イッキ描きブログ

菊地理の油絵作品と絵の話

2006年10月

八木原由美展

今日は豊橋の家を掃除して新幹線で帰って来た。新横浜で八木原由美さんの個展をやっているので、降りて拝見した。人物ばかりでなかなか売れないと嘆いておられた。しかし、版画などけっこう赤いマークがついていたと思う。まだ、5日の日曜日まで開催しているので、十分有望だと感じた。駅を出て徒歩5分ほどの鶴見川沿いのオムという版画工房の展示室での企画展。
家内は八木原さんのお話が好きなので、二人でけっこうしゃべっていた。
2週間いなかったわが家は物凄いことになっていた。とにかく臭い。明日はゴミの日なのでとても好都合だ。
このブログに載せる新作の絵を豊橋に置いてきてしまった。明日から新しく描くしかない。
ハイ、描きます。
天気:晴れ

収入の見込み

e528fc1a.jpg今日で豊橋展がすべて終わり、明日は東京(と言っても町田だが)へ戻る。
戻ると明くる日には絵画教室があり、その翌日はバラを描く。またその翌日の文化の日にはクロッキー会がある。そして、見ていない展覧会へ行く。上野の西洋美術館(ベルギー王立美術館展)と新宿のウイーン美術アカデミー絵画展と銀座の長谷川利行4点。東京国立博物館にも寄る。文化の日前後の博物館はいいものがズラズラ並ぶから。
等迦会の制作も終わらせたい。
以上が前半の仕事。
中旬は豊橋へまた来る。このときは馬やマリーナを描こうと企んでいる。
後半はまた絵画教室とクロッキー会、等迦会の搬入だ。
しかし、これだと収入の見込みがほとんどない。これって仕事なんだろうか?
とにかくいい絵を描かないと絵は売れないのだ。
作品:F6「窓辺のバラ」
天気:晴れ

悟りの逆行

悟りの逆行というのもあると思う。歳を重ねれば悟りが進むというものでもない。頭がボケてくることもある。
絵描きにとって個展はいけないかも。自分がひとかどのものかと勘違いする。5分とか10分で描いた絵を数万円、十数万円、それ以上のお金で買っていただく。もちろん会場の絵は氷山の一角でその下にはうんざりするほどの訓練がある。下敷きがある。惨めな絵が山とあるのだ。
しかし、毎日会場に居るとつい忘れてしまう。いい額縁に入れて、うまくいった絵ばかり毎日見ている。褒めていただく、ときには買っていただく。もうこうなるといけない。ろくでもない。
絵描きが絵で生活するのはまずいかもしれない。
今日で豊橋ギャラリー公園通りの個展が終わった。同時開催の喫茶フォルムの展示は明日まで。
天気:晴れ

顔まで本物

aa869965.jpg『放浪記』は去年亡くなった母が熱中していた。私も大昔、森光子の舞台中継をテレビ観劇した。林美智子がNHKの朝の連ドラでもやっていたような記憶がある。
原点はこの映画なんだなということがわかった。
主演は高峰秀子。熱演だった。顔まで本物の林芙美子になっていた。映画の中で記憶では3回ビンタをくらっていた。ま、これは戦後すぐの映画で、軍隊で殴る習慣があったためかとも思う。今の世では考えられない。
才能ある田舎文士が精一杯知的言説を弄して、タバコをふかし、左翼思想を訴え、文学を語る。監督の成瀬巳喜男はそういう景色を遥か上空から俯瞰している。伊藤雄之助も宝田明も草笛光子も悪くない。
ああいうエネルギーはどこから来るのか。戦前の不景気のどん底のなかで、このままでは終わらないという気迫がよく伝わってきた。私の父にもそういう臭いがあった。
私も林芙美子同様に追い詰められている。しかし、とてもあんな迫力はない。
作品:F8「むくげ」
天気:晴れのち曇り。夜、少し雨

頑張る!

絵を買っていただくとき、プレミアムの話は一切したくない。
いつも申し上げるように、30万円の絵なら3年間掛けて楽しんでいただいた場合、年間10万円だ。1ヶ月8333円、1日だと278円、という計算だ。3年ということはない。30年は十分大丈夫。そうすると1日28円になってしまう。実は300年ぐらいは持つはずだ。私の絵具はマチスも使ったブロックス絵具だからかなり信頼できる。すると1日3円足らずに過ぎない。もっとも300年となると親子代々10代ぐらいは保存し続けていただかないとならない。
車やテレビが10年の寿命と考えるなら絵はとても安い。
そのうえ、プレミアムがつけば更にお得。夢のような話になる。
ま、これはありえない。
しかし、絵を買っていただくと、私はたいへん助かる。また絵が描ける。家内も喜ぶ。家庭が円満になる。だから買っていただいた方にはぜひともお礼がしたい。恩返しがしたい。だから、プレミアムがつくべく頑張る気持ちはとても大きい。
今日は着る服がなくなったので最後の半袖で勝負した。風邪をひいたら大損である。
夜『放浪記』という映画をDVDで見た。その話はまた明日。
天気:晴れ

絵画の弱点

ec8dd344.jpg養老孟司さんは死ぬことは怖くないと言い切る。この前亡くなった丹波哲郎も「ぜーんぜん怖くない。怖かろうはずがない」と言っていた。
正直、私も若い頃ほど怖くはない。特に父の死を見てからは怖さが半減した。死ぬときの傷みとか苦しみも怖い。しかし、それは脳内麻薬によってある程度のところで感じられなくなるらしい。自分がこの世に存在しなくなる怖さもある。それがどういうことなのか不思議だ。やっぱり「自分」という意識が強くあるのだ。ここが人類永遠のテーマであり、現在の最高の叡智がそのメカニズムを解き明かそうとしている。
おそらく、お釈迦様やイエス=キリストなどは知っていたと思う。中国の老荘思想も孔孟の教えもそのことを説いていると思う。私は若い頃から読んでいるが全然わからない。
東洋思想の魅力は実行を説くことだ。行動を具体的に強いることだ。ここに何かヒントがある。
絵を描くことは行動である。描いているときは時間がなくなる。その瞬間は東洋の教えに則ったものと思う。ただ、後に作品が残る。いいとかつまらないとか、受賞とか、買ってもらうとか、褒められたいとか、余計な執着が生まれる。ここが弱点だ。
もっともそのおかげで、禅僧の墨蹟にも触れられるし、偉大な画家の作品も見られる。
作品:F4「アンダンテ」
天気:晴れ

悟りの自己診断テスト

自分が悟りをどの程度開いているかどうかの自己診断テスト。
このテストは一人静かに自問自答しなければならない。
第一は、死ぬのが怖いか? 本当に死を恐れていないと自分自身に言えるなら、相当の境地に達している。もちろん自殺も簡単だが、悟りを開いていたらまず自殺はしない。
次は加齢を恐れていないか? 人は自分が死ぬことも知っているし、歳をとることも知っている。それが怖くなければ本物である。
私は残念ながら死ぬのも怖いし加齢も嫌だ。ただ、富岡鉄斎のような絵を描くためには歳をとらなければならないのかもしれない。正直、鉄斎には憧れる。最晩年のミケランジェロも凄い。90歳のピカソも素晴らしい。ティチアーノも最後まで画力を伸ばした。ああいう先人たちを思うと歳を取ってみたいな、とも思う。しかし、無駄に歳をとる人も多い。
自分が未熟であることは知っているつもりだ。
今日は特別面白いことはなかった。
天気:晴れ

虎に再会

fa64ee00.jpg今日は午前中の画廊の留守番を家内に頼んで豊橋動植物園に行った。ピンクのバラを描くためである。出かける前に、昨日買ったバラも描いた。昨日の予定通りに行動している。
動植物園に電話で問い合わせると、バラの園は今が盛りとのこと。張り切って出かけた。しかし、どう弁護しても盛りとは言いがたい。ただし、目当てのピンクのバラは本当に見事だった。素晴らしかった。が、絵はダメ。なかなか1回ではうまくゆかない。と言っても明日も行く気はない。F10を5枚、4号とSM2枚を描いた。合計8点描いたことになるが、残せる絵は4号とSMだけか? 朝一番で描いた花瓶のバラだけなんとかなったかも。
帰りに虎のコーナーに行ってみた。なんと、7月に描いた虎は私を覚えていた。熊にもライオンにも忘れられていたが、虎だけは私を覚えていた。7月は2回描きに行き、合計6〜7時間も虎と向き合っていたのだから、覚えていてくれるかも、と少し期待はしていたが、本当に覚えているとは驚いた。
11月に再度描きに行く予定。前売券を2枚買った(2割引)。
作品:F6「華」
天気:曇りときどき晴れ

バラを求めて

昨日のホームページには8年前の文章を復活させた。20日のブログでお約束したとおり、ちょっと頑張った。「画像なし」のファイルを覗いたら、昨日アップした文章の約2倍近くの文章があった。これらも順次アップする。
今日は画廊が休みだったのでバラを求めて豊橋を西へ東へと彷徨った。結局公園などにバラはなく、園芸農家から買ってきた。明日の午前中も画廊の留守番を家内に任せて、植物園(と言ってもトラを描いた動物園と一緒だが)に行ってみる。行く前に今日買ったバラを描く予定。
一応画材は用意してある。
天気:曇り少し雨もぱらつく。

日本一の文化都市

6f9947db.jpg豊橋は凄い。通りかかりの方が絵を買ってくださる。驚く。二人の未知の方が買ってくださった。大作ではないが決して安くはない。テレビだったら大画面が手に入る価格だ。昨日見えたご婦人は6号の裸婦を買ってくれた。18万円もする。しかも「安い安い」と言ってくださる。まことにありがたい話だ。
その前日は男性の方が買ってくださった。私とは初対面の方々だ。びっくりする。
とにかく会場費と額縁代は出た。助かった。この豊橋展も赤字だったら、私は本当に正月を越せない。もちろん、今でも危ないが、あと1週間あるからそこに希望を持つ。
会場に10号のバラを描けという電話が入った。10号はでかい!
もちろん必ず買ってもらえるとは限らないが、早速6枚のキャンバスを用意した。地塗りも済ませた。明日は画廊が休みなので秋バラを描きに出かける予定だ。もっともどうも雨らしい。
豊橋は日本一の文化都市かもしれない。
作品:F6「セレナーデ」(買っていただいた作品。大きい画面はホームページでどうぞ)
天気:曇りのち雨
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