肩関節

2011年08月11日

肩関節と触圧覚刺激法特別講習会

肩関節と触圧覚刺激法特別講習会

前回肩関節は終わるつもりでしたのですが・・・・・・・・・・・・・・今回は変な題名ですね。

まあ、お付き合い願います。


私が従来の経絡治療によるはりの治療法のこだわりを捨て、この触圧覚刺激法を学ぶきっかけが、

この肩関節だったのです。

当時、はり・きゅう治療にも自信があったにもかかわらず、50肩を含めた肩関節周囲炎は巷には

ありふれた疾患にもかかわらず意外とてこづり苦手ととしていました。

簡単に治る場合のあるのですが、多くの場合は成績が良くなかったたのです。

ここで誤解のないように断っておきますが、

経絡治療によるはり・きゅう治療で効果の挙げておられる先生も多くおられると思いますので、

あくまで私の場合です。


この触圧覚刺激法の会のおかげで、なぜ?簡単に治ったかの理由も理解できるようになり、

うれしいことに、50肩の治療をはじめとし様々な肩関節周囲炎も自信を持って施術できるようになりました。


さて、既に述べたように、

肩関節の第一人者と言われる信原氏の肩関節周囲炎の分類と頻度では

 1)烏口突起炎(5%)
 2)上腕二頭筋腱炎(12%)
 3)肩峰下滑液包炎(2%)
 4)変性性腱板炎(外傷性腱板炎・腱板不全断裂)(41%)
 5)石灰沈着性腱板炎(4%)
 6)臼蓋上腕靭帯障害(不安定肩関節症)(3%)
 7)いわゆる「五十肩」(疼痛性関節制動症)(25%)
 8)肩関節拘縮(外傷後など)(8%)

となっています。

実際スポーツ障害等における過剰あるいは無理な肩の使用による直接的な傷害は明白なのですが、

どちらかというと・・・・・・・・・・・・・なぜ?という場合が肩関節周囲炎では多く存在するようです。


このように肩関節周囲炎は様々存在するが、それではなぜ?不明な点が多い。


最近の出来事なのですが、1年以上前に五十肩と診断され、悪化傾向にある患者様ですが、

約2ヵ月間(週2回)の治療で順調に軽快され、肩関節の外転115度という治癒まで

後わずかの時点において、急な疼痛とともに肩の外転が85度以上の不可能な状態に

急激に悪化してしまった例に遭遇しました。

患者様は特別変わったことはしていない。といっています。

原因がわからず小林先生にメールでお尋ねし、ご教示をお伺いし治療にあたりました。

非常に臨床の参考になりますので、先生の許しを得ていませんが(申し訳ありません)、

その時の先生からのメールの一部を要約して紹介します。

 可能性としては、棘上筋のささくれ
 治ったかと思って重いものを持ったり、無理をした動作をすることなどで再燃します。
 棘上筋の付着部である大結節や棘上筋自体を圧迫すると同じ痛みが出現してくればビンゴーです。
 
 治療としては、棘上筋を使わない動作を指導することです。

 肩甲骨の外転を伴う肋骨の可動性の向上、体幹の回旋を得ることにより疼痛が改善します。
 痛みをとることが重要です。

以上。簡にして明。誠に的確なアドバイスを先生からすぐにいただきました。


患側の大結節および棘上筋に圧痛が存在しており、かつ外転運動の急激な減少ですので

肩関節周囲炎の4)変性性腱板炎の腱板不全断裂に相当するするのでしょう。

患者にその旨を通告し、棘上筋を使わない動作の指導を行い、

肩甲骨の外転、股関節・体幹の可動域の改善は自分なりの手技を行うことができましたが、

肋骨の可動性の向上は理解できないまま呼吸による胸郭の施術を実施しました。

その結果

約1ヵ月間(週1回)でなんとか悪化の以前の良好な状態(外転115度)まで回復されました。

・・・・・・・・・がその後、現在まで来院がありませんので、本当の状況が分からないまま

未消化な治療に終わってしまいました。

(大きな有名病院にも毎月1回通院されていましたので、何らかの指示があったかもしれません。)


悪化後は棘上筋を使わない動作の指導が、最も効果的だったのかもしれません。

非常に残念な臨床結果に終わりましたが、この患者様に教わった事は多く存在し肩関節の施術

に大きく役立つ事につながることになります。


そして今回、

平成23年7月17日、18日に行われた、小林孝誌先生の触圧覚刺激法特別講習会においての

肩関節の触圧覚刺激法の実技および講演は、私にはタイムリーで非常に役に立ちました。

ありがとうございます。

講習会においては、単に触圧覚刺激法の実技の習得だけでなく、

肩甲骨の外転を伴う肋骨の可動性を向上させる手技、体幹の回旋を得る手技をお教えいただきました。

肩甲骨を含む肋骨、上肢帯を含む上半身の体幹、下肢帯を含む下半身の体幹まで

非常にダイナミックで無理のない一連の手技で様々な疾患に応用できることも学ぶことができました。


また、肩関節周囲炎がなぜ?

直接的、明確な外傷が無いのにも関わらず引き起こされる原因について、(まさに今回の症例)

解剖学的、病理的、運動学的なども網羅され疾病の観察法をふくめ治療方法に至るまで

理路整然とご教示していただき、そして、手技や対処法まで教えていただいたのです。


上記の患者様の肩関節周囲炎の50肩に至る詳細な情報、経過は述べていませんが、

なぜ肩関節周囲に陥ったのか?

患者様は特別変わったことはしていないのに、なぜ急激に再発したのか?

私の施術で何が欠けていたのか?

ほぼ全ての疑問が理解でき、今後どのような対処をすべきかも理解できました。

この患者様の再発が無いように・・・・・・・・・と願うばかりです。


特別講習会後、約1カ月しか経過しておりませんが、

三角筋に仮骨形成された肩関節の疼痛の消失および可動域の改善、

高齢者の50肩様の疼痛の消失、可動域改善、腱板炎の疼痛の改善、投球後の腱板炎の疼痛の消失、

野球肩の腱板損傷の後遺症による疼痛および可動域の改善などなど

意外と早く施術の効果が確認できその効果の程度も以前より飛躍的に高まっています。

今後もっと難治で複雑な肩の疾患に遭遇するかもしれませんが今は肩関節の臨床が楽しいです。


このブログでは触圧覚刺激法の講習会は会員が一人一人先生に指導していただく関係で

宣伝はできるだけ避けようとしてしているのですが、今回の特別講習会が普段以上に素晴らしく、

それが私のこの触圧覚刺激法を学ぶきっかけである肩関節のことでもあったために昔を思い出し、

あまりにもうれしかったので思わず書いちゃいました。お許しください。


その他に

今回も会員さんの患者様2名が来られその場で解説されながら治療実技を披露していただきました。

内容に関してはいずれ触圧覚刺激法研究会のHP http://www.eonet.ne.jp/~syokuatyukaku/にて

掲載されると思います。


特別講習会にて私たちのような柔道整復師や鍼灸師に包み隠すことなくご教示していただく

小林孝誌先生に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

これからもご指導よろしくお願いいたします。

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2011年08月04日

肩関節(97)

肩関節

そろそろ肩も飽きてきたでしょうか?

肩関節は腰、股関節、膝関節などの荷重関節と違って、重さ4キロから5キロという重さの上肢が

肩甲骨と上腕骨が軟部組織によってぶら下がって、自由に動く関節であるため非常に複雑です。

肩関節としては既に述べたように

1、肩甲上腕関節

2、肩甲胸郭関節

3、肩鎖関節

4、胸鎖関節

5、第2肩関節(肩峰下関節)・・・機能的関節として分けることがある。

以上5つの関節からなってます。

したがって、正しくは肩関節複合体と呼んでいます。

これに加え

6、第一肋椎関節・・・・・一般的には肩関節複合体からは、除外されている関節ですが、

  肩関節が正常に動くためにはこの関節も重要だと考えられています。

また、股関節の動きをはじめ体幹、肋骨を含めた胸郭の動き等も大きく影響を与えます。

このように、肩関節が正しく機能するには多くの関節の複合的な運動が必要なのです。


話は尽きませんので、今回は肩関節の周囲の注目すべき陥凹部?を述べて一応肩関節を終了します。

○モーレンハイム三角(三角胸筋三角)
 
 肩関節の前方脱臼で有名な窪みです。

 三角筋と大胸筋の間にある溝で、この溝の広くなった上端の部位。

○腋窩部

 腋窩:肩関節の下方で外側胸壁の上方部と上腕基部の下面の移行部にある陥凹。

 この陥凹の前縁は大胸筋ならびに小胸筋により、後縁は広背筋・大円筋および肩甲下筋により、

 内側縁は胸郭と前鋸筋により、外側縁は鳥口腕筋および上腕二頭筋の短頭によってつくられる。

 この腋窩部の腋窩筋膜は胸筋筋膜のつづきで腋窩を被っている。

 広背筋および大円筋と、小円筋および肩甲骨との間には一つの裂孔があり、

 この裂孔は上腕三頭筋長頭により、外側腋窩裂孔と内側腋窩裂孔に分けられる。

 外側腋窩裂孔
 
   四角形を呈する。
  
   前方は上腕骨、後方は上腕三頭筋長頭、上方は小円筋、下方は大円筋によって境され、

   ここを後上腕回旋動脈・静脈および腋窩神経が通る。

 内側腋窩裂孔

   三角形を呈する。

   尖端は後方に向かい、底は上腕三頭筋により、両側は大および小円筋によって構成される。

   ここを肩甲回旋動・静脈が通る。

○大鎖骨上窩

 鎖骨頭と僧帽筋前縁との間。

○小鎖骨上窩

 胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭との間は、鎖骨内側端上の小さな凹み。


これらの窪みの周囲の筋、筋膜の連結は非常に重要だと思っています。


これで長かった肩関節を一応終了します。


もうすぐお盆休みですね。

みなさんはどのように過ごされますか?

今まで平年よりも気温が低く、特に朝、夜が涼しく感じられましたが、これからまだまだ暑さが続きます。

なにとぞ御身大切にお祈り申し上げます。




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2011年07月28日

肩関節(96)

肩関節

上腕の筋は基本的に肘の運動の筋ですが、肩関節の筋としても関係があります。

今回述べる上腕二頭筋の長頭は特に肩関節の安定に関連します。

○上腕二頭筋

 起始:長頭  

   肩甲骨の関節上結節から起こり、肩関節包内で上腕骨の上に沿って外側方にゆき、

   次いで下方に向かって結節間溝に入り結節間溝液鞘に包まれて関節腔を出て筋腹に移行する。

   短頭  

   肩甲骨の鳥口突起から起こり、下方に走って間もなく筋腹に移行する。

 付着:両頭は、合して紡錘形の筋腹をなし、次いで強い腱になり橈骨粗面に付く。

    また腱の一部は薄い上腕二頭筋腱膜となり、内側方に向かい前腕筋膜に放散する。

 作用;長頭は前腕を外転し、短頭は前腕を内転する。

 この筋肉が全体として働くときは前腕を曲げ、かつこれを回外する。

 神経:筋皮神経(C6、C7)

このように肩関節には、一見関係ないように思います。

つまり、前腕の動作特に、前腕を曲げるつまり肘の屈筋、あるいは前腕の回外筋になります。

ただし、肘関節屈曲位においては上腕二頭筋は弛緩するので、このときの回外の作用は主に回外筋。

しかし、

腱板筋腱のところで述べたように、上腕二頭筋長頭は肩関節の安定筋としては重要な筋になります。

肩関節(8)(9)は、もう一度是非お読みください。

肩関節の運動においては、

 肩関節下垂では屈曲。

 肩関節外転位では水平屈曲に関与する。

 ただ、屈曲などでは三角筋と大胸筋との鎖骨部および上腕二頭筋の両頭が(外)側鋸筋、

 僧帽筋(中部・下部線維)といっしょに作用します。

 外転運動には、三角筋が棘上筋および棘下筋とともに上腕に作用するとともに、

 上腕二頭筋の長頭が上腕に作用しているようです。


○鳥口腕筋

 起始:肩甲骨の鳥口突起(上腕二頭筋の短頭とともに)から起こり、

     上腕二頭筋の内側にそって下方に向かう。

 付着:上腕骨の中央で小結節稜の下方

 作用:上腕を挙げ、かつこれを内転する。

 神経:筋皮神経(C6、C7)

肩の関節運動としては、

 肩関節の下垂位では屈曲

 肩関節90度外転位では内転

 肩関節最大屈曲位におる時は伸展


○上腕筋

 上腕二頭筋の下層にある。

 起始:上腕骨の前面で三角筋付着部の下方、ならびに内側および外側上腕筋間中隔、

     肘関節包の前面からおこり、下方に向かう。

 停止:尺骨の鈎状突起、尺骨粗面、肘関節包の前面

 作用:肘を曲げる。

 神経:主に筋皮神経(c5、C6)、外側部は橈骨神経(C7)


○肘筋

 起始:上腕骨の外側上顆から起こり、内(尺)側下方に向かう

 付着:肘頭の外側面

 作用:前腕を伸ばし、肘関節包を張る。

 神経:橈骨神経(C6〜C8)


いかがでしたでしょうか?

上腕の筋群は肘関節の運動に関わるがが、その中でも上腕二頭筋、鳥口腕筋、上腕三頭筋が

肩甲上腕関節の運動に関わっています。


もうひとつ面白くなかったかな?



touyou8syok9 at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年07月21日

肩関節(95)

肩関節

○上腕三頭筋

肩関節の重要な筋については大部分述べました。

その他の大きな筋としては上腕三頭筋、鳥口腕筋、上腕筋が残っています。

解剖学では、上腕の筋群として、

 屈筋群の上腕二頭筋、鳥口腕筋、上腕筋

 伸筋群の上腕三頭筋、肘筋

以上のように分類されています。

私だけかもしれませんが・・・・・・

上腕二頭筋以外は、どうも普段からあまり肩関節の臨床ではあまり意識していない筋が多いです。


○上腕三頭筋

肩関節の筋というよりは肘関節の伸展筋の機能が強い。

上腕三頭筋は上腕の後面にある唯一の太い紡錘状筋で長頭、外側頭、内側頭を持っている。

長頭のみが二関節筋でありその他は単関節筋になっています。

起始

 長頭:肩甲骨の関節下結節(大円筋と小円筋の間を下り、紡錘状になる。)

 内側頭:上腕の後面で椀橈骨神経溝の下内側方および内側上腕筋間中隔からおこり

 外側頭:上腕骨の後面で橈骨神経溝の上外側方および外側上腕筋間中隔からおこり、
      内側頭の大部分を被いながら下方へ向かう。
停止

 三頭は合して共同腱をつくったのち、強い付着腱をもって尺骨の肘頭に付く。

神経支配:橈骨神経(C6〜C8)

作用

 前腕、すなわち肘関節を伸ばす。

 内・外の両側頭は直角の位置にこれを伸ばし、それ以上伸ばすに長頭の働きみまつ。

 上腕の伸筋としての働きはわずかであるが、上腕の内転筋としての働きは著しい。


このように肩関節に影響は少ない?

通常の人にはあまり関係ない筋肉かもしれませんね。

 野球など投球の際のリリース期からフオロースロー期にかけて上腕三頭筋が収縮しながら

 引き延ばされるため肩関節の後方部に障害がおこったりします。(伸張性収縮)

 代表はベネット病変と呼ばれ投球動作により上腕三頭筋長頭や関節包に繰り返し力が加わり、

 上腕三頭筋長頭の起始部や関節窩後方に炎症などが繰り返され骨増殖がおこり、骨棘が発生する。

 野球に限らず上腕の遠心性収縮を繰り返すスポーツにおこる肩関節の障害として有名です。


その他には、大円筋、小円筋でも述べたQRSSです。

 三角筋長頭が大円筋と小円筋の間にできる間隙部QRSは肩関節周辺の絞扼性神経障害の部位として

 上腕三頭筋長頭の外側縁、肩甲骨、上腕骨によってできる

 挙上位にて、QRSは狭小化し、水平内転位では上腕三頭筋長頭によって腋窩神経が押し上げられ、

 下から圧迫し、小円筋によって後方から圧迫され大円筋にて前方から圧迫され牽引刺激と

 圧迫刺激によっって肩関節後面の痛みが起きる。

 腋窩神経支配が支配している三角筋、小円筋の筋委縮、外転力の低下、水平内転強制による疼痛増強、

 放散痛というQRSSが起こる。


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2011年07月14日

肩関節(94)

○肩関節

前鋸筋

肩甲骨の安定化の異常は肩関節の運動の破たんにつながります。

前回は、長胸神経麻痺による前鋸筋の筋力低下による翼状肩甲および

副神経麻痺による僧帽筋の筋力低下による翼状肩甲の症状を述べました。


このように、文献では有名な翼状肩甲ですが、実地臨床の場においては、

長胸神経麻痺による翼状肩甲は比較的スポーツなどが原因で神経が繰り返し引き延ばされたり、

この神経の走行は深い部位を走行するために絞扼性神経障害をおこし、

その結果麻痺をおこすためといわれています。

その神経走行のため胸郭出口症候群を合併する場合も多いとされています。

つまり、本当の意味での神経損傷ではないですね。

実際、

長胸神経は深い部位に存在し、単独で損傷するには、事故などによる直接的な原因が必要とされています。


一方、副神経麻痺による僧帽筋麻痺における翼状肩甲の場合は、

副神経麻痺は脳神経の第11に属しますが、脳幹に連絡していないが、高位頸髄から出る

脊髄神経であるのですが、大後頭孔頭蓋内に入って頚静脈孔から外にでるため脳神経の一つとされています。

そのため頚部リンパ節の生検や脳腫瘍の手術後などが原因でひきおこる場合が多いとされています。


以上のように、

私どものような巷の施術者のもとには、長胸神経、副神経が直接的に傷害され損傷し

神経麻痺をおこし翼状肩甲を呈することはめったに遭遇することはありません。


ただ単に、翼状肩甲を呈する場合は多いように思います。


前鋸筋と僧帽筋の問題としてとらえると、

前鋸筋の作用は肩甲骨の外転です。

僧帽筋は全体として肩甲骨を内転させます。

このバランスが重要ですね。両筋は拮抗筋ともいえます。

腕立て伏せの場合などは、この僧帽筋の中部線維の内転力と前鋸筋のb線維の外転力が同時に収縮し

肩甲骨を胸郭に対して正しい位置に固定しています。


前鋸筋の筋力が落ちれば、当然翼状肩甲が出現します。


反対に前鋸筋の短縮・筋スパスムがあれば、肩甲骨が外転・下制します。

そして、僧帽筋の下部線維、中部線維の筋力低下があれば(この線維は非常に筋力低下しやすい)

肩甲骨が益々外転下制し、あたかも肩甲骨の内側縁が薄っぺらになって浮いたようになります。

一般に多くみられるのがこのタイプです。

通常そのような人の肩甲骨の多くは外転位・下制を呈してしまっています。

その結果は上腕骨が内旋してしまいます。

上腕骨が内旋位になれば当然挙上時に様々な障害がおこります。

上腕骨の内旋位は大胸筋、小胸筋あるいは広背筋の短縮位も問題になるでしょう。

しかも大胸筋、広背筋は肩甲骨を下制する作用も大きいので注意が必要です。

ここで注意するべきことは、

翼状肩甲のある側が必ずしも患側では無いという事です。

利き腕にむしろ翼状肩甲が多く、痛みなどで使用しない患側の肩甲骨側が正常である場合もあるのです。

このあたりが肩の臨床が難しいところですし、面白いところです。


肩関節そのものが複合関節であり、しかも体幹も含めて総合的な診断力が必要な由縁です。



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2011年07月07日

肩関節(93)

肩関節

○前鋸筋

肩甲胸郭関節の筋です。

肩甲帯筋群(僧帽筋、前鋸筋、大・小菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋、鎖骨下筋)の一つです。

 起始:上位8ないし9肋骨、および第1、第2肋骨間に緊張する腱弓からおこり、

     胸郭と肩甲骨との間を後方に走る。
 
 付着:第1、第2肋骨間の腱弓からくる筋尖は肩甲骨の上角に、・・・・・・a線維
    
     第2〜第3肋骨からくるものは分散して広く内側縁に、・・・・・・・・・b線維

     第4肋骨以下から来るものは下角に集まる。・・・・・・・・・・・・・・・・・c線維

 作用:肩甲骨、ことに下角を前外方にひき、胸郭を圧する。
     肩甲骨を固定すると、肋骨を外側方に引く。

 神経支配:長胸神経(C5〜7)

参考:前鋸筋は腋窩の内側壁にあって、広背筋に被われ、特に上方の筋尖は皮下にあって、
    付着部は菱形筋および肩甲挙筋に入り、また下方の筋尖は外腹斜筋の筋尖に
    かみ合って鋸歯状に接する。
    筋連結のために是非覚えておいてください。


肩関節の筋としては重要な筋です。


肩甲胸郭関節の筋ですので基本的に肩甲骨の安定化に重要な筋です。

肩甲骨の安定化の異常は肩関節の運動の破たんにつながります。

肩甲骨が安定していない症状が一見して理解できるのが、

肩甲骨の内縁が浮き上がってしまっている肩甲骨です。(翼状肩甲)

その翼状肩甲に大きく影響をあたえるのが、この前鋸筋です。

その他に、肩甲骨の運動として外転運動がありますが、肩甲骨を外転させる唯一の筋です。

つまり、その他の筋によって代償性が難しい筋ということになります。


翼状肩甲は長胸神経麻痺による前鋸筋の麻痺(筋力低下)は一般的に有名です。

長胸神経麻痺→前鋸筋の麻痺(筋力低下)→肩甲骨を胸郭に圧する力・肩甲骨の外転力の低下

→肩甲骨の内側縁が浮く→翼状肩甲→上肢の屈曲(前方挙上)力の低下。


しかし翼状肩甲は僧帽筋麻痺(副神経)でも起こります。

翼状肩甲がどちらのためか鑑別

 違いは僧帽筋麻痺では上肢外転(側方挙上)時に著明になりますが、

 前鋸筋麻痺では上肢の屈曲(前方挙上)時に著明です。

 前鋸筋麻痺の場合の外転時には僧帽筋が代償して挙上が可能な場合もある。


どちらも有名なお話ですが・・・・・・・・・・・・・しかし、

私どものような巷の施術所では神経麻痺による翼状肩甲は非常に稀なケースです。

しかし、翼状肩甲は私どもの臨床の場においても非常に多く見受けることがあります。

どういうことでしょう?

当たり前ですが、翼状肩甲(肩甲胸郭関節の不安定)は肩関節の運動を破綻させます。



touyou8syok9 at 19:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年06月30日

肩関節(92)

肩関節

肩関節の胸腕筋の大胸筋の腹部線維の起始部が腹直筋鞘前葉から上腕骨の大結節縁に付着するために、

腹部の筋のお話から筋膜のお話になり、胸部、背部の筋膜まで説明しました。

いかがでしたでしょうか?

臨床でお役に立ちそうでしょうか?


私たちが扱う筋骨格系の障害に対してのアプローチする場合、従手療法において様々な方法があります。

それらの方法を単純に分類するのは難しいですが、系統別・治療手技の展開の項目から

感覚系(触圧覚刺激法)
結合組織系(軟部組織モビライゼーション、マイオフェイシャルリリースなど)
筋系(マイオセラピーなど)
神経系(神経系モビライゼーションなど)
関節系(関節モビライゼーションなど)
その他(リンパドメナージなど)

と分類されています。各部の方法の詳細はこの本にゆずるとして、

一般的な手技療法としては、

結合組織系である筋膜に直接アプローチする場合は非常に多く存在すると思います。


ただ臨床では筋膜に直接アプローチするためにも前段階の様々な方法が必要な場合もあるし、

筋膜を処置した後の方法も必要となるのは実地臨床では多く存在します。

当たり前ですがいつも言うように臨床においてよほど単純な障害でない限り(たとえば筋膜のみ)、

これ一つの方法で充分だということ自体が稀だと思います。


しかしながら、骨格筋の障害のおいて筋、筋膜は最も理解しやすい方だし、加えて応用の幅も大きく

まずは利用すべき方法だと思います。

例えば肩関節においては、

障害関節に関連するどの筋膜に直接的にアプローチするのか?

 大胸筋の鎖骨部線維、大円筋、腱板筋、三角筋など

あるいは上下2関節にわたって関連する筋連結による筋膜にアプローチするのか?

 小胸筋、上腕二頭筋、、上腕筋あるい前腕深筋群や前腕屈筋群など

このあたりまでは単純に筋連結で容易に想像できます。

ところがアッレと思うところに治療できる筋膜のポイントが随所に見受けられます。


それが、腹部の筋である前腹筋であります。


アナトミー・トレイン(従手運動療法のための筋筋膜経線)を参考するのは非常に面白い。

詳しくは本著をお読みいただくとして、

どうも腹筋の筋膜はアナトミーでは転車台と比喩されているように、

身体の上下の連絡点、あるいは左右あるいは前後の方向性の変換の部位として重要な部位ようです。

臨床において大いに利用すべきと思っています。


その後は、関節の運動学や神経系の応用も必要になってくるでしょう。




 

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2011年06月23日

肩関節(91)

肩関節

今回は背部の筋膜です。

背部の筋が浅層で浅背筋と深層をなす深背筋からできており、

浅背筋がすべて椎骨の棘突起からおこり、機能的に上肢、ことに上腕との関係が深いので、

別名、棘腕筋とよばれ第1層、2層からなります。

つまり、背部の筋膜は直接的に肩関節に影響します。

腹部の筋膜と比較してお読みください。


背部の筋膜

背部においては次の筋膜を区別します。

○浅背筋膜

 皮下に浅在する薄い線維膜。

 背部では僧帽筋、広背筋および胸腰筋膜の表面を被う。

 上端は後頭骨の最上項線に、下端は腸骨稜および仙骨後面に、内側はすべての椎骨の
 
 棘突起および棘上靭帯につく。

○胸腰筋膜(腰背筋膜)

 腰背部にある厚い強靭な筋膜筋膜であり、浅葉(後葉)、深葉(前葉)およびより成る。

 両葉の間に一まとめになった背部伸筋の腰部が包まれている。

 1、浅葉(後葉)

  背筋の浅・深両層の間に張り、僧帽筋、広背筋および菱形筋の下、脊柱起立筋の背側に位置し、

  内側方は全ての椎骨の棘突起、棘上靭帯および正中仙骨稜に、外側方は肋骨角に、

  また上端は上項線に、下端は腸骨稜および仙骨の後面に付く。

  この筋膜の腰部は背筋の浅層がないので皮下に現れ、著しく厚くなって胸腰筋膜の腱様部となる。

  腱様部の上方部の大部分は広背筋および上後鋸筋の、また下方は大殿筋の一部の起始となる。

  浅葉は脊柱起立筋の外側縁で深葉と癒着する。

 2、深葉(前葉)

  深胸腰筋膜または腰肋筋膜ともいう。

  背筋の前面に位し、第12肋骨、すべての腰椎の肋骨突起および腸骨稜の間に張り、
  深背筋ことに脊柱起立筋と腰方形筋を隔てている。

  深背筋腰部の外側縁で、浅葉と癒合してこれを鞘状につつみ、同時に内腹斜筋および

  腹横筋の起始をなす。

○項筋膜

 胸腰筋膜の上方のつづきで、頚部の諸筋をつつみ、内側は項靭帯に結合するが、

 外側は僧帽筋の外側縁から頚筋膜に移行する。

いかがでしょうか?

背部の筋膜を日本人体解剖学から抜粋しました。

腹部の筋膜と並行してお読みくだされば、臨床のポイントが見えてくると思います。


また、アナトミー・トレインにおいては

浅後線として

仙結節靭帯→浅腰筋膜・脊柱起立筋→棒状腱膜・頭皮の筋膜→・・・が記載されてい
ます。

後機能線として(身体上ではラセン状)

広背筋→胸背筋膜→(腰仙連結で正中をを超えて)仙骨筋膜→

 この胸背筋筋膜は、おそらく胸腰筋膜のことだと思ッています。

前機能線として

大胸筋の下縁→腹直筋鞘の外側縁→(恥骨と恥骨結合の線維軟骨を通り対側)→長内転筋


また前線には浅前線や深前線は記載されているのですが、後線には浅後線があるのですが、

どういうわけか深後線という項目はありません。

ただラセン線という項目があります。

ラセン線として運動機能は人体にラセン線として回旋を作り出し、それを伝達することにある。

ラセン線の筋筋膜の他の経線にも加わって多くの機能に関与する。

ラセン線は頭部⇔上半身⇔下半身のバランスを取る。と述べられています。

筋筋膜に対する従手療法は広く普及しているが、個々の筋筋膜に対する手技が中心であり、
人体の中を走る線や広い空間における筋筋膜の側面に詳しく論じられていない。

1本のアナトミー・トレインは筋筋膜経線を指す用語だが、評価と治療において、視診、
触診、運動の連続性という評価を加えたものである・・と述べられている。

確かに、手技療法として日常臨床で使っている筋連結の応用という意味で非常に参考になる点が多い。


飽きてきた方も多いでしょうが。もう少しお付き合いをお願いいたします。


touyou8syok9 at 20:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年06月16日

肩関節(90)

○肩関節

大胸筋腹部線維が、腹直筋鞘最上部の前葉より上腕骨大結節稜につくため・・でした

肩関節の大胸筋から腹筋の筋膜のお話になっていきました。


そして、今回は胸部の筋膜の筋膜について、

大胸筋の残りの2つの線維は、

 大胸筋鎖骨部線維:鎖骨内側2分の1前面から上腕骨大結節稜につく。

 大胸筋胸肋部線維:胸骨膜、第2〜6肋軟骨から上腕骨大結節陵につく。


胸筋筋膜(浅胸筋筋膜)が大胸筋の全表面を被っている。

大胸筋と胸部の筋膜は直接的ですね。

浅胸筋膜

○胸筋筋膜(浅胸筋膜)

 大胸筋の全表面をまとい、特に内側上方が発達し三角筋大胸筋溝で深胸筋膜と合する。

 上方は頚筋膜の浅葉に下方は浅胸筋膜に、

 外側方は三角筋膜および腋窩筋膜に移行し、

 内側方は胸骨につく。

○深胸筋膜

 大胸筋下で、小胸筋を被い上外側方に向かって次第に強まり、鎖骨胸筋筋膜を作る。

 この鎖骨胸筋筋膜は強力な鳥口鎖骨靭帯によって補強され、血管、神経の通る孔がある。

 上方は鎖骨および鳥口突起に内側方は上方の肋軟骨につき、外側は血管鞘に癒着して

 腋窩筋膜に移行する。

 鎖骨下筋膜は鎖骨筋を包み、鳥口鎖骨靭帯と多様に錯走する。

となっております。

○胸内筋膜

 胸郭の全体および内肋間筋膜の内面を被い、胸郭の後方部ではやや肥厚する。

 下方は横隔膜に移行する。

 胸内筋膜の内方は胸膜に被われこれと密に接する。


どうでしょう?

筋膜を無視して治療は難しいですね。

ただ、胸筋筋膜自体を触ることは難しいでしょう。

大胸筋、小胸筋などを直接施術することで筋膜胸筋筋膜の治療になります。

一方大胸筋腹部線維の治療は腹部の筋膜に対する施術が必要です。

また腹部の筋膜の治療がダイレクトに腰にもつながっている事はよく知られていますが、

同じように、腹部の筋膜は、肩関節(85)の腹直筋の筋膜の説明で述べたように

大胸筋胸肋部線維・鎖骨部線維にもダイレクトに影響しします。

しいては鎖骨の運動や三角筋の前部線維まで影響する可能性があることは否定できないでしょう。


肩関節と腹筋や胸筋の筋膜にかぎった事ではありませんが、人体はある意味では筋膜に囲まれています。

極論すれば、関節の腱・筋膜のみならず、腹筋膜、腰背筋膜あるいは胸筋筋膜に至り、
もっと言えば各内臓を包んだ内膜まで全て筋膜で包まれています。

各関節において無関係な筋膜は無いとも言って過言ではありません。

だからといって全てを使用するわけでもありません。

やはりポイントというか着目すべき重要な個所あるいは特殊性が存在しているのは事実だと思っていいます。

着目すべきポイントですね。


参考に、アナトミー・トレインには

○浅前線

 頭皮の筋膜→胸鎖乳突筋→胸骨筋・胸肋筋膜→腹直筋→・・・・・

○深前線  胸内筋膜が関連

○外側線  腹斜筋が関連

○ラセン線  外腹斜筋・腹腱膜、白線、内腹斜筋が関連

○腕線

 深前腕線

  小胸筋→鎖骨胸筋筋膜→上腕二頭筋→・・・・

 浅前腕線

  大胸筋、広背筋→内側上腕筋間中隔→・・・・

機能線として

○前機能線
 
  大胸筋の下縁→腹直筋鞘の外側縁→長内転筋

○後機能線

  広背筋→胸背筋膜→仙骨筋膜→・・・・

ポイントがある程度絞ることができ、臨床で大いに参考すべき点が認められます。


この本は私のブログほどではないが、訳が少し理解しずらい個所もありますが(暴言多謝)

私どものように手技療法を使って施術する場合は臨床のヒントになるところは多い。


腹部の筋膜のついでですので反対側の背部の筋膜も重要になりますね。



touyou8syok9 at 21:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年06月09日

肩関節(89)

○肩関節

肩関節の大胸筋から腹筋の腱膜・筋膜および胸部の筋膜に話を移っていきます。

関係が無いように思われるでしょうが、臨床では重要だと思っています。

前回は腹筋腱膜について述べました。

今回は腹筋の筋膜について、



腹壁表層の皮膚→ 強靱な皮下結合組織→ 皮下の筋膜として浅腹筋膜が存在し、

これに続いて3つの腹筋が存在します。

各々の腹筋は両面を固有の薄い筋膜に包まれています。

外腹斜筋の外面にある筋膜は結合組織の脂肪層で浅腹筋膜から分けられ、

腹横筋の内面にある筋膜が腹横筋膜でありこの筋膜は腹膜に被われています。

腹横筋膜と腹膜との間の前腹壁では多くの場合は脂肪の少ない腹膜下の組織があります。


腹部の筋膜

○浅腹筋膜

 皮下組織の下にあり、外腹斜筋と腹直筋との表面を被う筋膜で、

 臍より上方では薄く胸筋筋膜に連なり、臍より下方では次第に肥厚して多量の弾性線維を含む。

 後方は胸腰筋膜に、内側方は白線に下方は鼠径靭帯に結合する。

 ○横筋筋膜(腹横筋膜)

 腹横筋の内面を被う薄い筋膜で、所々厚くなっている。
 
 上部は横隔膜の下部を被って横隔筋膜といい、

 後部は腰方形筋の内面にゆき、大・小腰筋を被う腰筋膜になる。

 横筋筋膜の下方は腸骨稜および鼠径靭帯に付着する。

 前部は、その上方では腹直筋鞘の後面を被いながら白線に達し、

 その下方すなわち弓状線より下方では腹直筋鞘が欠けているので直接に腹直筋の後面を被う。

 これらの全ての筋膜を総称して腹内筋膜という。


前回の説明では

腹直筋は腱画という4から5節に分けられ、前面では著明に発達し、腹筋の腱膜である

腹直筋鞘と緊密に癒着しています。後ろ面では著明ではない。

後腹筋は腹腔の後壁を形づくり、背部の筋とは胸腰筋膜によって境されており、

腰方形筋が存在しています。

腱鞘は、筋膜に由来するもので線維性の嚢で骨に付着していて腱を通し、これに滑動性を与えています。

腹直筋の腱鞘は、その前後の2葉が次のように配列されていました。

内腹斜筋の腱膜は腹直筋を各1枚の前葉と後葉とで包んでいます。

前葉は腹直筋の前面を全長にわたって被っているが、後葉はわずか半環状線にまで達しているだけでした。

前葉はその全長にわたって外腹斜筋の腱膜によりその前面を補強されていることになり、

腹横筋の腱は上部では内腹斜筋の後葉を半環状線までの範囲で補強しており、

これに反して下部では、内腹斜筋の前葉を後方から補強している事となります。


結局このように腹筋の腱膜、腹部の筋膜、腰、背部の筋膜の関連性は非常に大きい。

これが、腰痛には腹筋を鍛えなさい?ということにつながるのでしょう。


肩関節における、大胸筋、腹筋の関係は腹部の筋膜と胸部の筋膜との関係になります。



touyou8syok9 at 20:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)