骨と軟骨の関係

2009年09月03日

関節を知ろう(1)

関節の構造

今回は、骨の構造について簡単に知っておきましょう。

○骨膜:骨の表面をおおう。

 骨の表面を包む結合組織の膜であり、関節面にはこの骨膜がありません。
 骨膜は神経、血管に富んでおり、骨の成長、再生、感覚に関与しています。

 骨膜と骨質は非常に丈夫に結合されています。
 骨膜から骨へと侵入する繊維をシャーピー線維と呼んでいます。

○骨質:骨の実質的な部分で骨の主部となっています。

 表層の緻密質と内部では海綿質とからなっています。

 緻密質:骨の表層部を占めています。
 海綿体:骨の内部で、薄い骨梁構造で、その小腔は骨髄で満たされています。

○骨髄:骨の内部
 
 赤色骨髄と黄色骨髄に分けられます。
 
 赤色骨髄は造血作用があり、血球に富むため赤く見えます。
 黄色骨髄は造血作用を失い脂肪組織となり、脂肪に富むために黄色を呈しています。
 加齢とともに赤色脊髄が黄色脊髄に変わっていきます。

○軟骨質:関節面や成長期の骨幹と骨端との境にみられる。

 関節軟骨:関節面をおおい、関節部の緩衝帯になる。
      骨膜でおおわれていませんので、血管、神経が存在しません。

 骨端軟骨:成長期の骨幹と骨端との境に存在し、骨の長さの成長に関与します。
      成人に達すれば、骨端軟骨は骨端線として残存します。

骨の発生には

軟骨性骨化と結合組織性骨化がありますが、

関節などを構成する四肢骨や脊柱、胸郭などは軟骨性骨化です。

骨の成長は?

 お母さんのおなかの中の胎児ころ、軟骨で形が作られます。
 成人の軟骨には基本的には血管は存在しませんが、
 この胎生期の軟骨には血管は存在しています。また、例外的に
 肋骨と前胸部胸骨を連結している肋軟骨には血管が存在しています。

 軟骨で形が作られ、軟骨のままで成長する一方で、軟骨の一部分に骨核という軟骨が骨に代わる
 部分ができ、その部分が成長していきます。

 そして順次、長い年月を経過し骨に変わっていくのです。

 骨幹部と骨端部は骨化していきます。・・・・・・が、

 関節面の部分は関節機能を担当するために軟骨のまま温存されます。


つまり、私たちが関節と呼んでいる部位(狭義の関節)を形成している、

関節頭と関節窩は成長しても、終始軟骨のままで骨になることなく軟骨のままなのです。

面白いですね。

骨膜には、神経や血管が豊富なため、骨折などは非常に痛いのですね。
反面、骨折しても骨膜は神経、血管に富んでおり、骨の成長、再生し易いのですね。

関節を構成する関節面の関節軟骨は、骨膜がないため痛みがないのですね。
反面、神経、血管がありませんので、軟骨は再生しずらいのです。

小児の肘などの骨折が危険なのは、軟骨の一部分の骨核の出現の時期が年齢的な
段階があるために、骨核に傷害があると骨の成長に非常に悪い影響を及ぼすためです。




touyou8syok9 at 21:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)