c9bd58a2.jpg個展会場には父の絵を知っている方もたくさん見える。私の絵は父の絵と似ているから、いろいろなことをおっしゃる。「まだまだ(追いつけない)な」とか、反対に「乗り越えたね」などと言ってくれる方もいる。
しかし、私から言わせていただくと、父に追いつくことも乗り越えることもない。だって、ぜんぜん違う時代に生きているのだ。父は戦争に行っている。命からがらボルネオから帰ってきた。父の一生は戦争へのうらみつらみだ。20代前半の鮮烈な印象は拭い去れない。父の絵は戦争への憎悪が描かせたとも言える。
私がそんな絵画に追いつけるわけがない。全然別の時代にいるのだ。ドガとロートレックだって時代も生れも育ちもちがう。
だから、私は自分が現代絵画を描いていると考えている。「現代絵画」という分野があるらしいが、どこの間抜けが命名したんだろう。現代人が描けば、どんな絵だって現代絵画に決まっているではないか!
今日は天気予報が外れて午後から雨になった。おかげでお客様はほとんど見えない。金井さんも早めに帰してくれた。1週間ぶりにプールへ行けた。昨日描いた絵は金井さんに喜んでいただけ、あと3日だったが、けっこう入れ替えた。
写真:金井画廊6
天気:曇りのち雨