関節受容器

2009年11月09日

関節を知ろう(17)

関節の神経受容器

関節の構造の各組織および周囲にはこのような神経受容器が多数存在します。

痛みのほかに様々の情報が中枢の脳に入力され関節周囲や各部の筋に伝えられる。

その結果、

関節(身体)の空間の認識や様々な関節動作の認識や予知が可能になるのです。

神経受容器が非常に重要な役目を持っていることが理解できたと思います。


さてそろそろこの項目も終わりにしたいのですが、

関節構成体の組織である、

軟骨には神経や血管は存在しないと何度も書いているのですが・・・・・・・・

関節の補助装置である関節半月には・・・・・・・この神経受容器が存在するのです。


驚きましたか?

正しくは、関節面である硝子軟骨には神経・血管は存在しない。・・・が

関節の補助装置である関節小板である線維軟骨には存在していることになります。

様々な論文発表の経過がありますが決定的にはZimny(1988)が

光顕・電顕的に内側半月の切片にて神経線維を調べその結果、

膝関節のの半月板においては、

 外3分のには、多くの自由神経終末とパチニ小体、ルフィニー様(終末)が存在し、

 中3分の1に、わずかな自由神経終末が存在しており、


 内3分の1には存在しなかったと発表されています。


関節半月の役割は、関節運動を滑らかにするためや両関節の適合を完全にするため、

あるいはクッション構造物として単純な静的な線維軟骨の構造物として理解吸うのではなく、

運動協調や筋緊張調節のための重要な固有感覚の情報原としてとらえるべきと強調しています。

大腿骨と脛骨の間に存在する関節半月の外3分の1、中3分の1は厚さも厚く、

同時に関節の神経受容器が存在するこことによって、膝関節のの適切なアライメントや、
力学的な機能の補正に関与していると結ばれております。


一方血管も存在しないと書いていますが、これも実は・・・・・・

半月板の関節包付着部外側3分の1には血行が存在しています。

半月損傷のグレードが気ら靴吠類されています。

この外側3分の1の部位での損傷のグレード気△譴佝招酥痛ス臀僂行われます。

血管があるからこそ縫合術ができるのですね。

ただし、半月の内側・内まで損傷しているグレード供↓靴浪麌は不可能になるのです。

血管がありませんので回復はできません。


まあ学問的に詳しくのべるとこのような事実なのですが、

関節の補助装置である、靭帯、軟骨小板、滑液包・滑液鞘には神経、血管がある。

臨床的には、滑膜性関節の一部分としてとらえればいいと思っています。



このような神経受容器を臨床に応用している手技療法として有名な手技が

PNF法(固有受容性神経筋促通法)
 
 筋紡錘や腱紡錘の感覚受容器を利用。
 および主導筋と拮抗筋との反射である相反神経支配を利用

触圧覚刺激法

 皮膚の感覚受容器であるメルケル触盤、ルィニー、マイスナー小体の神経受容器を利用した手技


とにかく臨床の場において、このような神経受容器の存在を無視することはできません。





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2009年11月05日

関節を知ろう(16)

関節の神経受容器

<速順応性受容器とは?>

速順応性受容器(迅速順応型受容器)の特長

 この受容器は、持続的な信号は伝達しないで、刺激の強度が変化する時の信号を伝えます。

 瞬間的な動きの情報を伝えます。

 その結果として関節は、

 運動の開始時や終了時に加速や減速を認識します。

 身体各部の運動速度を認知することになります。

 そのために速度受容器、運動受容器とも呼ばれています。

 刺激が加わると興奮し、その後はたとえ刺激が持続しても受容器は興奮しない。
 しかし、一旦刺激が去れば再び信号を発することができます。
 つまり変化に敏感なのですね。


遅順応性線維のAβ線維が静的触覚と圧覚に関する情報を中枢に伝えるのに対して、

速順応性線維のAβ線維は動的触覚を感知し、中枢に伝えることになります。


速順応性受容器・神経線維

 受容器は何も関節のパチニ小体様のみに存在するのではありません。

 感覚器である皮膚の真皮隆起にマイスナー小体(Aβ線維)が存在します。

 マイスナー小体は、瞬間的な刺激と羽ばたき運動を感知します。

 Aβ線維で高周波刺激(60〜300cps)に鋭敏なグループです。
 
 皮膚の真皮や筋膜にはパチニ小体(Aβ線維)が存在します。

 パチニ小体は、瞬間的な刺激と振動を感知します。

 同じAβ線維ですが低周波刺激(5〜40cps)に非常に鋭敏なグループです。

 
<まとめ>

関節には、

「低閾値である速順応性神経受容器」であるタイプ供淵僖船望体様)が存在する。

パチニ小体は皮膚の求心性神経線維(Aβ)の働きをもっている。

速順応性線維のAβ線維は動的触覚を感知し、中枢に伝えることになります。

タイプ兇魯織ぅ廰気鉾罎戮襪箸泙个蕕亡慇疂顱兵腓某質悄冒澗里吠布し、

運動の圧力の変化に敏感で、関節の速い運動と振動、関節包の横方向のストレスに反応する。







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2009年11月02日

関節を知ろう(15)

関節の神経受容器

<遅順応性の神経受容器とは?>

遅順応性性(あるいは緩慢順応型)神経受容器の特長

 刺激を受け取ったら、その情報をしばらくの時間の間、発信続けます。

 運動や位置や回旋角度などの運動覚、持続する刺激の強度の触覚や圧迫覚を認知します。

 遅順応性線維だけが静的触覚と圧覚に関する情報を中枢に伝えることができます

 その刺激が存在している間は、その情報を中枢の脳に伝達し続けます。

 そのために、脳は身体の状態および身体周囲の関係を絶えず認識できます。

 緊張性受容器あるいは非適合性受容器ともよばれます。

 このような受容器は関節のみに存在するわけではありません。


<遅順応性の神経受容器の分布している部位は?>

 骨膜や筋膜にもタイプ機淵襯劵ニー様)の遅順応性があり、触覚や圧迫を感知します。

 関節以外では、

 運動器のである筋の筋紡錘(b線維)や腱のゴルジ腱器官(毅眄維)からの信号も絶えず求心的に
 
 脳の中枢神経系に伝達され、筋収縮状態や筋緊張を知らせ、その結果が遠心性神経線維に

 伝えられ反射的に反応(運動)をおこすのです。

 そのほかには、

 触覚器官としての皮膚に存在するルフィニー小体、メルケル触盤や循環器官の動脈壁、
 
 前庭器官の班受容器などにも多く存在します。


<閾値とは?>

 ある作用によって生体に反応がおこる場合、反応をおこすのに必要なその作用の最小の強度をいう。

 「低閾値」:刺激の強度が低い値で反応する。
 「高閾値」:刺激の強度が高い値で反応する。


<まとめ>

関節には、

「低閾値である遅発性神経受容器」であるタイプ機淵襯侫ニー様)が

関節包の線維膜に分布し、運動覚に反応する。

 関節の位置と運動を感知し、運動の速度と方向に反応します。

 静止時、運動時の筋緊張を調節しています。

 これらは、とくに関節包と関節靭帯に多く分布。

 また関節包の線維膜に続く骨膜や筋膜にも分布し、触覚や圧迫に反応する。

 皮膚の求心性神経線維(Aβ)のような働きをもっている。

 遅順応性線維だけが静的触覚と圧覚に関する情報を中枢に伝えることができます。


「高閾値である遅達性神経受容器」であるタイプ掘淵乾襯悟Т鏨瑛諭砲

関節包周囲の靭帯や関節内靭帯に分布し、運動覚に反応する。

 周囲の筋反応の筋活動を反射的に抑制し関節の過剰なストレスを防ぐ。

 運動にブレーキをかける役目。

 関節の受容器ではありますが、筋の求心性神経線維である、

 筋の筋紡錘(a線維)や腱のゴルジ腱器官(毅眄維)ような働きをする。


 
さて一方のタイプ供淵僖船望体様)の速順応性とは?



touyou8syok9 at 20:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月29日

関節を知ろう(14)

関節の神経受容器

臨床的に重要ですので、簡単にまとめてみます。

○タイプ

 関節包の浅層に分布し、皮膚に存在するルフィニー様で神経線維は小さく有髄で

 鏡維と呼ばれるAβ線維。

 機能的には、閾値は低く遅順応性である。

○タイプ

 関節包の深層に分布し、皮膚に存在するパチニ小体様で神経線維は中で有髄で

 おもに鏡維と呼ばれるAβ線維。契維とよばれるAδ線維で構成されています。

 機能的には、閾値は低く速順応性である。

○タイプ

 関節内外の靭帯に分布し、腱に存在するゴルジ腱器官様で神経線維は大きな有髄で

 毅眄維と呼ばれるAα線維。
 
 機能的には、閾値は高く遅順応性である。


○タイプ

 関節包、靭帯や血管壁に分布し、神経叢と自由終末で神経線維は小さい有髄と非常に小さい無髄で、

 言維と呼ばれるC線維。契維と呼ばれるAδ線維で構成されています。

 関節軟骨には存在しません。

 関節に特定せずに、関節軟骨以外のすべての組織には分布しているともいえます。

 疼痛受容器として働きます。

以上ですが、一体どこが臨床的に重要なのでしょうか?


今回は、「痛み」についてです。

関節そのものの「痛み」は、主にタイプ犬感知しますね。

タイプ犬録害刺激の疼痛受容器として働いています。

ちなみに「痛み」はC線維、Aδ線維の求心性神経神経線維が機能します。

炎症の場合は、その際出現する発痛物質を化学的刺激として侵害刺激として感知します。

また、炎症→浸出液の出現により各組織の圧迫圧が高まる。あるいは、血管壁の拍動性により圧迫圧が高まる→異常な機械的刺激として感知→侵害刺激となる。

運動時の関節に対しての異常な物理的に機械的刺激に対しても侵害刺激として感知します。

安静時でも運動時でも、すべて「痛み」として中枢に伝えます。

このように疼痛受容器として働いています。

軟骨は「痛み」を感じないのはこの受容器が軟骨に存在しないからですね。

でもだからといって、関節の痛みは筋が原因というわけでもありませんね。

要は、関節軟骨を除く関節の構造物と腱と筋が関連することが原因なのですね。


関節の神経受容器の関節機能における遅順応性と速順応性とは?

正しい関節運動はもちろん、各関節の協調運動にとって重要です。



touyou8syok9 at 19:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月26日

関節を知ろう(13)

関節の神経受容器

関節の構造物としてはこれらの神経受容器が

関節の構造でどのような部分に分布しているのでしょうか?

どのような神経線維なのでしょうか?

どのような役目なのでしょうか?


神経受容器の種類の特徴。

○タイプ

皮膚に存在するルフィニ小体に似た有髄神経鏡維(Aβ)

低閾値で遅い反応(遅順応性線維)です。反応が長時間残存します。

静的および動的な触覚、圧覚、振動覚、温覚を感知します。

 関節包の線維膜の表層に多く分布しています。
 関節の位置と運動を感知し、運動の速度と方向に反応します。
 
 静止時および運動時の筋緊張を調節する役目。

○タイプ

皮膚に存在するパチニ小体に似た有髄神経鏡維(Aβ)、契維(Aδ)

低閾値で速い反応(速順応性線維) 早く反応するがその時のみの反応です。

動的な触覚、圧覚、振動覚、羽ばたき振動、温覚・冷覚の温度覚、速い痛覚を感知します。

 関節包全体に分布するが、タイプ気茲蠅泙个蕕吠布しています。
 比較的深い部分に分布しています。
 運動の圧力の変化に敏感に感知します。
 
 関節の速い運動や振動を感知します。
 
 関節包の横方向のストレスに反応します。

○タイプ

腱に存在するゴルジ腱器官に似た太い有髄神経毅眄維(Aα)

ゴルジ腱器官

 関節包には分布しない。

 関節の補助装置である関節包周囲の靭帯や関節内靭帯に分布しています。
 周囲の筋活動を反射的に抑制して関節に過剰なストレスが加わるのを防いでいます。
 
 関節の運動にブレーキをかける役目です。

○タイプ

神経叢あるいは自由終末を形成しています。

髄鞘のない細い神経線維である言維(C)、あるいは有髄の契維(Aδ)

主に痛みを感知します。

そのほかには、温感・冷感などの温度感覚、荒い触覚を感知します。

 関節包の線維膜、関節包靭帯・副靭帯、脂肪ヒダ、周囲の血管特に滑膜部分に分布しています。
 要は、関節軟骨以外の関節すべての構造に分布していますね。
 過剰な関節運動を感知しています。
 
 変形時の機械的刺激や化学的刺激により「関節痛」という危険信号を出す役目です。


なかなか複雑ですね。

関節の治療目的に合った臨床を知る上で、これらの特徴を知ることは重要です。



touyou8syok9 at 20:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月22日

関節を知ろう(12)

関節の神経支配

軟骨以外に神経受容器が存在しています。

これらの受容器は、関節の痛みという警告危険信号や異常運動に対する警告危険信号

あるいは正常な関節運動に必要な信号を出してくれます。

したがって、

関節で感じる痛みは軟骨そのものではなく、受容器が存在する関節包由来の器官が感じているのです。

  
受容器は大きく二つに分けられています。

化学的刺激を感知する受容器。
 
 炎症の際に発生される物質をまとめてサイトカインと呼んでいます。
 
 サイトカインにはブラジニキニン、プロスタグラジン、ヒスタミンなどがありますが、
 これらの化学物質を侵害刺激として感知します。

 身体に傷害を与えるような刺激を侵害刺激といいます。 

 このような侵害刺激を感じる受容器を侵害受容器とよび、関節痛という
 警告・危険信号を感知することに役立っています。

機械的刺激を感知する受容器。

 ひねりや引っ張りや圧迫あるいは速度・振動などの物理的な機械的刺激を感知します。

 この受容器の働きによって正しい関節運動の調節を行うことができるのです。

 一方では、異常なあるいは過剰な機械的な刺激に対しては痛みなどの警告・危険信号をだし

 侵害受容器としても働きます。

関節周囲には4種類の受容器タイプ機銑犬存在し、それぞれ異なった太さの
神経支配を受けています。

タイプ機▲織ぅ廰供▲織ぅ廰靴狼ヽE受容器。

タイプ犬蓮⊃害受容器であり、機械的刺激と化学的刺激により痛みを感知します。

タイプ犬蓮⊃爾ど分の痛みや鈍痛あるいは疼く感覚を感知します。

タイプ兇蓮比較的浅い部分の痛みで鋭い痛みを感知します。



関節の構造でどのような部分に分布しているのかを知ることは、

関節の痛みを理解し、関節の正しい運動機能を確保するために臨床では重要です。



touyou8syok9 at 16:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月19日

関節を知ろう(11)

関節の神経支配。

今まで述べた関節の構造あるい補助装置には、神経受容器が存在します

この受容器のおかげで、

関節の位置や関節の運動を察知するための機械的な刺激を感知したり、

炎症などの場合は、痛みを発生させる化学的刺激を感知することにより、

関節の適切な運動や正しい可動域や痛みに対する防御反応などが行えるのです。


ただ不思議なことに、

この重要な神経感覚受容器が関節構造で存在しない部分があるのです。

それが、軟骨なのです。

関節腔のなかで凸面、凹面のそれぞれの関節面を被っている関節軟骨(硝子軟骨)と

関節の補助装置の関節小板(線維軟骨)である関節円板、関節半月、関節唇には

神経受容器が存在しないのです。

そのために、軟骨自体はさまざまな感覚を感知することができないのです。

軟骨そのものは正しい運動に関与もできないし、過剰な関節運動に対しても自ら制御する感受性がない。

また、軟骨そのものには痛みを感じることはできません。


関節軟骨は可動関節としての機能として非常に重要な働きをもっているのですが、

極めて無防備な状態にさらされているわけです。


この状態は可動性関節にとって極めて危険です。


そのために

関節包(線維膜、滑膜)靭帯、滑液包および滑液鞘、腱には多くの神経受容器が存在するのです。

正常な関節運動を行うだけでなく、関節を守るため、関節軟骨を守るために存在しているのです。





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