2009年05月24日

ソロ合わせ1回目

練習全景いよいよ本番まで練習あと3回!

ステージに全部楽器が乗るかシミュレーションしていますので、1か所に集中して配置してます。
ステージサイズは大体ミニバスケットボールコート1面分。
都内の公共施設になかなかそういう広さで且つ、金管打楽器OKで確実に毎週予約が取れて、打楽器倉庫を貸していただけるという施設がないので、練習場取得には苦慮してます。

本日は今回のゲスト奏者、菅原淳先生(元読売日本交響楽団首席ティンパニ奏者、現東京音楽大学准教授)と初のソロ合わせです。
2名の学生さんがスタッフとして同伴し、宅急便で届けられた独奏用マリンバを組み立て合奏に臨みました。

東京リサーチ合奏団の大きな特徴は、「全乗り」はしないことでしょうか。
多くの吹奏楽団は、全員全曲乗る主義で活動しているところが多く、ゲストを呼んだ協奏曲でも全員全部を吹いてしまうので独奏者の音を殺してしまうことが多いです。
菅原淳氏東京リサーチ合奏団ではアマオケのように曲により「降り番」があり、曲によって編成を変えます。
こういった協奏曲の場合は各パート1本ずつに絞って独奏者の音を引き立てるようにします。
毎年様々なゲストをお呼びして共演しておりますが、どのゲストも「ここは大人の楽団で演奏しやすい」と言ってくださいます。

今回独奏用にお願いした曲は、吹奏楽のご用達A.リード作曲の「マリンバ小協奏曲」です。実は菅原氏のレパートリーにはなかった曲でして、今回無理をお願いして初挑戦していただきました。
幻想的なノクターンから始まり、軽快な曲へ、締めはブギでノリノリという変わった曲の構成です。
初挑戦の初合わせにも関わらず、素晴らしい演奏でした。
これは打楽器奏者必見必聴です。

マリンバ今回、打楽器メーカーPearl様のご協力によりお借りしている楽器は5オクターブのコンサートマリンバAD-MAHC 50(定価170万)だそうです。(汗)

最近、アマオケの高額楽器損壊の弁償に関する訴訟がありましたが、扱いに気をつけませう…。

低音部分の共鳴管が太くて大きい音が出るようになっていまして、大きいので5個口に分解されて運搬されてきました。
大きいです。

2台のハープ高額楽器といえば、今回幻想交響曲の2楽章で2台のハープを使用します。
優雅そうに見える楽器ですが非常に難易度が高く、湖水を優雅に泳ぐ白鳥の水面下の水かきの如くペダルを踏み替え、吹奏楽の音量に対抗すべく力強く弦を弾くため、結構ハードです。プロでさえもペダルを踏み間違い失敗することもありますが、この両名は息もぴったりでした。

ちなみにハープは音量の小さい練習用だけでも200万、吹奏楽の音量に耐えうる音量が出るコンサートハープですと300万以上はするそうで、装飾が凝ってるものになると500万以上します。
運搬するときはドキドキします。

ちなみにマリンバ小協奏曲にもハープ1台が入ります。
最近の吹奏楽曲はハープ入りが当たり前になってきましたね。

4人でティンパニ
そして幻想交響曲にはティンパニーの雷鳴(4人で演奏)があります。
この日、奇しくも寒気の影響により東京都内は夜に雷雨に見舞われました。
おかげで体育館が暑くならず済みましたが、扇風機フル稼働です。

吹奏楽では4楽章の断頭台の行進と5楽章のサバトの夜の夢だけが抜粋演奏されることが多いのですが、上記の話の通り、1楽章から5楽章までリサーチは全部やります。(しかも原調のまま)
吹奏楽コンクールでは絶対やれないことをするのがリサーチの特徴です。

来週もマリンバのソロ合わせがあります。
練習の見学もできますので、気になる方は聴きにきてください。



東京リサーチ合奏団のホームページはこちら

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