豊浦彰太郎のMLBブログ ”Baseball Spoken Here”

MLBをフォローして42年目の豊浦彰太郎が、その魅力を判りやすくお伝えいたします。

MLBについて、広く深く書いています。最新情報を詳細に掘り下げるというよりは、ある事実に関する自分なりの考えをお伝えすることに、主眼を置いていきたいと思います。もちろん、愛する日本の野球についても、時おり取り上げます。

「サッカー誌エア取材」「2000年代」「1億ドル契約」  Smoke 'em Inside!

今週ちょっと驚いたニュースとしては、一部サッカー専門誌の「エア取材」(あたかも実際に直接取材したかのような架空インタビュー記事)に対する告発記事がYahoo!トップに掲載されたことがあります。

 

元記事は「カンゼン」社の「フットボール批評」という雑誌に掲載されたもので、それをYahoo!が採用した、ということのようでした。

私が驚いたのは、「エア取材が横行しているかも」ということではなく、そのような疑惑を突き止めようとするライターが(スキャンダル狙いの週刊誌以外に)存在し、それを天下のYahoo!が掲載した、という事実です。

てっきり、「こういうものはみんなでナイショ」とする業界か、と思っていました。

もっとも、告発された2誌のうちの1つの出版元は、私も野球でお世話になっているところだったので、やや心中穏やかならぬものがあります。

 

これらが本当にエア取材だったのかどうか、それは当事者にしかわかりません。

しかし、個人的には「大いにありえるな」と思っています。

それは、告発された2誌の反論記事を読んだからです。

彼らは「ホントはインタビューしていないでしょ」と指摘されている訳で、それを否定したければ「インタビューした証拠」を見せれば済むことだと思います。

今どきのインタビューは原則として有料で行われる訳で、証拠としてはその時の領収書(当然、金額は隠して)や事前の交渉のメールのやりとりなどが残っているはずです。

それらのコピーを見せれば、簡単に告発側をギャフンと言わせることができるのではないでしょうか。

それなのに、1社は延々とそんなことはありえない、われわれはこうやってインタビューを取った、などと述べている始末で、「ああ、証拠は何もないんだなあ」と思わざるを得ません。

また、もう1社に至っては「書いてある内容は事実無根で、対応を弁護士と検討中」というコメントのみでした。

しかも、告発記事の掲載から数日を経過してようやく、なのです。

これでは、都知事選挙中の鳥越俊太郎さんと同じでがっかりです。

述べるべき正当性があるなら、直ちにそしてキチンと発表すれば良いのです。

鳥越さんの場合は、無実を証明するには「なかったこと」を証明しなければならないのですが、今回の2誌の場合は「あったこと」を証明すれば良い訳で、これは簡単でしょう。

 

また、「エア取材」というと「微妙だな」と思うことがあります。

われわれライターは、MLB関係の記事を書く際には文中にコメントを挿入します。

例を挙げるとこんな感じです。

 

好投した○○投手は、「とにかくカウントを不利にしないようにだけ気を付けた結果だよ」とこの日の登板を振り返った。

 

もちろん、このコメントは実際に球場で試合後にインタビューした訳ではなく、そういうコメントを現地の報道記事から拾って書いているのです。また、コメントのソースについても特に記したりはしません。

 

もう何年も前のことですが、初めて専門誌に記事を書かせてもらった際に、自分のブログ同様に、あくまで豊浦彰太郎の視点として、選手などの第三者のコメントなしに延々と書いたのです。

すると、編集部の担当者さんから「ちゃんとコメントを入れて記事に厚みを持たせて下さい」と言われました。

「そうなんですか、自分で取ったコメントではないのにオッケーなんですか?」と、聞いたところ「それは慣習として許容されています」とのことでした。

しかし、これもかなりグレーだなあと思います。

ひょっとすると、今後このようなコメント引用はなくなるかも知れませんね。

 

さて、今回は歴史編で2000年代のその7です。

このディケイドに続々登場した超高額契約について述べたいと思います。

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CS地元開催の可能性を残すDeNA 引退する三浦大輔を称えるのは登板よりも盛大なセレモニーで

今季限りでの引退を表明しているDeNAベイスターズ三浦大輔の引退登板が、29日の今季最終戦にリスケされたようだ。CSファーストステージ開催権の可能性を辛うじて残す同球団のこの判断は残念だ。

今年もこの時期がやってきた。引退が決定している選手に特別に出場機会が与えられ、打者であれ投手であれ、対戦相手から手心を加えられた対応を受けるのだ。ぼくは、このようなある意味での「無気力対決」に大いに憤慨しているのだが、多くのファンは素直に受け入れている。

三浦の登板がリスケされるのは、22日に開催予定だった地元でのヤクルト戦が雨天中止となり、29日に組み込まれたからだ。当初は三浦のラスト登板は24日のハマスタでの巨人戦の予定だったが、本拠地ラストゲームの予定が変わったので、彼の花道もそれに連動したということだ。

しかし、ベイスターズは本日時点で残り4ゲームで2位の巨人と3.5ゲーム差だ。そして、巨人は7ゲームを残している。相当苦しいとは言え、逆転の可能性は皆無ではない。その場合、CSファーストステージはハマスタでの開催となる。

2位か3位かははしょせん興行権の問題でしょ、という意見もあると思う。しかし、ベイは今季主催試合では34勝26敗1分と大きく勝ち越しているのに対し、アウェイでは26勝36敗2分だ。なのに、この時点であっさり、今季最終戦に真剣勝負以外の要素を入れる決断をして良いのか?少なくとも引退の予定がなかったら(違う言い方をするなら、実力本位なら)、その日の三浦の登板は残念ながらありえなかったと思う。

「打者1人くらい」という見方もあるかもしれないが、結果的にそれが勝利を左右する可能性もあるし、そもそもこれはフィロソフィーの問題だ。

アレックス・ラミレス監督は自身のNPBでの最終戦で、当時の中畑清監督にスタメン4番ライトでの出場をオファーされながら、それを断っている。おそらく、出場機会はあくまで実力本位、またはチームの利益第1の方針に沿って決められるべきだと考えたのだと思う。今回の三浦起用の決定は、営業サイドからの要請を断れなかったからか、それとも自身の信条を他人に強いることを良しとしなかったからか。

引退の花道への考え方は多様でも良いと思う。しかし、毎年繰り返す(ぼくに言わせればペナントレースの尊厳を傷つける)選手起用や無気力勝負に疑問を呈する声も多少は上がるべきだと思う。毎年、引退試合のあり方を非難し、多くの反対意見をいただいているが今年も言いたい。

ぼくは、三浦大輔の功績を讃えるには最終戦の試合前に立派なセレモニーを開催し、彼に始球式をやらせてあげれば良いと思う。彼ほどの投手が、お情けで三振してもらうシーンは屈辱的で見たくない。

媒体名を明示して「エア取材」を指摘・掲載したジャーナリズムの良心

野球ではなくサッカーを題材にしたものだが、とても驚いた記事がある。Yahoo!のトップに掲載されたので、お読みになった方も多いと思う。田崎健太氏によるもので、サッカーメディアで「エアインタビュー」(あたかも、実際にインタビューしたかのような記事)と思われる記事が横行していることを対象の媒体名を明らかにし問題視するものだ。

ぼくが驚いたのは、このようなコンプライアンス違反が行われている(と思われる)ことではなく、それをしっかりと指摘するライターや媒体が存在したということだ。これが、電子媒体が中心になりつつある現代というものだろう。新聞や地上波テレビや専門誌などの既存メディアでは、著者が問題意識に燃えても、そのような企画は採用されなかったと思うのだ。

「エア取材」自体は事実かどうかは分からないが、個人的にはさもありなんと思っている。実はぼくは野球と並ぶくらいクルマが趣味なのだが、自動車メディアの世界では専門誌で全くの記事の形態を取ったペイドパブリシティ(クライアントから報酬を受け取って、宣伝に寄与する記事を書くこと)が横行している。これも、エアインタビュー同様に読者を欺くものだ。

メディアの世界全てを知っている訳ではないが、一部の分野だけが特殊なことをしているのではない、と考えるのが自然だろう。

 メディアの腐敗に触れようとすると、必ずそも背景としてネットの普及による既存メディアの斜陽化が取りざたされる。貧すれば鈍す、という論理だ。しかし、ぼくは違うと思う。新聞や雑誌が売れなくなったことは事実だが、問題の根っこは彼らが商業マスコミではあっても、ジャーナリズムでなかったことにあると思う。

エア取材も「もどき」なら野球界も無縁ではない。ぼくもその現場に居合わせかけたことがある

2年前の9月のことだ。ヤンキー・スタジアムでのヤンキース対ロイヤルズ戦後、当時ヤンキースのイチローのコメントを取りにクラブハウスに向かった。

しかし、多くのメディアとの接触を嫌う彼の意向を反映してのことだろう、その場から出て行くようにイチローのそばに居た某媒体の記者から促された。「コメントはあとでお渡ししますから」という。どうやらイチローへのクラブハウスでのインタビューは、彼が許可した数人(その時は2人だった)のみが代表して行い、その後彼らが全ての日本メディアに対し、「こういう質問をしました」「こう答えてくれました」と報告するらしい。

しかし、それって大きな問題ではないか?と、思ったものだ。われわれが毎朝目にするスポーツ紙上のイチローのコメントは、あたかもその媒体が取ってきたコメントのように掲載されているが、「◯◯スポーツに語ったところによると、イチローは・・・」と出典を明らかにし、記すべきではないかと思う。

現地の記事を読んでも、日本人選手のコメントを英文で紹介する際には、「◯◯選手は・・・と通訳を通じ語った」とソースが明示されている。当然である。その記者氏は日本語を解さないのだから。その現地記者が確認できたのは、「通訳氏が選手のコメントとしてそう語った」ということだけなのだ。

したがって、他社の記者から提供されたイチローのコメントをあたかも自社によるインタビューであるかのように記載し、そんな記事が掲載された新聞を有料で売るのはどうよ?」との思いは拭えない。また、競合他社(とも言えると思う)に情報を無償で渡すのも受け取るのも、コンプライアンス上、大いに問題だと思う。

実は、この件をある媒体に書こうとしたら、「業界内は持ちつ持たれつでやっているので」と掲載を拒否されたことがある。

その点、今回の記事を書いた田崎氏もそれを掲載したYahoo!も(本来は当然のこととは言え)立派だと思う。日本のメディアにもジャーナリズムとしての良心がちゃんと残っていたということだ。
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