関節の分類

2010年05月10日

関節の分類(3)

関節の分類

○関節面の形状による分類

その運動様式によって、平面関節と半関節および滑走関節に分類されています。

滑走関節

1、球関節

 関節頭が球の一部の形で、関節窩もそれに応じた丸い窪みをもつ

 関節窩が比較的浅いので、極めて自由に動く多軸性の関節ですべての運動が可能。

 (例)肩関節

2、臼状関節

 球関節の一種

 関節窩が深く半分以上はまり込むものいう。球関節に比べて運動範囲が狭い。

 (例)股関節

3、楕円関節

 球関節の形のうえでの変化とみられ

 関節頭は球状をなさず一方向に向かて延びた楕円形の凸面をなし、

 関節窩はそれに応じた楕円の凹面をつくっています。

 運動範囲は1、2と比較してさらに限局されます。

 関節頭の長軸と短軸を中心に動く2軸性の屈伸を行う

 また両社の複合による回旋のない描円を行う。 

 (例)橈骨手根関節、環椎後頭関節

3、顆状関節

 関節頭と関節窩の形からは球関節に属しています。しかし、

 関節に密接する靭帯や腱の走行と付着の仕方により、二軸性の屈伸のみを行い、

 回旋運動を行えないものをいう。

 顆状関節と楕円関節を同一に扱う場合もある。

 膝関節や顎関節のように顆が二つある関節を双顆状の関節として区分する。

 一平面上の運動とわずかな回旋運動を行う。

 (例)膝関節、顎関節

4、蝶番関節

 関節頭の上に骨の長軸と直角をなして縦に走る堤状の隆起(導稜)があり、

 関節窩内にもこれに適合する一条の縦溝をもつ。

 関節運動は導稜と導溝との方向のみに行われる屈伸のみであり、一軸関節である。

 あたかも蝶番にかかる門扉の開閉に似ています。

 (例)指節間関節、肘関節の腕尺関節

5、らせん関節

 蝶番関節の変形で、関節面は一方が隆起し、他方が溝をなしているが、 

 溝と隆起が円柱の軸に一致しない場合、運動は螺旋に沿う運動の一部にあたる形となる。

 この特色を強調するために螺旋関節ということもある。

 (例)距腿関節

6、車軸関節

 関節頭はその周辺のみに関節面をもち、ほとんどの場合車輪状をなしている。

 関節窩もそれに応じて窪み関節頭を抱擁する。

 関節頭を関節軸の中心の運動軸となって、関節窩の中を回旋のみが行われる。

 一軸性の関節になります。

 (例)肘関節の上橈尺関節、正中環軸関節


7、鞍関節

 対面する一方が横径に凸で縦径に凹であれば、他方は横径に凹で縦径に凸となっています。

 あたかも馬の鞍を合わせたように対面した関節面が、双曲面でお互いに直行するように回旋した状態で向かい合う関節です。

 この両径を軸とする二軸性の関節 

 (例)拇指の手根中手関節


 
関節頭と関節窩そして運動軸、運動方向を知ることが重要です。

touyou8syok9 at 19:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年05月06日

関節の分類(2)

関節の分類

3、関節面の形状による分類

 その運動様式によって、平面関節と半関節および滑走関節に分類されています。

○平関節面

 向かい合う関節面の形状および大きさがいずれもほぼ平面に近く、狭い関節包と靭帯に包まれ、

 お互いに平面的にずれるような運動が行われる。

 運動は、はなはだ制限される。

 (例)椎間関節、楔舟関節

○半関節

 平面関節の一種であるが、関節頭および関節窩の形成が弱く、いずれも扁平または、

 不平坦で外部から強い靭帯で囲まれている。

 そのためにこの種のものでは運動の範囲は著しく限定され、

 わずかに関節端を移動する程度にとどまる。

(例)仙腸関節、手根および足根関節


○滑走関節

 関節頭および関節窩の形状が良好でその運動はきわめて大きい。

 さらに次の7種類に分類さてているようです。

 球関節
 
 臼状関節

 楕円関節(顆状関節)

 鞍関節
 
 蝶番関節

 車軸関節

 らせん関節

一般に関節というとこの滑走関節を思い浮かべるのですが、

前回・今回のべたすべての関節は、可動関節(滑膜性関節)に属します。

7種類の関節の解説は次回に、



touyou8syok9 at 20:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年04月26日

関節の分類(1)

関節の分類

私たちの身体のすべての関節はいろいろな見方で種類が分けられています。

その分類の仕方にはいろいろあるようです。

1、関節をつくる骨の数による分類
2、関節の運動軸(運動形式)による分類
3、関節面の形状による分類


1、関節をつくる骨の数による分類

○単関節:二個の骨の間の関節。

○複関節:三個以上の骨が集まってできている関節。
      
(例) 肘関節(上腕骨の遠位端と橈骨と尺骨の近位端の計三個の骨)
   橈骨手根関節(橈骨の遠位端と三個の手根骨の計四個の骨)

2、関節の運動軸(運動形式)による分類
 
 ○一軸性の関節:屈曲・伸展運動→蝶番関節

         回旋運動。骨が特定の1軸のみを中心に動く。→車軸関節

  (例)肘関節の腕尺関節および橈尺関節、指節間関節
 
 ○二軸性の関節:屈曲・伸展と側屈(内転・外転)のように、お互いに直行する

         二軸を中心として動く。
 
  二つの軸に沿って四方向の運動を順に行うと、円を描く運動(描円運動)―ぶんまわし運動ができる。→鞍関節および楕円関節

  どちらの方向にも動くことができるが、軸のまわりを連続して回旋する運動はできない。
    
  (例)拇指の手根中指関節、環椎後頭関節、橈骨手根関節など
 
 ○多軸性の関節:屈曲・伸展と側屈(内転・外転)のほか回旋も行い3軸以上を

         中心として動く。→球関節

   球関節では二軸関節ではできなかった軸回旋、つまりねじりも可能になる。

  (例)肩関節、股関節

3、関節面の形状による分類

 その運動様式によって、平面関節と半関節および滑走関節に分類されています。

 次回に

 


touyou8syok9 at 20:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)