Mahou Shoujo Madoka Magica
ドイツにおける「まどか☆マギカ」の評価

magika

あらすじ

暖かい家庭に育ち、たくさんの友人に囲まれ、エキサイティングだったり、楽しかったり、悲しかったりする時間を過ごす。人生を形作るもの。鹿目まどかはそんな平凡な人生を生きる平凡な中学生。そんな彼女が目にしたもの。その光景が偶然なのか運命なのかもわからないまどか。一つだけはっきりしているのは、その運命を変える「時」は始まったのだということだった。





the Gon

はじめに:『魔法少女まどか☆マギカ』は始まる前からすでに、世界最大のインターネットフォーラム「2ちゃんねる」で「涼宮ハルヒの憂鬱」と同じくらい話題を呼び、話が進むにつれ、議論も盛大になされるようになったスゴいアニメだってことだ。第一印象とは異なり、このアニメはティーンネージャでも20歳に近い年代から大人をターゲットとしている。だから、それに応じた評価を心掛けたい。

物語:始めは、伝統的な魔法少女アニメの流れ。主人公が、小さくカワイイ生き物・キュゥべぇに魔法少女になるよう申し出を受ける。そこから物語は始まる。これを聞いただけではあまりスゴイ感じはしないだろうが、あの映像を観れば、このアニメがどれだけ神秘性を持っているかわかるだろう。視聴者の予想をことごとく上回り、ストーリーは魔力を帯びていく。

キャラクター:パッと見て、典型的な魔法少女の印象を受ける。恥しがり屋の萌えキャラだったり、元気を振りまくタイプだったり、秘密に包まれてるタイプだったりといった感じだ。もちろんすぐに、視聴者はこの子たちが、それだけの女の子ではないことを知ることになる。話が進むごとに、主人公たちの本当の姿が見えてくるのだ。たまに彼らの性格の豹変は突然現れることがあるが、それは順を追って見てきた人たちにとっては容認できるものだろう。キャラクター一人ひとりに同じ重要性が置かれ、みな、個性ある性格を持っている。良くあるアニメでは1人か、2人にしか焦点が合っていない。しかしこのアニメにはそれがない。

サウンド:このアニメのサウンドは、言葉では言い表せないほど美しい。BGMは情緒豊かで、このアニメの世界観を完璧なまでに表現している。梶浦由紀は、明るい場面と恐ろしく暗い場面が交差したこの作品を絶妙な技術で表現し、楽しい場面はおもいっきり楽しめる、恐ろしい場面では背筋がひやっとするほど恐ろしいく感じられるようにしている。単純に、完璧なんだ。オープニング、それからエンディングも素晴らしい。

アニメーション:これについても文句を言うことはほとんどない。シャフトは、この作品で独特の世界観を出せることに成功した。主人公たちが生きる明るくはっきりした世界と、魔女のいる暗くじめじめした異空間。全体的にみても、一つ一つの動きに精密さが感じられるし、一度見ただけでは気づかない工夫がたくさん施されている。唯一、批判できる点は、キャラクターデザインだろうか、あの過酷なストーリーにあんなキャラクターを...とは言っても、簡単に悪いともいえない。全体の印象が暗くなってしまうからキャラクターにはあれほどかわいさを残しておいた方が良いのだろうか。

さいごに:先述通り、このアニメの雰囲気作りは素晴らしく、キャラクターも大部分で現実味があった。それは、アニメに関する世界中の大きなインターネットフォーラムでの人気ぶりをみれば分かるだろう。毎話ごとに増える謎、バックグラウンドやサウンドトラック、そしてアニメーションに隠された様々な伏線によって、話題性はすさまじいものとなった。これこそアニメの醍醐味だと思うのだ。深読みすればするほど、このアニメはそれに応えてくれる。非常に高いレベルのアニメだ。


Yuuichikun

はじめに:魔法少女系のアニメがこれほどお気に入り作品になるとは夢にも思ってなかった。だから、見るか見ないかっていう時点でそうとう迷った。今までの経験が、判断を鈍らせたんだ。最初の2話を見た時、ああ、やっぱりな、と思った。それでも見続けた理由は、音楽だ。アニメの中でも超一級のサウンドトラックだった。そうして、だんだんと物語の方にもはまっていったのさ。このアニメを通じて、どれだけ音楽が作品を印象付けるか思い知らされたよ。

物語:ここに載ってるあらすじを読むと、一見、ごく普通の物語に思える。しかし、こんな少しのあらすじからでも、このアニメを実際に見た人にとっては考えるところの多いあらすじなのだ。まだ見ていない人は絶対に見るべきであり、一度見た人も、もう一度注意深く見、このアニメの奥深さを味わうべきだ。観る者を出し抜く、意外な主人公の存在。だれがあんな展開を予想できたろう。誰かしらとの出会いがあるごとに、見る側は「この出会いは何を意味するのだろうか」と考えなければいけないし、「この出会いによってこのアニメはどう進むのだろう」と考えなければいけない、それでもこのアニメの展開はその考えの上を行く。最近のアニメは出会いなど一瞬の物にしかすぎず、最後まで関係のあるものは少ない、もしくは展開を読まれる場合が多い。また、この作品は他の重苦しい憂鬱なアニメの代表作といってもよい。魔法少女たちは、互いに戦いつつ、必要な助けを拒んでいる。10話を見て初めて、今までの話が、このアニメの趣旨が、分かるようになり、同時に今までの事情や細かな様々なことに納得できるようになる。こんなアニメが今まであったろうか。一つ一つの言葉までもが、意味を含み、完全な位置に配置されている。このアニメで心に残ったメッセージについて言及したい。「運命を良い方向に変えようとしても、それは悪いことを先延ばしにしていることにしかならない。それは消えることがない」この事実を納得できる形で解決させた終わり方には誰もが満足するだろう。これからの魔法少女アニメの道しるべとなったアニメかもしれない。

サウンド:梶浦由紀。彼の作ったサウンドトラックは完璧なバックグラウンドを表現することに成功した。真に、すべての曲が、場面場面を最高に盛り上げるのだ。弦楽器が、フルートが、コーラスが、ベルが、作りだす音の芸術。しかしながらオープニングは物語にあまり合っていないと思った。エンディングはその分素晴らしい。この曲は第一話からすでに使われていたし、この作品を良く表している。

キャラクター:魔法少女もののアニメと言ったらどんなものを始めに思い浮かべるだろうか。味気ない、いや、もしかしたら面白いかもしれない、乙女たちが何人も束になって悪党と戦っているところだろうか?彼女たちは魔法を使いまくり、愛のために戦う...といった感じだろうか。このアニメはもっともっと複雑だ。それは、キャラクターたちの持つ内に秘めた性格が、感情や反応を強調しているからだ。実際、まどか・ほむら・さやか・きょうか・まみ・はみんな一つの来たるべき運命に向け、それぞれの役割を果たしている。個人的に最初に気になったのは、冷酷なほむら。次に、おどおどしながら自分を責めるまどか。いつ魔法少女になるのか、と考えているうちに最終話となった。そして、すべての問題に解決を与えた。全てのキャラクターに好感が持てた。

さいごに:『魔法少女まどか☆マギカ』は、今までの魔法少女アニメとは一線を隔した全く新しいアニメだ。そのドラマ性と、ミステリアス性は魔法少女アニメを嫌いな人に、敢えて勧めたい。絶対に一見の価値がある。変身シーンにだっておそるるに足らない、一分もしないうちに変身してしまうから。自分も、今までこのジャンルには懐疑的だったが、この作品を通して新たな展望を得た。


sakura

はじめに:『魔法少女まどか☆マギカ』も普通の魔法少女アニメだろう、と思う人は多いと思う。しかし、すぐに普通の魔法少女アニメとは全く違うことに気づくだろう。

物語:まずストーリー性から、他の作品との違いが一目瞭然で分かる。敵は日本のどこかに隠れているわけじゃない、違う、結界とよばれる異空間に潜んでいるのだ。敵は魔女と呼ばれるが、魔女らしい帽子もかぶっていなければほうきも持っていない。この点は特に気に入った、古いものにとらわれず、新しいものを作ろうという意思が感じ取れた体。そしてもちろん、主人公の魔法少女たちも他の作品とは違う。彼らはいつも特別で、その特別さに喜びを感じ、その人生に満足すらしている、しかし本作の魔法少女たちは、満足するどころか、みな苦しんでいる。だからこそ、彼らの心境にのめりこんでしまうのかもしれない。全体的に、物語性は新しいもので、みなにとって満足できるものとなっている。

キャラクター:正直、キャラクターは新しいものとは言えない。明るいキャラ、賢いキャラ、ミステリキャラ、そんな感じ...ただし、彼らの性格は、物語が進むにつれ、すごく変化していって、全体をエキサイティングなものにもりあげるのに一役買っている。この作品に、変身する男性ヒーローは登場せず、主人公と恋するということもない。これが、この作品の愛される理由かもしれない。

サウンド:また、梶浦由紀はやってくれた。この作品に彼のサウンドは欠かせない。とにかくどんな場面にも完璧に合っていて、その音楽の終わり方も実に良い。ただ、この作品ではこういった音楽はそこまで高い頻度で流れず、そのために少し退屈なところもあった。だがしかし、梶浦由紀の音楽は素晴らしい役割を果たした。オープニングソングは彼の作ではなかったけれど、満足できるものだった。音楽に関しては100点満点を出したい。

アニメーション:この点に関して評価したいのは大部分で、戦闘シーンである。信じられないほど詳細な部分にまで工夫が凝らされ、見てる側としては全てを見ようとするためにはストレスを感じてしまう程だ。どちらにしろ、成功したといっていいだろう。時々、キャラクターデザインと背景とのギャップに違和感を感じることはあったが、そこまでヒドいことでもない。よく表現できていた。

さいごに:魔法少女系が好きな人だけでなく、どんな人にも、特にミステリー系やドラマチック系が好きな人に、この作品を勧めたい。



翻訳元:http://anisearch.de/?page=anime&id=6601&s=details

2011.11.02 07:00 誤字修正しました。






辞書には載っていない若者言葉
Nr.81;der Schlitzpisser (臆病者。直訳:スカートに小便漏らす人)
 
魔法少女まどか☆マギカ マミ&まどか お風呂ポスター

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