豊浦彰太郎のMLBブログ ”Baseball Spoken Here”

MLBをフォローして42年目の豊浦彰太郎が、その魅力を判りやすくお伝えいたします。

MLBについて、広く深く書いています。最新情報を詳細に掘り下げるというよりは、ある事実に関する自分なりの考えをお伝えすることに、主眼を置いていきたいと思います。もちろん、愛する日本の野球についても、時おり取り上げます。

「青木の降格」「マリナーズの失速」「2000年代薬物禍」   Smoke 'em Inside!

現地時間24日、マリナーズの青木宣親の3A降格が発表されました。

昨年オフ、同球団のセイバー派GMジェリー・ディポートは出塁率重視の編成を進めましたが、ジャイアンツからFAとなった青木を迎え入れたのも、その戦略の一環でした。


ところがその青木は、降格時点で期待の出塁率は.323。

リードオフマンとしては明らかに物足らないパフォーマンスでした。


しかし、青木のみならずマリナーズはチト心配です。

昨季、ブルージェイズが22年ぶりにポストシーズンに進出したため、今季は「もっともプレーオフから遠ざかっている球団」という不名誉なタイトルを受け継いでいます。

開幕前の下馬評では、ア・リーグ西地区で本命とまでは行かぬまでも、十分ダークホースとしての資格ありと見られていました。

実際、6月2日の時点でも31勝22敗でレンジャーズと同率1位と健闘していたのですが、その後は一気に失速。

23日時点ではついに借金生活(36勝37敗)となり、首位との差は今季最大の11ゲームまで拡大してしまいました(24日時点では5割に戻し、10差)。


果たしてこのままズルズル行ってしまうのでしょうか?

実は、2001年以降プレーオフ進出がないマリナーズに次ぎ「10月日照り」が続いているのは、世界一になった2003年が最後のマーリンズなのですが、現在の状況では、地区3位ながらワイルドカード2位のメッツに1.0差に付けているマーリンズが先にポストシーズンに行ってしまうかもしれません。


今のマリナーズに求められるのは、昨季のブルージェイズのような、フラッグディールでの思い切った補強ではないでしょうか。


昨年の同球団も、7月後半に入っても勝率5割を切ることもあった(首位とのゲーム差は5ゲーム前後でしたが)のですが、トロイ・トゥロウィツキやデビッド・プライスらの即戦力をチームの将来を担う有望株を放出してまで獲得し、それで生まれたケミストリーもあり地区優勝を果たしました。


ここから先のディポートGMの動きに注目したいと思います。


さて、今回は「歴史編」です。

2000年代を象徴する出来事である薬物スキャンダルを、今回から数回に分けて取り上げます。


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メジャーリーグの能力増強剤(Performance-Enhancing Drags 以下PED)問題を考える際に、それをバリー・ボンズやロジャー・クレメンスら特定の選手によるスキャンダルと捉えるべきではないのは言うまでもない。

そして、ステロイド使用は1990年代から2000年代(もちろん2016年の現在においても)を中心に、いきなりポッと湧いて出て来たのではない。

すべての歴史は繋がっているのだ。

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健闘のマーリンズ 今後の主力の復調と復帰で13年ぶりポストシーズンの可能性も MLB nation

現地時間6月20日、マーリンズは地元での対ロッキーズ戦を5対3で落としました。この試合、両軍合わせて8点の得点は全てソロホームランによるものでした。これはメジャー新記録で、これまでの記録は5点(5本)だったそうですから、大幅な更新です。

 

しかし、敗れたマーリンズもこの試合同様になかなか面白い存在です。これで連勝は3でストップしたのですが、20日現在37勝33敗でナ・リーグ東地区3位。いや、それだけではなく、ちょっと気が早いですが同リーグのワイルドカード争いでも3位に付けているのです。ちなみに地区順位、ワイルドカード順位とも2位はメッツで、ゲーム差なしで勝率は9毛!差(メッツ.5294、マーリンズ.5285)という超僅差です。事実上、並んでいると申し上げて良いでしょう。過去6年連続で負け越しているマーリンズも、今季は大健闘なのです。

 

その理由はいくつかあります。

 

まずは、ナ・リーグは上位と下位の球団で両極化していること。マーリンズは、ワイルドカード争いで2位にゲーム差なしとは言っても、勝率は前述の通り5割そこそこでしかありません。実はリーグ全体を見渡すと、地区首位の3球団(ナショナルズ、カブス、ジャイアンツ)がいずれも勝率6割以上と2位以下を引き離しており、勝率の観点からはややレベルの低い争いとなっているのです。マーリンズにも付け入るスキがあったということです。

 

そして、メッツの失速です。この昨季のリーグ王者は、4月は15勝7敗と良いスタートを切りましたが、それ以降は2125敗と貯金を食いつぶしています。

 

最後は、マーリンズには伸びしろの多い若い有能な選手が多いことです。開幕前には、メッツやナショナルズとの戦力差は否めないものの「ひょっとすると台風の目になるかも」と見る専門家は少なくありませんでした。実際、今季のここまでのチームの好調は、エースのホゼ・フェルナンデス(23歳)、や打線ではクリスチャン・イエリッチ(24歳)、マーセル・オズーナ(25歳)らの活躍が原動力になっています。

 

そんなマーリンズのこの先の見通しはどうでしょうか?私は結構期待しています。それは、ここまで不調や欠場で期待を裏切った主力が、今後はその力量を発揮することが期待できるからです。そうなると大幅な戦力アップです。

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イチローの3000本安打達成時期を左右する? J・スタントン故障の可能性   Smoke 'em Inside!

先週も多くの話題があったMLBですが、白眉はなんと言ってもイチローの日米通算安打4257本でしょう。個人的に興味深かったのは、記録そのもの以上にこの記録を巡るメディアやファンの議論でした。

 

そこでちょっと気になったのが、日米通算記録を認めるかどうかという記録の解釈の問題と、(公式記録でないにせよ)これだけの数字を残したイチローを世界一と見なすかどうかという主観的評価の問題がごっちゃになっていたことです。

 

実は、イチロー記録問題の結論はそんなに難しいことではなく、これでイチローが歴代1位かということに関しては100%ノーであり、もっと情緒的な「史上ナンバーワンの安打製造機はだれか」という議論ならば、それはイチローだという主張も大いにあり得る(そして異論もあって当然)、というシンプルなことだと思います。

 

まあ、メディアなんて視聴率やページビューを稼げるネタには安易に飛びつくもので、マスも表面に見える分かりやすい部分で全体を解釈するものなので、「公式記録とは・・・」という精緻な解釈の浸透を求めることに無理があるのかもしれません。

 

このメルマガでも再三お伝えして来ましたが、わたしは8月にイチローを追いかけ渡米します。もともとは、ちょうどその時期あたりに4257本が見れそうだ、との目論見でした。しかし、その後のイチローはわたしの凡庸な想像力を超えるペースで打ち続け、あっという間にローズを(数字の上で)超えてしまいました。いや、それどころか本日時点では通算3000本安打にもあと20本で、私の渡米時点ではこちらのマイルストーンすら超えているかもしれません。
 

今の心情を正直に吐露すると「ちょっぴりペース落としてネ」ということなのですが、記録達成がいつ訪れるかは、彼の打撃の調子いかんというより、スタメン出場の機会がどれだけ得られるか、であることは言うまでもありません。そして、そのスタメン出場数を左右するのは、マーリンズの主砲ジャンカルロ・スタントンの体調ではないでしょうか。

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