2005年09月27日

髪の悩み相談室

育毛への招待

頭髪に関することをシリーズでお送りいたします。

第二回 毛母細胞機能不全とその対策

毛母細胞の働きが悪い事を毛母細胞機能不全といい、
その原因はいろいろ考えられますが、
次の5つに集約されます。
(1)毛母細胞自体の機能障害または、衰え
(2)毛乳頭毛細血管の血行不良
(3)栄養障害
(4)毛包中の過剰な皮脂
(5)毛包内の詰まり
それ故、これらの原因を除去して改善すれば毛髪は必ず再生し育成してきます。
但し、一つでもその原因が取り残されていれば、毛の再生は困難です。
そしてこれら五つの原因はお互いに深い関連をもっています。

(1)毛母細胞自体の機能障害及び衰えについて

毛を実際造っているのは毛母細胞であり、この働きが悪いと
毛を造れないのは当然です。
また、年老いて頭髪が薄くなったり、白髪になるのは老化現象の現れで
毛母細胞の機能が衰える為です。細胞の機能が衰えるのは
酵素の活性が弱まるためで、また機能障害は主として脂質代謝に起因します。
例えばコレステロールという脂質が過剰になりますと、
細胞の透過性が極端に弱まり毛母細胞は必要な栄養素の吸収や
代謝産物の排出ができなくなって機能は減退します。
さらに余分なコレステロールが頭皮中でダイハイドロテストステロン
という物質に変化して毛母細胞の機能を阻害することも知られています。
それ故薬用育毛剤「ノルドフォー」を用いて酵素の活性を高め余分な脂質を
溶解除去してやることは非常に大切で大変有意義なことです。

第三回へと続く

                         理学博士 大野秀隆


  

Posted by toyota1231 at 09:47Comments(1)

2005年09月14日

育毛への招待

頭髪に関することをシリーズでお送りいたします。

第一回 育毛への招待
                             
人間で一番新陳代謝の活発なところは皮膚です。
頭皮は休むことなく活動しています。
それを正しく保持しているなら毛髪は常に新しく生えてくる筈です。
皮膚の外表を表皮といって、継続して再生を繰り返し新しくできた子供の細胞が古い親細胞を上方に追いやり、徐々に表面に達して扁平な角質細胞となり、やがて枯渇して上からはがれフケとなってその生涯を終えます。
毛髪も上から順次はがれていくことを別にすれば、ほぼこれと同じ一生を送ります。
毛は毛乳頭に接している毛母細胞の分裂によって造られています。
毛母細胞は毛乳頭にきている血管から栄養を受け取り成長分裂して上へ上へと
各化しながら細胞を押し上げ長く繫がって成長し毛髪を形成します。
このように毛髪は頭皮と一体なもので健全な頭皮が存在するならば、たとえ引き抜いてもまた再生してきます。
では、何故禿げが存在するのでしょうか。
それは頭皮の活動すなわち毛母細胞の働きが悪いためです。
毛母細胞のの働きが悪いと毛はつくられませんし、たとえつくられたとしても毛根部の萎縮した弱々しく抜けやすい毛になってしまいます。
禿という字は上部は稲の意味で下の部分は人の意味を表しています。
すなわち人の毛髪が稲の枯れてなくなるように脱落することを意味しているのです。

                            理学博士 大野秀隆  
Posted by toyota1231 at 10:32Comments(1)