2005年08月15日
沖縄で見つけたふるさとの味
沖縄はそば王国。街を走っていてもいたるところで目に付く「そば、そば、そばっ!」の看板。そばツウから言わせれば、どの店も味が違うらしいが、自分にとっては、どこで食べてもさほど変わらない気がする。そんなそば屋に比べ、圧倒的に少ないのが、ラーメン屋。ラーメン王国・福岡で育ってきた自分には、なんとも物足りないのである。「ズルズル、ズー」。喰いたい、喰いたい、喰いたーい!そう思い続けて2年半。ようやく、博多のラーメンに出会うことができた。そんな懐かしの味は、国際通り沿いホテル西武オリオンの「ちむどんどん」にあった。こってり豚骨スープに絡んだ、細めの麺がいい具合だ。久留米ラーメンと聞いていたが、久留米ラーメンはもっとガサツでこってりしている。しかし、うまい。どこのラーメンだろうが、オレにとってはうまけりゃいいのである。麺も、「ふつう」「やわめ」「かた」「ばりかた」から選ぶように、メニュー表に、親切に書いてある。沖縄そばも、麺の硬さとか選べるようにしたらいいのに。「ふつうさー」「やわめさー」「かたくしてけろ」とか。何故東北弁になってしまったかのかは、よくわからんが、どうせ頼むんだったら、地元っ子っぽい、なんか沖縄っぽいそばの頼み方、ないかねーぇ。それはそうと、「ばりかた」だ。これまた懐かしい響きである。福岡では「ばり」は「とっても」とか「すごく」とかいう意味だ。「おまえのこと、ばり、好いとうっちゃんねー」「この犬、ばり、かわいかろーもん」といった具合に使うのである。「ばり」は日常会話になくてはならない、言葉なのである。「ばり」がなくなると、クリープを入れないコーヒーのように、会話が弾まなくなるのは、間違いない。そんな「ばり」に、そんな「ばりかた」に、まさか沖縄の地で巡り合えようとは…。ちなみに、「ばりかた」よりも硬い麺がほしいときは、「はりがねで!」といえばいい。さっと、麺を沸騰したお湯にくぐらすだけで、麺の中は真っ白。芯が残りまくってます。自分も若かりし頃、ツウぶって、「おっちゃん、はりがねで!」と頼んだことがあるが、「にいちゃん、まだ若いけんいいけど、こんなんばっか喰いよったら、具合わるーなるけんね、あんまり喰わんごと」と、説教受けながらも出してくれた。
確かに…食ったその夜は「ばりやば」だった…。
確かに…食ったその夜は「ばりやば」だった…。
transitcafe20030301 at 15:38│Comments(0)│TrackBack(0)│