2007年11月20日
「家事手伝い」
何とも掴み所のない表現である。
アンケート等の職業欄に「無職・家事手伝い」が見られることは多い。
これは職業を表わしているようだ。
しかし、どうも無職と同じ括りとして表記されることに違和感を覚える。
家事はアンペイドワーク「無償労働」であると以前聞いたからだ。
家事手伝いは無償労働である家事を手伝っているのだから労働者ではないのか?
無職は文字通り職がないので労働をしていない。
では何故、労働していない者と労働している者が同列に記述されるのか?
また、ニートと無職、家事手伝いとの関連についても考察してみようと思う。
そもそも家事とは何か。
家事は、掃除、洗濯、炊事、買物などの家庭における日常生活の運営のための業務のことである。
伝統的な家事といわれるものは、掃除、洗濯、炊事、買物であるが、家計や貯蓄、保険から、育児、高齢者のケア、家族メンバーの健康や栄養管理、庭や花壇の手入れから、親戚の冠婚葬祭のつきあい、資産運用、と多様化しつつある。
なお、家事を担当する人を性別に関わらないホームメイカー「家事担当者」といった表現を採るケースがある。
参照元 Wikipedia
人間の営みは多岐にわたり、睡眠や食事、趣味やスポーツといった活動もあるが、市場で労働力を提供して対価を得る有償労働に加えて、家庭内での「家事」や社会的活動といった家計の構成員や他人に対して行う対価を要求しない「無償労働」も含まれている。社会は有償労働のみならず、無償労働によっても支えられている。そして、「無償労働」については女性の果たす役割が大きいとされている。
参照元 経済企画庁経済研究所
続いて、直接家事手伝いを調べてみると…
家事手伝いとは、炊事、洗濯、掃除などの狭義の家事および家業を手伝うこと。
代表的な形態を以下にあげる。
1、母親がいない、病に臥っている、仕事が多忙などの理由から、母親に代わって家事全般を取り仕切っている。
2、親が家族経営の自営業を営んでおり、親の仕事を手伝っている。
3、家族の疾病や老齢に伴う世話が必要で介護をしている。
なお、男性が「家事(家業)手伝い」というのは、文字通り事業としての家業を手伝っていることを指すことが多い。
参照元 Wikipedia
以上のことから、家事は家庭における日常生活運営業務であり「無償労働」であること、家業の手伝いをしている場合には家事手伝いという職業を指すことがわかった。
つまり、家事手伝いは仕事をしているので無職とは違うと考えられる。
他にも、男性が家事をしている場合はホームメイカー「家事担当者」という性別に拠らない別の呼び方となること、無償労働の担い手としてまだ女性の役割の大きいこともわかった。
家事手伝いの参照元を見ると、以下の様に近年では本来と違った意味合いで使われることも記載されている。
1、裕福な家庭に生まれ仕事をせずに花嫁修業の為に習い事や趣味に勤しんでいる。
2、裕福であるなしに関わらずフリーターやニート、無職だがそのままだと世間体・イメージが悪いので単に「家事手伝い」を自称している。
背景として家事が以前ほど重労働ではなくなったため、現在では更に言葉の意味が形骸化し、就労に向けた教育・雇用・職業訓練等のいずれにも参加せず、親の力に頼って無職を維持もしくは堅持している女性を指す事が多い。
このことから家事手伝いとニートの関連性が出てくるわけである。
ニートを調べてみると…
ニート(NEET)とは英国政府が労働政策上の人口の分類として定義した言葉で「Not in Education, Employment or Training」の略語であり、日本語訳は「教育を受けず、労働をおこなわず、職業訓練もしていない人」となる。
厚生労働省の定義
「若者の人間力を高めるための国民会議資料」や平成17年以降の「労働経済白書(労働経済の分析)」では、「非労働力人口のうち、年齢15歳〜34歳、通学・家事もしていない者」としている。
内閣府の定義
内閣府青少年の就労に関する研究調査企画分析委員長玄田有史は、実態を把握するため家事手伝いをニートに含めて調査を実施している。
この調査で用いられる定義は、「高校や大学などの学校及び予備校・専修学校などに通学しておらず、配偶者のいない独身者であり、ふだん収入を伴う仕事をしていない15歳以上34歳以下の個人である」としている。
参照元 Wikipedia
厚生労働省は、家事手伝いをニートに含まない理由について「自営業者の家族従業員が含まれるため」除外している。さらに、普段の生活において主に家事をおこなっている場合には、それを「ニートには含めない」ともしている。
これは家事を労働と位置づけ、未婚であって家事をしていない者、既婚者で家事をしていない者は性別を問わず、それを行わない場合にはニートとして解釈できる余地を残していると考えられる。
ニートという言葉も家事手伝いと同様、非常に誤用の多い言葉であるようだ。
ニートとは「○○をしていない者」という「状態」を表わしている。
ところが、厚生労働省が2004年に発表した労働白書の中で「労働者・失業者・主婦・学生」のいずれにも該当しない「その他」の人口から「15〜34歳」までの若年者のみを抽出した人口(若年無業者)が、同年出版された「青少年の就労に関する研究調査企画分析委員長」玄田有史の著書において「NEET=ニート」と言い換えられ、以後、マスメディア等を通じて一般にも知られるようになった新語である。
新語であるがゆえに、その語義はマスメディアによる報道の中で変化し、現在では「○○をする意欲が無い者」という意味で使われることが一般的となっているように思われる。
これまで述べてきた考察の結論。
1、「家事手伝い」を職業とする際には、家事を行う者を性別に拠らずに表現するホームメイカー「家事担当者」を助ける職業として、例えば、ホームメイクヘルパー「家事担当補助者」といった新しい概念で表現すればよいのではないか。
家事を女性のみが担当するのは今の時勢にはそぐわないと思うからである。
2、「家事(家業)手伝い」は、文字通り事業としての家業を手伝っていることのみを表現する言葉とすれば、これも性別に拠らない職業となるのではないか。
3、1と2のような形で明確に家事に携わる者を定義すれば、ニートと現状使われている「家事手伝い」との混同も回避されると考えられる。
最後に、ニートと家事手伝いの違いについて疑問を持った方が他にもいらしたようなのでその記事についても掲載しておく。
家事手伝いは、ニートに分類されますか?
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何とも掴み所のない表現である。
アンケート等の職業欄に「無職・家事手伝い」が見られることは多い。
これは職業を表わしているようだ。
しかし、どうも無職と同じ括りとして表記されることに違和感を覚える。
家事はアンペイドワーク「無償労働」であると以前聞いたからだ。
家事手伝いは無償労働である家事を手伝っているのだから労働者ではないのか?
無職は文字通り職がないので労働をしていない。
では何故、労働していない者と労働している者が同列に記述されるのか?
また、ニートと無職、家事手伝いとの関連についても考察してみようと思う。
そもそも家事とは何か。
家事は、掃除、洗濯、炊事、買物などの家庭における日常生活の運営のための業務のことである。
伝統的な家事といわれるものは、掃除、洗濯、炊事、買物であるが、家計や貯蓄、保険から、育児、高齢者のケア、家族メンバーの健康や栄養管理、庭や花壇の手入れから、親戚の冠婚葬祭のつきあい、資産運用、と多様化しつつある。
なお、家事を担当する人を性別に関わらないホームメイカー「家事担当者」といった表現を採るケースがある。
参照元 Wikipedia
人間の営みは多岐にわたり、睡眠や食事、趣味やスポーツといった活動もあるが、市場で労働力を提供して対価を得る有償労働に加えて、家庭内での「家事」や社会的活動といった家計の構成員や他人に対して行う対価を要求しない「無償労働」も含まれている。社会は有償労働のみならず、無償労働によっても支えられている。そして、「無償労働」については女性の果たす役割が大きいとされている。
参照元 経済企画庁経済研究所
続いて、直接家事手伝いを調べてみると…
家事手伝いとは、炊事、洗濯、掃除などの狭義の家事および家業を手伝うこと。
代表的な形態を以下にあげる。
1、母親がいない、病に臥っている、仕事が多忙などの理由から、母親に代わって家事全般を取り仕切っている。
2、親が家族経営の自営業を営んでおり、親の仕事を手伝っている。
3、家族の疾病や老齢に伴う世話が必要で介護をしている。
なお、男性が「家事(家業)手伝い」というのは、文字通り事業としての家業を手伝っていることを指すことが多い。
参照元 Wikipedia
以上のことから、家事は家庭における日常生活運営業務であり「無償労働」であること、家業の手伝いをしている場合には家事手伝いという職業を指すことがわかった。
つまり、家事手伝いは仕事をしているので無職とは違うと考えられる。
他にも、男性が家事をしている場合はホームメイカー「家事担当者」という性別に拠らない別の呼び方となること、無償労働の担い手としてまだ女性の役割の大きいこともわかった。
家事手伝いの参照元を見ると、以下の様に近年では本来と違った意味合いで使われることも記載されている。
1、裕福な家庭に生まれ仕事をせずに花嫁修業の為に習い事や趣味に勤しんでいる。
2、裕福であるなしに関わらずフリーターやニート、無職だがそのままだと世間体・イメージが悪いので単に「家事手伝い」を自称している。
背景として家事が以前ほど重労働ではなくなったため、現在では更に言葉の意味が形骸化し、就労に向けた教育・雇用・職業訓練等のいずれにも参加せず、親の力に頼って無職を維持もしくは堅持している女性を指す事が多い。
このことから家事手伝いとニートの関連性が出てくるわけである。
ニートを調べてみると…
ニート(NEET)とは英国政府が労働政策上の人口の分類として定義した言葉で「Not in Education, Employment or Training」の略語であり、日本語訳は「教育を受けず、労働をおこなわず、職業訓練もしていない人」となる。
厚生労働省の定義
「若者の人間力を高めるための国民会議資料」や平成17年以降の「労働経済白書(労働経済の分析)」では、「非労働力人口のうち、年齢15歳〜34歳、通学・家事もしていない者」としている。
内閣府の定義
内閣府青少年の就労に関する研究調査企画分析委員長玄田有史は、実態を把握するため家事手伝いをニートに含めて調査を実施している。
この調査で用いられる定義は、「高校や大学などの学校及び予備校・専修学校などに通学しておらず、配偶者のいない独身者であり、ふだん収入を伴う仕事をしていない15歳以上34歳以下の個人である」としている。
参照元 Wikipedia
厚生労働省は、家事手伝いをニートに含まない理由について「自営業者の家族従業員が含まれるため」除外している。さらに、普段の生活において主に家事をおこなっている場合には、それを「ニートには含めない」ともしている。
これは家事を労働と位置づけ、未婚であって家事をしていない者、既婚者で家事をしていない者は性別を問わず、それを行わない場合にはニートとして解釈できる余地を残していると考えられる。
ニートという言葉も家事手伝いと同様、非常に誤用の多い言葉であるようだ。
ニートとは「○○をしていない者」という「状態」を表わしている。
ところが、厚生労働省が2004年に発表した労働白書の中で「労働者・失業者・主婦・学生」のいずれにも該当しない「その他」の人口から「15〜34歳」までの若年者のみを抽出した人口(若年無業者)が、同年出版された「青少年の就労に関する研究調査企画分析委員長」玄田有史の著書において「NEET=ニート」と言い換えられ、以後、マスメディア等を通じて一般にも知られるようになった新語である。
新語であるがゆえに、その語義はマスメディアによる報道の中で変化し、現在では「○○をする意欲が無い者」という意味で使われることが一般的となっているように思われる。
これまで述べてきた考察の結論。
1、「家事手伝い」を職業とする際には、家事を行う者を性別に拠らずに表現するホームメイカー「家事担当者」を助ける職業として、例えば、ホームメイクヘルパー「家事担当補助者」といった新しい概念で表現すればよいのではないか。
家事を女性のみが担当するのは今の時勢にはそぐわないと思うからである。
2、「家事(家業)手伝い」は、文字通り事業としての家業を手伝っていることのみを表現する言葉とすれば、これも性別に拠らない職業となるのではないか。
3、1と2のような形で明確に家事に携わる者を定義すれば、ニートと現状使われている「家事手伝い」との混同も回避されると考えられる。
最後に、ニートと家事手伝いの違いについて疑問を持った方が他にもいらしたようなのでその記事についても掲載しておく。
家事手伝いは、ニートに分類されますか?
知の連鎖と心の共鳴 - livedoor Blog 共通テーマ
(21:18)

