股関節について

2009年08月31日

股関節について(43)

股関節の痛み

もう一般的にも知られるようになりましたが、
股関節の痛みは股関節の関節面の、痛みではありません。

関節を構成する関節面は関節軟骨です。

軟骨には知覚受容器がなく神経終末もありません。

つまり関節面そのものでは、痛みは感じることができないのです。

股関節に限らずに関節を形成している関節面では痛みを感じることはないのです。
ついでに、関節面である軟骨には血管もありません。

これが、痛みの程度と変形性股関節の進行の程度を確認する画像診断と一致しない原因ですね。

また、変形性股関節症の進行の経過において、
前股関節症や初期股関節症を経過して進行性股関節症に至るまでの、なが〜〜い期間、
あまり痛みを感じないため、保存療法を治療する側・される側もあまり真剣にしない傾向にあるのです。

厄介な問題です。

そして結局、股関節の変形が著しく進行してしまい破壊され、歩行困難や痛みに耐えられなくなった
進行性股関節症の一部や末期股関節症に移行した状態で人工股関節置換の手術になってしまうのです。

ここで問題なのは、破壊されてしまい、痛みも耐えきれない状況での手術は仕方がないでしょう。
特発性大腿骨頭壊死や急速破壊型股関節症の場合は、まさにこの状況における典型例ですね。

しかし反対に、股関節の破壊状況がそれほどでもないのに、痛みに耐えきれなくなり
手術を実施してしまう場合も多くあるのです。

これには、手術する側・される側にさまざまな理由があります。
ここではその理由は述べません。


反対に、末期股関節症において明らかに手術の適応例にもかかわらず、
痛みが軽減する場合も多く知られているのです。


さて? どのような股関節の状況が痛みが軽減するのでしょうか?

画像診断においてはその状況は、

○寛骨臼蓋上縁の骨極が伸びて大腿骨頭外側部まで覆う場合。

○大腿骨の小転子と寛骨臼内下縁において新たな関節面を形成した場合。

以上2点が画像診断で確かめられた場合です。

この場合は、痛みが軽減することが認められています。

ただし、股関節の可動域の制限の改善にたいしては、当然ですが保存療法は無効ですね。

関節の痛みについてもう一度考えてみませんか?


touyou8syok9 at 19:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年08月27日

股関節について(42)

前回は主に手術に関してでした。

一方、手術に至るまでの保存療法はどんな方法があるのでしょう?


保存療法として一般的には、

○体重のコントロール。

 股関節には体重の約3倍の負担がかかります。
 
 したがって、なるだけ負担をかけないように適正体重の保持に努める。

○温熱療法

 患部を温め血行を良くすることで痛みの減少を図る目的のため行われているようです。

 ホットパックやマイクロレーダーなど

○筋力訓練

 股関節を支えている、お尻の筋肉を鍛える。

 痛みの軽減をしたり、進行の予防の目的のために行われているようです

 水泳や水中ウォーキングや自転車、エアロバイクなど

 水中での歩行訓練や、杖歩行訓練やエアロバイクなどを利用をするのも、
 なるだけ股関節に負担をかけない為ですね。

○痛みに対して、直接的には薬の服薬ですね。

 鎮痛消炎剤の服用です。

 様々な薬が服用されますが、主に非ステロイド系の薬剤の服用ですね。

 ここで注意してほしいのは、副作用として、皆さんは胃腸障害を気にするようですが、
 
 むしろ本当に心配なのは腎臓障害です。注意してください。

以上が一般的ですね。


ほとんどが痛みに対しての手段となっていますね。

皆さんが変形性股関節の手術を実行するかしないかの分かれ道は、結局は、

主に痛みが強くなって、我慢できなくなった場合ですね。

仕方がない一面もあるのは理解できます。

変形性股関節症は、関節の変形の程度の進行と痛みの程度は必ずしも一致しませんでしたね。


しかし本当にこれで良いのでしょうか?

少し考えてみませんか?

なにも変形性股関節症に限ったことではありません。

もう一度、関節の原点にもどって考えてみませんか?



touyou8syok9 at 19:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年08月24日

股関節について(41)

治療について

変形性股関節症の治療は

順序としては保存療法(薬物療法を含む)そして手術療法です。

最近の傾向としてはどうでしょうか?

最後の手段である人工関節置換手術が最高の治療方法という傾向が見られます。

変形性股関節の二大症候は、痛みと関節の変形です。

みなさんが手術に踏み切るのは、じっとしていても痛む(自発痛)がガマンできなくなったり
特に夜間の痛みが強く、痛みで睡眠しづらくなる状態が続く場合でしょう。
注意してほしいのは、関節の変形の進行の程度と痛みの程度は必ず一致しません。

一方の股関節の変形は、

股関節の可動域が多少制限したからといって、手術に踏み切る人はめったにいません。
股関節の屈曲位拘縮が非常に強くなってしまい、日常生活に非常に不便になったり
立位になれなくなった場合でしょう。


さて多くの変形性股関節症は、臼蓋形成不全や股関節脱臼による二次性の股関節症なのです。

前駆股関節症の多くの人はすでに若年時に分かっているハズです?

ちなみに手術の方法として、前回述べた進行の程度により、

前股関節症、初期股関節症においては、関節温存術である寛骨回転皮切り術、
大腿骨の転子間内反骨切り術、などが多く実施される。

進行期股関節症や末期股関節症ではほぼ人工股関節置換術が行われる。

・・・・となっているのですが、

現状では、自骨による関節温存術である手術は非常に減少しています。

患者も医師も入院日数や術後の管理の難しさやリハビリの関係などでますます減少しています。

私の知る限りでは関西地方ではほぼ実施されていないのが現状でしょう。

手術件数が少なくなると、技術の継承も難しくますます減少します。
さらに関節温存術の実施が減少するという傾向に拍車がかかっているようです。

関節温存療法である大腿骨外反骨切り術やキアリ骨盤骨切り術はあまり行われなくなっているようです。

以前は人工関節置換術においては、手術実施年齢は60歳後半から70歳が多かったのです。
50歳後半にもみられるが多くは2回手術になってしまう場合が多いのでなるべく避けているのが現状です。

しかし最近の手術の実施される年齢は若くなってきています。
60歳以上であればスンナリと手術に踏み切っているのが実情です。
場合によては50歳以上であればという病院施設もあるようです。


どちらにしても、いかがでしょう?

末期股関節症に進行し人工股関節置換手術するまで手をこまねいて観察しているだけですか?
本当に何か出来きることはないのでしょうか?
保存療法は有効ではないのでしょうか?

確かに人工股関節の手術の方法は格段に進歩あるいは人工股関節の素材の進歩は素晴らしい。

人工の股関節を埋め込んでいるあなたの股関節を構成している骨は一体誰の骨?

人工股関節を支え補強している靭帯、筋肉は一体誰の靭帯、筋肉?

あなたの股関節以外の姿勢などの不良姿勢によるアライメントは?

どうも最近人工股関節置換術に焦点があたりすぎているのでは?

大腿骨頭壊死や急速破壊型変形性股関節症の場合は非常に有効な手段でしょう。

また人にはさまざまに事情もあるでしょう。


もう一度繰り返します。
多くの変形性股関節症は、臼蓋形成不全や股関節脱臼による二次性の股関節症なのです。
前駆股関節症の多くの人はすでに若年時に分かっているハズです?
本当に変形性股関節症の人が全て手術の転帰になるのでしょうか?

末期股関節症に至るまでの長い期間、あなたはどのように対処しますか?

どのような時期にどのような手術を選択するのはあなた自身です。

また手術を選択しないのもあなた自身です。



touyou8syok9 at 20:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年08月13日

股関節について(40)

大腿骨頭壊死の症状、変形性股関節症の症状


大腿骨頭壊死の症状
 
 壊死を起こした大腿骨頭は、非常につぶれ易くなっています。
 
 壊死だけでは症状はほとんど現れません。

 体重などが繰り返しかかって、大腿骨頭が潰れると、症状が出てきます。 
 多くは突発的に太ももの付け根(鼠径部)に痛みが出ます。
 まれに 最初に、膝関節に痛みが生じる事もあります。
 
 股関節の可動域制限はみられないとされています。


変形性股関節症の症状

 主な症状は、痛みと股関節の可動域制限です。
 
 痛みの発生する場所はなにも股関節の内股の鼠径部に限ったことではありません。
 お尻の部位や腰や膝関節などさまざまな場所に痛みを感じます。

 10代から20代には症状である痛みも可動域制限もほぼ見られない。
 長時間の歩行やスポーツ後などの軽い痛みやだるさや疲労感程度を感じる程度
 翌日には軽減や消失する程度です。
 このような状態が何年も経過し徐々に静かに進行してしまいます。

 進行に伴い跛行が目立ち、関節の動きが制限されるという特徴があります。

 痛みの程度とレントゲンなどの画像診断による股関節構造の破壊の程度は一致しません。

進行の状況は主にトゲンの画像診断によって、次の4段階に進行されているようです。

 1、前股関節症:股関節に変形はみられるが、関節軟骨は正常です。
         関節裂隙(関節のすきま)も正常です。

 2、初期股関節症:関節裂隙がわずかにせまくなり関節軟骨にも部分的な変性を認める。
          骨硬化も認められる。

 3、進行期股関節症:関節裂隙が明らかに狭くなり、関節軟骨は広範囲に変性・摩耗する。
           骨嚢胞(黒く抜けて空洞見える)が見られ、
           骨棘形成(骨の余計なトゲの出っ張り)も認められる。
           これらは臼蓋と大腿骨頭の両方もしくは片側にみられます。

 4、末期股関節症:関節裂隙がほぼ消失し、関節軟骨は摩耗しつくして失われる。
          骨の著しい変形がみられる。

末期股関節症にまで進行すると多くの場合股関節の拘縮もみられ、痛みの程度も強く日常生活にも
不便が生じるようです。

このように大腿骨頭壊死に比較すると非常にゆっくりと長い年月を経過しながら進行するのが
通常だといわれています。

なお全股関節症のなかに5〜10%の割合で急速破壊型変形性股関節症があります。

この急速破壊型変形性股関節症は、滅多にありませんが、今まで何の痛みもなにもなかったのに、
急に激しい痛みが発生し、痛みが和らぐことなく、約半年から1年で股関節の破壊が進みます。
症状は特発性大腿骨頭壊死と似ている疾患ですね。

しかし多くの変形性股関節症は、
臼蓋形成不全や股関節脱臼による二次性の変形性股関節症なのです。

前駆股関節症の多くの人はすでに幼年時に分かっているハズ?

末期股関節関節症に至る年齢まで本当に何か出来ることはないのでしょうか?



touyou8syok9 at 21:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年08月10日

股関節について(39)

大腿骨頭壊死の原因は?

本当の原因はわかりません。

大きく分けると

1、ステロイドの副作用

 これが最も大きな原因とされています。
 大量に用いられた場合に発症し易くなります。
 約半数を占めるといわれています。

2、アルコール

 全体の四分の一を占めるといわれています
 男性に発症する場の多くはアルコールが原因と言われています。

3、不明

 残りの四分の一は全く不明。

1のステロイドの副作用2のアルコールの場合では発症の起因であっても、
どうして大腿骨頭への血流が滞るのか?
はっきりとした原因は分かっていません。


変形性股関節症の原因は?

日本では原因が分かっているものが大多数といわれています。

原因が分かっている変形性股関節症を、
二次性変形性股関節症あるいは続発性変形性股関節といいます。

日本においては二次性の変形性股関節症が80%を占めるといわれています。

その90%以上が先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全によるもので、その他にはケガやリウマチ、
感染症などの何らかの病気であり大腿骨頭壊死もその原因になります

反対に明らかな原因が分かっていない変形性股関節症を、
一次性変形性股関節症あるいは特発性変形性股関節といいます。

欧米ではこの一次性の変形性股関節症が90%を占めるともいわれています。
加齢現象による関節軟骨の細胞が働かなくなるためだともいわれていますが、
本当の理由は分かっていないようです。


つまり、変形性股関節症の大きな原因は、


1、臼蓋(きゅうがい)形成不全

 股関節の骨盤側の関節面の発育不全です。
 臼蓋はボール状を半分にしたおわんをさかさまにした様な形になっており、
 球状の大腿骨の頭を押さえている屋根になって、歩行するときには体重の何倍もの力がかかります。

 臼蓋(きゅうがい)形成不全は発育が不十分で、この屋根が充分に作られていない、
 いびつな状態だったり、深さが足りずに浅かったりして、大腿骨頭を充分に包みこめない状態です。

 あとに述べる先天性股関節脱臼や成長期に臼蓋の発育が不十分な場合があります。

 したがって、股関節が動く時に骨頭が臼蓋の縁に引っかかったりして、集中的に負担がかかります。
 そして、関節軟骨が磨り減っていきます。変形性股関節症へと進んでいきます。

 また臼蓋が大腿骨頭に対して相対的に小さく骨頭を支えられなくなってしまう場合もあります。

2、先天性股関節脱臼、あるいは股関節亜脱臼

 生まれつき、あるいは生後に股関節が外れていたり、股関節が外れかけた状態。

 臼蓋から骨頭が飛び出した状態です。あるいは飛び出しかけた状態です。

 適合性が悪くなった状態ですので骨頭の変形が起り始めます。
 変形があると先ほどの関節軟骨の磨耗(まもう)が多くなり、磨り減ってきます。
 このように変形性股関節症へと進んでいきます

1と2の原因は相互関係です。

 臼蓋形成不全から股関節脱臼になる場合もあります。
 股関節脱臼、亜脱臼からから臼蓋形成不全になる場合もあります。


生後1週の股関節の肢位は、その将来を決定する影響力をもつともいわれています。

最近は先天性股関節脱臼の予防が普及し、その頻度が減少しています。・・が

乳幼児健診では1か月検診や3か月検診になります・・・・

靭帯や筋が固くなったりして明確な判断が付きにくい場合もあり、発見も遅れ気味になり易い。
そのために生後4週から6週で超音波検査を推奨される専門家も多い。

家庭においては股関節の外旋位に保つオムツやおんぶの仕方は重要です。


したがって、今後は臼蓋形成不全や股関節脱臼による変形性股関節症は減少し、
近い将来には、高齢者の増加と生活の西欧化とあいまって、
一次性の変形性股関節症が増加するものといわれています。



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2009年08月06日

股関節について(38)

大腿骨頭壊死症とは? 変形性股関節症とは?

最初に、骨はどうやって栄養を受けて生きているのでしょうか?

 体の他の細胞と同様に、骨も細胞が栄養を受け取って生きています。
 その栄養は「血液」から酸素や栄養を受け取っているのですね。
 そのため、血液の供給がなくなると、骨の細胞は死んでしまいます。 
 これを壊死(えし)といって腐って死んでしまう状態になってしまいます。

大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭への血流が、何らかの原因で絶たれ、骨の細胞自体が死んでしまいその結果、大腿骨頭の一部や大部分が壊死してしまう病気なのです。

一方の変形性股関節症は?

 骨の表面は軟骨という弾力性のある骨で覆われています。
 さまざまな関節は、この軟骨のおかげで、硬い骨同士が直接触れ合わずに、スムーズに動くことができます。

 軟骨は3種類存在しています。
 
  ○硝子軟骨・・・最も多い軟骨で関節面などの保護
  ○線維軟骨・・・膝の半月板、椎間板などのように膠原繊維が多く含まれ
          圧縮に対する抵抗力が強い
  ○弾性軟骨・・・弾力線維が多く、弾力に富む軟骨で耳介や喉頭蓋の芯になっています。
   
   膝関節などのように関節包の中に半月板という線維軟骨が特別に介在する場合もあります。
   股関節は球関節であるために半月板がありません。


さて変形性股関節症に話を戻します。

 股関節は大腿骨頭と骨盤に存在する寛骨臼窩とで球関節を形成しています。

 そして、大腿骨頭あるいは寛骨臼の軟骨が磨り減ってしまいその結果
 骨同士が互いに「こすれ合う」ために関節が変形してしまう病気です。

大腿骨頭壊死は、血流障害によって骨に栄養が届かずに骨そのものが腐って死んでしまう。

大腿骨頭壊死は特発性大腿骨頭壊死症といって厚生省が難病としている特定疾患の45疾患に
含まれている疾患です。

変形性股関節症は、関節の軟骨が減少し骨が変形し結果的に関節が変形してしまった状態です。

このように両者は全く異質の疾患なのです。


それでは原因は?


touyou8syok9 at 12:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年07月16日

股関節について(37)

股関節の痛み

神経叢が股関節に与える影響を話しました。

腰神経叢、仙骨神経叢は股関節にかかわらず、腰、大腿、膝、下腿、足に影響を与えることが理解出来ます。

支配領域に対する療法として知られているのがペインクリニックで行われている

神経ブロック療法(注射)です。

神経ブロック療法(注射)にはさまざまな呼び名が存在します。

 腰神経叢ブロック、仙骨神経叢ブロック、仙腸関節ブロック、仙骨裂孔ブロック、

 椎間関節ブロック、傍脊柱筋ブロック、腕神経叢ブロック、三叉神経ブロックなどなど

以上の呼び名は具体的に薬剤を注射する部位からの呼び名になります。

方法論としての呼び名としては、

1、トリガーポイントブロック

 筋肉などにある痛みのポイント(圧痛点)に直接、局所麻酔薬などを注射する方法。

2、ファセットブロック

 椎弓の突起付近に局所麻酔薬などを注射する方法。

3、交感神経ブロック

 痛みの原因となる神経線維の末梢神経や交感神経節に対し、
 局所麻酔薬を浸透させることで、神経そのものの機能を一時的に麻痺させ、
 交感神経を抑制し痛みの伝達をブロックする方法。

 有名な星状神経節ブロックはこの療法になります。
 上半身のおこる様々な痛みなどに利用されています。

4、神経根ブロック

 この方法はレントゲン透視下で行われ、造影剤を入れたのちに神経根の状態を観察したのちに、
 神経根に治療目的で薬剤を注入します。

 一般の医院規模では管理が難しいのために、大きな病院の麻酔科でしっかりとした管里下で行われています。

5、硬膜外ブロック

 頸部、胸部、腰部、仙骨部の硬膜外ブロックがあります。
  
 硬膜外腔という場所に局所麻酔剤や抗炎症剤を注入することによって、
 末梢神経や交感神経をブロックし、疼痛を緩和する治療法です。

 硬膜外ブロックは、痛み止めの注射(局所麻酔)をしてから行います。
 仙骨部以外はやはりレントゲン透視下で行われる場合が多い。

6、脊椎くも膜下ブロックなど

 比較的容易であるため頻繁に使われています。

7、その他

有名な星状神経節ブロックは、方法論としては交感神経ブロックだし、
注射の部位としては頸神経叢ブロックになるでしょう。

まあ呼び方として覚えておいてください。


厳しい管理のいらないブロック療法(注射)として頻繁に行われる方法として、

局所浸潤麻酔あるいは体性神経ブロックという方法が一般的に行われています。

 局所浸潤麻酔は、筋膜や腱などに分布する末梢神経の細枝や侵害受容器をブロックする方法。
 
 体性神経ブロックは、目的の神経の近傍に針を刺入し、薄い濃度の局所麻酔剤を多めに注入することで、その薬剤の浸潤によりブロックする方法です。


どちらにしても神経ブロック療法(注射)の大きな目的は、

局所麻酔剤や抗炎症剤を注入することによって、

末梢神経や交感神経をブロックし(機能を抑え)、疼痛を緩和する治療法です。

○末梢神経の内、知覚神経線維がブロックされると患部の疼痛が緩和されます。

○運動神経線維がブロックされると筋弛緩作用がもたらされます。

○交感神経がブロックされると自律神経の副交感神経が優位に働くことにより、

 末梢の血管が拡張し血行が改善され、筋肉が緩み、痛みが軽減する。

○以上の相乗効果により、痛みの悪循を断ち切ることを目的としています。


手技によって同様の目的を果たすことが出来きれば治療に応用できることになります。





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2009年07月13日

股関節について(36)

股関節の痛み

すこしあきてきましたでしょうか?

しかも神経はあまり面白くないですね。

本音は治療に応用するのがハッキリ言って難しいの一言です。ハイ。

ただ、

股関節疾患のみならずその他の疾患にも治療に応用できるヒントはいっぱいあります。

・・・・・と思っています。

それでは飽きずに、

その他の仙骨神経叢

 ○上殿神経(L4〜S1)

  大坐骨孔を通って、梨状筋の上(梨状筋上孔)からででる。

  中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋を支配します。

 ○下殿神経(L5〜S2)

  大坐骨孔を通って、梨状筋の下(梨状筋下孔)から出る。

  大殿筋を支配します。

 ○後大腿皮神経

  下殿神経とともに梨状筋下孔をとおる。

  大殿筋の下縁から皮下に現れる。

  大腿および膝関節後面の皮膚に分布します。
  そのほかに殿部と会陰へ分布する枝も出ています。

今回は股関節に影響を与える重要な筋を支配する神経が出てきましたね。

以上のように、
腰神経叢、仙骨神経叢は股関節にかかわらず腰、大腿、膝、下腿、足に影響を与えることが理解出来ます。

これらを利用しないのは治療では非常に損失だと思いませんか?

異常な筋に対する直接なアプローチは当然重要です。

それらの筋を支配している神経叢に影響を与えるアプローチも重要です。

そのためには必然的に、腰椎の周囲あるいは仙骨の周囲は治療に不可欠になります。


治療には、椎間孔から神経根(前枝と後枝)が出ているので、

脊椎・仙椎が重要だ。その土台になる仙骨はもっと重要だ。イヤ仙腸関節が重要だ。

イヤ筋肉が重要だ・・・・・・・。

もういい加減に○○が重要だ。

○○のみ・・・・・という考えは、この股関節痛のみではなく、たとえ指の関節においても同様です。

慢性化すればするほど○○のみというお考えは捨てましょう。

股関節にかぎらず慢性化した疾患をお持ちの方ほど、その誘惑に弱いようです。


これは何も肉体的な治療に限りません。

精神的なケアも必要になるのです。・・・・・不得意な分野ではありますが。






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股関節について(35)

股関節の痛み

すこしあきてきましたでしょうか?

しかも神経はあまり面白くないですね。

本音は治療に応用するのがハッキリ言って難しいの一言です。ハイ。

ただ、

股関節疾患のみならずその他の疾患にも治療に応用できるヒントはいっぱいあります。

・・・・・と思っています。

それでは飽きずに、

その他の仙骨神経叢

 ○上殿神経(L4〜S1)

  大坐骨孔を通って、梨状筋の上(梨状筋上孔)からででる。

  中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋を支配します。

 ○下殿神経(L5〜S2)

  大坐骨孔を通って、梨状筋の下(梨状筋下孔)から出る。

  大殿筋を支配します。

 ○後大腿皮神経

  下殿神経とともに梨状筋下孔をとおる。

  大殿筋の下縁から皮下に現れる。

  大腿および膝関節後面の皮膚に分布します。
  そのほかに殿部と会陰へ分布する枝も出ています。

今回は股関節に影響を与える重要な筋を支配する神経が出てきましたね。

以上のように、
腰神経叢、仙骨神経叢は股関節にかかわらず腰、大腿、膝、下腿、足に影響を与えることが理解出来ます。

これらを利用しないのは治療では非常に損失だと思いませんか?

異常な筋に対する直接なアプローチは当然重要です。

それらの筋を支配している神経叢に影響を与えるアプローチも重要です。

そのためには必然的に、腰椎の周囲あるいは仙骨の周囲は治療に不可欠になります。


治療には、椎間孔から神経根(前枝と後枝)が出ているので、

脊椎・仙椎が重要だ。その土台になる仙骨はもっと重要だ。イヤ仙腸関節が重要だ。

イヤ筋肉が重要だ・・・・・・・。

もういい加減に○○が重要だ。

○○のみ・・・・・という考えは、この股関節痛のみではなく、たとえ指の関節においても同様です。

慢性化すればするほど○○のみというお考えは捨てましょう。

股関節にかぎらず慢性化した疾患をお持ちの方ほど、その誘惑に弱いようです。


これは何も肉体的な治療に限りません。

精神的なケアも必要になるのです。・・・・・不得意な分野ではありますが。






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2009年07月09日

股関節について(34)

股関節の痛み

今回は、股関節の後部の痛みに影響を及ぼす坐骨神経です。

坐骨神経といえば、

慢性の腰の痛みや坐骨神経痛(本来は非常に稀な疾患なのですが、)や腰椎ヘルニアによる坐骨神経痛様の痛みなどでよくご存じでしょうが・・・・・・・、

さまざまな疾患で腰から下肢の痛みやシビレや麻痺の症状で坐骨神経が影響します。

知っているようで知らない、坐骨骨神経の紹介です。


坐骨神経は仙骨神経叢の一部分を構成しています。

仙骨神経叢は第4腰神経〜第3仙骨骨神経(L4〜S3)の前枝により構成されています。

前枝は前仙骨孔を通って脊柱管を出て下行します。

腰神経叢とは腰仙骨神経幹で連絡しています。

仙骨神経叢からの枝は腰神経叢の支配領域である大腿前面、内側面以外の下肢に分布しています。

外寛骨筋(梨状筋、内閉鎖筋、双子筋、大腿方形筋)を支配する筋枝(純粋な股関節の外旋筋の運動は仙骨神経叢に支配されています。)のほかにさまざまな枝を出しています。


○坐骨神経(L4〜S3)

 人体のなかで最も大きい末梢神経です。

 梨状筋下孔から大腿後方に出て下降していきます。

 梨状筋下孔から出る場所は、上前腸骨棘と坐骨結節を結んだ線のほぼ中央です。

 その後に、坐骨結節と大転子中央点のやや内側を通過して、大腿二頭筋長頭と大内転筋の間を
 垂直に下行します。

 大腿屈筋群(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)→股関節の伸展筋でもありますねと大内転筋の
 一部を支配しています。

 股関節の後方の筋肉の痛みに関連しているのはここまでですね。

しかしこの坐骨神経はまだ下腿へと枝別れしているのです。

膝窩の上方で外側の総腓骨神経と内側の脛骨神経に枝分かれします。

 1、総腓骨神経

   膝窩で外側腓腹皮神経を出した後に、腓骨頭を回って深腓骨神経に分かれています。
 
   外側外側腓腹皮神経:下腿の外側面の皮膚に分布します。

   浅腓骨神経:下腿外側の腓骨筋群(長腓骨筋、短腓骨筋)に枝を与えたあと、下腿の下方から
         皮下にでて、足背の皮膚に分布します。(内側足背皮神経、中間足背皮神経) 

   深腓骨神経:前脛骨動脈とともに下腿深部を下行します。
         下腿の伸筋群(前脛骨筋、長指伸筋、長母指伸筋、第3腓骨筋)、
         足背の伸筋(短母指伸筋、短指伸筋)に分布します。
         皮枝は母指の背外側面と第2指の背内側面に分布する。

 2、脛骨神経 下腿を膝窩動静脈および後脛骨動脈にそって下行します。

   下腿の屈筋群(腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋、膝窩筋、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋)
        を支配したあと、内果の後ろで、内側足底神経と外側足底神経に分かれます。
   内側足底神経:母指外転筋、短母指屈筋、短母指屈筋と第1虫様筋を支配する。
   
   皮枝は固有内側足底神経として足底の内側の皮膚に分布します。
 
   外側足底神経:足底方形筋、小指外転筋、短小指屈筋、小対立筋、底側骨間筋、背側骨間筋、
           第2〜4虫様筋、母指内転筋を支配する。

   皮枝は足底の外側の皮膚に分布します。

   腓腹神経:脛骨神経と総腓骨神経も枝が交通したもので、足背および足底の外側縁の
         皮膚にそって分布します。

以上が坐骨神経の支配領域になるのですね。

単純に分類してしまえば、坐骨神経は

大腿後側の筋枝や下腿の筋枝、下腿の皮枝までを支配していることになります。

障害される場所によって、支配されている部位の遠位の症状が起きるのですね。

さて、

股関節の後方の痛みとしては、坐骨神経の筋枝が関連しているのが理解できましたが

お尻の筋(大・中・小殿筋)は?

大腿の後側の皮膚は?

坐骨神経ではありません。

仙骨神経叢には、まだ他の神経が存在します。



touyou8syok9 at 19:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)