豊浦彰太郎のMLBブログ ”Baseball Spoken Here”

MLBをフォローして42年目の豊浦彰太郎が、その魅力を判りやすくお伝えいたします。

MLBについて、広く深く書いています。最新情報を詳細に掘り下げるというよりは、ある事実に関する自分なりの考えをお伝えすることに、主眼を置いていきたいと思います。もちろん、愛する日本の野球についても、時おり取り上げます。

「珍記録」?サイクル達成で再確認する大谷翔平の才能

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先日の大谷翔平のサイクル安打達成に日本のファンとメディアは沸き立ったが、個人的には冷静に捉えていた。運の助けも借りねばならないサイクル安打は、「大記録」というより「珍記録」だと思っていたからだ。しかし、事実関係を丹念に見ていくと、この珍記録を通じて彼の才能の豊かさを再認識できた。

「運」が必要な珍記録?

6月13日のレイズ戦、大谷翔平はサイクル安打を達成した。ぼくは約半世紀野球を観てきたが、サイクル安打は日本とアメリカ併せても一度しか現場で見届けたことがない。それは、2009年8月、アメリカはデンバーのクアーズ・フィールドでのことで、達成したのは当時全盛期にあった地元のスター、トロイ・トゥロウィツキ(現ヤンキース)だった。

その時も「ほほう、生で観れるとは運が良いわい」とは思ったが、大記録達成の場に立ち会った、というほどの興奮や感慨はなかった。やはり、サイクル安打は運に恵まれなければ達成できない種のものだからだ。

「運」の前に実力が必要

しかし、セイバー系サイトfangraphsの14日付けの記事を読んで、少なからずこの記録への評価を改めた。その「大谷翔平はサイクルで歴史に名を刻む」という記事によると、これまでにサイクル安打を達成した245人のメジャー通算WARは.32.6らしい。

WARというのは、メジャー最低レベルの選手を起用した場合に比べ、何勝分の追加価値をもたらしたかを示す指標だ。そして、32.6という数値は、もの凄いレベルというほどではないが、ザックリ言うと到達するには10年くらいレギュラーを張っていなければならない水準だ。次から次へと才能溢れる若者が現れるこの厳しい世界に於いては、「10年レギュラー」は相当な成功者の部類に入る(殿堂入り、となるとその倍くらいの数値が必要だが)。この事実を目の当たりにすると、サイクルには運が不可欠だが、前提として運を呼び寄せれば届く域までの実力が備わっていなければならないことがよく分かる(もちろん、例外的な達成も少なくないが)。

うち、3本は左投手から

それと、今回の大谷は、最初の3本の安打(本塁打、二塁打、三塁打)は左投手から放っていることも彼の才能を示す重要なポイントだ。今でも大谷に関しては、「苦手の左投手・・・」という表現を時折報道で目にするが、事実は異なっている。

確かに、昨季は当初左投手には手を焼いた。しかし、シーズンが深まるにつれ状況は劇的に変化した。7月末までの対左投手OPS(出塁率+長打率)は.500に過ぎなかったが、8月以降は.831と、中軸打者として合格の数値だった。それが今季は更に改善され、何と.945(15日現在)と一流の数値だ。これは、右投手に対する.811よりもはるか上を行っている。

この若者の適応力は驚愕モノだ。打者としては、昨年春のオープン戦では現地メディアに「高校生レベル」と酷評されたが、開幕後はしっかり対応した。そして、苦手とされた左投手も今や完全に克服している。この才能あればこそ、運が向いてきた時にサイクル安打を達成できたと言えよう。

メジャー最高勝率のツインズ、バルデリ新監督の自主性重視の賜物?

ア・リーグ中地区で首位を快走するツインズ。今季から指揮をとるロッコ・バルデリのマネジングスタイルは自主性の尊重だ。しかし、この手法がいつも好結果をもたらすとは限らないのが、この仕事の難しいところだ。

首位独走の要因はホームランパワーと自由なムードか

ツインズは、今季ここまでのMLBペナントレースでの最大のサプライズ球団と言っても良い。6月13日現在、勝率.672はメジャー最高だ。一昨年、若手の成長でワイルドカードゲーム進出を果たした同球団だが、昨季は78勝84敗と負け越した。今季も開幕前の下馬評では、地区3連覇のインディアスに水を開けられるとみられていた。

ここまでのツインズ躍進の要因は、何と言ってもそのホームランパワーだ。67試合を消化した現時点で、すでに132本。このペースでは昨季のヤンキースが樹立したシーズン記録267本を大きく更新するどころか、300本も超える可能性は極めて高い。

そして、その長打力とともに見落とせないのがバルデリ新監督の掌握力だと言われている。彼は現在37歳。中心打者のネルソン・クルーズ(38歳)より若い。

若いだけあって、そのスタイルもデータ重視の現代にマッチしたものだ。昨季までの監督のポール・モリター(地元出身で、現役時代はツインズでもプレーした。その後野球殿堂入り)が、自身の経験や球界の古くからのしきたり重視のオールドスクール型であったのとは対照的だ。

バルデリは、監督経験は初めてながら昨季までは戦術開発やデータ分析では先進的なことで知られるレイズでコーチを務めていた。

そして、バルデリのもうひとつの特徴は選手へのフレンドリーな接し方であり、規則より自主性、ハードワークと同じくらい休息やリラックスを重視する管理手法だ。先日、ESPNもそんなバルデリの手法を高く評価する記事を掲載していた。そして、もちろんそのスタイルは選手にも好評だ。

かつては「ディマジオ2世」

バルデリは、かつては攻走守揃った外野手で将来メジャーを背負って立つスター候補と期待された。2003年にデビルレイズ(現レイズ)でデビューすると、4月にいきなり月間新人王に輝いた。その溌剌としたプレーぶりだけでなく、スレンダーな体躯と甘いマスク、そしてイタリア系ということで、「ジョー・ディマジオ2世」ともてはやされた。2004年に東京で行われたデビルレイズ対ヤンキースの開幕シリーズでは、スピードスターのカール・クロフォードや主砲のオーブリー・ハフとともにデビルレイズの「顔」だった。

しかし、その後の現役生活は順調ではなかった。繰り返す故障とミトコンドリアの病気にも悩まされ、29歳の若さで現役に見切りをつけた。「ディマジオの再来」としての華々しいデビューからは考えられない展開だった。

開幕から3ケ月も満たない期間というのは、新監督の手腕を評価するには短すぎるかもしれない。しかし、ここまでツインズが予想外に突っ走っているのも、バルデリ新監督が選手に広く受け入れられているのも事実だ。その意味では、選手の自主性尊重、同じ目線での付き合い、というのは成功していると言って良いだろう。

「自主性尊重」がいつも好結果をもたらすとは限らない

しかし、この手法が普遍的に正しいとも言い切れない。現時点でのバルデリのスタイルは、彼が選手と変わらぬ世代であること、チーム自体が成長過程で若い選手が多いこと、またヤンキースやレッドソックスなどのように常に全国的な注目を集める存在ではないことが前提にあったとも言える。要するに、球団ごとにベストなマネジングスタイルがあるということだ。

また、自主性尊重は危うさと表裏一体でもある。

自由な雰囲気で成功した球団というと、2004年に86年ぶりに世界一の座に登りつめたレッドソックスを思い出す。ヒゲや長髪を禁止するライバルのヤンキースとは対照的に、放任主義のテリー・フランコーナ監督のもと、Caveman(原始人、野人)の異名を持つ毛むくじゃら?のリードオフマン ジョニー・デイモンに象徴される個性的な風貌の選手達がフィールド上で暴れまくった。

しかし、フランコーナ治世のレッドソックスでは、選手が試合中にクラブハウスで飲酒に興じるなどの度を越えた行為が明らかになり、フランコーナはリリースされた。2011年のことだ。

結局、統制型か放任型か、どちらが正しいということではないのだ。両方のバランスを、時と場合で調整していくのがマネジメントなのだ。自主性は重んじられるべきだが、締めるところはしっかり締めないと、過度な自由化はかなりの確率で怠慢や無秩序に至ってしまう。

昨年9月、パドレスのアンディ・グリーン監督はシーズン閉幕が近いにも関わらず、試合前に中継プレーなどの基礎練習を強いて若手選手の顰蹙を買った。「春のキャンプの時期じゃあるまいし」ということだ。しかし、グリーンは間違っていないと思う。それがファンダメンタルがきちんとできていないチームに必要なら、もうじき閉幕でもしっかり習得させるべきだ。

ぼくは、バルデリの方針が今季のツインズにはフィットしているだけだと思っている。しかし、賢明な彼は、来季以降は構成メンバーやチームの調子により、手綱の緩め方、締め方を調整するのだと思う。

嗚呼!ロンドンへの道 第5回 遂にチケット来たり!

「一日千秋」と言えば大げさだが、ホントに首を長くして待っていた。
MLBロンドンシリーズのチケットのことだ。
出発は再来週なのでまだ余裕はあるが、Ticketmaster UKからの「どんなに遅くても5日前には発送します」というアナウンスメントには、地球の裏側の顧客としてちょいビビるものがあった。

しかし、遂に届いたのだ!
ワクワクしながら封筒を開けてみると・・・
オーダー通りに現地で合流する友人分との2枚が入っていたのだが、それはごく普通のペーパーチケットだった。
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SNSには、ロンドンのファンが「チケット届きました!」という感じでその写真を数多くアップしているが、それはIDカード風のプラスティックカードだったので、てっきりそれが届くと思っていたのが・・・
これでは「ローソンチケット」だ(-.-;)y-~~~
国際郵便対応はペーパーなのだろうか?このあたりはナゾである。

ぼくはコレクターではないので、ゲームが見れればチケットなんて何でも良い(今回は、1試合はリアルチケット、もう1試合はprint@homeにした)のだが、こんな変哲のないチケットなら郵送対応にしてもらうほどのこともなかったなあ、と思っている。

3月の東京ドームでのイチローの引退試合でのチケットなんかは、昔だったらI was there!の証拠品として大切にしたくなるみになのだけれど、ローチケじゃあねぇという気もしてくる。
あんまり、「昔は良かった」とは言いたくないが、コンビニでのチケット取り扱いは確かに便利なのだけれど、風情がなくなったなあとは思う。
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それはさておき、これで航空券、宿泊手配、観戦チケットの海外観戦三種の神器が揃った。
あとは、ヤンキースの故障者が1人でも多く復帰してくれることと、レンジャーズにすら抜かれてしまったレッドソックスがもう少し勢いを取り戻してくれることを祈りたい。 
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