腰痛

2018年06月07日

腰(46)

特異的腰痛の問題

腹筋のつづき

腹腔を構成する前壁、後壁、頭部の壁の筋、腹腔の底部を構成するの筋になります。

今回は、腹腔の底部を構成する骨盤底の筋

骨盤底筋群

 肛門挙筋(恥骨直腸筋、恥骨尾骨筋、腸骨尾骨筋 )

 深会陰横筋 、浅会陰横筋 、外肛門括約筋 、外尿道括約筋 、球海綿体筋

 あまり聞き慣れない筋ですね。

 尿や便の排泄に関わる筋です。

 最近では尿漏れ防止のエクササイズとして知られるようになっている筋肉ですね。

骨盤底筋の特徴

単独での収縮は困難なため、腹部の筋の収縮と一緒に収縮します。

横隔膜、腹横筋、多裂筋と同時収縮することで腹腔内圧を高め体幹を安定させる働きがあります。

 この特徴が、腰椎ヘルニアなどを含む腰痛症に重要になります。


腹筋は、非特異的腰痛あるいは特異的腰痛に関わらず腰痛症に重要な筋です。

繰り返しになりますが、特に最近は腹横筋の重要性が注目されています。

それは、腹横筋の主たる機能として、

上肢、下肢の運動時における他の体幹筋群からの独立的かつ先行的な活動、

腹腔内圧の上昇、仙腸関節の安定化などが報告されてており、また腰部深層筋の

多裂筋に関しては腹横筋と協調して、また両側性に活動することで腰椎へ安定性を

提供しているとの報告があるからなのです。


知っているようで知らない各部の腹筋は理解できたでしょうか?


さらに、腹筋はユニットとし単純に、背部の伸筋の作用と拮抗している筋です。

腹部の筋が正常であることは、脊椎の平衡を正しく保持するために必要です。

前方は白線とその両側に走る腹直筋

外側は、左右の外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋

そして、体幹の筋である腸腰筋になります。

この腸腰筋は腹筋ではありませんが、腹腔内の後壁、一部の底部を構成している大きな筋肉です。

解剖学的には、体幹の筋肉で下肢の筋であり、寛骨内筋になります。

腸腰筋は、腸骨筋、大腰筋、小腰筋に区別されています。

1、腸骨筋

  起始:腸骨の上縁および内面(腸骨窩)から起こり、下内側方に向かう

  付着:大部分は大腰筋の内側に合し、一部分は筋裂をへて直接に、
      
      大腿骨の小転子

  作用:大腿骨を、外側方に転ずる。

2、大腰筋

 起始:深・浅2頭を区別し、

    浅頭は第12胸椎〜第4腰椎の椎体および肋骨突起からおこり

    深い頭は、全ての腰椎の肋骨突起から起こる

    ついに両頭は合して下外側方に走る。

 付着:筋裂孔をへて、大腿骨の小転子

 作用:股関節を屈し、大腿骨を前上方に挙げ、同時に外旋する。

    下肢を固定するときは、腰椎および骨盤を前下方にひく

3、小腰筋

  起始:第12胸椎および第1腰椎の椎体外側面から起こり、大腰筋の前面を下る

  付着:腸骨筋膜に分散し、これとともに腸恥隆起にゆく

  作用:腸骨筋膜を張り、腰椎を外側方にまげる。

腸腰筋は股関節の屈曲、外旋筋として有名なのですが・・・・・・・・・・・

体幹の強力な屈筋なのです。

腸腰筋は、股関節が固定されてはじめて体幹の屈筋として機能します。

下肢が固定されたときほぼすべての腰椎および骨盤が大きく動くのです。

この作用によって腰椎の前弯が生じたり、増加したりします。

重心線の位置に影響する。

これは、脊椎関節構成単位の受ける圧力にも影響を与える。

下肢が固定された日常生活の代表的な姿勢とは?

長時間の坐位姿勢です。

坐位姿勢は重要です。

いかがでしょう?

腹筋は、一つのユニットとして考えるのが妥当だと思いませんか?




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2018年05月24日

腰痛(45)

特異的腰痛の問題

知っているようで知らない腹筋

腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や治療において腹筋のエクササイズが

推奨されているようです。

腹腔内の腹圧を高めることが重要です。

・・・・・ですが、各部個別の腹筋エクササイズは難しいですね。

今回は横隔膜

名前が横隔膜というので筋膜と勘違いしますが決してファッシア(筋膜)ではありまません。

れっきとした筋肉です。

横隔膜は解剖学では胸部の筋肉に分類され呼吸に関与しています。

呼吸筋として一義的に関与する筋としては横隔膜と内・外肋間筋。

二義的に関与する筋には斜角筋群、後鋸筋、前鋸筋、大・小胸筋、広背筋、胸鎖乳特金

およびその他の筋、上肢の挙上に預かる諸筋があげられます。

腹部の諸筋も上記の諸筋と協力して呼吸運動を完全なものにしています。

腹部の筋としては腹腔の後壁は腰方形筋です。

腹腔の後壁となり呼吸とともなって腹圧を高める筋として重要な筋肉です。

あえて項目としてあげます


横隔膜

 胸腔と腹腔とを境し、上方に向かって膨隆する板状の筋・・・・・横隔膜という筋肉です。

 中央部は腱膜からでき、これを腱中心と呼ンでいます。

 筋束は周囲からおこりこれに集まっています。

 起始:腰椎部、右脚および左脚からなり各々を内側および外側の2脚に区別する。

 〇腰椎部

   1,内側脚

     右脚は第1〜第4腰椎体、左脚は第1〜第3腰椎体からおこる。
     両側の筋線維は第1腰椎の上縁で交叉して、腹大動脈および胸管を通る裂け目
     すなわち大動脈裂孔をつくる。
     線維は更に大動脈裂孔の上方やや左方で交叉し、食道ならびに迷走神経を
     通る孔をつくる。
     これを食道裂孔という
     最後にこれらの線維は腱中心に付着する。

   2,外側脚

     次の2つの腱弓から起こり上方に向かい、ともに腱中心に付着する。

      内側弓状靱帯:腰筋弓ともいう。

       第1あるいは第2腰椎体と同腰椎肋骨との間に張り、その下を大腰筋が通る。

      外側弓状靱帯:方形筋弓ともいう。
       
       内側腰肋弓の付着部すなわち第1(第2)腰椎肋骨突起と第12肋骨尖端との
       間を張り、その下を腰方形筋が通る。
       その筋線維は内側脚と同じく腱中心に付着する。

 〇肋骨部

   肋骨弓すなわち第12〜第7肋軟骨の内面からおこり、上方に向かい腱中心にいく。

 〇胸骨部

   3部のうち最も小さく、剣状突起の後面および腹直筋鞘の後葉から起こって

   上方に向かい、腱中心に付着する。

作用:横隔膜は呼吸筋でその収縮によって胸腔を広げ、弛緩によってこれを狭める。


どうでしょうか?

理解できたでしょうか?

理解しづらいでしょうが、解剖図があれば更に理解しやすいでしょう。

腰椎ヘルニアなどに重要なのは腹圧を上昇させることでしたね。

横隔膜は今回述べたように腹腔の後壁のみならずに上壁まで被っていますね。

この横隔膜が腹腔の腹圧に関わらないということはまず考えられないでしょう。

また筋である横隔膜の起始は、腰椎や肋骨であったり、停止部は腱であったりしていますね。

腹筋も根無し草のようにユラユラと動いて個別のエクササイズが難しいですね。

腹圧がある程度上昇しなければ個々の腹筋のエクササイズが難しいです。

あまり個々の腹筋にこだわらない方が良いでしょう」。

何度も言いますが腹腔内の腹圧を高めることが重要です。

とすれば、腹筋全体のユニットとしてのエクササイズが重要と思うのです。

割れた腹筋のシックスパックなんてナンセンス?

腹筋を鍛えるという概念は、少なくとも腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や

治療において不必要のように思えるのですが・・・・・・



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2018年05月10日

腰痛(44)

特異的腰痛の問題

腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や治療において腹筋のエクササイズが

推奨されているようです。ですが、各部個別の腹筋エクササイズは難しいですね。

簡単にまとめると、

 腹筋は、 グローバル筋として大きな力に対抗し体幹の保護や体幹の運動あるいは

 ローカル筋として腰椎、骨盤の安定性を高めるためにランスよく働く必要がある。

 浅腹筋の作用は体幹の運動が不可欠な作用であるが、深腹筋はむしろ補助的な作用。

 腹横筋がローカル筋として機能的に働くことによって、腰部、体幹を保護する。

 腹横筋が収縮するとこのように解剖学的位置から胸腰筋膜が収縮し腰部の

  コルセットの役目を果たし、腹圧を上昇させる必要があります。

 その他に

 腹圧の上昇には浅腹筋である前腹筋(腹直筋、錐体筋)、斜走筋である内腹斜筋、外腹斜筋

 腹横筋の他に深腹筋、横隔膜、骨盤底の筋の作用が必要です。

 つまり、腹腔の前部、後部、底部、頭部に位置する筋収縮が必要です。

ここまで。


前腹筋である腹直筋、錐体筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋を述べました。

深腹筋としては、腰方形筋、※寛骨内筋(腸骨筋・大腰筋・小腰筋)が相当します。

★後腹筋・・・・腹腔の後壁を形づくり、背部の筋とは胸腰筋膜によって境される。 

 腰方形筋:腰椎の両側で胸腰筋膜の前にあり、長方形をなす。筋束は多様に錯走する。

     起始:前部は下位3〜4腰椎の肋骨突起からおこり外上方似向かい
         後部は腸骨稜および腸腰靱帯からおこり上内方に向かう。
     付着:前部は第12肋骨の下縁、
         後部は上位3〜4腰椎の肋骨突起および第12肋骨
     作用:両側が働くと、第12肋骨を引き下げ、
         一側が働くと腰椎をその側に曲げる。

 この腰方形筋の作用は解剖学的には体幹の伸展、側屈、第12肋骨の下制と思っており、

 昔はそれほど 重要視せず気にしていませんでした。・・・・・・・・・・・・汗・・・・・・・・・・

 大いに反省です。もっともっと早く気がつくべき重要な筋でした。。

 腰椎の両側で胸腰筋膜の前にあり、斜め前面には次に述べる大腰筋が存在しています。

 薄い板状の筋肉になりますが、大腰筋とともに腰椎の垂直安定性に寄与します。

 脊柱の安定性やコントロールに重要な筋です。

 側屈時には遠心性で働いて側屈のコントロールを行い、復位時に求心性により

 側屈のコントロールを行います。

 歩行時などには、骨盤を挙上するように作用したりし、体幹の側屈の安定性や姿勢の保持に

 重要になります。

 骨盤と肋骨を結んでおりますので呼吸にも関連します。

 腹筋であり深腹筋であり、インナーマッスルであります。

 内腹斜筋、広背筋、起立筋、多裂筋、中殿筋など多くの筋との中継する筋であります。

 運動筋としての作用だけでなく、下肢の浮腫などにも関連します。

 臨床で触れないことはあり得ない重要な筋の一つです。

※寛骨内筋である腸腰筋:腸骨筋、大腰筋、小腰筋に区別される。
 寛骨内筋である腸腰筋は解剖学的には下肢の筋に分類されています。
 解剖学では後腹筋ではアリマセン。
 下肢の運動筋ですが、腹圧の上昇という意味合いで今回は取り上げてみました。

 1,腸骨筋

   起始:腸骨の上縁および内面(腸骨窩)からおこり、下内側方にむかう
   停止:大部分は大腰筋の内側に合し、一部分は筋裂孔をへて直接に大腿骨の小転子
   作用:大腿骨を、外側方に転ずる。

 2,大腰筋:深・浅頭を区別する。

   起始:浅頭は、第12胸椎〜第4腰椎の椎体および肋骨突起から
        深頭は、全ての腰椎の肋骨突起から起こる。
        両頭は合して、下外側方にはしる
   付着:筋裂孔をへて、大腿骨の小転子
   作用:股関節を屈し、大腿骨を前上方に挙げ、同時に外旋する。
       下肢を固定するときは、腰椎および骨盤を前下方に引く。
 
 3,小腰筋 

   起始:第12胸椎および第1腰椎の椎体外側面から起こり、大腰筋の前面を下る。
   付着:腸骨筋膜に分散し、これと共に腸恥隆起にいく
   作用:腸骨筋膜を張り、腰椎を外側方に曲げる。

特にエクササイズにおいて、大腰筋の作用が重要になります。

大腰筋は、「下肢を固定するときは、腰椎および骨盤を前下方に引く」この動作です。


腹横筋のエクササイズの基本はドローインです。

ドローインが正確におこなわれ骨盤後傾が実施された状態が完成し、

(難しいのは骨盤後傾したような状態に見えるのですが、大腰筋が働き

 「腰椎および骨盤を前下方に引く」脊椎や骨盤をなるべく動かさないようにして

 腹壁を引く行為ですね。)

 腸骨筋、主に大腰筋を上手に収縮させる必要があります。
 
その後に様々な腹筋のエクササイズを実施しなければ効果がない。

本当に難しいです。


単純に腹腔内の圧力の上昇するには横隔膜の働きが最も重要?

横隔膜は、解剖学では胸部の筋に分類されています。

呼吸運動に関与する筋です。

腹圧の上昇という意味合いで今回は取り上げてみます。

知っているようで知らない横隔膜。次回に



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2018年04月27日

腰痛(43)

特異的腰痛の問題


腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や治療において腹筋のエクササイズが

推奨されているようです。

各部個別の腹筋エクササイズは難しいですね。


今回は注目されている、腹横筋について

浅腹筋である腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋の作用は体幹の運動が主な作用。

脊柱の剛性や安定性を高めるためるため脊柱体幹筋群などと共同しながら

グローバル筋として大きな力に対抗し体幹の保護や体幹の運動に大きく作用しています。


一方腹横筋は、体幹の運動にはむしろ補助的に働いています。

腹横筋は、腹圧をかけ腹腔を狭くする働きが主な作用でウエストを狭くする。

肋骨を動かして呼吸にも関連します。

腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋は体幹の運動が主な作用で腹圧は従です。

腹横筋は、浅腹筋でありながら少し趣が違っています。

腹横筋の解剖をもう一度観察します

腹横筋:内腹斜筋に被われ、最も深い層をなす。

     起始:第6〜第12肋骨軟骨の内面、胸腰筋膜、腸骨稜の内唇、鼠径靱帯の外側
         から起こり、筋束は前方に横走する。
     付着:外側に向かって凸弓形をなす半月線を境として、腱膜に移行し、
         腹直筋鞘につく
      作用:下位6肋骨を下に引き、腹圧を高める

小さい筋というよりは長く細い筋束が集まった筋です。

注目するのは、胸腰筋膜、肋骨内面、骨盤を取り巻て筒状になり腹筋の深内面に存在します。

腹横筋が収縮すると腹圧が高まり腹腔が狭くなり胸腰筋膜や前方の筋膜が緊張します。

胸腰筋膜が緊張すると、当然腰椎、脊柱の剛性も高くなります。

この胸腰筋膜が重要なポイントになります。


胸腰筋膜は、深層の体幹筋を覆う筋膜です。

胸腰筋膜は、腹横筋の起始部の中において、唯一能動的な変化を受ける部分です。

腹横筋が両側性に緊張すると同時に、後方の腰部の深部多裂筋が等尺性に収縮することによって

胸腰筋膜が収縮することができる。

胸腰筋膜の後層は脊柱起立筋群を含んでいるので、脊柱起立筋群の収縮も胸腰筋膜の緊張にも

影響を与えます。

腹横筋は、内腹斜筋と共同して胸腰筋膜を緊張させます。

外腹斜筋は胸腰筋膜の起始を持っていませんので影響はアリマセン。

深部多裂筋は小さい筋で筋紡錘などが多く存在し脊椎分節間の運動や位置変化の

情報を中枢神経に伝えることができる。

したがってこれらの小筋は、大きな力は発揮できないものの、分節間の微妙な位置関係の

変化をコントロールする機能を有しているのです。

真の動的な安定性を保つには、個々の分節的のコントロールを高めることが重要で

腰椎、骨盤の安定性を高めるためにローカル筋へのアプローチが重要になる。


腹横筋が収縮するとこのように解剖学的位置から胸腰筋膜が収縮し

体幹に位置している深部多裂筋と同様に働き、脊柱の分節的運動に関与します。

つまり腹横筋は、ローカル筋として働いていることになります。


腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋がグローバル筋として機能的に働き、

腹横筋がローカル筋として機能的に働くことによって、腰部、体幹を保護する

コルセットの役目を果たすことが可能になります。


腹筋の個々の筋のエクササイズは難しいとしても一つのユニットとして筋力トレーニングは

比較的容易なために、腹筋のエクササイズが必要ということになります。

しかし、非常に残念ですが現実的には・・・・・・・・・・

腹筋運動で腰を傷めたという話は非常に多く危険も伴っているようようです。

これは、以上を理解していないことが理由では?・・・・・・・・と思っています。


腹筋を鍛える。腹筋のエクササイズというと・・・・・・・腹部をシックスパックにする?

格闘技などで、どうしても腹部内臓を防御する必要のあるスポーツ以外、一般人

まして腰部に障害を持つ人がワザワザ無理に腹筋を鍛える必要はあるのか?

エクササイズとは人間本来の身体能力の回復のために行う訓練です。

多くの腹筋のエクササイズは本来の目的からかけ離れて違っているのでは?

多くの疑問?・・・・・・・・・に思うのは私だけでしょうか?


腹部の筋は前腹筋の他にもありましたね。次回に





touyou8syok9 at 22:00|PermalinkComments(0)

2018年04月19日

腰痛(42)

特異的腰痛の問題

腰痛や、ヘルニア、脊柱管狭窄症などの予防や治療において腹筋のエクササイズが

推奨されているようです。

単に腹筋のエクササイズをしても無効に終わりやすい? ナンセンス?

この意味は、解剖学的に個々の腹筋のトレーニング、エクササイズが困難という以外にも

様々な理由が有ります。

後側の腹筋の説明に移る前にもう少し復習も混ぜながら皆さんが知ってるようで、以外と知らない

腹筋のお話をつづけます。


★前腹筋・・・・・・腹直筋、錐体筋

★斜走筋・・・・・・外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋


前腹筋、斜走筋は浅層にある浅腹筋群は前および側腹の壁の基礎になります。

腹筋の深層には、腰方形筋、大腰筋、小腰筋があり後腹筋(深腹筋)に相当します。


浅腹筋の作用

  内腹斜筋

   片側が収縮すると体幹を側屈し、同側の脊柱と胸郭を回旋する。

   両側の筋が収縮すると、腹腔を圧縮して、体幹の屈曲を補助する。

  外腹斜筋

   片側が収縮すると体幹を側屈し、脊柱と胸郭の反対側へ回旋する。

   両側の筋が収縮すると、腹腔を圧縮して、体幹の屈曲を補助する。

  腹直筋

   主に体幹の屈曲をおこなうが、その他の筋とともに腹腔を圧縮する補助。

  腹横筋

   筒状になっていますので、筋収縮がおこると、腹腔の直径が減少します。

   主に腹圧をかけると収縮し腹腔が狭くなります。

   「腹を引き込む」という動作で、腰椎前彎を増強させます。


浅腹筋は基本的にはどんな運動の時にも一緒に働きます。

  前屈は腹直筋・・・・・胸郭を骨盤に近づける体幹の屈曲。

  側屈は、同側の外腹斜筋、内腹斜筋が共同筋として働いている。

        同側の胸郭を骨盤を近づける体幹の側屈。

  側方回旋は同側の内腹斜筋と反対側の外腹斜筋が拮抗筋として働いている。

  腹横筋は、主に腹圧をかけるときに収縮し腹腔を狭くする。

         両側が働きウエストが狭くなる。
  
  前、側腹筋は、腹腔にも作用を及ぼし、収縮すると腹腔内圧が上昇しますが、

  その際には、横隔膜とともに骨盤底の筋と共に働く必要がある。

  強制的な呼気は、特に腹直筋を収縮することで可能。


屈曲、側屈に関しては、腰椎の運動というよりは、脊柱全体の運動ですね。

特に、胸郭を骨盤に近づというけるために脊柱全体が屈曲しています。

腹横筋以外の浅腹筋は、機能的にはグローバル筋の様式ですね。


各部個別の筋の作用から、個々の腹筋のエクササイズは非常に難しいです。

前回述べた解剖の組織学的にも難しく、作用的にも非常に難しいですね。

ただし、腹横筋以外の浅腹筋は、機能的にもグローバル筋ですので、

腹筋群を一つのユニットとしてとらえるとエクササイズとしての筋トレーニングは

比較的容易で可能なように思われますが・・・・・・・・・・・・・・


さて最近は特に腹横筋の機能が注目されていますね。

なぜでしょう?

ここに注目すべき報告があります。(理学療法科学22(1):1−6 2007より)

腹横筋が働くと

 1,腹横筋が求心性(短縮性)収縮し、前方の筋膜が緊張する。

 2,腹横筋の筋厚が増加する。・・・収縮を示唆している

 3,腹横筋が腰部えお包み込むため、ウエストが細くなる。・・・・・コルセットの作用

 4,外腹斜筋、内腹斜筋の筋厚があまり変化しない。

 5,腹横筋の収縮によりコルセット作用がみられる場合には、前腹壁の後方への

   (背側)への動きが観察される。

 6,対称性パターンがみられる

ところが、腹横筋の機能が不十分であり、その他の浅筋群がはたらくと

 1,腹横筋、外腹斜筋、内腹斜筋がすべてが肥厚する。

   すべてが急激に肥厚する場合多い。

 2,腹横筋の収縮が診られるが、短縮せず、前方の筋膜が収縮しない。

 3,腹横筋が腰部を包まず、ウエストの狭小化がみられず、拡大する。

 4,非対称性パターンがみられる。

腹横筋が正しく収縮すると、深部で腹横筋の緊張がゆっくりと高まる。

ところが内腹斜筋、外腹斜筋が代償的に収縮すると腹壁のみられる。


以上のような報告により、まず腹横筋をキチント作用させてという条件付きですね。


腰痛や腰椎ヘルニアなどの治療、予防に必要なのは、

腹横筋の機能が発揮されることで、腹腔内圧が上昇し腹腔内が狭まりウエストが狭小し

腰痛予防としての腰の筋によるコルセット機能が発揮させる。・・・・・・・・ということですね。


腹横筋の主なエクササイズがドローインということになっています。

このエクササイズも簡単にできそうですが実際には非常に難しいです。

このドローインが正確におこなわれ骨盤後傾が実施された状態が完成し、

(難しいのは骨盤後傾したような状態に見えるのですが、脊椎や骨盤をなるべく動かさないようにして
 腹壁を引く行為ですね。)
 
その後に様々な腹筋のエクササイズを実施しなければ効果がない。

更には、ドローインとならんでブレーシングも必要とされています。

ドローインは簡単に言えば、腹横筋の活動性を再教育して高める。

ブレーシングは、浅筋筋である内腹斜筋、外腹斜、筋腹横筋、全ての活動性を

高めることにより日常生活における脊柱の安定性を高める。

ブレーシングの実施に最も必要なのは、ボクシングなどの格闘技をおこなう人でしょうが、

日常生活においては、過度な収縮力は必要でなく、通常呼吸での軽い等尺運動で

腹壁を硬くする程度で良いとされています

ややこしいですね。

まず自己流は無理?・・・・・・・と思っています。


エクササイズの詳しい説明は専門家に任せるとして、もう少し腹横筋について。

腹横筋は解剖学的には浅腹筋ですが・・・・・・

機能的には、グローバル筋です。

これがますます腰痛などの予防、治療に有効だと言われる理由の一つです。

次回に、




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2018年04月11日

腰痛(41)

特異的腰痛の問題

坐位における腰の負担は立位以上です。

体幹を安定させて上半身を支えるには腹腔内圧が充分に働く必要があります。

坐位においては立位以上に腹腔内圧が充分に働く必要性が生じます。

腹腔とは、上は横隔膜と下は骨盤、腹壁の前後を腹直筋、腹横筋、腹斜筋および

脊柱あるいは腸腰筋などで囲まれた楕円状の空間です。

この空間の内圧を高めるため上記の筋が充分に働く必要があります。


どうして個別の腹筋のエクササイズは難しいのでしょうか?


腹部の筋、筋膜をおおまかにのべてみます。(南山堂 日本人体解剖学より抜粋)

面白くないですが解剖の復習です。(整形の大部分の基礎は解剖学です)

知ってるようで知らない腹筋です。


腹部の筋

★前腹筋 

 1,腹直筋

    起始:第5〜7肋軟骨。、剣状突起、肋剣靱帯から下方にはしる。
    停止:恥骨結合前面、恥骨結節の上縁
    作用:胸郭の前壁を引き下げる。
        胸郭を固定すると、骨盤の前部を引き上げ同時に脊柱を曲げて
        腹圧を加える。

 2,錐体筋

    起始:恥骨上縁からおこり上方に走り次第に細くなる
    付着:腹直筋鞘、白線の下
    作用:白線を緊張し、腹直筋の作用を助ける。

★斜走筋 

 3,外腹斜筋

     起始:第5肋骨〜第12肋骨の外面からおこり、筋束はほぼ並行に走り
         腹直筋の外側縁に近いところで腱膜に移行する。
     付着:腸骨稜の外唇の前半、鼠径靱帯、白線
     作用:胸郭を引き下げ、脊柱を前方および同側に曲げる。
         胸郭を固定すると、骨盤を引き上げ腹圧を加える。

 4,内腹斜:外腹斜筋に被われ、筋線維の方向は外腹斜筋と逆に走る。

     起始:鼠径靱帯、腸骨稜の中間線、胸腰筋膜の深葉からおこり
         前方に向かって扇状に広がる
         大部分は下外側方から内側上方似向かい、腹直筋鞘の外縁の近くで
         腱膜となり、2枚に分かれて腹直筋鞘の、前葉・後葉に入る。
     付着:下位肋骨の下縁、腹直筋鞘、白線
     作用:外腹斜筋と同じ

 5,腹横筋:内腹斜筋に被われ、最も深い層をなす。

     起始:第6〜第12肋骨軟骨の内面、胸腰筋膜、腸骨稜の内唇、鼠径靱帯の外側
         から起こり、筋束は前方に横走する。
     付着:外側に向かって凸弓形をなす半月線を境として、腱膜に移行し、
         腹直筋鞘につく
     作用:下位6肋骨を下に引き、腹圧を高める


皆さんがよくご存じ?・・・・・の腹部の筋に共通する役割は簡単にまとめると?

 〇腹圧を加える作用

  これが最も重要で、体幹を安定させて上半身を支えるに必要不可欠。

  坐位においては、立位よりより更に充分な腹圧の必要性が生じます。

 〇胸郭あるいは肋骨を引き下げる。

 〇胸郭が固定した場合に脊柱を曲げる(屈曲)

  決して腰椎の屈曲ではなく、胸郭が骨盤の恥骨に近づきその結果脊柱が屈曲する。

 〇その他には、内臓を守る。内臓を安定させるなど。

 
再度、筋の起始と付着部を再度お読みください。

何か? 気づきませんか?

そこで先に進みます


腹筋の腱膜

1,白線

  左右に両側の縦横に走る腹筋腱膜の腱線維が前腹壁の正中線で合してできる。

  上方は剣状突起からおこり、下方に向かって広くなり、臍より下方に至ると、

  再び狭くなり、恥骨結合の上縁に付く。

2,腹直筋鞘

  外腹斜筋・内腹斜筋および腹横筋の腱あるいは腱膜は、腹直筋を鞘状に包む。

  腹直筋鞘は前葉と後葉からなる。

  弓状線の上方では外腹斜筋の腱膜は前面に、

  内腹斜筋の腱膜は腹直筋の外側で2葉になり、うち前葉は腹直筋の前面を被い

  後葉はその後面に、

  腹横筋の腱膜は後面に加わるので腹直筋鞘の前面と後面と強さは同様

  弓状線よりも下方では、3筋の腱膜は全て腹直筋の前面を被い、

  後面はわずかに横筋筋膜および腹膜に被われるのみで固有の後葉を持たない。

  ※弓状線:内腹斜筋の腱膜のうち、その後葉臍の下約5センチのところで凹む線をもって
         終わる所


腹部の筋膜

1,浅腹筋膜

   皮下にあり外腹斜筋と腹直筋との表面を被う筋膜

   臍より上方では薄く胸筋筋膜に連なる

   後方は胸腰筋膜に、内方は白線に、下方は鼠径靱帯


2,横筋筋膜

   腹横筋の内面を多う筋膜で上部は横隔膜の下部を被い横隔筋膜という

   後部は腰方形筋の内面にゆき、大・小腰筋を被う腰筋膜となる

   横筋膜の下方は腸骨稜および鼠径靱帯に付着する。


いかがでしょうか? 何か気づきました?

骨に筋の起始、付着がハッキリと固定しているのは腹直筋のみですね。

その他の筋は、起始は肋骨とハッキリしているのですが、付着がハッキリしない。

付着が常に動き移動する細くて長い紐のような形状の腱線維あるいは筋・筋膜なのです。

常にユラユラと動いている腱線維・筋・筋膜に付着するので、根無し草のような筋ですね。

この状態で個々の筋をエクササイズするのは非常に困難です。

筋の起始部、付着部が固定されてこそ筋の力が発揮できます。

片方がユラユラと移動すればいくらパワーを入れても力が伝達できない。

おへそを引っ込めた状態で腹筋を鍛えるというのは、逃げる付着部を減らしし

力を逃がさなくしてなるべく力を伝えるためなのですが。

お臍を引っ込めた状態にしても元々が伝える部位がへっこんだだけだけです。

つまりお臍を引っ込めた状態で、更に腹圧が充分に高まっていないと意味がないです。

この腹圧が重要なのですが、腹圧を高めるには腹筋が充分に働いていないと無理ですね。

つまり単に腹筋のエクササイズをしても無効に終わりやすい。

各部の腹筋を鍛えるのは確かに非常に難しいと思われます。


以上は、前部の腹筋ですね。

腹部の筋は後方にも上にもあります。次回に。




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2018年03月28日

腰痛(40)

特異的腰痛の問題

座位姿勢においては、主に体幹の支持性が重要になります。

モチロン立位姿勢でも重要なのは変わらないのですが・・・・・


坐位においては、立位より椎間板なのに対する圧力は立位の1.4倍の負荷がかかります。

また坐位においては、下肢の力がかからないため体幹の支持性、安定性を高めるためには、

骨盤から上方の体幹、腰椎骨盤の領域には立位以上に大きな力がかかりますので、

腹腔内圧が充分に働く必要性が生じます。

更に長時間の坐位生活の時間が長くなっている現在の生活習慣においては、

この、腹腔内圧を高める必要性がますます重要になります。


腹腔とは、上は横隔膜と下は骨盤、腹壁の前後を腹直筋、腹横筋、腹斜筋および

脊柱あるいは腸腰筋などで囲まれた楕円状の空間です。

この空間の圧力が充分に高まる必要があるのです。

腹腔を構成する体幹筋の弛緩力・収縮力が十二分に働くことが必要となるのです。

 グローバル筋としては、腹直筋、腹斜筋、※腸腰筋、脊柱起立筋

 ローカル筋としては腹横筋、多列筋

  ※腸腰筋は、大腰筋・小腰筋(ローカル筋?)、腸骨筋(グローバル筋?)で構成されています。

グローバル筋は大きな負荷に対抗する筋のため体幹の支持性に役立つ。

ローカル筋は、脊椎の分節する動的安定性に役立つ。

脊柱全体の支持性・剛性を高めるにはグローバル筋が重要。

真の動的な安定性を高めるには、個々の分節の動的安定筋のローカル筋が重要。


腰部のコルセットを高めるために筋力トレーニングがしばしばおこなわれます。

以前は、グローバル筋のトレーニングが主体だったのですが、最近では

ローカル筋である腹横筋、多列筋の深部筋のトレーニングも話題になっているのは

皆さんご存じのことでしょう。

腰痛の予防、治療には腹腔を構成する筋は実際に非常に重要なのです。

そのために、最近は筋力トレーニングが流行っていますね。

決して悪いことではなく、良い傾向なのですが・・・・・・・・。


腹腔を構成する筋を知れば知るほど、各部の筋、筋膜の効率的なエクササイズ、

あるいは筋力トレーニングは非常に難しく困難な行為なのです。

グローバル筋のエクササイズは比較的容易ですが、それでもむつかしいですね。

脊柱の分節的な動きを司るローカル筋でもある深部筋のエクササイズは更に非常に難しい。


なぜ?難しいのでしょうか?

面倒ですが、再度腹腔を構成している筋の解剖を観察してみましょう。

私的、個人的には腹腔を構成する筋、筋膜を正常化する。

これが最も重要だと思っています。




touyou8syok9 at 20:30|PermalinkComments(0)

2018年03月08日

腰痛(39)

特異的腰痛の問題

前回は抗重力筋

抗重力筋の働きは、基本的な立位姿勢からの重心線がズレるのを直ちに補正することにあります。

<基本的な立位姿勢>(ニュートラルポジションといいます)

 矢状面で以下の5点が直線上の位置する姿勢です。

 1,耳孔(やや後方)→2,肩峰(前方)→3,大転子(やや後方)→

 4,膝関節中心のやや前方(膝蓋骨後面)→5外果の前方(外果の5〜6cm前方)

皆さん以外と知っておられ、抗重力筋の重要性も知っておられるのですが・・・・・・・・・


では基本的な座位姿勢はどうでしょうか?

今回は坐位姿勢について

矢状面で以下の3点が直線上の位置する姿勢になります。

1,耳孔

2,肩峰

3,大転子

坐位なので簡単そうですが・・・・・・・・・・・・・・・

まずほとんどの人はその姿勢を維持しておりません。


まず骨盤の位置です。

これが坐位では非常に重要です。

★ASIS(上前腸骨棘)とPSIS(上前腸骨棘)を直線で結んで座面と水平を保っている姿勢

 簡単に言い換えれば、床面と座面が並行。

 つまり、坐骨結節が座面にキチント乗り、骨盤が平行。

 更に、着地している足裏がキチント床面に接地しており膝関節90度屈曲位

これがほとんどの人が全くダメ!!

多くの人が骨盤が後傾してしまっています。

骨盤の後傾は下肢を前方に投げ出してしまいます。

脊柱は丸く円背になってしまいとがだらしない姿勢です。

現在の人はほとんどこの姿勢が多い。

椅子の背もたれに身体を預けてしまいだらしなく寝てしまう姿勢ですね。

もし、この姿勢で机に向かって勉強あるいは作業しようとすると・・・・・・

更に脊柱を丸め頭部が前方に傾き机の平行面に近づけて作業します。

肩は前方位になり上半身にも影響をあたえます。

机に頬杖をして寝てしまう姿勢と似ていますね。

この姿勢で問題なのは、例えば前方の黒板・ホワイトボードパソコンの画面を見ながら

作業するとなると、頭部全体が前方の位置において上部頸椎のみを過伸展します。

小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年、通常の学生間そして更に

社会人になってデスクワークに従事すれば人生の大半は坐位生活です。

現在の人は、立位時間より長いかも?????

何も重量物や過激なスポーツをした覚えもないのに腰痛、肩こり感を訴える人。

坐位生活なのに腰椎ヘルニア、頸椎ヘルニアの人は圧倒的に増加しています。


座位姿勢においては、主に体幹の支持性が重要になります。

骨盤を水平に保つにはまさしく体幹筋が重要になります。

 グローバル筋は、胸郭と骨盤と各椎体に直接しています。

 ローカル筋は椎体間の安定性を保ち、脊椎の分節的なアライメントを調節しています。

長時間の坐位生活は、動作云々に関係なく体幹筋の緊張が続いているのです。

一定の力を維持し同じ姿勢を長時間続けるのは非常に大きな力が必要になります。

楽なのは下肢だけで、上半身全てに負担が大きいのです。

実際に正しい坐位姿勢を維持しようとするとなかなか難しいです。

立位姿勢の維持よりも遙かには難しいかもしれません。

実際に立位よりも40%ほど負荷が大きいと言われています。

当然、腰椎の椎間板にかかる負荷も同様に坐位の方が大きいのです。


坐位姿勢は年少期から教える必要があります。

教育は、学業の向上に限らず、道徳心の向上、そして健康増進が重要です。

まさに、頭脳、心、身体のバランスが重要です。

アンバランスの人間を育てるのは、大きな教育の間違いですね。




touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0)

2018年02月22日

腰痛(38)

腰痛症

特異的腰痛の問題

疼痛を引きおこす組織は以下の部位ならば以下の部位を目的にする。

大まかに浅い組織から目標とします。

 筋や筋膜

 筋付着部

 骨膜
 
 椎間関節

 仙腸関節

 線維輪が損傷し神経組織の入り込んだ変性椎間板


手術は、いきなり深部の治療が可能ですが、手技においては無理です。

まして慢性化した腰痛においてはイキナリ深部には対応できません。

ラッキョの皮むきのように、ゆっくりと表層から順次深部の組織に対応していきます。

まずは、

皮膚の緊張も含めて、筋、筋膜に対応します。

筋緊張や筋性スパズムの抑制です。

有無を言わずに最初の目的にする筋は?

抗重力筋です。

ご存じでしょうが、この筋は二本脚で生活する人間にとっては常に働いている筋です。

地球で生活するために絶えず重力に対抗して立位姿勢を保持する働きが生じます

それを抗重力機構といい、そこで働く筋群を抗重力筋と言います。

抗重力筋の働きは、重力のGに対抗するのはモチロンですが、

基本的立位姿勢からの重心線のズレを補正することにあります。

<抗重力筋の代表>

 背側の筋群:頚部の伸筋群、僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋、

         大殿筋、ハムストリングス、下腿三頭筋

 腹側の筋群:頚部の屈筋群、腹直筋、腸腰筋、大腿四頭筋、前脛骨筋

抗重力筋が前後に働きながら重力に対してバランスを保っていることになります。

通常の立位姿勢の保持には腹側の筋群よりも、背側の筋群の方が相対的に重要な働きをしている。

筋そのものの筋力は本来は屈筋である腹側の筋群での方が強力なのですが、

日常生活においては伸筋である背側の筋群の方が相対的に常に働いている。

緊張した立位姿勢の保持には両者の活発な筋活動が必要となるのですが、このため

頚部伸筋群、脊柱起立筋群、ハムストリングス、ヒラメ筋を特に主要姿勢筋群と呼びます。

どの筋が活動するかは、重心線と各関節との位置関係により異なります。

それでは、坐位ではではどうでしょうか?

この坐位が意外と置き去りにされている感有ります

最近では日常生活において、デスクワークも非常に増え坐位生活も長時間です。

学生時代から勉強、そして社会人になってからもデスクワークの人がいかに多いか?

社会全体も肉体労働時間より坐位における頭脳労働が増えています。

以前は腰痛は単純な立位での姿勢の異常を重視していたようですが、

モチロンそれはそれで大変重要ですが、最近においては坐位姿勢が長時間のため

座位姿勢には特に注意を払うべきでしょう。

デスクワークの人に頸椎ヘルニア、腰椎ヘルニアは多いです。

坐位姿勢の方が腰椎にかかる負担は遙かに大きいことは事実なのに・・・・・・・

意外と無視されていますね。

学問と臨床がかけ離れている感が有ります。


少し坐位についても次回に




touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0)

2018年02月08日

腰痛(37)

腰痛症

特異的腰痛の問題

ヘルニアがL2〜S1におこるのだからその付近のヘルニア根を排除する。あるいは

脊柱狭窄を広げたりする治療が観血的治療法の手術の目的ですね。

手術療法は、このように、いきなり患部とされている深部を観血的に治療するわけです。

ところが保存療法においてヘルニア根や椎間関節、脊柱管のみをターゲットにしませんし、

またいきなり深部に対して施術や治療はできません。


それでは保存療法について、

疼痛の出現としては、

1、侵害受容器の反応による。

 腰椎の機械的なストレスにより、傍脊柱筋やその脊椎の附着部に存在する

 疼痛の受容器である侵害受容器が興奮して急性の疼痛が引きおこされます。

 その他には、侵害受容器は機械的な刺激のみならず、化学的刺激などにも

 反応するポリモーダル受容器である筋線維の損傷や筋附着部への反復により
 
 炎症が生じると、組織から発痛物質が放出されます。 よく知られているのは、ブラジキニンやK、

 炎症細胞からはサイトカイン、プロスタグランジン、セロトニンなどです。

 これらの化学的物質もポリモーダル受容器を興奮させて疼痛が発生します

 そしてこれらの炎症性の化学物質は疼痛のみならず、シビレ感覚をひきおこしたりします。


急性期や疼痛の悪化時には患部の安静保護は治療の原則です。

そして軟部組織の疾患においては、局部に対して炎症を抑制することは重要です。

基本の基本であります。

炎症に対しては、お医者様では抗炎症剤になるでしょうし、薬剤以外では患部のアイシング。

無理して仕事を続ける必要はアリマセンし、まして運動および運動療法は禁止です。

その後に慢性の症状を引きおこしても、日常生活における軟部組織における日々のケアーとして

1日1回のアイシングは必要不可欠です。

一日の終わりの入浴後における腰部のアイシングは必ずおこないましょう。

皆さんが自宅で可能な唯一の安全な方法といっても過言ではありません。

治療を続けるための最初の第一歩と思います。


注意してください!! 普段、運動などから無縁の人ほど?

最近〇〇テレビの健康番組に有名〇〇さんが有効だったので私も有効・・・・・?と思われ

ストレッチや各種の運動療法、腰痛体操などを見よう見まねで実施される場合が多いです。

代表的な腰痛体操としてウイリアムス、マッケンジー体操が有名ですが・・・・・・・

目的意識が全く異なりますので、体操の方法。様式も変わってきます。

目的意識が違うので、間違うと腰に害になるだけです。

症状によっては有害だけの場合もあります。有害な場合の方がむしろ多い。


どうしても実施したい場合は、

現在あなたの治療に携われている医師や施術者にお聞きになられてから実行してください。

間違っても勝手に実施しないことが重要です。

〇〇さんとあなたの身体は同じではありませんし、同じ状況ではありません。

毎回診察しながら治療を続けられている先生があなたの腰の状況を一番ご存じのハズです。

その人のアドバイスを聞きもしないで実施するのもおかしい?と思います。

状況が変化すれば、方法も変化するのが理の当然です。

ご注意ください。





touyou8syok9 at 23:00|PermalinkComments(0)