いきなりですがお知らせです。もうすぐ英国の工具屋さんに、英インチのタップ・ダイスやヘリサートキットを発注します。実はこの手の取り寄せのご希望が多いのですが、年に数回しか発注しない為にタイミングが合わなかった方も多かったかと思います。今ならばご希望の工具を取り寄せ可能です。日本製のものを国内で購入するよりは価格が安いかと思います。但し、「僕のトライアンフを整備するのに必要なもの一式下さい。」「おススメのものを一式下さい。」といったご注文はご勘弁下さい。今週中位で締め切って発注しようかと思います。詳細は、ご氏名・ご住所・お電話番号をお知らせの上でメールにてお気軽にお問合せ下さい。


1950年トライアンフ6Tリアスタンド修理の様子です。トライアンフのリアスタンドいスプリングははっきり言って強過ぎます。何度もご紹介していますが、スタンドのスプリング引っ掛け部分ご引っ張られて全体が捻じれてしまいます。捻じれてしまうと、画像の様にリアスタンドがリアフェンダーに激突する様になります。これは、ストッパー部分がフレームに掛からなくなるのが原因です。さらに、捻じれてしまう事で起きる不具合があります。
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ピボットボルトに強い負荷がかかり緩んでしまうのです。緩んだまま使用していると、フレーム側とピボットボルトのねじ山が終了します。たった2本の細いピボットボルトが起点になってスタンドの強い負荷が掛かるのですから当然です。それを証明するかの様に緩んで傷むのは圧倒的にスプリングがある右側が多いです。今回はかなりフレーム側の状態が悪くて、ヘリサート下穴よりも少し大きくなっていました。ギリギリでしたがいつもの治具を使用して何とかヘリサート加工が完了です。規格は3/8inBSCです。このヘリサートキットが無いからといって米インチなどでやるのは厳禁です。そうした場合は完全消耗品であるピボットボルトを製作する事になると思いますが、毎回それをやるのですか?と言う話しです。
今回、再塗装は行いませんのでスタンドの捻じれ自体は大きく修正出来ません。そこでいつもは溶接で行うストッパー部分の延長をねじ込み式にしておきました。ロックタイトで固定して最後に錆止めでクリア塗装しておきました。
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これでOKです。補足しておくとピボットボルトの本体に入れるダブルコイルスプリングワッシャーも捻じれを生む要因の一つだと思います。別にダブルコイルスプリングワッシャーでは無く、普通のピッチリとしたカラーの方が良いと思います。さて、今では車体をOHする際にリアスタンド周りを補強も含めて完璧に修理していますが、この車両は初めて当店でOHしたリジッドフレームの6Tだった様な気がします。どんどん修理内容がエスカレートした現在とは違い、当時はまだまだ割り切ってやっていた部分が多かったです。今回不具合が起きてやり直した電装系の配線もそうです。どんどん修理内容が良くなるのは悪い事ではありませんので、ご理解下さい。
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店内にある車両のフォーメーションを大きく変更しました。ノートンアトラスの不具合部分の確認を優先して行います。この後ですが、車体を分解してしばらく動かせなくなる車両が少なくとも4台あります。うまく段取りしないと作業スペースが少なくなってしまいますので、現在考え中です。
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連休最終日の明日も、当店は全開で営業しています。