朝起きられない時がある。いかんともしがたいぐらいダルイ日がある。あ〜また来たな、やつが。この季節になるとやってくる。
ドーンと体が重くなって、重りを乗っけているような、石になってしまったような、金縛りにでもあったような重さ。しばらく動けないぐらい。窓から外を見ると快晴。でも体はめちゃくちゃダルイ。
そして次の日もダルイ。
テレビをつけて天気予報を見ると、やっぱりきてた。台風。
天気予報士が、日本近海の地図の上に表示された、「台」の字が書かれた赤い円を指して解説してる。僕の体は天気予報より早く反応してる。必ず、テレビで発表される前日にわかる。異様なダルさだからすぐに台風が近づいているとわかる。
このダルい朝というのは、必ず、沖縄の南方海上に位置している時になる。これがなぜか、本土に上陸してしまうと全然平気なのだ。関東とあの地点を結ぶこの距離の時だけなのだ。あの遠いところから地球規模の電波で押されるように、ジワーっと、低気圧が僕の体の内部に浸透してくるのだ。
もうしばらくの間、このダルさと戦わなければ…。
でも、この季節が終わると、寒い冬。また朝がつらくなる。冬が終わると、春眠暁を覚えずで、また朝が辛い。夏は、熱帯夜で寝られなくて、朝が辛い……って、一年中、朝は辛いのかい!(爆)。