある「腰椎」、
骨盤を構成する「仙椎」・「尾椎」があります。

「頚椎」は7個、「胸椎」は12個、「腰椎」は5個、の計24個がつながり、
「仙椎」は5個あるが全体として一個の仙骨。
「尾椎」は3〜6個があるが全体として一個の尾骨。

このように脊椎は32〜35個の椎骨で全体で脊柱を構成しています。

椎骨の「頚椎」は頭部の頭蓋骨とつながっています。

椎骨の「胸椎」は肋骨、胸骨で胸郭を形成しています。

仙骨の「仙椎」は寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)と仙骨、尾骨(尾椎)により、
骨盤を形成しています。

骨盤は大腿骨と股関節を形成し下肢へとつながっていきます。


●脊椎の機能

 ○支持性:しっかり体を支えます。
      頭部および上半身を腰から骨盤、足にまで伝えて支えています。
 ○可動性:前後、左右、回旋などの動きを可能にします。
      つまり、頭、胴体、腰、骨盤に動きを作っています。
 ○神経の保護:脊柱菅内を脊髄(脳から続いている重要な神経)を取り囲んで、
        外力から守りっています。
      
●背骨は全体ではS字状になってバランスを上手にとっています。
 
 「頚椎」の部分では前方に、「胸椎」では後方に、「腰椎」では前方に、
 「仙椎」・「尾椎」では後方に凸型のカーブを描いています。
 
 全体として「S字型」を呈しています。なぜでしょう?

  実は「バランス」や「クッション」をとっているのです。
  前後に3つのカーブを取ることによって
  バランスの良い「たわみ」を持っているのです。
  この「たわみ」が大事なのですね。
  人間の体は本当によく出来ていると感心します。

 重心線は、
  成人の基本立位でにおいて、頚椎1番の前面から頚椎6番までは椎体の中を
  通り、 頚椎7番を出て各胸椎の前側を通り、腰椎2〜5番の椎体内を通り、
  仙骨上前縁の 岬角に至り、再び仙椎、尾椎に前側を通り骨盤内から、
  足関節の前に至る。
  
 S字状の形態によるバランスの異常がおこると、様々な障害が起こります。
 このバランスは姿勢という意味でも当然重要なポイントであります。
 これは前回まで述べています。


今回は身体に対する、

脊椎の機能の支持性・可動性・神経の保護に注目して述べてみます。

一体?このように非常によくできている脊椎のどこに傷害が起こしやすい
部位があるのでしょうか?

椎骨自体の軟骨や椎間板や靭帯などの障害の受けやすい部位にもなります。

その部位は筋・筋膜の障害を受けやすい場所になります。

つまり、治療のポイントにつながります。






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