August 15, 2008

「こども」 の “かぜ” に小柴胡湯

表彰台の北島と日章旗(2008,8,14) 「 医 局 に 学 外 か ら 医 師 を 呼 ぼ う と し た ら 、医 局 の 全 員 に 猛 反 対 さ れ た よ 」と 、親 友 の 教 授 か ら 嘆 き の 電 話 が あ っ た 。 彼 は 「 ラ ン セ ッ ト 」 な ど に 多 数 の 外 国 論 文 を 書 い て い る 。 医 局 員 の こ と が 不 甲 斐 な く 感 じ ら れ た の で あ ろ う 。 学 内 の よ う な 井 の 中 で は 認 め ら れ た と し て も 、“ 大 海 ” ( 鎖 国 の 外 ) で は 冷 徹 に も 絶 対 評 価 で 判 断 さ れ る 。

 「 純 血 主 義 」 は 危 険 で あ る 。 よ そ か ら の “血” を 受 け 入 れ な け れ ば 、“ 遺 伝 的 ” に も 問 題 が 生 じる 。 厳 しい 環境 を 乗 り 越 え 、そ れ に “ 順 応 ” す る こ と に より 、人 類 は 進 化 を 遂 げ てき た 。  学 問 の 世 界 も 同 じ で あ る 。 ぬ る ま 湯 に 長 く浸 か っ て い る と 、気 が つ い た と き は “ 浦 島 太 郎 ” に な っ て い る 。 似 た こ と は 「 学 会 」 に つ い て も い え る 。 伝 統 医 学 で あ る 「 漢 方 」 で は 、と く に 顕 著 の よ う に 感 じ る 。

 自 分 た ち の “ 流 派 ” の 仲間 の こ と は 互 い に 持 ち 上 げ る 。 他 の セ ク ト と は ア カ デ ミ ッ ク な 論 争 は 挑 ま な い 。 日 本 漢 方 が ( 中 医 学 と 異 な り ) 大 き な “壁” を 乗 り 超 え 世 界 に “ 飛 躍 ” す る こ と が で き な い の は 、そ の “ 偏 狭 さ ” 故 で あ る 。 学 ハ ラ の あ る 処 、有 能 な 医師 は去 っ て 行 く 。 坂 本 竜 馬 が 起 草 し た 「 船 中 八 策 」 に は、「 有 材 ノ 公 卿 諸 侯 及 ビ 天 下 ノ 人 材 ヲ 顧 問 ニ 備 へ 官 爵 ヲ 賜 ヒ 、宜 シ ク 従 来 有 名 無 実 ノ 官 ヲ 除 ク ベ キ 事 」 と あ る。

 ● “ 漢 方 ” は 「 慢 性 疾 患 」 や 「 難 治 性 疾 患」 を 専 ら 治 療 す る も の で あ る 、と 考 え て い る 向 き も 多 い よ う で あ る 。 残 念な が ら 認 識 不足 で あ る 。 急 性 疾 患 ( か ぜ や 急 性 胃 腸 炎 な ど ) で も、西 洋 薬 以 上 の 即 効 性 を 現 わ す こ と が 多 い 。 特 に 小 児 の か ぜ の 場合 は 、胃 腸 症 状 を 伴 い や す い の だ が 、漢 方 薬 は “ か ぜ 症 状 ” と “ 胃 腸 症 状 ” を 同 時 進 行 的 に 治 療 す る こ と が で き る 。

 一 方 、西 洋 薬 の “ 消 炎 鎮 痛 薬 ” ( N S A I D ) は 、 ア ラ キ ド ン 酸 カ ス ケ ー ド で 働 く 酵 素 ( C O X - 2 ) の 働 き を 阻 害 す る た め 、「 プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン E 2 」 の 産 生 が 障 害 さ れ る 。 「 プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン E 2 」 は 胃 粘 膜 を 保 護 し 、 腸 で の 水 分 の 吸 収 を 抑え 、 腎 臓 で の ナト リ ウ ム の 再 吸 収 を 抑 制 す る 。 こ の た め 「 消 炎 鎮 痛 剤 」 は “ 嘔 気 ” や “ 下 痢 ” や “ 浮 腫 ” を 出 現 さ せ る こ と に な る 。 さ ら に、「 プ ロ スタ グ ラ ン ジ ン E 2 」 に は 気 管 支 を 拡 張 さ せ る 働 き が あ る た め 、“ 咳 症 状 ” や “ 喘 息 ” も 悪 化 さ せ る。

 以 前 に も 述 べ た こ と が あ る が 「 傷 寒 論 」 に 「 嘔 吐 を 伴 い 発 熱 す る 場 合 は 小 柴 胡 湯 を 投 与 し な さ い 」 と い う 条 文 が あ る 。 ま さ に “ 子 供 ” に よ く み ら れ る 症 状 で あ る 。 こ の よ う な ケ ー ス に “ 西 洋 薬 ” ( 消 炎 鎮 痛 薬 ) を 投 与 す る と 、か え っ て “ 悪 化 ” す る 。 小 柴 胡 湯 を 少 量 ず つ 口 に 含 み 、唾 液 で 流 し 込 んで い く と 、2 0 分 位 で 胃 腸 症 状 が 安 定 す る こ と を し ば し ば 経 験 す る 。

 小 柴 胡 湯 は 小 児 の か ぜ の 咳 や 痰 の 症 状 に 、五 虎 湯 と 併 用 す る と “ 著 効 ” す る 場 合 が 多 い 。 今 日 の か ぜ は 半 表 半 裏 に 侵 入 し 、「 」 で 病 邪 ( ウ イ ル ス ) と 正 気 ( 免 疫 機 構 ) と の バ ト ル が 繰 り 返 さ れ る 。 バ ト ル の 結 果 生 じ る “ 熱 ” ( 火 ) が 、肺 ( 呼 吸 器 ) を “ 燻 蒸 ” す る た め 咳 や 痰 が 発 症 す る 。 そ の た め 「 膈 」 の “ 邪 ” を 排 除 す る 作 用 の あ る 「 小 柴 胡 湯 」 を ベ ー ス に 、 肺 の  “ 痰 熱 ” を 除 く 「 五 虎 湯 」 を 加 え 、完 璧 を 期 す 。

 成 人 で は バ ト ル に よ る “熱 化” が 著 し い ケ ー ス が 多 い 。そ の よ う な 場 合 は 、小 柴 胡 湯 を 柴 陥 湯 に 変 え る こ と に な る 。  柴 陥 湯 と 五 虎 湯 の 併 用 は 、“ 熱 痰 ” が 多 い 「 気 管 支 喘 息 」 に も 奏 功 す る 。 た だ し 、中 等 度 以 上 の 症 状 で は 、“ 煎 じ 薬 ” で な け れ ば 無 効 で あ る 。

 P S : 異 常 な 「 懐 疑 心 」 に 苛 ま れ る も の を 妄 想 性 パ ー ソ ナ リ テ ィ 障 害 と い う 。 独 裁 者 に な っ た り す る と 、 冷 血 な 「 粛 清 」 や 「 大 虐 殺 」 ( massacre ・ マ ッ サ カ ) が 行 わ れ る 。 「 純 血 主 義 」 は 偏 狭 な ナ シ ョ ナ リ ズ ム で あ り 、危 険 な 思 想 で あ る 。 歴 史 が そ れ を 物 語 る 。                



Posted by tozai4949 at 19:00│TrackBack(0)ヘルス/ビューティ 

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