育毛への招待
頭髪に関することをシリーズでお送りいたします。
第二回 毛母細胞機能不全とその対策
毛母細胞の働きが悪い事を毛母細胞機能不全といい、
その原因はいろいろ考えられますが、
次の5つに集約されます。
(1)毛母細胞自体の機能障害または、衰え
(2)毛乳頭毛細血管の血行不良
(3)栄養障害
(4)毛包中の過剰な皮脂
(5)毛包内の詰まり
それ故、これらの原因を除去して改善すれば毛髪は必ず再生し育成してきます。
但し、一つでもその原因が取り残されていれば、毛の再生は困難です。
そしてこれら五つの原因はお互いに深い関連をもっています。
(1)毛母細胞自体の機能障害及び衰えについて
毛を実際造っているのは毛母細胞であり、この働きが悪いと
毛を造れないのは当然です。
また、年老いて頭髪が薄くなったり、白髪になるのは老化現象の現れで
毛母細胞の機能が衰える為です。細胞の機能が衰えるのは
酵素の活性が弱まるためで、また機能障害は主として脂質代謝に起因します。
例えばコレステロールという脂質が過剰になりますと、
細胞の透過性が極端に弱まり毛母細胞は必要な栄養素の吸収や
代謝産物の排出ができなくなって機能は減退します。
さらに余分なコレステロールが頭皮中でダイハイドロテストステロン
という物質に変化して毛母細胞の機能を阻害することも知られています。
それ故薬用育毛剤「ノルドフォー」を用いて酵素の活性を高め余分な脂質を
溶解除去してやることは非常に大切で大変有意義なことです。
第三回へと続く
理学博士 大野秀隆