関節の種類

2009年09月17日

関節を知ろう(5)

不動関節

骨結合

結合する両骨間が基質からなるもので、多くは軟骨結合から転化したもの。

骨と骨が一様に骨で結合したものです。

 長管状骨の成長の途中では骨と骨が軟骨で結合されていますが成長とともに
 軟骨の骨化が進み、骨の成熟が完成してしまいます。

 軟骨結合とよく似ていますが、軟骨結合が転化して骨に完成してしまったもの。

例として、成人の骨盤における寛骨や仙骨における各仙椎の結合、尾椎の尾骨
蝶形骨体と後頭骨の底部との結合があります。

生後、腸骨と坐骨と恥骨の三つの骨は別々だったのですが、成長につつれ骨性結合が起こり一個の寛骨になる。

5個に分かれていた仙椎 は一個の仙骨になる。4個の尾椎は2〜3個の尾骨になります。

このように関節といっても様々な結合の様式があります。


簡単にまとめます。


関節には、動かない不動関節と可動関節があります。

不動関節

1、線維性の連結:両骨が線維性結合組織によって結合されています。
        
  靭帯結合(例:前腕骨間膜、脛腓靭帯結合、項靭帯、骨間靭帯など)

  縫合:鋸状縫合、鱗状縫合、直線(平滑)縫合に大別されています。

    (例:冠状縫合、側頭骨鱗部と頭頂縫合、鼻骨間縫合など) 

  釘植:顎骨と歯の結合

2、軟骨性の連結:両骨間が硝子軟骨によって結合しています。

  軟骨結合(例:骨端軟骨結合、頭蓋底の軟骨結合、幼児の蝶形骨と後頭軟骨結合など)
  
  線維軟骨結合(例:恥骨結合、椎間円板、関節半月、仙腸関節など)

3、骨結合

以上が骨と骨の間が硬い結合組織で連結している不動関節です。



一般に関節というと可動性の関節を言いますね。

可動性の関節は、

滑膜性の連結をしています。

両骨間に間隙(関節腔)があり、関節包を有し運動が行われます。

これが一般に関節(狭義の関節)と呼ばれています。

動きが可能な可動結合ですね。


皆さんが関節といって想像されるのは、

狭義の関節である、この滑膜性の連結の関節のことです。

次回から滑膜性の可動関節についてです。




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2009年09月14日

関節を知ろう(4)

不動関節

軟骨性の連結について

軟骨性の連結には、軟骨結合と線維軟骨結合があります。

○軟骨結合

 両骨間が硝子軟骨によって結合しています。
 その表面は骨膜に続く軟骨膜に覆われています。
 
 骨端軟骨結合、頭蓋底の軟骨結合、幼児の蝶形骨と後頭軟骨結合があります。
 多くの場合は、成人になると骨結合に転化します。

 代表的な例が、長管骨にみられる骨端軟骨結合です。

 骨の成長過程にみられる連結です。
 
 代表的な骨端軟骨結合を少し説明します。
 骨の成長でのべましたが重要ですので視点を変えてもう一度、長管状骨を例にして

 成長の途中にある長管状骨(上腕骨や太ももの大腿骨など)において、、
 骨幹と骨端の間は硝子軟骨(骨端軟骨)を間にして相互に結合しています。
 つまり、骨は骨端(軟骨)―骨幹―骨端(軟骨)の状態です。
 軟骨の部分の骨化が進むにつれて、骨の部分が長くなり、長くなり成長にしたがい
 骨端軟骨の厚さが減少し、骨の成長が完了する頃には、骨端軟骨もなくなってしまいます。
 この。ように骨端軟骨が完全に閉鎖されると、骨の成長が止まるのです。
 
 X線では細い一本の線(骨端線)が残ります。
 長管状骨の骨端閉鎖は12歳〜24歳だと言われています。
  
 このようにして長管状骨は成長し完成するのですが、
 可動性のある滑膜性の関節では、両骨の関節面のみが関節機能を担当するため、
 軟骨としてそのまま残るのでしたね。

 この骨端軟骨部は成長期において正常な骨の成長・増大に非常に重要です。
 もし、この部位占める硝子軟骨が、外傷や感染あるいは過度の運動や内分泌によって
 傷害されると、成長が止まったり、変形して成長する結果となります。
 臨床では、成長痛などの骨端炎(無敗性骨端壊死)なども重要です。

○線維軟骨結合

 相対する両骨面が多量の線維軟骨によって結合されています。
 向かい合う面の骨は硝子軟骨の薄い層でおおわれています。

 恥骨結合、椎間円板(椎体間の結合)、関節半月、仙腸関節など

 恥骨結合などは特に妊婦さんでは、分娩が近づくと分泌されるリラキシンという
 恥骨離開ホルモンによって恥骨結合の固さが緩んで、左右の間がわずかに拡大され、
 分娩の際に新生児の頭が産道を通過し易いようになります。
 しかし、分娩が済み日数が経過すれば、しっかり固まり骨盤の前方をガードします。

 この線維性軟骨結合は、明らかに滑膜性の関節ではなく不動関節に分類されています。

 仙腸関節なども動かない関節だと言われていますが、まったく動かないというわけではないようです。




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2009年09月10日

関節を知ろう(3)

動かない不動結合の線維性の連結は、靭帯結合、軟骨性の連結、骨結合に分けられました。

前回は靭帯結合を説明しました。今回は

軟骨性の連結についてです。

軟骨によって結合されるもので、軟骨性結合と線維軟骨結合の2種類があります。

その前に、いろいろ話が前後しても申し訳ありませんが、

知ってるようで知らない軟骨について。


軟骨は軟骨細胞とそれを取り囲む基質からなっている支持器官の一つです。

 軟骨組織には、軟骨細胞である線維牙細胞、軟骨牙細胞が存在し分化して

 細胞間物質を作り上げ積み上げていき組織を拡大していきます。

 細胞間物質には軟骨基質と線維を含んでいます。

 軟骨基質は、コンドロイチン硫酸などの硫酸ムコ多糖類はマイナスのイオンをもつため、
 ナトリウムの水和水(プラスのイオンをもつ)を引きつけます。
 そのために軟骨そのものには多くの水分が含まれる結果となります。
 
 線維は膠原線維(コラーゲンなど)と弾力線維(エラスチン)などが含まれています。

軟骨組織はこのように細胞間物質の成分の線維の量の多少によって、

硝子軟骨・線維軟骨・弾性軟骨に分類されています。

硝子軟骨とは?

 硝子軟骨の基質に膠原繊維が少量含まれゲル状であり、
 その約70%は電解質を含む水分で構成されています。
 見たところガラスのように均質で半透明です。
 
 体内では最も広範囲に存在する軟骨です。
 一般に軟骨という場合は、ほぼこの硝子軟骨のことです。

 胎生期の骨格や肋軟骨などは、この硝子軟骨でできております。
 
 可動性の関節(狭義の関節)である滑膜性関節を構成する骨の関節軟骨は、
 この硝子軟骨で構成されています。
 これは骨の成長で理解できますね。
 
 関節のなかでの関節軟骨面は骨に比べると非常に滑らかです。
 これは可動性の関節を作るために摩耗を避けたりするのに必要な要素の一つです。
 
線維軟骨とは?
 
 結合組織と軟骨の中間型で軟骨基質の大部分は密なコラーゲンが束となって多く含まれています。
 コンドロイチン硫酸の成分が少なく、膠原繊維が多く圧縮に対する抵抗力が強い性質を持っています。

 機能は関節の適合、緩衝、可動性の適正、関節内圧の均等、滑液の分散などをする。
 軸圧を受ける部位に多く存在し、軸圧を直接受けるに適しています。

弾性軟骨とは?

 軟骨の基質が弾性線維(主成分はエラスチン)で構成されています。
 文字どおり弾力に富んでいます。
 
 耳介(耳介軟骨)、喉頭蓋の芯(喉頭蓋軟骨)、外耳道などを構成する軟骨です。
 あまり関節を構成する軟骨ではありません。


そして、

 滑膜性関節の関節軟骨以外のすべての軟骨は線維性の軟骨膜に包まれています。
 
 軟骨細胞は軟骨膜から補給されています。

 軟骨組織が成長しているときや傷害などで欠損が生じ補修するときに細胞は活性を高め、
 細胞間物質の製造が高まり、細胞間物質を積み上げていきます。

 軟骨には血管やリンパ管も神経も入らず、軟骨細胞は組織液を介した拡散によって
 酸素や栄養分を受け取り、不要物を排出しています。

 つまり軟骨組織内の新陳代謝は、基質内の物質の浸潤の移動で行われています。


軟骨は痛みを感じない。・・・本当です。

最近流行であるサプリメントのコンドロイチン、コラーゲン、ヒアルロン酸など、
本当に飲用のみで効果があるのかどうか?

皆さんご自身で考えてください。


軟骨性の連結は次回に、


touyou8syok9 at 19:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年09月07日

関節を知ろう(2)

関節とは?

骨と骨の連結ですね。これを広義の関節と呼んでいます。

1、線維性の連結:両骨が線維性結合組織によって結合されています。
         動かない不動結合です。

2、滑膜性の連結:両骨間に間隙(関節腔)があり、関節包を有し運動が行われます。
         これが一般に関節(狭義の関節)と呼ばれています。
         動きが可能な可動結合ですね。

皆さんが関節といって想像されるのは、狭義の関節である滑膜性の連結の関節のことです。


面白くないかも知れませんが、(本当は面白い?不思議?)

不動結合である線維性の連結について順次説明していきます。


線維性の連結は、両骨が少量の結合質によってお互いに結合されているために、その間に空隙がなく
運動はほとんど不可能な関節になっています。

両骨を結合する組織の種類によて、靭帯結合、軟骨性の連結、骨結合に分けられます。

○靭帯結合

 膠原線維性または弾性線維性の結合組織で連続的につながっている結合です。
 
 例として、

 前腕の橈骨と尺骨や下腿の脛骨と腓骨が、それぞれ骨間膜という結合組織によって
 二本一組に結合されている。そのほかには、椎弓間の連結にみられる黄色靭帯などです。
 
 このように、骨と骨は連続されたままで連結しています。その意味では不動関節です。
 不動連結ですが、全体としての運動は可能ですね。

 特に前腕の運動動作の回内・回外運動の場合は主に尺骨を中心軸として橈骨が
 交叉と並行になることを繰り返す運動をします。
 しかし、あくまで橈骨と尺骨の連続性は保たれた状態です。
 


 靭帯結合の異形とされて連結には、結合する骨部の形から、縫合 釘植があります。

 縫合:頭蓋骨間に見られる。
 
 頭蓋骨は顎関節および舌骨を除くと、大部分が縫合によって結合されています。
 縫合は靭帯結合の異形とされています。

 頭蓋骨は胎児の時期に結合組織で全体の形が作られます。

 分娩時はまだ胎児の頭蓋骨の頭骨の周辺部は骨になっておらず、
 柔らかい結合組織のままになっています。
 これは、出産の際に最も大きい頭が狭い産道を通る時に隣り合った各頭骨が部分的に寄り合い
 重なり合ことによって胎児の頭が多少縮小することができるようになっているためです。
 ギリギリの妥協範囲でラクビーのボールのようになって産道を通り生まれるのですね。
 母体にも胎児にもなるべく無理のないように本当にうまくできていますね。

 そのために新生児の頭には、まだ骨になっていない頭蓋の結合組織の部分は、
 その部位の下の動脈の拍動を頭皮に伝えるために、拍動を触れることができます。

 その部位は、
 額の後方に大泉門、後頭部の正中線上に小泉門、前と後の側頭部にも側頭泉門があります。
 成長に従って骨化が進み小泉門は3か月、前側頭泉門は6か月、後側頭泉門は18か月後、
 最終的に大泉門が生後36か月の約3年経過して閉じていきます。

 頭蓋骨間にみられる縫合は、形によって、

 鋸状縫合、鱗状縫合、直線(平滑)縫合に大別されています。

 
 釘植:顎骨と歯の結合

 歯の根元は、薄い結合組織に包まれた上で、上顎骨および下顎骨の歯槽突起に埋められた状態です。


このように靭帯結合の連結は、

膠原線維性または弾性線維性の結合組織で連続的につながっていますので、

基本的には不動結合なのですが、多少?非常にわずか? に動くといえば動きますね。



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