
現在、全世界のアップルⅡユーザーの注目を一手に集める存在がいます。それが4am、午前4時と名乗るハッカーで、膨大な量におよぶアップルⅡソフトウェアのコピープロテクトを外しては共有するという試みをもう何年間も続けているのです。続きを読む
2016年11月14日13:02
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ドンキーコングの続編といえばドンキーコングジュニアですが、アメリカではすこし事情が違うようです。というのも、10年ほど前から別の続編がアーケードで稼働しており、好評を得ているのです。ただし、名前を「ドンキーコング2」というその作品は、任天堂によるものではなく、ひとりのファンが長い時間をかけて作り上げたものなのです。
ドンキーコング2がアーケードに登場したのは2006年のことでした。レトロゲームのメッカとして名高い「ファンスポット」に設置されたそれは、あたかも往年の任天堂を思わせる筐体に収められ、人目をひく作りになっています。

(今もファンスポットに設置されているドンキーコング2の筐体) flickr
アメリカの有名アーケード「ファンスポット」のレトロゲーム管理人、ゲイリー・ビンセント氏に聞く
ドンキーコング2は全8面あり、うち半分はオリジナルのドンキーコングのそれを使っています。ただし、難易度を大幅に上げてあるため、前作に慣れたプレイヤーでも当初はまず歯がたたないでしょう。それもそのはずで、ドンキーコング2は、当初より上級者を想定して作られたものなのです。
もともとアーケードの世界では、既存のタイトルを上級者向けに改変する試みが早くから行われていました。テンペストやミサイルコマンドの改造ROMが出回り、アメリカで人気のミズパックマンも、もともとは難易度を上げたパックマンの要望があったことから生まれた作品です。ドンキーコング2もこうした傾向のひとつといっていいでしょう。
そして、さらに強力なのが、新たに追加された4つの面です。 本家任天堂の続編であるジュニアが、ゲーム自体はまったくの別物であるのに対し、ドンキーコング2の追加面は、オリジナルの面と並列されていることもあってか、原作のゲーム性を踏襲しており、その意味ではより忠実なものといえます。

このドンキーコング2をたったひとりで作り上げたのが、ジェフさんというアメリカ人です。

(ドンキーコング2の作者ジェフさん。本業は技術者で、自動車関係の電装品の設計をされているそうです)
アーケードゲームを趣味とするジェフさんは、自宅に20台ほどの筐体を置いていましたが、ただ遊ぶだけでは飽き足らず、次第に改造を施すようになりました。
きっかけはフリープレイ機能でした。昔のアーケードゲームはプレイのたびにクレジットを入れる必要がありましたが、それを面倒に思ったジェフさんはクレジットなしで遊べるように改造したのです。
とはいえ、それはけして楽なものではありません。オリジナルのプログラムを逆アセンブルし、解析してはコメントを付けていくという、じつに時間のかかる作業でした。
それでも作業を進めるうちにコツを掴むようになり、フロッガーやフェニックス、ディグダグなどにフリープレイや基板の自己診断機能を次々と付けていきました。
ドンキーコングにも同じような機能を付けるつもりで作業に取りかかったのですが、ROMを覗くうちにあるものを発見します。それは未使用のグラフィックデータで、台に乗ったセメントが横に傾いてこぼれ落ちる動きを表したスプライトでした。これを実際のゲームに出してみたいと思ったのです。
また単なる機能の追加だけでは飽き足らず、ゲーム自体をアレンジしてみたいという気持ちもありました。それにはドンキーコングはうってつけの題材でした。これがたとえばフロッガーやパックマンとなると、もはや改変する余地自体に乏しいのですが、ドンキーコングであれば新しい展開を付け加える見込みがあったのです。
そしてジェフさんは新しい面のデザインに取りかかったのですが、この作業は難航を極めました。当初の狙いとしては、あくまで上級者向けに難しく、それでいてオリジナルの面と並べても違和感のない内容にする、というものでしたが、これは大変に高い目標でした。せっかく完成させた面も、出来に納得できなかったために捨てたりと、まさしく試行錯誤の繰り返しだったのです。
あくまで趣味ということもあり、ドンキーコング2の完成には3年半もの歳月がかかったのですが、うちかなりの部分が追加面のデザインに費やされたといいます。
また追加面の他にも、いくつか細かい調整がなされています。
オリジナルに忠実にするとの考えから、ゲーム自体の思考ルーチンにはほとんど手を入れなかったのですが、例外的に火の玉の挙動には手が入っており、より攻撃的な動きになるよう改変されています。
従来のドンキーコングでは、火の玉はもっぱらやり過ごすものでしたが、これがジェフさんにはかねてから気になっており、(ゲームのプレイヤーキャラである)ジャンプマンが受け身に徹するというのはおかしい、という考えから変えたのだそうです。
またスコア表示には7番目のケタが追加されています。これももちろん上級者を想定したものですが、一方ではプレイヤーの人数は7人と通常より多めに設定されました。これは一般のお客さんへの配慮ということです。
プログラムが完成し、基板での動作を確認すると、次にアーケード筐体のデザインにとりかかりました。基本的にはありものの素材を組み合わせて作ったそうですが、あくまで本物らしさを追い求めるジェフさんのこだわりによって、往年の任天堂筐体を思わせる仕上がりとなりました。

完成した筐体がファンスポットで披露されると、その優れた内容から、たちまち評判を呼ぶようになります。
さらに思わぬ追い風となったのが、設置の直後に映画「キング・オブ・コング」が公開されたことでした。ドンキーコングのトッププレイヤーどうしの対決を描いたこの作品が人気を呼んだことでドンキーコング自体が再び注目されるようになり、その流れでドンキーコング2も好評を博するようになったのです。
ドンキーコングの世界記録を競う二人のプレイヤーを描く映画 「キング・オブ・コング」(King of Kong)
こうして、確かな評価を得て自信を深めたジェフさんは次の行動に出ます。自ら任天堂に連絡を取り、ゲーム自体と関連資料一式を渡したのです。
それにはもちろん商品化できればという希望もあったのですが、ジェフさんとしては、ドンキーコングの作者である宮本茂に自作面を遊んでもらい、意見を聞いてみたい気持ちがあったのだそうです。
残念ながら宮本氏が遊んだかどうかは不明で、また外部の持ち込み企画ということもあり、実際の商品化にも至らなかったのですが、任天堂からは好意的な反応をもらったそうです。最終的な見解までは分からないものの、ドンキーコング2が今でもアーケードで普通に遊べることを考えると、黙認されているということかもしれません。
なおドンキーコング2はROMデータが公開されており、エミュレータでプレイできるほか、ブラウザでも遊ぶことができます。
Donkey Kong Arcade Return2 - Andkon Arcade
こうして発表から10年が経ったのですが、今もなおドンキーコング2は高い人気を保っています。アーケードゲームを改造した例は多くありますが、オリジナルの内容を尊重したうえで新しい展開を付け加え、それに成功したという意味で例外的なものであり、やはり高く評価されるべきものでしょう。
(実際のゲームプレイを収めた動画。複数面のクリア後にカットシーンが登場しますが、最終面の8面をクリアするとドンキーコングが檻に囚われてしまいます。この檻はジュニアのそれを模してあり、つまりドンキーコング2はオリジナルとジュニアの中間にあたる作品という位置付けなのでしょう)
(昨年登場した別のドンキーコングアレンジ、「ドンキーコング・リミックス」。これもアーケードROMを改造したものですが、今のところROMデータは公開されていません)
2016年07月14日17:33

今年6月、配信サイトのSteamに一作のゲームが登場しました。「ダイノ・エッグス・リバース」(Dino Eggs Rebirth)というアクションゲームで、かつてアップルⅡで好評を博した作品のリメイクです。
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