特異的腰痛

2019年04月11日

腰痛(68)

特異的腰痛の問題

まとめ。

1、腰痛のレッドフラッグの有無

2,病的反射の有無

3,腱反射が亢進あるいは低下の有無

4,支配領域の筋力の低下の有無

  筋力テスト3以下

5,支配領域の感覚の低下の有無


これらに特別な異常な所見を観察しなければ、画像診断によって特異的腰痛である

腰椎脊椎間ヘルニア、腰椎脊柱管狭窄と診断されても例え、腰痛やシビレなどの

異常感覚が存在しても特別な心配は必要無いでしょう。

いままで述べた淡々と治療施術を続ければ良い。


施術治療するにあたり以下の見逃しやすい点に注意!!

腰痛のレッドフラッグにおける注意点

 1,骨折

   腰椎の骨折は加齢により非常に頻発しやすい。・・・・・という点

   骨折で外力によって腰椎骨折の骨折部が癒合し骨折が治癒しても、

   神経が埋没してしっまったり、骨折が神経を圧迫したりしている場合。

   これは厄介で保存療法ではムリ。
   
   老人に多く多発する圧迫骨折の場合。

    疼痛はアルでしょうが・・・・順次軽減するのでそれほどの心配はアリマセン。

    ところが、

    いつの間にか骨折といわれるように、血行が悪く神経に栄養が不足して、

    むしろ、疼痛を感じない場合が多い。

    つまり、疼痛を感じる方が、組織はキチンと正常に働いている証拠なのです。

    問題は、疼痛の有無よりも2椎体以上が圧迫骨折している場合

    腰部の脊柱をシッカリと支えられなり安定しなくなってしまいます。

    また動揺しやすい、骨折の上下関節も炎症をおこし易い。

    あとで述べますが、腰椎すべり症の既往症がある人はさらに厄介になる。

 2,悪性腫瘍も最近非常に頻発(統計では2人に1人)している。・・・・・・・・・・・・・という点

    そして現在では、悪性腫瘍の手術後の生存率も50%以上にになりました。

    骨転移をおこしやすい以下の悪性腫瘍に注意

     乳癌、前立腺癌、肺癌 、腎臓癌の既往症のある人

 3,化膿性の脊椎炎は少ないが、腸腰筋膿瘍は時折遭遇する・・・・・という点

慢性的な腰痛の場合に、問診がツイツイいい加減になり易いです。

以上の3点の多くは問診で気づく場合が多いので、たとえ慢性症といえどおかしいな?と思えば

画像診断を含め様々な検査も必要になります。

医師の診断を仰ぐべきでしょう。

4,レッドフラッグではないが、

  腰椎すべり症、腰椎分離症などは既往症として多い。

   加齢により安定していた既往症が出現して、特異的腰痛における症状が出現し易く

  安定しなく、悪化もし易い

  加えて治療、施術の妨害する大きな因子となる。

5,結核の罹患も最近増加の傾向にあります。

  結核既往症にも注意。

7、職場、家庭内の問題

8、精神的な問題

9、その他、


4〜9も問診が非常に重要になります。

症状が起こるまでの本人のエピソード、日常生活のエピソードは重要です。

現在の症状のみに目が行きますが、過去、現在、将来の不安なども含め大極的に

目を大きく見なければなりませんね。

さまざま特異的腰痛について画像診断における症状における解剖的、神経学的な


矛盾点、などの多くを述べてきました。

基本的には、特発的腰痛、特に腰椎椎間板ヘルニアに対してはそれほど心配が無く、

多くは通常の腰痛として対応すれば良いという事実がおわかりしていただけたと思います

しかし残念ながら手術適応の特異的腰痛も、わずかですが存在するという事実も

ご理解していただいたと思います。

何でも治る!! わずか数回で治る!! これだけで治る!!奇跡の治療法・・・・危険です。

私は、何度も言いますが、奇跡は決して否定はしていません。

奇跡は、稀におこえる偶然が、稀に重なり合って極めて低確率に偶然となっておこる。

極めて稀におこる偶然が重なておこされ結局は必然的な現象としておこる。

この必然的現象は、神様の意志によって稀に現れるので奇跡と表現?

神様のご意志を得るには、本人の徳、ご先祖様の徳、時の利の地の利等などの

多くの要素が必要不可欠になりますね。

奇跡とは神様のご意志によってひきおこされた必然の現象。・・・・・・と思っています。

誰にでもおこる現象ではありますが、極めて確率が低い現象。・・・・・と思っています。

ご自身の意志、他人様の意志とは関係なくおこる現象。・・・・・・・・・・と思っています。


以上を念頭に置いて淡々と焦らず治療施術を継続されることが重要です。

長いようですが、結局これが最短の方法で近道なのです。




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2019年03月23日

腰痛(67)

特異的腰痛の問題

1,運動障害である筋力の低下(MMT3以下)、特に麻痺。

2,感覚障害である知覚障害、特に知覚の麻痺。

臨床において1,あるいは2の症状を確認すれば、誠に残念ですが・・・・・・

まず観血的治療を念頭に考慮すべきでしょう。

さらに付け加えれば馬尾症候が見られれば、保存療法は危険です。まず手術です。

幸いなことに非常に少なく稀なケースになります。

実際の臨床で、治療サイド、患者サイドで本当に最も困っているのは・・・・・・・・・

下肢のシビレ感覚あるいは違和感などの不快な感覚が長期間残存するという事実でしょう。

私だけ?・・・・・・・でしょうか?

また観血的治療後に、いままで感じていなかったこのような異常感覚が出現するケースも

特別に稀なケースではなく多く遭遇します。

ヘルニアも除去、脊柱管の狭窄も改善されているのにかかわらず、MRIでは異常ないが、

下肢に異常感覚が長期間残存し患者さんを悩ませる。・・・・・・という事例が多く?あります。

手術後の観察期間の最中に病院の待合室では多く患者の声が聞こえてきます。

手術後のこのような感覚の異常はCRPS(RSD)と類似?しています。・・・と思っています。


この異常感覚に対応する治療方法には有効な方法が少なく臨床では苦慮します。

薬物療法ではリリカあるいは抗鬱剤、安定剤などがが処方されているようです。

あるいはビタミン剤の併用が一般的です。

手技療法においてほぼ皆無?だったように思います。


よく似た症状の肩手症候群やCRPS(RSD)の治療手技として腕神経叢に対応あるいは

星状神経節へのの刺激方法を随分昔に小林考誌先生の講習会で教えていただき・・・・・

全く腰仙骨神経叢に応用出来なかった・・・・・反省

今回、あらためて腕神経叢、腰仙骨神義経叢に対する手技をご教示していただき

非常にありがたかったです。感謝申し上げます。

モチロンこの方法は関節障害の炎症期やCRPS(RSD)にも用いることが出来ます。

とりわけ、下肢における疼痛はモチロン、シビレ、薄紙を貼ったような違和感、

重ダルイ、抜けるような感覚、冷感等などの異常感覚には非常に有効な手技です。


脊髄神経後枝には知覚線維・副交感線維

脊髄神経前枝には、動物性運動線維・交感神経線維が含まれています。

すなわち、両枝は運動・知覚・交感・副交感の線維が混在する混合神経です。

前枝、あるいは両枝に様々な障害による、物理的あるいは化学的ストレスが存在すれば、

疼痛あるいは浮腫、シビレ、感覚障害、血管障害などの複数の症状がおきるのは当然ですね。

特異的腰痛に限らず、慢性の腰痛にも同様の症状に苦慮する場合も多いでしょう。

腰神経叢・仙骨神経叢の反射経路を用い交感神経抑制制御を行う方法です。

この方法を併用することで非常に広い範囲・範疇に影響を与え、相乗効果を図ります。

治療、施術中から反応や効果を直接確認することができ、治療・施術後も効果が持続します。

モチロン、この方法だけでは全てが解決するという訳ではありません。

あくまでも、腰神経叢・仙骨神経叢の反射経路を用い交感神経抑制制御を行う方法です。

既に述べた、皮膚、筋膜、筋、靱帯、関節包、骨膜等などにも対応しなければなりません。

したがって、通常の手技の後にあるいは先にこの方法を加えることがより効果的です。


いかがでしょう? 随分大変でしょう。決して難しくはアリマセンが時間と期間が必要です。

焦らず、淡々とすすめることが重要です。






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2019年02月28日

腰痛(66)

特異的腰痛の問題

治療・施術に再び戻ります。

治療、施術としては、それぞれのアプローチの手技・方法がアルでしょう。

医師は薬物治療が主で、保存療法では理学的療法(医師は、ほぼタッチしません)が従になり

理学的療法の主体が電気療法ということはまずあり得ないで、保存療法では手技療法が

主体になり各自得手な方法で様々な手技で対処することとなります。

加えて、運動療法などのエクササイズの指導を行ったりしています。

効果がなく進行し万策尽きると・・・・・・観血的療法である手術を実施することとなります。

モチロン緊急を要する場合は、保存療法にはこだわらずに手術です。


ここでは手技療法を単純に、手技療法における基本事項のみ説明します。

本来は、最も表層に対する手技は皮膚に対応するアプローチとなるのですが、

まずは、一般的に多く用いられている筋を第1目標とします。


1,筋の目標指標

 表層筋(アウター筋)、深層筋(コア筋)、グローバル筋 、ローカル筋、短縮筋、伸長筋

 動作筋、拮抗筋、等など各筋の性質、特性、状態を観察して様々な手技を施す。

 但し、どのような手技を使おうとも表層の筋から順次手技をおこなう。

 通常の臨床ではイキナリ、深層の筋からは手技は行えない。

 表層の筋にトラブルが認められない場合は可能だが、表層筋のほうが反応が速いので

 深層筋にトラブルがある場合は、表層筋にはトラブルがあると思っています。

 単純に考えてください。

  表層筋は大きな力、起始停止の距離が長い筋で力のモーメントが大きく働きます。

  脊椎の多くの分節にまたがるグローバル筋は脊柱を支える大きな張り綱のような

  役割を果たし、重心移動する体幹に加わる外部の荷重に対応しして脊椎を押し縮める

  ような方向に圧縮荷重をかけ脊椎の各分節を安定させている。抗重力筋が多い。

  表層筋の方が悪くなるのも早いが、反面回復も早い。

  トラブルが起こりやすいく、症状も強く、早く出現し易いが回復も早い傾向にある。

  反対に深層筋は,、起始停止の距離が短い筋で、小さく重なり合った筋で力のモーメントが短い。

  脊椎の分節に直接付着し、運動の方向性に関係なく、個々の分節に持続的に働き、

  各分節を常に安定した位置に維持する動的安定性をもつローカル筋が多い。

  トラブルは比較的起こりにくく、症状は弱い、発症が遅く、慢性化し易い傾向にある。

  このような性質を持っているために、深部のコアな筋であるローカル筋にトラブルがある場合

  表層にあるグローバルにトラブルの無い場合は考えづらい。

  特異的腰痛という脊椎の椎間関節の周囲に問題がある場合は、その傾向が強い。

 したがって、臨床では表層筋、深部筋の順になってしまいます。

 難しいことは考えなくても、深層筋を処理しようとしても表層筋に異常があればどうしようも無い。

 手技においては、表層からラッキョの皮を一枚一枚剥がしていく感覚ですね。


 次に筋の構造による筋膜、筋スパズム、筋硬結、筋浮腫あるいは短縮位にある筋、

 延長した筋などに対応する手技、さらには筋のエクササイズも必要でしょう。

 それぞれに対応する各種の手技が有りますので、臨床家ならば対応できます。

 ただしエクササイズ(特に家庭で行う)には注意が必要です。

 通常一般的に筋力のエクササイズはコア筋、ローカル筋のエクササイズは非常に難しく、

 一方アウター筋、グローバル筋のエクササイズは比較的容易であります。

 コアなローカル筋の体幹のエクササイズは特に難しく、是非正しい指導者の下で行ってください。

 腹筋群を構成する腹横筋、外腹斜筋、内腹斜筋のように腹直筋鞘や腱膜に

 起始あるいは停止を持つ筋がありグローバル筋として働く特異的な筋があります。

 腹筋群は下半身あるいは腰の安定性には欠かせない筋です。

 これも非常に難しいので是非正しい指導者の下で行ってください。

 治療は治療家・施術家に任せるのにエクササイズは、テレビや雑誌のまね?

 運動療法であるエクササイズも治療されている先生の指導をお受けください。

 病態を考えずに運動療法で悪化させている場合は非常に多いです。

 ご注意してください。


2,次に当該関節の問題になるのですが・・・・・

 これもイキナリ障害している腰椎椎間関節という訳にはいかないでしょう。

 障害している腰椎椎間関節に連動する隣接した上下の腰椎椎間間関節、そして

 下方では、仙腸関節、股関節、膝関節、脛腓関節、足の関節(距腿関節、足根関節)

 上方では、腰椎胸椎移行部、胸椎椎間関節、胸椎頸椎移行部、頸椎椎間関節、

        椎骨と肩甲骨、頸椎上端と頭蓋骨(頭蓋骨と肩甲骨)
 
 胸郭との連動関節、肋椎関節、胸椎関節、
 
 上肢へとの連結では、肩甲胸郭関節まで

 (臨床では、肩甲骨との関係は忘れやすいので注意が必要です。)

 どこまでの関節を治療すべきかはケースバイケースでしょうが、長期に罹患している期間が

 長いほど当該関節より遠位までの影響は強い。

 一つの障害関節が存在すると隣接関節には可動域が縮まった(オーバーコントラクション)関節、

 可動域が広がった(オーバーストレッチ)関節が生じることとなります。

 各々の関節が長期間にわたり本来の関節運動から逸脱した運動を行うこととなります。

 異常な可動域の関節は、ますます障害関節に負担をかけていくこととなります。

 そして各関節を連結している関節および筋と筋の筋連結はお互いにフィードバックしているので、

 障害した当該関節のみ、筋のみの治療・施術はまずあり得ない。

 あるいは、問題となっている当該関節は最初は、何の問題が無かったのかもしれません。

 他の関節に障害が起こり、長期間の逸脱した異常運動によって腰椎関節にトラブルが生じた?

 このようなケースの可能性の方も非常に大きいのです。(・・・・と思っています。)

 この場合も、いくら障害した当該関節節、の治療・施術だけでは治らない。

 単順に障害関節のみのトラブルである場合は、単純な事故のケースが多いですが、

 特異的腰痛のような長期間にわたる関節、筋の問題はそれほど単純ではありません。

 それゆえ時間がかかるのです。(・・・と思っています。)


したがって症状の軽快改善までの時間と回数と手間は皆さんが思っている以上にかかりますが、

リアルタイムに状態を考慮し治療施術を続ければ概ねの症状は軽快し改善していくものです。

決して焦ってはイケマセン。それは治療側、治療される側にも必要です。

(ただし※レッドフラッグの症状を呈する腰痛は除きます。)


さて、特異的腰痛と診断されたで最も私達が困るのは神経症状でしょう。

正直なところ、特異的腰痛に関わらず、神経症状は多くの臨床家は苦手あるいは困っている?

困っているのは私だけ?・・・・・・・・でしょうか?

次回に



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2019年02月21日

腰痛(65)

特異的腰痛の問題

腰仙骨神経叢

腰仙骨神経叢は、腰神経と仙骨神経の前枝からつくられる。

これらから出る枝は、下肢の知覚と運動を司っています。

 L1〜L3全体とL4の一部が腰神経叢をつくる。

 この神経叢からは、数本の短い筋枝のほか閉鎖神経と大腿神経がでる

 第4腰神経の残りの前枝とL5の前枝は合して腰仙骨神経幹となる。

 この神経幹は小骨盤の中で第1〜第3仙骨前枝と合して仙骨神経叢となる。

 これら仙骨神経前枝は前仙骨孔から出て、腰神経幹とともに仙骨神経叢を形成する。

 この神経叢から主な神経として、坐骨神経(総腓骨神経と脛骨神経からなる)が出て行く。

以上の簡単な内容だけで、一般の腰痛あるいは下肢の疼痛に関連するのは容易に想像できます。


★腰神経叢 (Th12〜L4)

 (該当する神経の筋、あるいは知覚支配は必ず正書で確認してください。)

この神経叢は寛骨内面の筋に直行する筋枝をだす。

 筋枝

  神経叢から直接に出て、後腹壁の筋に至る。

  大腰筋、小腰筋、腰方形筋、および腸骨筋へ行く筋枝が出ている。

 腸骨下複神経
 
  筋枝:腹横筋および内腹斜筋に至る。
  外側皮枝:内・外腹斜筋を貫通し殿部の皮膚
  前皮枝:下腹前部・恥骨の皮膚

 腸骨鼡径神経

 陰部大腿神経

 外側大腿皮神経:純粋な知覚性で大腿外側面の皮膚

 大腿神経:次の数枝にわかれる

   筋枝:腸腰筋、恥骨筋、大腿の大腿筋膜張筋を除く全伸筋
   前皮枝:前方の知覚性のグループ
   伏在神経:純知覚性の神経で膝蓋下肢、内側下腿皮枝

 閉鎖神経

   大腿の諸内転筋群の運動を司る

   前枝:恥骨筋、薄筋を養い、1枝は皮枝になり大腿内側の皮膚
   後枝:大・小内転筋、短内転筋
   筋枝:外閉鎖筋


★仙骨神経叢

仙骨神経叢は、上方3仙骨神経(S1~S1)の前枝が梨状筋の前面で、第4腰神経(L4)の

一部と第5腰神経(L5)と合してできている。

その形は尖端を梨状筋に向けたほぼ三角形を呈する。

仙骨神経叢からは、人体で最も強大な坐骨神経が出る。

この神経叢から骨盤領域にある諸筋への直接枝がでる。

 筋枝

  梨状筋、内閉鎖筋、双子筋および大腿方形筋に至る。
 
 上殿神経

  梨状筋上孔で梨状筋を通り小骨盤をで出て中・小殿筋を通り大腿筋膜張筋に分布

 下殿神経
  
  大坐骨孔で梨状筋の下を通り、小骨盤を出て、大殿筋の内面に達しこの筋に分布

 後大腿皮神経

  大坐骨孔で梨状筋の下を通り、小骨盤を去り、坐骨結節と大転子との中央を下り、

  大腿および膝関節後面の皮膚に分布し、その下端は腓腹筋に至り

 坐骨神経

  総腓骨神経と脛骨神経からなっている。

   総腓骨神経の筋枝:大腿二頭筋短頭

   脛骨神経の筋枝:半膜腰筋、大腿二頭筋長頭

  総腓骨神経は、浅腓骨神経と深腓骨神経に分かれる。

   浅腓骨神経は、大部分が知覚性であり長・短腓骨筋に筋枝を出し、
             内側足背皮神経、中間背側皮神経という終枝になり、
             母趾と第2趾との趾間腔面を除く皮膚の知覚を司る。

   深腓骨神経は、前脛骨筋、短・長趾伸筋および長・短母趾伸筋の
             下腿と足の伸筋群に筋枝を出す。
             終枝は知覚性で母趾と第2趾の趾間腔の互いに向かう合う
             皮膚面の知覚を司る
 
  脛骨神経

   半腱様筋の近位部と遠位部、大腿二頭筋長頭への諸枝、ならび細かく分かれ
   半膜樣筋と大内転筋の内側部へ行く運動枝が出る。

   膝窩部で運動枝が出て下腿の屈筋にいく

    腓腹筋の両頭、ヒラメ筋、足底筋および膝窩筋へ行く枝が出る。

    膝窩筋枝から下腿骨間神経が枝分かれし、脛骨の骨膜、上跳躍関節
    および脛腓関節の知覚を司る

    途中、ヒラメ筋の下で筋枝を後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋へ送り出す

    終枝は内側踵骨枝を出し、踵内側部の皮膚知覚を司る。

    両終枝の内側の内側足底神経は、母趾外転筋、短趾屈筋、短母趾屈筋を支配

    最後に3本の総底側趾神経に分かれ、第1・第2中様筋を支配し、さらに
    固有底側趾神経に分かれて、母趾から第4趾までの趾間腔面の皮膚知覚を支配

    もう一つの終枝である外側足底神経は浅枝と深枝に分かれる。

    浅枝はさらに小趾あたりの皮膚知覚を司る総底側趾神経と固有底側趾神経に分かれる

    深枝は、分かれて筋枝となり、骨間筋、母趾内転筋および外側の中様筋を支配する。


簡単に判別するには、

下肢の運動神経の分布において

 大腿の前側の諸筋は大腿神経と閉鎖神経からの枝

 大腿の後側の諸筋は坐骨神経からの枝

 下腿後側の諸筋は脛骨神経からの枝

 下腿前側の諸筋は総腓骨神経からの枝

 足底の諸筋は脛骨神経からの枝

 背側の諸筋は、総腓骨神経からの枝

下肢の知覚神経分布は、解剖の下肢の皮神経の支配図を参照にしてください。


※各神経の走行する部位、支配部位は特に解剖の正書で確認される事をお薦めします。

  さらに解剖図での確認をしていただければありがたいです。


いかがでしょうか?

殿部、下肢を支配する強大で長い支配神経のトラブルは至る所でおこると考えられませんか?

単純に神経根の圧迫で片付けられるのでしょうか?

このような腰・仙骨神経叢に影響を与える手技があれば、ありがたいとは思いませんか?


脊髄神経後枝には、知覚線維・副交感線維

脊髄神経前枝には、動物性運動線維・交感神経線維が含まれています。

すなわち、両枝は運動・知覚・交感・副交感の線維が混在する混合神経です。

両枝に様々な障害による、物理的あるいは化学的ストレスが存在すれば、

支配されている知覚、運動、自律神経系に様々な障害が起こります。

疼痛あるいは浮腫、シビレ、感覚障害、血管障害などの症状がおきるのは当然ですね。

最近、触圧覚刺激法 小林教室 柔道整復師部会の講習会にて、

腕神経叢、腰仙骨神経叢反射経路を用い交感神経抑制制御に対する以下の

手技をご教示していただきました

1,腰神経叢・仙骨神経叢交感神経刺激による抑制方法

2,仙骨神経叢交感神経刺激による抑制方法

これらの手技は、腰、下肢の様々な

腰痛をはじめ、浮腫、シビレ、感覚障害、血管障害などに、これらの方法が利用され

今後多くの臨床例が各種のジャーナルなどで発表されると思います。

治療側、患者様側にもキット多くの福音が持たされることでしょう。

非常に楽しみです。小林考誌先生に感謝申し上げます。





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2019年02月07日

腰痛(64)

特異的腰痛の問題

特異的腰であるの腰部椎間板ヘルニアあるいは腰部脊柱管狭窄の症状は、

脱出したヘルニア塊あるいはヘルニア槐によって脊柱管が狭窄し、

腰神経の神経根(L2〜L5)、仙骨神経の神経根(S1)が圧迫されることによって

症状がひきおこされる・・・・?とされています。

本当でしょうか?

各種の症状は、解剖学的神経性理学的にも疑問ある事実は多々述べました。

(※腰部脊柱管狭窄の場合は少し注意が必要な場合がアルので注意してください。)

腰部椎間板ヘルニア、と診断された場合は腰仙骨神経叢を考慮しています。


★腰神経
 
 L1〜L5の5対あり、前枝、後枝の2枝に分かれる。

 〇後枝

   内側枝と外側枝に分かれ、下背部の皮膚と筋に分布する。

 〇前枝

   第1〜第3腰神経(L1~L3)の外側枝は、上殿皮神経をつくる

   前枝は腰椎横突起の間の間をでて脊柱管を出て仙骨神経および尾骨神経の前枝と

   結合して腰仙骨神経叢をつくる


★仙骨神経および尾骨神経

  仙骨神経は5対(S1~S5)、尾骨神経(C0)は1対で各々前枝・後枝の2枝にわかれる。

 〇後枝

   第1〜第4仙骨神経(S1〜S4)は、後仙骨孔を、第5仙骨神経(S5)は

   仙椎と尾骨の間から尾骨神経(C0)は第1、第2尾椎の間から出てお互いに交通して

   仙腸関節後面で神経叢を作ったのち、内側枝と外側枝とに分かれる

   第1〜第3仙骨神経後枝の外側枝は中殿皮神経をつくり、殿中央部の皮膚を支配する。


 〇前枝

   仙骨神経および尾骨神経の前枝は、前仙骨孔を通り脊柱管を出て、腰神経総の前枝とともに

   腰仙骨神経叢および尾骨神経叢をつこる。


このように腰仙骨神経叢は、腰神経と仙骨神経の前枝から作られる

これらから出る枝は下肢の知覚と運動を司っています。

腰仙骨神経叢になんらかのトラブルがあれば下肢の知覚・運動にトラブルが生じます。

これが、腰部椎間板ヘルニアの症状では?

(腰部脊柱管狭窄による症状は一概に割り切れない場合もあるので注意が必要)


いかがでしょうか?

とにかく神経根の圧迫より症状が引きおこる?というのは無理があるのでは?

脊髄神経の一般構成図(断面図)をよく観察していただければ、

脱出したヘルニア槐により最も圧迫する場所は位置的に見れば一目瞭然ですね。

位置的には、脊髄神経根の前根の運動線維・交感線維が最も圧迫されますね。

まず、ヘルニアによる圧迫が原因ならば、まず運動麻痺は必発でしょう。

次にかけ離れ対置に脊髄神経後根の知覚神経・副交感神経が圧迫されます

ここまで巨大ヘルニアに圧迫されると運動麻痺に加えて感覚麻痺も引きおこる。

疼痛は、ヘルニアの初発による物理的因子、化学的因子によりおこるがあくまでも

初期的であり慢性的な腰痛はなく、むしろ疼痛を感じない感覚麻痺がおこるのが当然。

これだけでも、巷で多いとされる腰椎椎間板ヘルニアによる症状は全く不可解です。

その外方に椎間孔が存在し

椎間孔の外側で脊髄神経前枝・脊髄神経後枝が存在します。

症状は脊髄神経後枝である内側枝、外側枝あるいは脊髄神経前枝で構成される

腰仙骨神経叢のトラブルによって症状がおこる。・・・・・・・と考える方が自然では?

あるいは椎間孔の周囲に存在する交感神経節のトラブルによって症状が起こる。

このように考えれば、臨床的に様々な症状がおこるのは非常に理解しやすい。

・・・・・私感ですがこのよう思って臨床を行っています。

皆さんは、どのように考えて治療、施術をされているのでしょうか?

皆さんは、どのように考えて臨床をしていますか?


次回に、腰仙骨神経叢





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2019年01月25日

腰痛(63)

特異的腰痛の問題

腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄に、一見関係ないようですが臨床におけるヒントに

必ずなると確診しています。

腕神経叢のつづき

<鎖骨上部>

鎖骨上部では、前枝の3つの主幹である上神経幹(C5とC6)、中神経幹(C7)、

下神経幹(C8とTh1)がつくられる。

<鎖骨下部>

鎖骨下部にて、これらの3幹は、各々前・後の2枝に分かれる。

そして後枝は、上・中・下3本合して後神経束を作りそのまま延長して橈骨神経となる。

前枝のうち、上・中は合して外側神経束となり下位の1本はそのまま内側神経束になる。

ついで外側神経束、内側神経束は各々分かれて2枝になり、このようにできた4枝のうち、

中央は正中神経をつくり、外側神経束の他の1枝すなわち外側枝は筋皮神経、

内側神経束の他の1枝すなわち内側枝はさらに分かれて尺骨神経、内側上腕皮神経

内側前腕皮神経となる。

このように鎖骨下部にて3つの外・内側・後側の神経束を作っている。

 外側神経束は、上および中神経幹の前枝から出来ている。

 内側神経束は、下神経幹の前枝から出来ている。

 後神経束は、上、中、下神経幹の後枝から出来ています。

したがって、腕神経叢から出て行く末梢神経の皮膚の知覚神経の支配領域は、

神経根の支配する皮節と呼ばれている知覚領域とは少し異なる事となります。


鎖骨下部の神経 (該当する神経の筋、あるいは知覚支配は必ず確認してください)

 前胸神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経

 肩甲下神経、胸背神経

 腋窩神経

 筋皮神経

 内側上腕皮神経

 内側前腕皮神経

 正中神経

 尺骨神経
 
 橈骨神経


頸椎の神経根がなんらかの原因で障害されると該当する神経支配の障害が起こります。

鎖骨上部の神経幹がなんらかの原因で障害されると上記の神経支配の障害が起こります。

鎖骨下部の神経束がなんらかの原因で障害されると上記の神経支配の障害が起こります。

つまり支配神経の及ぶ知覚の障害あるいは運動の障害がおこります。

現在おこっている神経の障害が神経根なのか?神経幹なのか?神経束なのか?

あるいはもっと末梢に該当する神経なのか?

この点が臨床では重要なのですね。


頚部や上肢の疾患は、、頚椎症、頸肩腕症候群、斜角筋症候、肋鎖症候群、過外転症候群、

分娩麻痺、肩関節周囲炎、手根管症候群、手指の神経麻痺あるいはentrapment neuropathyなど

臨床では充分とはいえませんが、頚部、腕神経叢まで考慮されそれなりに分類されているので、

上肢、手や手指のシビレや違和感あるいは運動障害の主な原因を単純に頸椎のヘルニア

あるいは変形性頚椎症の神経根に帰納する場合は、むしろ少ないように思われます。

頸椎を含めて神経叢の支配を考慮して臨床に望んでいる場合が多いと思われます。


一方、腰の臨床に関してはどうでしょうか?

腰痛の原因の約85%が不明とされているので、画像にわずかに異常が見つかると

視覚的に明確化され理解が得やすいために、腰部あるいは下肢の疼痛あるいは

シビレなどの違和感などを、神経学的、解剖学的に多くの矛盾が存在するにもかかわらず、

腰部椎間板ヘルニア、あるいはヘルニアによる坐骨神経痛、脊柱管などに帰納される傾向が

非常に多いように思います。

腰部仙骨神経叢は考慮にはいっているのでしょうか?


最近、触圧覚刺激法 小林教室 柔道整復師部会の講習会にて、

腕神経叢、腰仙骨神経叢に対する手技をご教示していただきました

要は、これらの神経反射あるいは交感神経反射を利用し神経叢に支配されている部位に

影響を与え、改善させる手技です。

その後利用させていただいていますが、非常に効果が有り、面白く有意義です。

手技による反応時間が少しかかるのが、たまに傷ですが臨床で非常に助かっています。

小林考誌先生に感謝いたします。


次回は腰仙骨神経叢


touyou8syok9 at 11:27|PermalinkComments(0)

2019年01月10日

腰痛(62)

特異的腰痛の問題

前回の続きですが腕神経叢のまえに確認してください。


腰椎椎間板ヘルニアによって引きおこされる症状は脊髄神経の神経根の圧迫?

とされています。

当たり前ですが、圧迫された該当する脊髄神経根(末梢神経)に対応する知覚領域、運動領域に

明らかな感覚障害や運動障害が引きおこされることになります。

脊柱管狭窄症には3つの型があり中枢神経の障害もあるので少し意味が違う。


末梢神経である脊髄神経から構成される神経叢はどうでしょうか?

脊髄神経の前枝は、隣接する脊髄神経の前枝と交通してワナを作っている。

特に頸・腰・仙骨神経の前枝の間では交通が複雑で脊髄神経叢をつくっています。

脊髄神経の前枝は、体幹前壁と側壁の筋群および体肢の筋の運動と、それに対応する

皮膚領域の知覚を司っています

(後枝は、深部の背筋群の運動と、脊柱両側の皮膚領域の知覚を司っている。)

体肢の高さで、脊髄神経の前枝は神経叢をつくっており、ここで脊髄神経に含まれる線維の

交換がおこなわれます。

したがって、やがては末梢に行く神経幹は、異なる脊髄神経に由来する線維が新たに

加わり入り混ざった複雑な構成となります。


このように神経叢から出てくる末梢神経による皮膚の支配神経、筋の支配神経は、

神経叢そのものが複雑に重なり合っている部分が多いので、脊髄神経の神経根圧迫による

引きおこされる皮膚、運動の症状は明確ではありません。・・・・・・・と思っています。

要は、

腰椎ヘルニアの症状を解剖学的、神経学的に矛盾が多い神経根圧迫説に帰納するよりも

神経叢を考慮すれば解剖学的、神経学的に臨床応用できるのでは?・・・・・と思うのだが。


前回のつづきの頚神経の前枝である腕神経叢

腕神経叢と特異的腰痛と全く関係の無い?・・・・・・・・と思われていませんか?

腰神経、仙骨神経、尾骨神経、の前枝である強大な腰仙骨神経叢。

腕神経叢と腰仙骨神経叢は当然同じではありませんが類似性をよく比較して

臨床応用できるか? できないのか?

前置きが長かったですね。では前回のつづき。


腕神経叢は、鎖骨より上にある部分鎖骨上部その下にある部分を鎖骨下部に区分される

腕神経叢は、鎖骨の後上方から下外方すなわち腋窩は付近にわたる最大の脊髄神経叢であり、

ここから出る神経枝は上肢帯および自由上肢部にいたる。

腕神経叢はC5〜C8の脊髄神経前枝の全部およびTh1の前枝の大部分から作られる。

しばしば第4頚神経および第2胸神経と細枝をもって結合する。


この腕神経叢は、鎖骨より上にある部分鎖骨上部その下にある部分を鎖骨下部に区分される。

これらの前枝は、斜角筋隙を通り抜け外側三角部に進み、そこで三本の一次神経索である

3つの神経幹として上・中・下の3幹をつくる。

また、ここで分枝した神経が鎖骨上部を構成する。

すなわち上神経幹(C5とC6)、中神経幹(C7)下神経幹(C8とTh1)をつくる。

鎖骨の下方で3本の二次神経索が作られる

すなわち外側神経束、内側神経束、後神経束とよばれる。


単純に脊椎の中心部から神経根→鎖骨の上部で神経幹→鎖骨の下部で神経束を形成する。

臨床の場においては、もし神経根の異常が無くても、神経幹あるいは神経束の異常があれば

神経根が原因?・・・・・・・・と思える症状は出現する。

あるいは鎖骨下部にある神経束あるいはそれより末梢に存在する各々の神経、筋が原因で、

あたかも神経根が原因である?かのような症状もおこりえると当然考えられる。

MRIで腰部椎間板ヘルニアが神経根の圧迫していれば症状が必ず存在する?

あるいは存在しない?・・・・・直接な因果関係は全く不明では?

脱出した椎間板による神経根の圧迫による症状が出現するという理論は未だに

解剖学的・神経学的あるいは統計学的にもあまりにも多くの矛盾点、不明な点も多いので

神経叢も含めて考慮する方がむしろ臨床的では?・・・と思っています。


<腕神経叢の鎖骨上部>

この鎖骨上部からは運動神経が出て、上肢帯の諸筋を支配する。

  肩甲背神経・・・・肩甲挙筋、大・小菱形筋

  長胸神経・・・前鋸筋

  肩甲上神経・・・棘上筋、棘下筋

  肩甲下神経・・・肩甲下筋、大円筋

  鎖骨下筋神経・・・・鎖骨下筋

  外側胸筋神経、内側胸筋神経・・・・・大胸筋、小胸筋

この鎖骨上部が完全に障害されると、上肢帯の麻痺がおこります。

腕神経叢障害が有名ですね。

外傷や分娩が原因で種類や力の加わり方によって、腕神経叢障害は以下の三種類

 1,神経引き抜き損傷:神経根が脊髄から引き抜ける

 2,神経の連続性が残っている損傷:神経幹から神経朿のレベルで神経が引き伸ばされる。

 3、神経が断裂してしまう損傷

裂離(断裂)や破裂では手術による神経の接続手術になりますが、

神経腫(傷)やニューロプラキシー(伸張)の場合、回復の望みが高くなります。

ニューラプラキシア(neurapraxia 傷害)の患者のほとんどは、90〜100%の機能まで自然に回復します。

Seddonによる神経障害を思い出してください。

局在性伝導障害(neurapraxia):一過性で完全回復

軸索断裂(axonotmesis):運動も知覚も麻痺するが、神経再生とともに中枢から末梢に徐々に回復

神経幹断裂(neurotmesis):受傷直後の状況は、2の軸索断裂と同じであるが、

                  自然回復は見られない。

                  神経縫合術が適応するが、完全回復は難しい。

腕神経叢麻痺の代表例として、

 分娩麻痺の中ではエルブ麻痺(上位型)と呼ばれている。

 クルンプケ麻痺とよばれる次回にのべる腕神経叢の下位型の麻痺

 全型麻痺は引き抜き損傷が多いとされています。


<腕神経叢の鎖骨下部>

次回に




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2018年12月27日

腰痛(61)

特異的腰痛の問題

腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症による症状は、腰神経根、仙骨神経根に注目されます。


例えば、ヘルニアの塊が腰・仙骨神経のL5、S1などの神経根を圧迫するために?

長期にわたる疼痛? シビレなどの異常感覚などが引きおこされる?・・・と

説明されています。


このように腰神経、仙骨神経ばかり注目されますが・・・・・各々から分かれている枝である

前枝・後枝、特に前枝の吻合である神経叢は、見逃されてしまっていますね。

一時的に神経根の周囲辺で異常がおこれば神経叢になんらかの影響を及ぼすのは

当然だと思うのは私だけでしょうか?

腰神経叢、仙骨神経叢だけでなく脊髄神経叢から知っておきましょう。


知っているようで、知らない神経叢について、おさらい。


脊髄神経叢

脊髄神経は脊柱管を出た直後に交通枝によって近くの交感神経節あるいは交感神経幹と

連絡し、また反回性の硬膜枝を出して、脊柱管内の硬膜に分布する。

脊髄神経の前枝は、隣接する脊髄神経の前枝と交通してワナ(係蹄)をつくるが、

特に頸、腰、仙骨神経の前枝の間では交通が複雑で脊髄神経叢を形成する。

脊髄神経叢

 頚神経叢

 腕神経叢

 腰神経叢

 仙骨神経叢

 陰部神経叢

 尾骨神経叢


★頚神経

 C1~C8を数え、各々前・後の2枝に分かれる。

 頚神経では第1および第2頚神経の後枝のみは、例外的に前枝よりも強大。

 後枝

  隣接する頸椎横突起の間を後方に出て、直ちに内側枝と外側枝に分かれる。

  内側枝は長背筋および短背筋を支配し、外側枝は上方では僧帽筋を

  下方では広背筋ならびに胸腰筋膜を貫いた後、皮膚に分布する。

  後頭下神経:後頭下三角付近の筋に分布。混合神経で、主に知覚性、一部分運動性
  大後頭神経:後頭部から頭頂に至る皮膚の知覚 知覚性
  第3後頭神経(発育が弱く皮下に現れないこともある。)大後頭神経の枝。知覚性

 前枝
 
  頚神経の前枝は、多くの場合強大

  横突起間を通って斜角筋の前方に向かい、上方の4枝はお互いに吻合して頚神経叢をつくり、

  下方の4枝は第1胸神経の前枝とともに腕神経叢を作る。


頚神経叢

 上位4頚神経(C1〜C4)の前枝の交通(吻合)によって構成される。

 その他に副神経、舌下神経ならびに他の頚神経の枝をうけ、また上頚神経および

 交感神経幹と交通する。

 頚神経叢は、中斜角筋および肩甲挙筋の起始の前で、胸鎖乳突筋に被われ、ここから出る

 枝には皮枝(知覚枝)と筋枝とを区別する。

 皮枝

  小後頭神経

  大耳介神経

  頚横神経

  鎖骨上神経

 筋枝

  横隔神経

  下降頚神経

前頚筋深層、前・中斜角筋および肩甲挙筋に分布する筋枝

  胸鎖乳突筋および僧帽筋にいたる筋枝。副神経の枝と交通する。


腕神経叢

次回は来年に。



本年もお世話になりました。

本年の一文字は「災」でした。

平成30年は本当に災難が多く引きおこされた年度でした。

被害に遭遇された方々にお見舞いもうしあげます。

ただおこってしまった災難は嘆いてみても仕方が無いですね。

「災い転じて福となる」これからの復興が重要です。

言葉では簡単ですが、実際には非常に困難を伴うでしょう。

個人の力だけではなく、国、地方自治体、ボランティア団体などの大きな力が必要です。

そして、一歩先にこれからおこるであろう「災」に備える事が必要ですね。

昨年の一文字は「北」で「有事にそなえる」という題名で同じようなことを述べています。

今、護衛艦である「いづも」が空母であることが問題になっていますが、呼び名はともかく

私は、大型ヘリやジェット機を搭載できる空母は災害時の拠点としても必要だと思っています。

日本の領土は四方八方海に囲まれています。

自由奔放にあらゆる方面に出動でき、広い甲板を持つ空母は救援に必要な機材・人員、

救援物質の食糧、また病人けが人の迅速な運搬、また病院機能、中継地点、対策本部などに

即時に活用でき非常に便利な多機能的な船だと思っています。

海に囲まれている日本こそ特に必要な艦船だと思っています。

国防は、なにも仮想敵国だけでなく、災害時の際にも必要不可欠です。

このような機能を持つ空母は日本に予備艦を含めて5艦は必要だと思っています。


他国を侵略する目的であれば空母のエンジンの動力は原子力エンジンが絶対でしょうし、

本当に他国を攻撃するのが目的ならば原子力潜水艦の方が遙かに有効でしょう。

日本は他国の空母、搭載機の保有数の不足、潜水艦にしても保有数は不足しています。

その意味でも他国を侵略する武力としては、あらゆる方面で極めて貧弱です。

しかしたとえ貧弱であっても他国の武力に対して丸裸の状態ではお話になりません。

道具は使い方です。

最近、通り魔的な殺人事件も多発しています。

あなたは、丸裸で立ち向かう勇気がありますか?

犯人の目の前に立ち「話せば理解できる!!」と説き伏せることができますか?

警察官を呼ぶでしょう。

その警察官でも犯人に対して1対1で丸裸で立ち向かいますか?

悪意をもつ国から国として、地方として、地域として家族および個人の命・財産の災いに備える。

災害に対しても国として、地方として、地域として家族および個人の命・財産の災いに備える。

私は、右翼でも左翼でもありません。中庸を目指したいと思っています。

ただ、人の意見を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、調べ、現時点で何が正しいのかを決める。

そして間違っていれば修正する。


個人の健康も同じですね。

このブログがすこしでも役に立てば・・・・・・・・

良いお年をお迎えください。





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2018年12月13日

腰痛(60)

特異的腰痛の問題

腰仙骨神経叢、腕神経叢の説明のための前フリです。

極めて簡単にまとめてみます。

知っている? 当たり前? 知らない? 忘れている?確認してください。 


★中枢神経系

  脊髄と脳

  脊髄は脊柱管内に、脳は頭蓋腔内にあり、両者は大後頭孔でお互いに移行している。

脊髄

 上方は延髄に連なり、下方は第1〜第2腰椎の高さで糸状の終糸に連なる。

 脊柱管の残りの下方の空隙には脊髄はなく、脊髄下部に出入する多数の脊髄神経根を

 充たしている。

 脊髄:頚髄、胸髄、腰髄、仙髄

  頚部から8対の頚神経、胸部から12対胸神経、腰部から5対の腰神経、

  仙骨部からは、5対の仙骨神経と1対の尾骨神経が出る。

  脊髄を31分節にわける。

  脊髄の太さは、全長を通じて一様ではなく頸膨大および腰膨大という上肢、下肢にいく

  大神経が出入りすることによって生じる紡錘状の膨大が存在する。

  脊髄は、その発生の初めには脊柱管の全長を満たしているが、後にはその発育が

  脊柱管に比較して遅れるために、各脊髄神経がその相対応する椎間孔に達するために、

  上位の脊髄神経根は水平に走るが、下位のものは斜め下方に降り、しかもその下降度は

  下位のものほど著しく、腰以下から出るものはその下部に終糸を箒(ほうき)状に囲む

  これを馬尾という。

  脊髄は脊髄膜に包まれています

  脊髄膜は、脊髄を鞘状に包む膜で、硬膜、くも膜および軟膜の3葉からできており、

  その上方は脳膜に移行する。

  脊髄神経根は硬膜・クモ膜・軟膜の三重の膜によって保護されています。
 
  さらにくも膜下腔を満たす脳脊髄液という液性のクッションによる保護作用および

  栄養供給を担う無色透明の液体によって守られています。

  このように脳脊髄液は、脳を守るだけでなく、脊髄を守っています。

  脊髄膜の外側は、脊髄神経に移行しています。

  脳脊髄液の主任務は中枢神経を守ることだと考えられていますが、

  例外的に末梢神経の一部も保護されている。

  このあたりの俯瞰は図式で確認されると良いです。

脳:省略


★末梢神経系

 大別して脳脊髄神経と自律神経の2種になる。

脳脊髄神経

 脳神経:12対  省略

 脊髄神経

脊髄神経

 脊髄神経は、脊髄から発する末梢神経で以下の31対がある。
 
 頚神経:8対(C1〜C8)

 胸神経:12対(Th1〜Th12)

 腰神経:5対(L1〜L5)

 仙骨神経:5対(S1〜S5)

 尾骨神経:1対(C0)

これらの脊髄神経は、いづれも椎間孔を通って脊柱管をでる。

第1頸神経(C1)だけは後頭骨と環椎の間を通る。

各脊髄神経は多くの根糸をもって脊髄の前、および後外側溝を出入りする。

<ベッルの法則>

 前外側溝からは運動性のある根糸ができる前根が出る。

 後外側溝からは知覚性の根糸からできる後根が入る。

 ただし今日では

 前根は動物性運動神経細胞の突起と交感神経細胞の神経突起

 後根は脊髄神経から出て脊髄に入る神経突起(知覚細胞)と、副交感神経から

 出る神経突起とからできている。

 そのため、脊髄神経は、運動・知覚・交感および副交感神経から出来ている

 混合神経であるとされています。

両根はともに外側方に向かって走り、椎間孔に入り、後根はここで卵形に膨大し

脊髄神経をつくる。

脊髄神経のすぐ後ろで、前・後の両根は合して脊髄硬膜を貫き脊髄神経の短幹をつくり

まもなく再び前枝および後枝の2本の主枝に分枝する。

すなわち、両枝は運動・知覚・交感・副交感の線維が混在する混在性神経です。

前枝は、第1、2頚神経を除き後枝よりも強大。

脊髄神経は脊柱管を出た直後に交通枝によって近くの交感神経節あるいは交感神経幹と

連絡し、また反回性の硬膜枝を出して、脊柱管内の硬膜に分布する

脊髄神経の前枝は、隣接する脊髄神経の前枝と交通してワナ(係蹄)をつくるが、

特に頸、腰、仙骨神経の前枝の間では交通が複雑で脊髄神経叢を形成する

 
極めて簡単にまとめると。

1,脊髄後角ー後根枝ー後根(副交感線維、知覚線維)ー脊髄神経節ー椎間孔ー後枝
                                                  |
2、脊髄前角ー前根糸ー前根(動物性運動線維、交感線維)ーーーーー椎間孔ー前枝

1と2が椎間孔を出た後に短枝をつくり、前枝および後枝の主枝に分枝している。


ヘルニアによる神経根レベルの障害において、

 ヘルニア槐が脱出すれば、解剖学的位置からまず前根が圧迫される。

   運動力の低下が最初に引きおこされる。

 ヘルニア槐が巨大であれば前根と後根が圧迫されることになる。

   運動力の低下と知覚の低下の両方がおこる。

   運動力の低下の方が強いでしょう。

 ヘルニア槐の圧迫により後根のみが圧迫される?解剖的に非常に稀におこる?

   知覚の低下が認められるのに運動力の低下が認められない?

   ヘルニア槐による後根のみの圧迫は特別にレアーなケース?

  ヘルニア槐の脱出により運動力の異常が無いのに、知覚の異常がある事は考えにくい。

つまり、後根(感覚神経)だけを圧迫することは物理的に不可能。

知覚だけの麻痺をおこしてくるものはほとんどない。


そもそも、実際にヘルニア槐は、水分が70〜90%のゲル状の流動性の物質です。

塊というより滲出した状態がMRIの画像に写っている状態なのです

それらが前根、後根を圧迫して果たして神経根がどの程度圧迫されるのでしょうか?

不幸にして一気に脱出した場合には、炎症も強く疼痛も強烈かもしれんが長期間で

吸収され圧迫もなくなり炎症も消失し慢性的な症状が残るとは考えにくい・・と思う。


前フリが長くなりましたね。次回に脊髄神経叢に進みます

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2018年12月06日

腰痛(59)

特異的腰痛の問題

特異的腰痛として腰椎脊柱管狭窄と腰部椎間板ヘルニアがあります。

前回で述べたように

腰椎脊柱管狭窄症は腰部椎間板ヘルニアとは全く別の疾患だと思います。

類似疾患かもしれませんが、同列の疾患と考える事は非常に危険です。

一方、腰椎椎間板ヘルニアは、様々な疑問点を述べましたように脱出した椎間板があるだけで

運動力の低下、麻痺、感覚の低下、麻痺がなければ、日常の腰痛症(非特異的腰痛)と

同列の疾患と考えた方が臨床的?


疼痛に関しては、通常の腰痛症つまり非特異的腰痛とほぼ同様でしょう。

日常の臨床では、むしろ急性腰痛症の方が強烈な疼痛が多いように思います。

一方、臀部から大腿、下腿、足に至るシビレ感覚、ピリピリした異常な感覚などの様々な違和感

あるいは軽度の鈍痛感覚、疼痛が長期間、慢性的に継続するという愁訴は、通常の腰痛症

つまり非特異的腰痛ではむしろ少ないです。

ただそれらの愁訴がヘルニアによる神経根圧迫による坐骨神経痛が原因と決めつけいる事は、

既に述べたように、神経学的に矛盾し多くの疑問点があり納得できません。

このように、日常的な腰痛症(非特異的腰痛)との相違点は末梢神経の障害による愁訴が明らかに

存在しているという事実でしょう。

だからといって短絡的に脱出した腰部椎間板が神経根を圧迫・絞扼し、神経障害がおこるという

理論の矛盾点は既に多く述べた通りです。


それでは、どうして臨床的にこれら下肢の愁訴がおこるのでしょうか?

明らかに末梢神経の障害はおこっている可能性は非常に考えられます。


そのヒントがentrapment neuropathyと胸郭郭出口症候群です。

entrapment neuropathyは既に述べました。

この状態は明らかに末梢神経が狭いトンネルを通過するために引きおこされます。

一方、胸郭郭出口症候群は、entrapment neuropathyのように明確なトンネルは無いが、

神経叢と動脈・静脈が鎖骨や筋肉に圧迫・絞扼され症状が出現します。

あたかもentrapment neuropathyと類似した症状が引きおこされます。

腕神経叢は叢という名称のとおり様々な神経が編み目状の構造をしております。

それらの神経叢が絞扼されれば様々に枝分かれした影響を受けた神経に症状が

出現するのは至極当然のことだと思います。


整形では頚肩腕症候群として

 1,頚椎症・・・・・・・頸椎の変形性脊椎症および頸部椎間板ヘルニア
 
 2,頸椎後縦靱帯骨化症

 3,胸郭出口症候群・・・・・・斜角筋症候群、肋鎖症候群、過度外転症候群

胸郭出口症候群という明らかな病名が存在しています。

肩痛症・・・・・・・・という名称はないですね。

ところが・・・・・・・・・

腰は腰痛症として以下のように分類されています。(腰痛対策、厚生労働省から抜粋)

 1,特異的腰痛

    診察 や 画像診断で原因が特定できる腰痛です。

    腰部椎間板ヘルニア(4〜5%)

    脊柱管狭窄(4〜5%)

    腰椎圧迫骨折(4%)

    脊椎腫瘍、感染性脊椎炎など(1%)、

    大動脈瘤、尿路結石などの内蔵疾患(1%)

 2,非特異的腰痛・・・・一般的にただの腰痛(症)と呼ばれる。

   原因が特定できない腰痛のことを言い、腰痛を伴う腰椎疾患の85%を占める。

   要は、画像診断あるいは血液検査などで異常が無い腰痛。

   通常は、腰部に起因するが、下肢に神経障害が無く、重篤な基礎疾患も有しない病態。

   筋・筋膜性腰痛が最も頻度が高いとされている。

   その他に、椎間板性、椎間関節性、仙腸関節性といった腰椎の関節部分の疼痛

   一度発症すると、その後長期にわたり再発と軽快をくり返しやすいことが特徴。

   

★「下肢に神経障害が無い」・・・・・非特異的腰痛という概念

★腰部椎間板ヘルニアには下肢の神経症状がみられる・・・・非特異的腰痛ではないという概念

 「長期に継続するシビレや異常感覚を下肢の神経障害と認識」・・・・特異的腰痛という概念

★画像診断であるMRIに椎間板の突出が確認できる。・・・特異的腰痛という概念

  この突出した椎間板が神経根を圧迫、狭窄しているので下肢の神経症状がでる。

  筋力低下(麻痺)や感覚低下(麻痺)認められないが、長期にわたる下肢に至る疼痛、

  シビレ感覚、鈍痛を神経根の圧迫による坐骨神経?と認識・・・・・特異的腰痛という概念

★目に見える画像診断優位の診断・・・・・・・特異的腰痛という概念

  神経学的にも、症状的にも疑問点が多く、とても納得できない。

どうも納得できない概念が多すぎるように思います。


ところが面白いことに、頚腕症候群の診断概念として・・・・・・・

 頚部において腕神経叢の圧迫、狭窄がおこると胸郭出口症候群が存在する。

 臨床において神経叢によって上肢に影響を与えるという概念は確立している。

一方、腰部の臨床においてはどういうわけか?この概念が欠如しています。

腰には、腰仙骨神経叢(腰神経叢、仙骨神経叢、陰部神経叢)が存在しています。

日常の腰部の臨床にて、腰仙骨神経叢が圧迫・絞扼されることはないのでしょうか

胸郭出口症候群のように神経叢が圧迫・絞扼されることは無いのでしょうか?


今年の7月、11月の3日間行われた、触圧覚刺激法研究会(柔道整復師部会)

特別講演にて腕神経叢、および腰神経叢、仙骨神経叢に対応する手技および理論を

小林考誌先生から教えて頂きました。

実際の患者様にも講習生の面前にて手技および理論を説明されながら

次々と症状改善させる様子を披露していただきました。

臨床でこれほど役に立つことはアリマセン。感謝感謝です。

この特別講習会は、腰部椎間板ヘルニアにおける数々の多くの疑問を解き明かし

臨床の大きなヒントになりました。感謝。


次回に







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