もう間もなくリリースするMysteryGirlsProjectのアルバム、
『NEMESIS〜有翼の女神〜』に関して。

制作を開始すると宣言したものの、コロナ禍による活動自粛などで、通常より長い時間を要したアルバム制作でしたが、先日やっとマスタリングを終え、原盤が完成しました。
今回はグループ史上、最も多くの方々のお力添えと、作品創りの深い拘りを持って、妥協する事なく制作出来た、傑作アルバムになったと自負しています。
<ゲスト参加アーティスト一斉告知CM>
<ゲスト参加アーティスト一斉告知CM>
より多くの方々に聴いて貰いたいし、楽しんで貰いたいので、今日は全トラックの解説をお伝えしたいと思います。
(※制作裏話的な内容は、またリリース後に書きたいと思います)
<01. Spiral> 作詞:MGP KANA/作曲:高濱祐輔
この曲は、麦人さんのナレーションから始まる、アルバムのトータルイメージを象徴するような世界観の歌詞と楽曲です。
制作に関った関係者の中からは「一番カッコイイ」という声が多いですね。
ロックチューンっぽいサウンドですが、様式美的なコードフレーズのせいもあり「妖艶」な楽曲を作りたかった結果できた曲です。
<02. Get Ready> 作詞:MGP KANA/作曲:高濱祐輔
シンプルなダンスビートの曲を作りたく出来た曲です。一般的な作曲構成のセオリー(イントロ〜Aメロ〜Bメロ〜サビ)に飽き飽きしていたので、思い切って、概念を無視して筆の進むままに作曲したら「こーなった」感じの構成です。
「この曲のサビはここ」と思う場所が聴く人によって相違があるようです。作った自分的には「全部サビ」って思ってますけどね(笑)
ただ、1分半地点から2回繰り返される16小節パートは、4小節毎に転調していて、でも転調を感じさせないメロディーラインを作ったつもりで、個人的にアルバム全体で一番好きな部分です。
<03. Realize> 作詞/作曲:高濱祐輔
作詞作曲を自分で担当した明るい曲。昔から言ってますが、「明るい」とか「爽やか」な曲創りは苦手です(苦笑)
でも、下手な割にはキャッチーな楽曲に仕上がったと思ってます。
人はみんな、「悲しい・辛い・寂しい」などネガティブな体験を背負いつつも、前を向いて進んでいかなきゃというエールを込めた歌詞と、それを押し付け過ぎないサウンドにしたかった曲です。
<04. Endless Journey> 作詞:MGP KANA/作曲:高濱祐輔
作曲し終えた直後に想像していた感じより、レコーディングを終えて完成した時のイメージの変貌幅が一番大きい曲と感じています。
自分的には珍しく、歌メロに音符の数が多く、つまり歌詞の言葉も多くなった曲です。
トラック2同様、カッコ付けたダンスナンバーですけど、だいぶ複雑な構成になってるかな。演奏楽器の音数も一番多い曲かも。
<05. 残留思念 Episode-3 -audio drama- (feat. 細谷佳正、麦人)>
MGPのドラマトラックは、基本的に概ね私が作品原稿を書くんですが、今回は豪華ゲスト俳優さんに出演してもらうので、シナリオを考えだした時からずっと緊張してました(笑)
このアルバムに収録されている3つのドラマは、1つのストーリーとして繋がっているんだけど、トラックを聴き進めて行くにつれ、時間が遡る構成になっています。なので最初が「エピソード3」な訳です。
また、今回のオーディオドラマは全て、VR(バーチャルリアリティ)サウンドミックスで制作されています。是非、イヤホンやヘッドホンなどで聴いて立体音響を体感して欲しいです。
<06. NEMESIS> 作詞/作曲:高濱祐輔
言わずもがな、アルバムタイトルチューンです。曲頭が「ドーン!」って始まるので、びっくりさせちゃったらすみません(謝)
この曲も作詞作曲を担当しました。
「圧倒的な力」や「厳かで堂々とした存在」の世界観を表現したくて作りました。
「圧倒的な力」や「厳かで堂々とした存在」の世界観を表現したくて作りました。
自分もですが、みんな、2分20秒からの箇所とアウトロの弦楽器アレンジのブリッジが好評(笑)ですね。
<07. 敵愾同仇 Episode-2 -audio drama- (feat. 浪川大輔、麦人)>
内容の詳細はトラック5と同じです。
<08. Ruler of the soul> 作詞/作曲:高濱祐輔
MGP楽曲は過去にもバラード曲は存在してますが、今までの曲とは全く異なるコンセプトで作ったバラードです。
バラードっていうと「メロディアス」とか「善良な曲」ってイメージが先行しがちですが、「邪悪」や「不吉」なイメージのバラードを作りたかった訳です。
サウンドアレンジも、オーケストラ楽器で構成しました。アルバムやグループイメージを助長するように受け止めて貰えるとありがたい曲です。
アルバム全体の「主義」みたいな物を表現する為の楽曲なので、こちらも作詞作曲共に担当しました。
<09. 獅子身中 Episode-1 -audio drama- (feat. 細谷佳正、浪川大輔、麦人)>
内容の詳細はトラック5と同じです。
これを聴き終えた後、トラック5に戻ってループする感じです。
<10. rainy flower> 作詞:MGP AIRI/作曲:高濱祐輔
トラック5から9までを1つのチャプターという概念で綴ってきたので、それを締め括るエンディングテーマ曲のようなイメージで聴こえたらイイなって曲です。ピアノから始まるミドルテンポの、優しい曲です。
<11. Unknown> 作詞:MGP MIKU/作曲:高濱祐輔
ここからはまた気持ちも新たに、MGPらしいダンスナンバーに戻ります。この曲はコロナ以前にライブで1度披露した事がある楽曲です。
楽曲途中随所に、ライブ会場でお客さんも一緒にシャウト出来たら良いなって思うポイントが数か所ある構成で作りました。
<12. zero> 作詞:MGP MIKU/作曲:高濱祐輔
スタンダードなロックチューンとして作った楽曲。
ライブで盛り上がりたいので、細々な理屈抜きのノリノリサウンドと、こちらも会場の一体感を演出したいので、お客さんも一緒に掛け声で参加できるようなギミックアレンジパートが何か所かあります。是非、ライブで一緒に飛び跳ねたいです。
<13. Liberte (feat. ASUKA)> 作詞:MGP MIKU/作曲:高濱祐輔
旧友でもあるサックス奏者のASUKAちゃんに参加してもらった、ちょいポップな楽曲です。楽器のソロパートがあるのはこの曲だけかな。
しかも作曲直後より、アスカの演奏するサックスがカッコイイので、サックスソロパートの小節数を倍にしました(笑)
是非ライブではMGPとASUKAのコラボでステージを行いたいですね。
是非ライブではMGPとASUKAのコラボでステージを行いたいですね。
<14. start me up> 作詞:近藤佳奈子/作曲:高濱祐輔
「なんで、車の通過音から始まってるの?」って理由と仕掛けは、今はまだ種明かしできません(笑)
こちらもトラック12と同様、ロックチューンでノリノリの楽曲です。ダンス&ボーカルのガールズユニットには異色なジャンルですが、それが出来るのがMysteryGirlsProjectの特質でもあると思っています。
作詞は同じレーベルメイツの声優アーティスト「近藤佳奈子さん」に担当して貰いました。
<15. Y.O.L.O -Bonus track-> 作詞:MGP AIRI/作曲:本田毅
今回のアルバムで唯一私以外のアーティストに書き下ろして頂いた楽曲。
PERSONZのギタリスト、本田毅さんにご提供頂きました。
アレンジは僭越ながら私が担当させて頂きました。
やはり私には書けない、ロックなのにポップでキャッチーな楽曲で、MGPメンバー内でも人気票の多い楽曲になりました。
こちらもライブで盛り上がる曲ですね。
という事で、今回のアルバムの全トラックを、簡単ではありますが解説をさせて頂きました。
リリース後には、もっと深掘りした内容をお伝え出来たらなぁって思っています。
沢山の方に是非聴いて貰いたい渾身の作品になりましたので、皆さま何卒よろしくお願い申し上げます。
追記:
今回のアルバムのマスタリングを担当してもらったのは、長年一緒に音源制作を手伝ってくれている、JVCの湯沢さんが携わってくれました。湯沢さんは、モー娘。や森高千里さん、スターダストレビューさんなど沢山の著名なアーティストのエンジニアを担当されている、素晴らしいエンジニアさんです。
今回、湯沢さんから「是非マスタリングを担当したい」と申し出てくれた事が何より嬉しいのでした。
【Official】MysteryGirlsProject - 『NEMESIS〜有翼の女神』-全トラック試聴動画
コメント