イッキ描きブログ

菊地理の油絵作品と絵の話

2010年08月

サザエパワー

8235fe88.jpg宮崎の知人は沢登りのほかに、海底散歩や飫肥城見学にも連れて行ってくれた。民宿をやっているから、磯料理はふんだんに出してくれる。空腹の感じがないほどだった。海底散歩は海に潜るわけではない。船底がガラス張りの船で浅瀬の小さな魚を見るのだけど、その日は少し海が荒れていて、浅瀬も白っぽく濁っていた。だけど私は海の中が大好きだから、同乗の子供たちに負けないぐらい、ガラスに顔をへばりつけて魚を追った。面白かった。だけど、やっぱりゴーグルで潜るほうが楽しいかも。川の鮎は私をつついてくる。縄張りがあるからだ。
飫肥城は迫力があった。ここで多くの人が戦い血を流したと思うとゾッとする。また、雨が降ってきたので資料館に逃げ込んだ。絵や書もあったが、印象に残ったのは抜き身の刀。きっと本当に血を吸った名刀かもしれない。西南戦争の激戦地だったらしい。今度映画になると宣伝してあった。DVDになったら見るかも。
磯料理で残念だったのは伊勢海老とあわび。この二つはなかった。海で取れないと食べられない。満月の夜は伊勢海老は取れないらしい。どんどん電話がかかって来ていた。「二日後です」と答えていた。ちょうど今日ぐらいだ。私はサザエを満腹になるまで食べた。新鮮なアジもうまかった。昨日と今日の絵はサザエパワーで描いたのだが、勢い余っているかも。絵は勢いがなくてはいけないが、有り余ってもいけないらしい。まったく難しい。
作品:F0「宮崎・鵜土港」
天気:晴れ

脳内麻薬

658f9996.jpg宮崎では、簡単な沢登りもやった。往復3時間の行程。けっこう脚に来る。今でも少し痛い。途中雨に降られたりして、若い頃の登山を少し思い出した。山奥の滝を見て戻ってきた。その滝は素晴らしかった。私はああいうのは歩いて行くから素晴らしいので、ヘリコプターなどで行っては、美しく見えないと思う。歩いて脳内麻薬が出るから景色もちがって見える。登山も同じことだと思う。テレビで美しい山の風景を映してくれても、寝転がって煎餅でも喰らいながら見ていたのでは、まったくいいと思えない。
美術館で絵を見る感動も似たようなところがある。でっかい美術館だとけっこう歩く。
そういえば、帰りに宮崎県立博物館でローマ・カルタゴ展を見た。驚くようなギリシアの最盛期の彫像はなかったけど、ローマ時代の彫刻でも手や顔はよく彫ってあったし、小さな焼き物の彫刻も見事だった。いつも裸婦で苦しんでいるので、古代人の造形への厳しい制作姿勢がわかる気がした。
モザイク画もカタログよりはずっと凄かった。ドでかいし、色も鮮やかに残っている。
作品:SM「日向灘」
天気:晴れ

バタンキュー

昨日の夜帰宅してから更新しようと思ったが、ANAが離陸のとき軽いトラブルがあり、1時間ぐらい待たされてしまった。なぜか1000円ずつくれた。家内の嬉しそうな顔を久しぶりに見た。で、帰宅が夜中。バタンキューとあいなった(またまた戦後言葉が出てしまった)。
宮崎の最大の収穫は空気。うまい空気を3日間たっぷり吸ってきた。サザンの桑田も宮崎で療養したほうがいい。特にわれわれが行った鵜土神宮のあるところは、まさに陸の孤島。国道が一本走っているだけだ。その国道も土砂災害でしょっちゅう通行止め。今回も迂回路で辿り着いた。
空気が綺麗だと星が見える。ところが今回は雲が多くてダメだった。その前の日は月がほぼ満月。月明かりで星が見えない。
私は、多少は星座がわかる。10個ぐらいだけどね。それでもけっこう楽しい。
残念だったのは泳げなかったこと。いつでも泳げると安心してたら、南の海上に台風が発生しまった。これで、水泳は禁止。ホント、ここのところまったく泳いでいない。
絵は描いた。その絵は明日からアップできると思う。宅配便で送ったけど、着くのは明日以降とのこと。本日は作品画像ご容赦ください。
9月からの外プールに期待する。
天気:晴れ

口にチャック

明日の早朝から宮崎に行く。それで、3日間ほどブログはお休み。ホームページも日曜日に更新ということになる。
新婚旅行ではなく、旧婚旅行になるのか。息子が自分の結婚式のときに換金してはいけないという条件付でJCB券を10万円分くれた。これで、どこか行かないわけにいかなくなった。致し方ないので、旧知の方の故郷に行くことにした。子育て満開中だった頃、この町田で、一緒に頑張った幼稚園の親仲間だ。今は宮崎で民宿をやっている。
当然ANAで行く。
その全日空の11月号(雪舟「山水長巻」)の資料を読んでいるので雪舟のことで書きたいことはいっぱいある。だけど、これは一切書けない。どんなことでも、記事に使うためにはグッと我慢する。家内にも一切しゃべらない。オシャベリな私としてはとても苦しいけど、おしゃべりは記事で爆発するのだ。絵画教室でもクロッキー会でも雪舟のことは一切口にチャック(戦後言葉でゴメン)。
このまま1ヶ月ぐらい頑張る。
それでは3日ほどさようなら。
天気:晴れ

破りたくない大記録

2430489b.jpg今日もう一度数えたら20日だった。このほか有給休暇が1日入るから21日という大記録。この記録は破られることはないと思う。破りたくもない。
パソコンの調子が最悪。こうやっていてもいつ切れるかわからない。ハラハラドキドキ。たった今も今日アップする予定の3号の酔芙蓉が消えてしまった(=もちろん再挑戦する)。
で、今マンション管理人は私を入れて4人だが、1月に続いてまた新人に代わる。その新人に交代で業務を伝えている。昨日も今日も私が伝達係りだ。業務や巡回方法をご指導するわけだ。一人独房状態の管理人業務も突然賑やかになる。だけど、普段と勝手がちがうからかなり疲れる。管理人は定年を過ぎた方が老後の仕事として始めるけど、けっこうハードだ。巡回は3〜4キロのウォーキング。私の今日の万歩計も15000歩になった。60歳代でも不可能ではないが、続けるのはちょっとした覚悟が要る。
それにしても、私も始めてまだ2年にしかならないのに10月からは2番目の古株。最初の1年半は超ベテラン3人に囲まれた新米だったわけだ。よく怒られたけど、怒られるはずだよ。何も知らなかったもんね。今もろくにわかっていない。
パソコンが急停止する前にこの辺で今日は終わっておく。
作品:F3「酔芙蓉」
天気:晴れ

目の覚めるような・・・

私のマンションライフはこの8月下旬から9月上旬にかけてピークを迎える。この1ヶ月で19日ぐらい働く。給与は9月1日で分割されるから、最高記録とはならないけど、日数は最高。そのなかに『翼の王国』の取材と宮崎旅行と豊橋の法事が入っている。クロッキー会も2回あり、絵画教室は悠遊展の真っ最中だ。私は搬入搬出を手伝えないばかりか見に行けないかもしれない。しかし、絶対に行くつもりでいる。生徒の作品展を見ない講師はいまい。
で、問題はキャンバス張りと地塗り。この合間を縫ってキャンバスを張らなければならない。その前にキャンバスがない。木枠もない(と思う)。実に困った現実である。ご存知のようにキャンバスは物凄く高価なのだ。
もちろん、『翼の王国』の原稿も書かなくてはならない、ということは資料をうんざりするほど読まなくてはならない。大丈夫か? 私は驚くべき遅読なのだ。
物凄い暑さだけど、「ふざけるな!」というぐらい私は忙しい。暑さなんて問題にならない。これだけ忙しくて生活が不安定なんだから、まったく私は国宝級の本物の絵描きだ。
ここ1ヶ月の間に、目の覚めるような傑作が生まれるはずだ。ちなみに宮崎では絵を描く予定。いい絵はこういうときに出来るものだ。金がまったくなく、希望も全然なかった今年の5月のバラは、とてもうまく行ったもの。
本日木枠とキャンバスを発注した。
天気:晴れ

幸福のとき

54f42c43.jpg技術で絵が描けると思い込んでいる人はとても多い。もちろん技術を疎かにしてはいけない。意匠、アイデアも大切である。丹念な筆遣いも魅力の一つだ。
だけど、東西の古典絵画を見渡すと、そういうところとは別の、人知を超えた何かが作用しないと傑作は生まれない。そのためには、たくさん絵を描き、古典絵画を穴の開くほど見なくてはならない。「見なくてはならない」と書いたが、「〜てはならない」ではなく、「描きたい」「見たい」が原則だ。これに尽きる。
いっぽう、世間に蔓延っている絵のほとんどは、「褒めてもらいたい」「買ってもらい」ばかり。いいわけがない。もちろん、われわれだって一歩間違えればすぐそっちの世界に行ってしまう。純粋に「描きたい」「真似したい」といつもいつも考えていなければいけない。
ちなみに「真似したい」というのは盗作ではなくオマージュという意味。お父さんが鋸を使っていると、それを見ていた子供が「ボクも、ボクも」というのと同じような心境だ。
今朝はマンション仕事の前に芙蓉を3枚描いた。いいか悪いか、数日経たなければわからない。
この歳になると、絵を描き続けていて、本当によかったなと思う。私は幸福である。
作品:SM「ラプソディ」
天気:晴れ

波長の合致

ここのところ仏教の入門書をずっと読んでいるけど、やっぱり仏教は瞑想しないと本当のところはわからない。瞑想というのは坐禅だ。坐禅は意識の深いところに入ってゆく。私も絵を描いているときや水泳のときにたまにおかしくなることがある。それが三昧境かもしれない。しかし、それは、坐禅の名人が得られる境地とはまたちがうのだろうと思う。
だけど、牧谿や雪舟、雪村の絵はその境地が造形となっている。白隠や仙僂粒┐眛韻検書だと、一段と人数が増える。ここで何度も取り上げた遺偈(ゆいげ)の書は素晴らしい造形美だ。
それはヨーロッパの画家たちも同じこと。ティツアーノやターナーは坐禅はやっていなかっただろうが、深い瞑想の境地を味わい、造形にしてくれた。
誰だって、体調や心境で絵が変わる。絵は技術的なこと技法的なこと、また修練も必要だけど、それよりも別のところ(といってもわれわれ絵描きジジイは技術や練習を怠るわけには行かないけど)に何かがある。だって、幼子の絵はどうしても美しいし、むかしアマチュアの書道展で見た、爺さんが孫の命名で書いた色紙は格段に引き締まっていた。
体調や心境、それは生きる喜びに関係あるように思う。描く喜びに密着するというか、波長がピタッと合致したときか?
天気:晴れときどき曇り

遠かったぁ〜

bd5d2580.jpgもう1週間泳いでいない。だいたい夏は泳げないのだ。どこも混んでいてイモ洗いになっている。それでもたまに雨が降ったりすると、プールの客足が止まり、私の独壇場になる。今年は無理そう。暑い日はまだまだ続くらしい。
毎日ジジイ体操をやって、週2回プールで1500m泳ぎ、最近は腹筋や腕立て伏せもやっている。若い頃に比べれば、問題にならない回数(立膝腹筋12回、斜め腕立て32〜35回)だけど、毎日やっているから、なんだか身体が締まってきた。それでも、腰痛になる。まったく世の中は厳しい。私より10歳年上で、元バレーボールの選手だった人(管理人)は今でも腹筋70回だって。腰痛なんかなったことがない、と豪語していた。腕立て伏せも私の目の前で50回をらくらくクリアした(私は30回で限界。それから先は意識のないなかでクリアする状況)。凄いね。上には上がいるよ。でも、私は無理をしないでマイペースで続ける予定。
たまの腰痛も甘受するしかない。なるべくならないように気をつける。腰痛も1週間が過ぎたので、だいぶよくなっている。ま、油断すると激痛が走るけどね。
今日は全日空の機内誌11月号の美術記事の取材に山口県防府市に行った。やっぱ遠いわ。
作品:F15「歩み」
天気:山口は猛暑

ほとんどインチキ

c3bb78f5.jpgまったく毎年芙蓉には苦労する。昨日の朝は目当ての芙蓉が庭向きにばかり咲いていて道路からは見えない。ちがう家の芙蓉を2軒回ったが、まだ咲いていないのか終わったのか、とにかく葉っぱばかり。
一昨日のクロッキーのとき、絵のことがいろいろな頭を過ぎったが、すべて忘れてしまった。
中村元の『ブッダ入門』(春秋社)をやっと読み終わった。講演を活字にした読みやすい本だった。こんなに読みやすい本を放っておくとは贅沢な。
いろいろ参考になることが書いてあったけど、特に、昔どこかで読んで、以降探しても見つからなかったことが書いてあった。お釈迦様が空を飛んでガンジス川を渡ったという話だ。151呂砲△辰拭しかも「おそらく事実を伝えているのでしょう」と結んである。若いときはこういう話を鵜呑みにしてしまう。人は修行によって本当に空が飛べるのか、と思い込む。オウム真理教の若い人たちも同じような感じだったのかも。私はマンガの『ドラゴン・ボール』で納得し、満足していた。舞空術だ。・・・あるわけないじゃん。
他にも、インディオの伝説だったか、瞑想中に魂だけ何百キロも飛ぶことが出来るというのも聞いた。こっちのほうが真実味がある。何百キロも離れた村の様子を見てきて、あとでその村で検証すると、魂だけで見てきた人の言うことそもままだったとのこと。
こういう話は自分で検証しない限り納得しないほうがいい。神通力とか霊力などを口にする奴はインチキが多い。というかほとんどインチキ。
パソコンは復活したというより、騙し騙し使っているって感じ。
作品:F6「アンダンテ」
天気:曇り
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