関節の補助装置

2009年10月08日

関節を知ろう(9)

関節の補助装置

3、滑液包・滑液鞘(腱の付属器官でもあります)

○滑液包

 腱や筋の下にあって、その運動を滑らかにしています。

 滑膜が線維層を通して外方に反転し、滑液を含む包や鞘を作ったものなのです。

 多くは関節腔と交通していますが、していないものもあります。

 このように滑液包は、関節包の一部が外に膨れ出して独立したものになります。

したがって、

 滑液包も関節包と同じ構造で外層は線維膜で、内層は滑(液)膜で構成されています。

交通性滑膜包

 関節腔と連絡している滑液包です。

 この滑液包は関節腔の滑膜から連続している滑膜に被われていますので、

 滑液が自由に往来できる交通性の滑液包を形成していることになります。
 
 関節を動かすことによって、関節腔に滑液を供給する働きをもっています。

 関節腔内への連絡路は、周囲の筋肉・腱・皮膚などから圧迫され滑液包内の圧力が

 高まることにより、自動的に関節腔へ滑液が注入されるのです。

 比較的大きな関節(膝や肩など)にあり関節滑液包とよぶ場合があります。


非交通性滑液包

 関節腔と連絡していない独自の滑液包です。

 関節周囲の骨と皮膚、筋肉と骨の間など身体の動きに応じて強い圧力や緊張などを

 受ける部位にあり、クッションのような役目をしている独自の滑液包です。

 各関節の周囲のさまざまな部位に存在しています。

 足関節のアキレス腱滑液包、踵骨後部滑液包、膝関節の膝蓋前皮下包や

 肩関節の肩甲骨内上角滑液包、肘関節の肘頭滑液包などは炎症が起こりやすい

 非交通性滑液包として有名ですね。

○滑液鞘

 腱鞘ともいわれています。

 長い腱をつつんで、これを保護する袋状の膜装置である。

 もともと関節包が長く腱をとりまいたものです。

 したがって関節包の構造と同様に、外層は線維膜であるが、内層は滑(液)膜からなる

 滑液鞘で、滑液を分泌して骨に接近する腱の滑動を円滑にする働きをする。


このように滑液包・滑液鞘は関節の補助装置になっていると同時に、腱(筋)の付属器官にも
分類されるのですね。


関節の補助装置を3種類紹介しました。

皆さんは、いままでのお話をどのように感じられました?

結局関節の補助装置は、関節軟骨、関節包(強靭な外層の線維膜、内層の滑液膜)でしたね。



touyou8syok9 at 19:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月05日

関節を知ろう(8)

関節の補助装置

2、軟骨小板

 関節の中には関節運動を滑らかにするために、

 あるいは両関節の適合を完全にするための、

 関節の補助装置として両骨間に線維軟骨性の軟骨小板を有する場合があります。

軟骨小板には以下の2種類があります。

○関節円板

 完全な板状をなし関節腔を完全に二分する。(胸鎖関節、顎関節)

○関節半月

 中心に欠損があり半月状あるいは環状をなし関節腔を不完全に二分する。(膝関節)

また、関節小板ではありませんが、

関節窩(関節の凹面)の深さや面積を補いさらに適合性を増すために、

関節窩縁に線維軟骨性の関節唇を有する関節もあります。(肩関節や股関節など)


関節の補助装置の関節小板も関節唇も軟骨の種類では線維軟骨です。

関節を構成している両骨間の関節面は硝子軟骨でしたね。


このような補助装置によって各関節の機能がより完全に完成されていくのです。




touyou8syok9 at 19:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月01日

関節を知ろう(7)

関節の補助装置には3種類あります。

 1、靭帯
 
 2、軟骨小板

 3、滑液包・滑液鞘(腱の付属器官でもあります)


今回は靭帯について、

関節は、筋肉の収縮弛緩の動きに対して動かされますが、関節の運動面によって

各々の関節で可能な方向が決まり、固有の関節の動く方向とその程度が決定します。

このように、関節はテコの支点として働き、様々な動きに変換されます。

関節であるテコの支点には、力点と荷重の両方から、かなりの力がかかります。

このように関節は運動器として、日常の筋力の強い力が働いたり、体重がもろにかかったりします。

必然的に関節をすっぽり包んでいる関節包には、かなりの力がかります

そのためには、関節包の補強・強化が必要となります。

その役目として靭帯が存在するのです。


この靭帯の正体は実は、

関節包の外層である線維膜が強化されたものなのです。


靭帯の主な機能は?

 1、生理的な関節の運動を正しく誘導する誘導機能。

 2、生理的な骨の動揺や限度を超えた異常な方向への関節運動を阻止する抑制機能

機能目的として靭帯を分類すると、

  付着靭帯:2骨間の連結を強固にするもの。
  補強靭帯:関節包を強厚にするもの。
  抑制靭帯:関節運動を抑制するもの。
  指示靭帯:関節運動の方向を確実にするのに役立つもの。
  導靭帯:血管・神経などを関節に導くもの。

  
靭帯には、

関節包から分離している副靭帯と関節包から分離出来ない関節包靭帯があります。

 副靭帯は関節腔外に存在する関節包外靭帯と関節包内に存在する関節包内靭帯があります。

  関節包内靭帯としては、膝の前十字靭帯・後十字靭帯、股関節の大腿骨頭靭帯など

  関節包外靭帯としては、膝関節、肘関節の外側・内側側副靭帯など

 関節包靭帯は関節包の線維膜と癒着し、関節包から分離できません。

  関節包の線維膜から分化した靱帯です。
  関節包の線維膜を構成する結合組織線維が特定の収束をつくり、
  関節包と分離することが出来ない靭帯です。
  関節の内部から関節を引き締めている靭帯です。
  したがって、関節包靱帯は関節包そのものの線維膜をさすことが多い。


関節包の補強・強化には靭帯のほかには腱や筋肉も必要になります。

腱は筋の補助装置とされています。


靭帯は、関節包の外層である線維膜が強化されたものなのです。

そのために関節の補助装置とされています。

靭帯はこのように腱、筋とは少し違いますね。




touyou8syok9 at 20:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)