豊浦彰太郎のMLBブログ ”Baseball Spoken Here”

MLBをフォローして42年目の豊浦彰太郎が、その魅力を判りやすくお伝えいたします。

MLBについて、広く深く書いています。最新情報を詳細に掘り下げるというよりは、ある事実に関する自分なりの考えをお伝えすることに、主眼を置いていきたいと思います。もちろん、愛する日本の野球についても、時おり取り上げます。

ナゴドで日米野球最終戦を見た

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11月15日、午後2時過ぎにギロッポンのオフィスを出て、新幹線で名古屋に向かった。
4年ぶりのナゴドで、日米野球最終戦を見届けるためだ。
最寄りの地下鉄の駅の改札を出ると、ドラゴンズロードが続いている。
仕方ないとは思うが、まだ2018年仕様だ。

球場入りすると、真っ先に売店へ向かった。
腹が減っていた?確かにそうなのだが、名古屋に来たならこれだけは食べねば!というものがぼくにはあるのだ。
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ドテ丼と味噌カツというナゴヤンソウルフードのコンビネーション、そしてハイボールだ。
ドテ丼とはモツ煮をご飯にかけたものだ。
昔、綱島里友さんの「ボクを野球場に連れてって」を読んでから、名古屋に来るとこれを食することにしている。
ホントはこんなこざっぱりしたパッケージングではなく、お客の前でツユダクのドテをベシャっっとかけて欲しい。
謂わば、モツ煮の猫まんまだ。
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国家吹奏の風景。
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試合前にサインをするキケ。
案外、こんなユーティリティがNPBでプレーしたら、40本塁打打ったりして。
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とにかく今回の日米野球は、アウェイ感満載だ。
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外野スタンドもお馴染みの状態だ。
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実は客の入りは2戦ともいまひとつのナゴド。
スタンドの階層ごとの塗り分けが70年代っぽくて、実は結構好きだ。
モントリオールのオリンピック・スタジアムを彷彿とさせる。
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マツイさん。あんまりNPB復帰ばかり聞かないで!
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アウェイ感満載と言ったが、こんなコアなファンもいた。アレックス・ゴードンですよ!
叶うものなら、彼と細かすぎるMLBトークをしたかった。
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三塁側はガラガラなのに、なぜか一塁側はよく入っていた。
こっちはMLBダグアウトなのに。
それでファンは侍ジャパンジャージ、どうなってるの?
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これも、プレシーズンマッチを含め、全試合観戦せねばならない。
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最後のバッター、アクーニャの三振を見届け、駅に向かってダッシュした。
最終の新幹線で横浜に帰らねばならない。
ちなみに家族には、名古屋くんだりまで野球を見に行くとは言っていない。
単に「今日は遅くなるので夕飯は要りません」ということにしてある。
「東京で4試合も見てるのに、名古屋まで行くなんてバカみたい」と言われるのがオチだからだ。
また、ウソをついてしまった。
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みんな駅まで歩いているが、ぼくは走りながら撮った。
これが、2018年の野球の終わりだというのに随分忙しない。
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新人王大谷翔平、波乱万丈も全てが意義ある初年度だった

エンジェルスの大谷翔平が、ア・リーグの新人王に選出された。有終の美だ。今季、ひじの故障は残念だったが、PRP療法選択も、尚早の声もあった9月の復帰登板も、最終的な手術の決断も全て正解だった。
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歴史的意義だけでなく数字でも上回っていた

新人王投票では、ヤンキースのミゲール・アンドゥハー、グレイバー・トーレスとの接戦を予想する声もあったが、投票権を持つ30人の記者の内、25人が大谷に1位票を投じる圧勝だった。もちろん、実質的にベーブ・ルース以来の二刀流のインパクトによるところ大なのだが、WAR(Wins Above Replacement 、メジャー最低レベルの選手を起用した場合に比べ、どれだけ勝利数に貢献したかを示す指標)で比較すると、大谷3.8(打者として2.8、投手として1.0)、アンドゥハー2.7、トーレス1.9となる。歴史的意義や印象度ではなく、やはり数字の上でも投打で稼いだことにより、大谷が上回っていたのだ

キャンプでの不振と故障という試練

振り返ってみると、スプリングトレーニング時の評価は最悪だった。投げてはボールの違いに戸惑い、四球がやたら多かった。打撃ではさらに苦しみ、ベテランスカウトの「高校生並み」というコメントを引用した記事が掲載されて大きな話題となった。そこから、投打とも短期間で良くぞここまでアジャストしたものだ。開幕後の大活躍で、アメリカメディアの大谷に対する評価の「手のひら返し」が日本で話題になったが、スプリングトレーニング時点での状態を見る限り、厳しい評価を下すのは当然だし、その後の驚異的なパフォーマンスには素直に脱帽するしかない。見聞したものを率直に評価すればそうなるのは仕方ない、と思う。

そして、試練もあった。言うまでもない。ひじの故障だ。これで、6月から1ケ月間打者としても欠場した。腱を移植するトミー・ジョン手術を回避し、再生療法であるPRP療法を選択したこと、エンジェルスがポストシーズン進出の可能性を逸しているのにも関わらず、9月に投手として復帰したこと、その結果手術に踏み切ることになったことに対しては、大きな議論もあった。

しかし、一見遠回りしたようにも思えるが、PRP療法の選択により早期に打者として復帰できたことが、夏場以降の長距離砲としての覚醒に結びついた。そして、投手として敢えて復帰してみたことで、「やっぱりメスを入れなければダメだ」という結論を得ることができた。手術により投手としての欠場は長きに及ぶが、「いつか、いつか」と本人も周囲もビクビクする事態を避けることが出来た。

初年度での手術は却って良かった?

良く知られているように、大谷は現行労使協定の取り決めにより、エンジェルスに激安契約(今季はメジャー最低年俸の545,000ドル)で6年も囲い込まれてしまった。これは、「カネより夢」を選択した大谷自身の判断ゆえだが、「夢よりカネ」が常識の世界で何年か過ごせば、逃した魚の大きさを認識するようになるかもしれない。もちろん、2020年オフに年俸調停権を得た後は年俸はそれなりに上昇するはずだが、その価値に見合うビッグマネーの獲得はFA市場に身を投じる2023年のオフまで待たねばならない。そこまで薄給に耐えに耐え(言い過ぎ?)、やっとFA権を得たと思いきやトミー・ジョン手術からの回復待ちでは目も当てられない。しかし、今年手術を済ませたことで、その恐れはかなり減少したと言えるだろう。

不謹慎に思われるかもしれないが、この手術は今や投手のキャアリアにおける通過点だ、という考えもある。球団にとっても、大谷の若さと拘束期間の長さ、年俸の安さを総合的に考慮すると、早いうちに「済ませとく」のはアリだった。

元イチローのボス、巨人の「ジョン損」、ヤクルト・近鉄の「赤鬼」が米殿堂入り候補に

先日、2019年の歴史委員会(Eras Committees)選出の米野球殿堂入り候補者が発表された。その中には、日本の野球ファンにもお馴染みの3人が、元監督として含まれている。イチロー渡米時のマリナーズ監督のルー・ピネラ、元巨人のデーブ・ジョンソン、そしてヤクルト・近鉄で大活躍したチャーリー・マニエルだ。
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野球殿堂入りのルートにはふたつある。引退後5年を経た元選手を対象とする全米野球記者協会(BBWAA)選出のものと、BBWAA経由での資格を失った選手に加え監督や審判、経営者などもカバーする歴史委員会による選出だ。ともに75%の得票(BBWAAは最大10名連記式で歴史委員会は同4名)が必要だが、BBWAAは投票者が400人以上であるのに対し、歴史家や殿堂入り元選手らで構成される後者は16人だ。したがって、歴史委員会からの選出には12票が必要ということになる。この委員会は歴史を19世紀まで遡り、現在は4つの時代に分け一定のサイクル(頻度は均等ではない)で毎年選出を行なっている。今回は、1988年以降を対象とする「現代」(Today’s Game)だ。

ルー・ピネラ

イチローが首位打者&盗塁王でMVPという鮮烈なデビューを飾った2001年当時のマリナーズの監督として、記憶しているファンは多いだろう。90年にはレッズを率い世界一になっている。通算1835勝は歴代16位で、彼より上で殿堂入りしていない監督は、まだ現役のブルース・ボウチー(ジャイアンツ)、ジーン・モーク(弱小球団専門で一度も優勝がない)、ダスティ・ベイカー(17年まで指揮を取っていた)だけだ。彼の監督時代しか知らない世代には「すぐブチ切れるいかついオジサン」というイメージかも知れない。しかし、現役時代はイケメンとして有名で、Sweet Louの異名を取っていた。「現代」では2016年にも表彰対象だったが、その時は7票を得ている。
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デーブ・ジョンソン

第1期長嶋巨人時代に在籍した、あのジョンソンだ。メジャーで球宴選出4回、73年には43本塁打の実績を買われ、1975年シーズン中に大きな期待で迎え入れられた。しかし、代打でのデビュー戦で一球もバットを振らず3球三振に倒れると、そこから先も全くの不振。8打席連続三振を喫するなど、巨人の最下位低迷の象徴として「ジョン損」と揶揄された。ある日など、敗戦後に1人ベンチで呆然とする姿が全国中継に長々と映し出された。翌76年はプチブレイクし、前年最下位からの「下剋上」リーグ優勝に貢献したが、阪急との日本シリーズでは全盛期の山口高志の剛速球にまるでついて行けず、三振を繰り返したことが個人的には思い起こされる。

しかし、メジャーでの監督歴は素晴らしい。通算1372勝利は歴代31位だが、通算勝率は.562と秀逸で、彼より勝利数が多い監督のうち、勝率でも上回るのは5人しかいない。メッツ、レッズ、オリオールズ、ドジャース、ナショナルズを率い、ドジャース以外の4球団で地区優勝を達成し、86年にはメッツを世界一に導いている。16年は5票。今回はどれだけ上乗せできるか。

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チャーリー・マニエル

ご存知「赤鬼」だ。個人的にはわずか97試合の出場で37本塁打をかっ飛ばした1979年の活躍が印象深い。試合数が少ないのは、死球をあごに受けて骨折、欠場したためだ。復帰後はアメフト流のフェイスガードが付いたヘルメットを利用した。

メジャーでの監督歴は12年と短く、そのため通算勝利はちょうど1000と、殿堂入りには物足りない。しかし、世界一が一度(2008年、フィリーズ)あり、勝率.548は際立っている。もともとは打撃コーチとしての評価が高かった。マニー・ラミレス、ジム・トーミの師匠としても知られる。ちなみにメジャーでは、「コーチ」として殿堂入りした者はいない。マニエルの場合は、コーチ&監督ともそれ単体で評価されるにはキャリアがチト足らない印象だ。歴史委員会からノミネートされたのは初めてだ。

以上の3人の中から、だれか選ばれるとすればピネラだろうが、この3人以外(歴代セーブ数第3位のリー・スミスや、「ボス」ことヤンキースの元オーナー、ジョージ・スタインブレナーなど)を含めても、太鼓判を押せる有力候補はいない。結局誰も選出されない可能性もありそうだが、果たして?結果発表は現地時間12月9日だ。
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