December 14, 2006

歯 周 病 に 排 膿 散 及 湯 ・ ノ ロ ウ イ ル ス に 五 苓 散

医 療 用 エ キ ス 製 剤 と は 医 療 機 関 で 処 方 さ れ る、 銀 紙 に 入 っ た 顆 粒 ( 粉 末 ) の 漢 方 薬 の こ と で あ る 。 も ち ろ ん 健 康 保 険 が 効 く 。 こ の 中 に あ まり 目 立 た な い 排 膿 散 及 湯 と い う 薬 が あ る 。 外 科 や 耳 鼻 科 や 皮 膚 科 で 主 に 使 用 さ れ る 。 化 膿 性 疾 患 や 蓄 膿 症 や 掌 蹠 膿 疱 症 に し ば し ば 用 い ら れ る 。 陰 血 不 足 で 陽 盛 ( 陰 虚 火 旺 ) で あ る 掌 蹠 膿 疱 症 に は、 三 物 黄 芩 湯 と 黄 連 解 毒 湯 と 排 膿 散 及 湯 の 3 種 の エ キ ス 製 剤 の 組 み 合 わ せ が し ば し ば 著 効 す る 。

漢 方 研 究 の 今 月 号 に 興 味 深 い レ ポ ー ト が 載 っ て い た 。 壇 上 健 作 先 生 ( 京 都 市 ・ 壇 上 診 療 所 ) に よ る 「 排 膿 散 及 湯 に よ る 歯 周 病 の 治 療 」 と い う タ イ ト ル で あ る 。 21 例 の 歯 周 病 へ の 排 膿 散 及 湯 の 治 療 効 果 が 述 べ ら れ て い る が、 20 例 で 著 効 が 認 め ら れ、 無 効 は1例 の み で あ っ た と い う 。 著 効 と は 歯 肉 の 痛 み が 消 失 し て、 抜 歯 の 必 要 が な く な っ た も の で あ る と い う 。 非 常 な サ プ ラ イ ズ で あ る 。
 
歯 科 で 抜 歯 が 必 要 と 言 わ れ た 者 が、 95 % の 確 率 で 抜 歯 が 不 要 と な っ た 。 医 療 経 済 に 対 す る ( 医 療 費 削 減 ) 効 果 は 計 り 知 れ な い 。 製 薬 会 社 は 効 能 ( 歯 周 病 ) 追 加 の た め の、 大 規 模 な 治 験 を 展 開 す る 必 要 ( 義 務 ) に 迫 ら れ た 。 た だ、 著 者 の 経 験 で は 有 効 性 は 50 % 程 度 と 感 じ て い る の だ が 。
い よ い よ 本 格 的 な 寒 さ を 迎 え、 ノ ロ ウ イ ル ス に よ る 胃 腸 炎 が 流 行 し て い る 。 ノ ロ ウ イ ル ス の 感 染 源 は 二 枚 貝 で あ る 。 旬 と な る カ キ が 有 名 で あ る が、 他 に も ホ タ テ、 ハ マ グ リ、 ア サ リ、 赤 貝、 平 貝 ( 炙 っ て ノ リ で 巻 く と 最 高 )、 ミ ル 貝、 バ カ 貝 ( 青 柳 ) な ど が あ る 。 加 熱 す れ ば 危 険 は な い の だ が、 生 食 の 場 合 は 水 を 流 し て よ く 洗 う 必 要 が あ る 。

だ が 鮨 屋な ど で は 風 味 が 損 な わ れ る た め、 洗 っ た り は し な い 。 布 き ん や ペ ー パ ー タ オ ル で 貝 か ら で る 水 分 な ど の 余 分 な も の を、 吸 い 取 る よ う に し て 除 い て い る 。 冷 凍 品 を 使 用 し て い る 場 合 は 別 だ が、 「 先 ず 隗 ( 貝 ) よ り 始 め よ 」 の よ う に 貝 好 き の 方 は 注 意 し た い 。 ノ ロ ウ イ ル ス に 感 染 す る と、 1 か ら 2 日 で 発 病 す る 。 症 状 は 嘔 気、 嘔 吐、 下 痢、 腹 痛、 発 熱 で あ る 。 多 く は 1 か ら 2 日 で 自 然 に 治 る が、 幼 児 や 老 人 や 虚 弱 者 で は 重 症 化 す る お そ れ も あ る 。

以 前 に も お 話 し た が、 ノ ロ ウ イ ル ス に よ る 症 状 が 霍 乱病 に 酷 似 す る 。 『 傷 寒 論 』 の 辨 霍 乱 病 脈 證 并 治 第 十 三 に 「 問 曰 : 病 発 熱 頭 痛, 身 疼 悪 寒, 吐 利者 , 此 属 何 病? 答 曰 : 此 名 霍 乱 。 霍 乱 自 吐 下, 又 利 止, 復 更 発 熱 也 」、 「 霍 乱, 頭 痛, 発 熱, 身 疼 痛, 熱 多 欲 飲 水 者, 五 苓 散 主 之 。 寒 多 不 用 水 者, 理 中 丸 主 之 」 と い う 条 文 が あ る 。 霍 乱 病 で は、 発 熱、 頭 痛、 悪 寒 が み ら れ 嘔 吐 と 下 痢 が 出 現 す る。 水 を 飲 み た く な る よ う な 熱性 の 場 合 は 五 苓 散 、 基 礎 代 謝 が 低 い 寒 が り の 場 合 は 人 参 湯 ( 理 中 丸 ) が 奏 効 す る、 と 述 べ ら れ て い る 。

2 年 前 地元 の 鮨 屋 で 感 染 し た 際 に は、五 苓 散 エ キ ス 1包 ( 2.5 ) の 服 用 で 夕 方 の 講 演 を こ な し、 そ の 後 の 食 事 会 も 楽 し む こ と が で き た 。 先 日 も 生 カ キ を 食 べ た 翌 々 日 か ら、 下 痢 と 嘔 吐 を 発 症 し た 女 性 が、 五 苓 散 1 包 で す ぐ に 良く な っ た 。 現 在 流 行 し て い る 感 染 性 胃 腸 炎 に は 五 苓 散 、 冷 え 性 で 元 気 の な い 場 合 に は 人 参 湯 が 有 効 と 思 わ れ る 。た だ 五 苓 散 よ り も 熱 性 が 強 い 場 合 に は、 「 嘔 而 発 熱 者, 小 柴 胡 湯 主 之 」 ( 発 熱、 嘔 吐 す る 風 邪 に は 小 柴 胡 湯 ) と あ る 『 傷 寒 論 』 の 条 文 に 従 い、 五 苓 散 と 小 柴 胡 湯 の 合 剤 で あ る 柴 苓 湯 を 使 用 す る 。
Posted by tozai4949 at 12:14│TrackBack(0)ヘルス/ビューティ 

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