豊浦彰太郎のMLBブログ ”Baseball Spoken Here”

MLBをフォローして42年目の豊浦彰太郎が、その魅力を判りやすくお伝えいたします。

MLBについて、広く深く書いています。最新情報を詳細に掘り下げるというよりは、ある事実に関する自分なりの考えをお伝えすることに、主眼を置いていきたいと思います。もちろん、愛する日本の野球についても、時おり取り上げます。

阪神・鳥谷敬のXデー、本人もファンも前向きに迎えるべし

5月22日、一部メディアの報道に、阪神の鳥谷敬の連続試合出場が遂にストップする可能性を示唆するものがあった。極度の不振ながら、守備固めや代打での出場で形式的に記録を継続する鳥谷に対し、遂に金本監督が決断を下すだろうというものだ。ぼくも、22日のヤクルト戦での完全欠場の可能性高しと予想したが、6回に代打で登場し見事安打を放ち、記録も1935試合に伸ばした。

これをどう解釈すべきか。遅かれ早かれ彼の記録は途絶えるものと思われるが、「とりあえず完全欠場」のXデーを設定するのではなく、「記録のための不要な途中出場時は控える」決断をした、ということだろうか。もしそうなら賢明である。この種の記録の終わり方としてあるべき姿だと思う。

大事なのはその日を、メディアもファンも動揺せず前向きに迎えることだ。22日の某紙の「記録ストップかも」の記事でも、金本監督の判断を「心を鬼にして」と形容していたし、その夜鳥谷が代打で安打を放ったことを伝えるテレビのニュースでは「なんとか繋がった」と安堵のニュアンスで報じていた。これらの論調は彼らが本件の本質を理解していないことを示している。

連続試合出場は、その選手がそれだけ長く戦力であり続けたことと強靭な肉体を維持し続けた事の証であるからこそ価値があるのだ。しかし、鳥谷の場合(現役時代の金本監督同様に)その記録は残念ながらすでにフェイクの域に入っている。この状態を終わらせるのは「良心」だし、今の状態が長引けば長引くほど、ベースボールの尊厳と連続試合出場という記録、そして何よりも鳥谷敬という野球人自体の価値を損なってしまう。

ねつ造された記録に拘らずとも鳥谷は充分偉大なプレーヤーだ。むしろ、今まで積み重ねて来たものを傷つけぬよう、記録のための出場は速やかに止めるべきだ。もし、本日(は雨天中止になったようだが)彼に出場の必然性がないため記録が途絶えたとすれば、それは鳥谷にとって喜ばしいことだ。妙な記録の呪縛に捉われることなく、ごく普通に本来の調子を取り戻すべく努力して欲しい。

ぼくは、彼は登録から外れるべきだと思う。現在の不調が深刻なケガによるものでない以上、1イニング守備に就くためだけにベンチを温めても打棒は復活しない。何よりも大切なのは実戦で連日4打席こなし続けることだと思う。それを叶えるには、一旦ファームに落ちるしかない。その上で復活を果たすことを心待ちにしている。

2018年野球の旅 (3月スプリングトレーニング編) - その3 大谷翔平

アリゾナ、カクタスリーグ観戦も最終日となる3日目。午前中はDバックスとロッキーズが共用するソルトリバー・フィールズでロッキーズの練習をチラ見、午後は1時試合開始のテンピでのエンジェルス対レンジャーズを観戦、その後スコッツデールまで車を飛ばして試合中盤からジャイアンツ対パドレス戦を観た。結局現地2日半で7ケ所を廻り5試合を見たことになる。我ながらクレージーだ。
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ぼくのド下手な写真では何も伝わって来ないが、ここソルトリバー・フィールズも超豪華なトレーニング施設だ。2011年オープン、隣はショッピングモールでもはや「モールパーク」だ。ちなみに、名称が「◯◯フィールド」ではなく「フィールズ」になっているのは、当たり前だがキャンプ施設なのでメイン球場以外にも「フィールド」がたくさんあるからだ。

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ここも豪華さは前述のカブスのスローン・パークやドジャース&Wソックスのキャメルバック・ランチ級、いやそれ以上だが、キャンプならではの選手へのアクセスビリティは(ファンの視点からは)後退している。実際、スプリングトレーニングの良さは本来この点とチケットの安さなのだが、これらの球場では人気カードだと軽く70ドル!とか、公式戦並みの価格になる。それで主力級が中盤からバタバタ後退してしまうと、チト損した思いになる。
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ぶつくさ言っても始まらない。早々にここを切り上げ、レンタカーのフォードでテンピを目指した。約30分といったところ。快晴の日曜日(実は前日は終日シトシト降っていた)ということもあり、ゲートには長蛇の列が。
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この球場は13年ぶり2度目。お目当はやはりこの人だ。
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この時期は、某スカウトの「打撃は高校生級」というコメントを引用したジェフ・パッサンの記事が掲載されるなど、投打とも大谷評価が最低だった時期だ。しかし、彼らを責めることはできない。あの時点で、あの状態の選手を見れば厳しい評価を下すのは当然だ。ぼくもヤフーのコラムに「当面マイナーで慣れさせるべき」と書いた。
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この日は一二塁間をゴロで抜くヒットが1本出たのだが、とにかく打球が上がらず、緩急の揺さぶりに手を焼き、追い詰められるとボールになる変化球に手が出るという、未熟な打者の典型的な状態だった。だれがこの時期、現在の大ブレイクぶりを予想できただろう。
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テンピのディアブロ・スタジアム撮影のベストアングルがこれ。レフト後方の山にはちゃんと登山道があり、登れる。
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テンピでの試合を見届け、スコッツデールに向かった。ここはアリゾナでも裕福な人たちが住むエリアだ。球場も街のど真ん中にある。当然入りも良いしチケットも高い。外野芝生席でも20ドル。
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ここでもメモラビリア商売が!この人はゲイロード・ペリー。スピッターで有名だった。通算314勝で両リーグでサイ・ヤングを受賞し殿堂入りしている。しかし、老いたなあというのが率直な印象(今年80歳なので仕方ないけど)。ちょっとネガティブなことを言うと、インディアンス在籍の75年にフランク・ロビンソンが黒人初の監督に就任した際に、猛烈に反発したことがある。
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2018年野球の旅 (3月スプリングトレーニング編) その2 - 豪華すぎる?球場

アリゾナでの2日目。まずは朝10時にピオリアのマリナーズキャンプを訪れた。もちろん、今回の旅の出発寸前に発表されたイチローを見るためだったのだが、彼は現れなかった。
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スズキさん見学を諦め、午後1時開始のゲームを見るためにメサに向かった。カクタス・リーグは大雑把に言えば、フェニックスを中心とする四角形内に15球団の本拠地(共有本拠地もある)が分布しているのだけれど、ピオリアは左上、メサは右下にある。ハイウェイでは対角線上の移動はできないため、両キャンプ地間の距離は実質約40マイル弱だ。これが、メサのスローンパーク。

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商魂たくましいMLBはここでもメモラビリア販売を行っていたのだが、ここでは商品だけでなくレジェンド付きだった。20マイル払えば、殿堂入りのファーガソン・ジェンキンスがこちらの差し出すアイテムにサインしてくれる。もちろん、ここで販売している公式球でもOKだ。
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ホール・オブ・フェイマーではないが、首位打者3回獲得のプチレジェンド、ビル・マドロックも居た。ロッテ時代のことに話を振ったら嬉しそうだった。「お魚加えたどら猫・・・」と例の国民的アニメのテーマソングを歌ってあげたら乗ってきた。そばに居合わせた現地ファンがマドロックに「へ〜、アンタ日本でもプレーしたんだ!」。
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この球場は約1億ドルの費用を掛け2014年に竣工した。建設にあたっては工費が投入された。「新球場作ってくれなきゃメサから出て行く」とカブスは揺さぶりを掛けたのだ。4大スポーツ球団の常套手段だ。
しかし、綺麗で豪華でよくできている。リグレーのテイストもふんだんに取り入れている。

ただし、ただしだ。これがスプリング・トレーニングの場としてファンの視点からベストか?となると疑問がある。ほとんどメジャー本拠地のようで、その分キャンプならではの選手とファンの距離の近さは失われている。選手の動線は完全にファンかた隔離されており、「すぐそこに選手がいる」「気楽に声を掛けサインをもらえる(今はセルフィーか)」という感じではない。設備は格段に立派になったが、総合的な楽しさはどうだろうか。

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アブレユ。デビュー当時の怪物感は失われた。
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この日先発し、4回を投げたルーカス・ジオリスト。注目のプロスペクトだ。となりの席のホワイトソックスファンのラテン系のおじさんが終始、解説をしてくれた。「この投手は覚えときな!ダンナ、へえ〜わざわざ日本から来たんだ。モノ好きだねえ」という感じ。
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「そうそう、ナンバーワンはこいつだよ。ヨアン・モンカダってんだ」
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そのオヤジもカブスには関心なしだった。この日先発のカイル・ヘンドリクス。
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やっぱり声援がもっとも大きかったクリス・ブライアント。
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試合後に撮った子熊マークの変遷。
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試合後、ドジャースの本拠地キャメルバック・ランチに移動しナイトゲームを観戦した。これもカブス戦。この球場も初めてだったが立派だった。午前中訪れたピオリアの近くだ。
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近くて遠いロサンゼルス。
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