骨盤

2009年02月02日

脊柱について(13)

骨盤の運動

今回も自覚しながらもう一度動作をしてください。

骨盤の大きな運動として前方の回旋、後方の回旋するときは?

骨盤だけでなく脊柱が前屈、後方に動くことは容易に自覚できますね。

ゆっくり歩行すれば?

骨盤の動きに同調し仙骨→腰椎→胸椎→頚椎と脊柱がゆっくりと波を打つように、
弓なりするように、前後スムーズな動きをしていることが自覚できると思います。

さて、もう一つ大きな運動として人が二本足歩行する際には、

前の下肢が遊脚相の時には、後方の下肢は立脚相のままで、腕は反対方向に揺れるという事実です。
左足を前に出して歩こうとすれば、右足は地面に着いた状態で、右腕は後方に引いていますね。

スポーツをしている人は、クロスの理論としてよくご存知だと思います。

歩行時には、骨盤の運動とともに必ず脊柱が回旋します。

歩行の決定因子は、脊柱のみの回旋に注目すれば、回旋トルクを推定8度の回旋を加えているのです。

歩行による下肢の運動に限らずに、上肢を使おうとすれば必ず脊柱が動きます。

当然といえば当然ですね。

二本足で立ち、上肢が自由になった人間が進化し両手・両足で行動をおこす場合には
忘れてはならない事実です。

いいかえれば、自由になった上肢帯の筋・下肢帯の筋の動きにより、
意識しようが意識しなくても、脊柱の動きに大きく関わります。

これ以上話を広げるのはやめます。

そろそろ要点をまとめたいと思っています。



touyou8syok9 at 15:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月29日

脊柱について(12)

骨盤の動き

前回は大きな動きでしたが今回は小さな動きです。

この感覚は非常にわかりづらいと思いますが・・・・・このような動きをするという意識で体験してください。

まずゆっくりと歩行してみてください。

なるべく広い歩幅で歩行します。

 片側の足が前方に動く際には、大腿骨が屈曲し寛骨が後屈する感覚をつかむことができます。
 相似性により、歩行におうじて骨盤が伸展、外転、内転、回旋の動きを行います。
 基本歩行において歩行中の骨盤および体幹の側方移動は約2、5センチ
 重心の垂直方向に上下5センチ(第2仙骨の前方5センチを中心として)
 遊脚相においては骨盤が前方に4度回旋します。そのときの反対の下肢の立脚相側の股関節を支点として回旋します。
 前回のハムストリング、大腿四頭筋は当然ですが股関節・膝関節・足関節の筋までも関連するのが自覚できます。
 
 股関節の動きは屈曲・伸展・外転・内転・内旋・外旋に働きます。
 筋は骨盤から大腿あるいは膝関節を越えて下腿に付着します。

 膝関節の動きは屈曲・伸展・内旋・外旋です。
 屈筋・伸筋・内旋筋・外旋筋の多くは骨盤ー大腿ー膝関節を越え下腿に付着する筋肉です。
 屈筋の一部は大腿ー膝関節を越えて足関節の踵骨に付着する筋です。

理解するには大きくゆっくり歩行すれば、わずかですが感じることができます。
 
次ぎの動きは、骨盤における仙腸関節のわずかな運動とされています。
非常に自覚しづらい動きです。

 寛骨の腸骨・坐骨・恥骨は寛骨臼で癒合しています。
 しかし、仙腸関節と恥骨結合にわずかな可動性が可能です。

 まず椅子に座ってください。
 そのときに骨盤の一番下の出っパリに椅子の面が当たるように座ってください。
 全体重が左右も坐骨の坐骨結節という部位と椅子の面がキチント接触するように座ります。
 その状態から片方の坐骨結節に体重を乗せ、反対側の坐骨結節を浮かし体重を乗せない状態を作ります。
 そのときに坐骨が離開し腸骨が閉じます。
 そして、またもとの状態に体重を移動すると、体重が均等に加わる直前には、
 坐骨が閉じ、腸骨が広がる感覚になります。

自覚できたでしょうか?すこし感じづらいかもしれません。

 もし、自覚できなくても、座位の生活時間が長い現在人にとって正しい座位
 椅子に座る時は坐骨結節にキチント体重を乗せることは重要ですね。
 
 また歩行の重要性も理解できると思います。
 


touyou8syok9 at 16:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月26日

脊柱について(11)

骨盤の動き

いかがでしたでしょうか?

立位の静止時の骨盤と脊椎の動きと腰椎の動きを感じられたでしょうか?

では、動作時においてはどうでしょうか?

動作時において骨盤と脊柱、特に腰椎の動きも重要です。

これは骨盤―腰椎リズムとしても有名です。

正常な動作時には疼痛などや椎間関節の傷害は起こらないのですが、
骨盤と腰椎のリズムが狂う椎間関節面の近接で痛みや傷害がひきおこされるのです。

腰椎自体の動きと骨盤自体の動きが正常でなければなりません。
このリズムを狂わす大きな原因は、硬い腰椎(動きの悪い腰椎)と動きの悪い骨盤。

そして骨盤の動きを制限してしまう大きな原因とされているのが、

堅いハムストリングとされています。

○ハムストリングとは

 股関節伸展と膝関節の屈曲を行う大腿後方にある3つの筋肉です。

 半膜様筋:坐骨の坐骨結節から下腿の脛骨内側顆の後後方に停止します
 半腱様筋:坐骨の坐骨結節から下腿の脛骨幹の上内方に停止します。
 大腿二頭筋:言葉の通り2つの頭を持っています。
    長頭は坐骨結節から起始しますが半腱様筋との分別は困難とされています。
    短頭は大腿骨幹後方から起始し
    2つの頭は大腿骨後方で合流し、共通した腱になり下腿の腓骨頭に停止する。
    この腱は膝関節の外側側副靭帯で二又に分かれます。

 半腱様筋は縫工筋と薄筋との腱と混合し鵞足を形成します。

 主な作用は股関節の伸展と膝関節の屈曲であります。

 大腿を固定すると、ハムストリングは骨盤を後方回旋(後屈・後傾 )します。

 膝関節を伸展した状態では股関節の可動域を限定します。
 膝関節を伸展した座位の状態では、ハムストリングが骨盤を引いて後方回旋する。
 
 後方回旋すると腰椎の前弯は減少することはすでに述べましたね

 このようにハムストリングの緊張あるいは硬い状態は脊柱に大きな問題です。

骨盤の動きを制限するもう一つの大きな制限因子の筋は
 
○大腿四頭筋
  内側広筋、外側広筋、大腿直筋、中間広筋で構成されている大腿の前面にあり筋です。
 主な作用は膝関節の伸展です。

 特に、大腿直筋は前回お話したように、腸骨から起始し膝蓋骨に停止します。
 そして膝蓋靭帯とつづき脛骨の脛骨粗面につづく筋です。
 大腿直筋は股関節と膝関節を横切り、膝関節を伸展するとともに股関節を屈曲します。
 大腿を固定すれば骨盤は前方回旋(前屈・前傾)します。
  
 結果的に腰椎の前弯が増加します。

今回の筋群のハムストリングと大腿四頭筋が骨盤の動きとして重要であり、
腰椎の前弯の増減および脊柱の構成や動きには欠かせないこが重要だという話でした。

当然、治療対象の筋群として重要なことはいうまでもありませんね。




touyou8syok9 at 09:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月22日

脊柱について(10)

骨盤の動き

今回は少し赴きを変えて皆さん自身で体験してください。

骨盤の回旋(前後)

まず、自覚できる大きな運動です。
筋肉も表在性の大きな筋が関連しますので、これは理解しやすいです。
簡単にできますので体験してください。

骨盤の前屈(前方回旋)
 
 立位で太ももの前方の筋肉に力を入れてください。膝を伸ばす感覚です。
 そして背中に力をいれます
 こうすると、簡単に骨盤が前方に回旋します。
 そして腰椎の前弯を強く感じることができるはずです。
 腰椎の前弯が強くなりますので、ヘルニアなどでお困りのひとは、
 この体験はできるだけ軽くして下さい。何度も続けないようにお願いいたします。
  
 このときに働く筋は
  大腿直筋の上前腸骨棘から膝に付くです
  腰椎の起立筋:何度も出ていますね。腰最長筋・胸腸肋筋です。
  腸骨筋:腸腰筋を構成する一つ筋の筋です。
  腸腰筋自体の動きは自覚しづらいですが腰椎の前弯に大きく関わっています。

骨盤の後屈(後方回旋)
 
 お尻の肛門を閉めるような感覚で殿部に力を入れます。
 背部の筋肉に力を入れないように注意し、軽く腹部に力を入れ、恥骨を挙げるようにします。
 こうすると骨盤が後方に回旋し、腰椎の前弯が減少し平坦化する感覚を受けます。

 このときの筋は、
  殿筋群:大殿筋・中殿筋 (小殿筋はむしろ前屈に働きます)
  腹筋:腹直筋

このように骨盤の回旋は意外と簡単にできることが理解できます。
各筋肉の力と骨盤が動く際に股関節を中心として回旋する感覚とそれとともに、
腰椎も動く感覚がつかめると思います。
是非体験してください。

骨盤の回旋運動は他にも深在筋として梨状筋や上下の双子筋、内閉鎖筋などが関与します。
しかし、これらの運動を自覚するのは難しいです。

特に梨状筋は、比較的大きな筋で大腿骨と仙骨の平衡な状態を維持し仙骨を動かすための重要な筋です。

梨状筋は仙骨の前面から大坐骨孔を通り大腿骨の大転子の上縁に付着する筋です。

梨状筋は、表在性の筋の緊張を緩めることができれば、付着部付近で充分に触れることができるので、実際の治療でも梨状筋が重要になります。

皆さんは、梨状筋症候群としてご存知かも知れませんね。



touyou8syok9 at 18:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月19日

脊柱について(宗

仙骨と骨盤

仙骨は腰仙関節で脊柱が上でバランスを取っている基盤です。
そして仙骨は腸骨と連結していますので骨盤を構成し大きなユニットとして動きます。

前々回の話
もし、膝を曲げないで身体を前方に曲げて指が床に付くように試みると
腰椎のカーブの逆向のみであれば床までの距離の半分にも達しないのです。
この事実をご存知ですか?
これは股関節の動作により可能になるのです。
つまり、骨盤の回旋することにより可能になるのです。

<骨盤の運動>

 骨盤の大きな動きとして前後面で回旋運動を行えるように寛骨臼に大腿骨頭が
 左右のボールベアリングのような関節で横軸の中心にバランスをとっています。
 この左右の軸を中心に骨盤は大きな回旋を行います。
 同時に仙骨の同様と角度の変化をもたらすことになります。

<骨盤の回旋運動>
 
 ○骨盤の下方回旋(前屈)
  骨盤の前部の下方向への回旋の動きは、骨盤の後部を挙上させるることになり、腰仙角を増大させることになります。
  
  そのために腰椎のカーブがバランスをとるために腰椎の前弯が増大します。

 ○骨盤の上方回旋(後屈)
  骨盤の前の恥骨結合の部位の上方への動きは、仙骨を下降させて腰仙角を減少させます。
 
  そのために腰椎の前弯が平坦化させることになります。

つまり、
骨盤がどれだけ下方回旋している状態か?後方回旋している状態か?

骨盤の角度が腰椎のカーブを決定し、ついで胸椎のカーブにも影響を与えます。
これは、普段の姿勢だけでなく運動時にも影響を与えることとなります。

ただし、胸椎はすでにお話したように前後の屈曲伸展があまり起こりませんので、
胸と腰の関節、胸椎・腰椎移行部の周囲で動かしすことでバランスを取ることになります。
さらに上部の脊柱では頭でバランスを取り重心線で維持している頚部のカーブで起こります。

このように骨盤の傾斜により仙骨角の増減は変化し、姿勢・運動に大きく影響を与えます。
脊柱を構成し姿勢を決める生理的カーブは、腰仙角によって影響を受けます。

いいかえれば骨盤の回旋の角度が二本足の基本になるわけです。

まあ、当然といえば当然なのですが・・・・・・どうしても
骨盤としての股関節は股関節、腰として腰椎は腰腰椎、胸椎は胸椎、首として
頚椎は頚椎のみの観察で終わってしまう傾向にあります。

「木をみて森をみず、森をみて木をみず」の状態に陥りやすいのですね。
臨床では注意しなければなりません。


touyou8syok9 at 09:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)