腰椎

2009年01月07日

脊柱について(此

腰椎の筋に対する治療は?

腰椎に作用する筋

<後面には>
 
 長背筋群俗に言う脊柱起立筋(仙棘筋)としての腸肋筋・最長筋・棘筋
 長背筋群の横突棘筋群:半棘筋、多裂筋、回旋筋
 短背筋群:棘(突)間筋、横突間筋

<側面には>
 腰方形筋:下位3〜4の腰椎の肋骨突起・腸骨稜から第12肋骨・第1〜3腰椎肋骨
      突起に付着し後腹壁を形成しています
      腰椎の強力な側方張力筋として働きます。
 腸腰筋:寛骨内勤筋でもあります。腸骨筋、大腰筋・小腰筋に区別されます。
     腸骨筋は腸骨内面から
     大腰筋は第12胸椎〜第4腰椎の椎体および肋骨突起から
     小腰筋は第12胸椎〜第1腰椎の椎体外側面から
     おのおの合して大腿骨の小転子につく
     股関節屈曲、骨盤・腰椎の前傾。
     体幹の強力な屈筋として働く。
     体幹の伸筋に対する拮抗筋であります。
     腰椎の最大前弯の部位は腰椎3・4番とされていることに関連しています。

<前面には>
 腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋の腹筋があります。
 腹直筋:第5〜7肋軟骨、胸骨の剣状突起から恥骨結合、恥骨結節に付く
 外腹斜筋:腹直筋と広背筋の間にある。
      第5〜12肋骨の外面から斜め前下方に走る。
 内腹斜筋:外腹斜筋の内側にある。
      鼠径靭帯、腸骨の中間線、胸腰筋膜から下外方から内側上方に向かう。
 腹横筋:内腹斜筋に被われ最も深い層。
     第6〜12肋軟骨の内面、胸腰筋膜、腸骨稜、鼠径靭帯の外側から前方に
     横走する。

<腰椎の運動として>
 後面の伸筋群は腰椎あるいは脊柱の伸展に作用します。
 前面の屈筋群は腰椎あるいは脊柱の屈曲に作用します。
 屈筋が片側性に収縮すると、体幹の側屈・回旋がおこります。
 また後面の伸筋と前面の屈筋の一側収縮によって脊柱の側屈や回旋が起こります。
 腹斜筋は、腰椎の回旋筋として働きます。
 腰方形筋は、腰椎の強力な側方張力筋です。
 腹筋と腸腰筋は伸筋に対する拮抗筋として働きます。
 

その他に重要な作用を述べます。
 
 長背筋の脊柱起立筋や横突棘筋群あるいは短背筋群などの中間筋や深筋は持続的に
 機能していて、(通常は意識しようが意識しなくても潜在意識のなかで)歩行時や座位などで頭部や脊柱を正しい位置に保持しております。
 身体の支持組織として脊椎と一体化(脊柱と一体化)しているともいえますね。
 これらの深筋や中間筋は生理学的に供給しあいながら交互に収縮する形で補正し
 あうために、正常な状態であれば疲労することはアリマセン。
 そのため中間筋や深筋に何らかの異常が発生した時だけに注意が向けられます。

 脊柱起立筋は歩行に関与が大きい。(歩行は意識するが意識しない動作として)
  ○歩行周期全般に活動するが、特に移行期に大きく活動します。
  ○踵接地時の慣性と重力による体幹の前方屈曲を制限します。
  ○片側ずつの活動で体幹の左右方向の動揺を制限しています。
 したがって歩行訓練は起立筋の活動あるいは深筋と中間筋の協調運動のみでなく
 上肢帯などの協調運動など様々な訓練に非常に有効です。
 下肢・骨盤・脊柱・頭部・上肢帯・上肢、全てに影響を与えます。

 腹筋は、脊椎の平衡を正しく保持するために必要です。
 伸筋の拮抗筋としては腸腰筋も存在しますが・・・・・・・・・
 腹筋のみが、伸筋の作用と平衡をとりうることができます。
 腹部内臓の圧力(内臓の重力と、力を入れてイキム時の横隔膜穹窿の下降によって 生じる圧力)に対抗します。→コルセットの役目はこの作用を目的としています。
 腹部全体が正常な身体の位置よりも前方に突き出れば、重心線は前方に移動する。
 この移動により、脊椎関節構成単位の受ける圧力はかなり増加します。
 力のモーメントですね。胸椎の後弯の増大も同様ですね。

 いかがでしょうか?

腰椎に作用する筋が理解できましたか?

こうして観察してみると腰椎自体に直接作用している筋は少ないように感じますね。
この事実は腰椎に限らずに、胸椎、頚椎でも同様ですね。
気づかれた方も多いことでしょう。

 深筋として半棘筋、多裂筋、回旋筋、短背筋群の棘(突)間筋、横突間筋などが
 直接的に腰椎や他の椎体の運動に作用する筋として考えられます。

 中間筋の脊柱起立筋は腰椎の運動独特ではなく脊柱全体としての運動ですね。

 側面の2筋も骨盤あるいは下肢との関連性が非常に大きいですね。
 また腰方形筋は後腹壁を形成し、背部の筋とは胸腰筋膜によって境されています。
 また腸腰筋の大腰筋の胸椎・腰椎部も非常に深い部位に存在しています。

 腹筋も、腰椎そのものには起始部あるいは停止部をもっていません。ただし、
 腰椎の動き、脊柱全体の屈曲、側屈、回旋に関連しています。
 あるいは胸椎との関連ですね。


次回は仙骨に作用する筋、および脊柱に作用する筋について、総括的にもう少し
述べてみます。




touyou8syok9 at 16:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年12月29日

脊柱について(后

腰の筋の治療

<腰椎>

まず腰椎の形状から

腰椎の椎間板は椎体の3分の1の厚みを持ち可動域を増やす役目を持っている。

棘突起は比較的短く後方に直線的に突出しています。

腰椎間関節となる、上関節突起は内方に向き、下関節突起は外方に向いています。

結果として腰椎の運動は

回旋は大きく制限されるが、屈曲、伸展、側屈は容易に行えます。

 腰椎全体の屈曲は45度、伸展は45度
 最も大きな可動性は腰椎4−5番 腰椎5番ー仙骨1番レベルですが
 腰仙骨関節の腰椎5−仙骨1番は屈曲よりも伸展方向に大きな可動性がある。

 側屈は平均20度、回旋は10〜15度
 腰仙関節では、側屈はほぼ0度です。


腰全体は前弯しており、それぞれの腰椎レベルでスムーズな弯曲を描いています。

ただし、65%の前弯が腰椎4番と仙骨1番との間にて構成されています。

特に腰椎5番と仙骨1番の角度を腰仙角と呼び正常では約30度とされています。

仙骨は骨盤を形成している一部分です。
骨盤は仙骨と一体となり動いていますので、仙骨と関節を作る腰椎は、骨盤の影響をもろに受けることになります。
一般的には骨盤の前傾と呼んでいます。腰仙角と同義的に用いられているようです。

骨盤の前傾が強くなると、それにつれて腰椎の前への反り(前弯)が強くなり、
おなかが前に、お尻が後に突き出た格好になります。
このような格好を一般的に「スウエーイバック」と呼んでいます。

つまり腰仙角が増大すれば前弯が増大し、腰仙角が減少すれば前弯も減少します。

この腰仙角は姿勢の土台となるとされています。

 平背:脊柱のS字カーブが目立たず背すじが真っ直ぐな姿勢 腰仙角20度
 凹背:背なかがへこんでお尻のでっぱた姿勢 腰仙角40度
 円背:背なかが丸くなった姿勢 腰仙角20度
 凹円背:脊柱のS字カーブが強まり、おなかが前に出てお尻が後に出る姿勢
     腰仙角40度

ついでに

<仙骨>

5つの仙椎が骨結合して1個の仙骨のなり、骨盤の後壁を形成しています。
上端の仙骨底は椎間円板を介して第5腰椎と連結しています。

<骨盤>

骨盤は左右の寛骨(腸骨、坐骨、恥骨からなる)、仙骨および尾骨からなる。

仙骨は寛骨の腸骨の耳状面とで関節面を作っています。
半関節といって、可動性はきわめて小さい。
ただし妊娠時には、関節の靭帯を緩める「リラキシン」というホルモンが分泌し
可動性が拡大します。
このホルモンは、椎間関節の靭帯にも作用し椎間関節を緩めます。

また左右の恥骨は恥骨間円板による線維軟骨性結合になっています。

寛骨外側にある関節窩を寛骨臼といい、人体の骨格の中で最大の管状長骨である
大腿骨の大腿骨頭と股関節をつくります。

股関節は屈曲、伸展、外転、内転、内旋・外旋運動を行う。
股関節の可動域は膝関節の肢位に依存します。


さて脊柱の腰の腰椎、仙椎(仙骨)の動きの筋・筋膜は当然として、

腰椎、仙椎、骨盤の動きに関連する筋

そして股関節、膝関節、足関節の筋へと連動していくわけです。

治療としてこのことを忘れてはいけません。

次回は主に腰椎に関連した筋を述べてみます。
次回は平成21年になります。


皆さんの今年1年間はどのような年だったでしょうか?
このブログも、なんと1年以上つづけることができました。
なかなか各論まで進みませんね。申し訳アリマセン。
ただし、ハウツー物は応用が利きません。
○○病には、この治療法が一番だなんてことはありません。
治療には原理原則が重要だと思っています。
症状が軽減し、病が治るには、一定の治療期間と工夫と少しの努力が必要ですが、
原理原則さえ知れば、そんなに難しいことではないと思っています。

今年の一言は「変」でしたね。 昨年は「偽」でしたね。
「偽」の原因が「変」の結果に変化しただけの1年でしたね。

サムプライズ問題の「偽」、食品問題の「偽」、原油高の「偽」、総理の「偽」など
最後の年末には大手ハンバーガー企業によるサクラによる行列の「偽」そして、
責任者の言い訳も「変」は今年の象徴的な出来事でしたね。
それらすべてが吹き出しての結果の「変」であった1年間のような気がします。

人間としての道徳観念や企業としての企業理念や商売理念の欠如の結果ですね。
我われ施術する立場の人間も治療理念を肝に銘じなければいけない年でした。

来年も少しの痛みは伴うでしょうが、
全ての「変」が吹き出て「誠」になれば良いと思っています。

このブログが皆さんの健康への「誠の一歩」になれば良いと思っています。

平成21年が皆さんにとって健康で幸多い年でありますように。

来年もよろしくお願いいたします。


touyou8syok9 at 19:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)