翻訳者ときどきライター

英語のこと。日本語のこと。翻訳のことetc.(名古屋論も?)

映画

名古屋で戸田奈津子さんの講演会があるそうですよ


3/18(土)に南山大学で戸田奈津子さんの講演会があるとか。

もはやどんな方か説明する必要がないのは凄いですね (^ー^)

申し込み方法など、詳しくはこちらを。



『華麗なるギャツビー』とか『グレート・ギャツビー』とかの話


『華麗なるギャツビー』を観ました。
昨年に公開された、レオナルド・ディカプリオが主演の映画。


すばらしい音楽と映像美、豪華な出演陣とスタッフ… 超おすすめです。
キャリー・マリガンが演じるデイジーが可愛くて感情移入しやすい (^ー^)



観てからしばらく経ちますが、作品の中で使われていた『Young and Beautiful』を聴くと、一瞬で映画の世界に戻れます。
 
「Will you still love me when I'm no longer young and beautiful?」ってつまり『私がオバさんになっても』と同じテーマかもしれませんね。


この映画の原作であるスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』は、 野崎孝さんの訳でン十年前に読みました。(野崎さんは『ライ麦畑でつかまえて』の訳者としても有名)


…が、正直言うと、さっぱり入ってこなくて、頭の中で映像化できていませんでした (^ー^;)
最近また押し入れから引っぱり出してきて再挑戦してみましたが、やっぱりダメでした…
(巻末の解説を興味深く読みましたが)

というわけで、この映画に大感謝です (^ー^)
こんなに心をつかまれる物語だったのかと。


小説の『グレート・ギャツビー』は、いろいろな方が訳していらしゃるようです。
その中でも、数年前に村上春樹さんが訳したものが出版されたときは話題になりました。

 
こちらの方が少し読みやすい気がします。
そして、村上さんによる「訳者あとがき」だけでも読む価値があります。 
特に翻訳関係者は必読。
また、村上さんのファンの方も、そうでない方も、ぜひ。

勢いがついて、村上さんと柴田元幸さんの共著『翻訳夜話』も久々に再読しています。
いろいろつながっておもしろい!
(そして、『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』というのも出ているのを発見!)



※追記(その1)
レンタル版にも少しだけオマケの映像が入ってます。これは観た方がいいです。

※追記(その2)
小説の原文のおいしいところはコチラで。


外国映画、字幕で観るか? 吹替で観るか?


あなたは字幕派? 吹替派?
私は、「吹替で観た方がいい」っていう結論に至るまでに、かなりの年月がかかってしまいました...

■ 吹替版のメリット

(1) 字幕と吹替のセリフの文字数を比べたら、圧倒的に吹替の方が多い

 字幕は文字数が制限されるので、省略される内容が多くなる場合があります。私の経験では、『インセプション』を字幕で観てたときに、字幕では主語が省略されてて「え?誰の話?」ってなったことがありました。



(2) 映像を味わう時間が増える

 目を字幕に向けてると、登場人物の微妙な表情の変化に気づかなかったり、映像の美しさを味わいきれなかったり、物語の伏線になるものを見逃したりすることがあるかもしれません。



(3) 何人か同時にしゃべってるシーンに対応できる

 字幕の場合、議論や口喧嘩をしてるシーンだと、どっちのセリフかを判断しつつ、やりあう表情を見つつ...と、なかなか大変だったりします。騒がしい場所での会話などでも、字幕だと、主人公たち以外の会話は拾えないことが多いですよね。



(4) 映像に邪魔が入らない

 もし、あなたが画家だったら、自分が描いた絵の中に文字を書かれたいですか?


 そもそも、どうして字幕で観てたんだっけ?

(a) 外国人の役者さんの声やしゃべり方がわかる

 これが外せない場合は字幕派になりますよね。吹替版の独特のセリフ回し(女性は過剰に女性っぽく、オタクは過剰にオタクっぽく、ゲイは過剰にゲイっぽくしゃべったりする)の好き嫌いもあるかも。でも、ビデオテープの時代とは違って、DVDなら音声と字幕が外国語/日本語に切り替えられるわけで、「まず吹替で観てから、気にいったシーンだけ外国語の音声と外国語の字幕で観る」っていう方法でいいような気がしてきました。


(b) 外国語の勉強になる

 これが私がハマってた落とし穴でした (^ー^;) 「おぉ、うまい訳。さすが」とか、「文字数の制限で苦しい訳になってるな」とか、「英語のセリフは聴き取れなかったけど、字幕の日本語から想像すると「~」って言ってたのかな?」とか、勉強にはなっても物語や映像を全然楽しめてなかった (^ー^;) 『ソーシャル・ネットワーク』なんか、セリフは多いし早口だし、おまけに分野的に私の仕事に関係するので、「vulnerable(脆弱な/安全対策の不十分な)って仕事でも出てくるわー」とかなんとか思いながら観てたら、ヘトヘトになりました...orz



(c) なんとなく吹替って邪道な気がする

 …っていう“思い込み”もあった気がします。「子供向け」「テレビ向け」みたいな(世代によって違うかな?)。世界的に見ると、吹替の方が主流みたいですよ  (^ー^)




 とりあえずの結論

字幕よりも吹替の方が予算もかけてあるんだろうし、メリットも多いので...

(i) 吹替がある場合は、まず、吹替で物語と映像をしっかり楽しむ。
 
(ii) その後で、気にいったシーンだけ、外国人の役者さんの声で聴いてみる。
 
(iii) 英語の勉強がしたかったら、吹替で楽しんだ後で(吹替で楽しめなかった映画で勉強しても効果が低そうだし)。「英語音声のみ」でチャレンジしてみて、「英語音声+英語字幕」で確認。
 

以上、字幕も吹替もいらないくらいリスニングが完璧だったら全く無用なお話でした (^ー^;)

追記 (3/3):「ミュージカル映画」っていう盲点がありました...orz
 


字幕翻訳者さんのお話を伺いに…の巻


昨日、名古屋で、「字幕のはなしをしよう。-字幕は翻訳ではない」というイベントがあったので、行ってきました。
(名古屋シネマテーブル水曜会による、映画字幕翻訳者の太田直子さんを招いての特別講演)
 
映画の字幕のお仕事を垣間見ることができ、いろいろと裏話も伺うことができた貴重な機会でした。
 
映画の字幕は1秒あたり4文字だとか。
当然、セリフの内容を100%入れることはできないので…
 
…と、この話の続きは、その太田直子さんが書かれた『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』という本をぜひ!
 
海外の映画を観る方には絶対おもしろいはず。
ポップコーンとコーラを我慢してでも買って読むべし (^ー^;)

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