ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星
トーベ・ヤンソン
講談社
2019-03-29

友人に誘われて、フィンランド映画の「トーベ」を立川シネマシテイ見てきました。トーベと言われて、はて何の映画だろう??と思ったのですが、あのムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンの自伝映画でありました。

本作では今や世界中で愛されているムーミンを生み出すまでのトーベ・ヤンソンの半生が描かれます。物語は第二次世界大戦中、防空壕の中で度々の空爆に震えているシーンから始まります。著名な彫刻家である父親との反発して、ささやかながら自分の居場所を見つけるトーベ。廃屋のようなアパルトマンを自分で手直して住居兼アトリエに。しかし画家としては世間から認められず、上手くいかない現実から逃れるために書きだしたムーミンの物語。決して本意ではなかった絵画から漫画への転向。一人の舞台演出家の出会いが彼女の運命を少しずつ変えていきます。

ムーミンの創作の秘密は最後までもうひとつ解けないままですが、人生を自ら切り拓いてゆくトーベは現代の女性たちから多くの共感を得ることでしょう。本作のポスターにも使われている、蓄音機から流れるジャズに合わせて踊るシーンはとても印象的です。また当時の住居兼アトリエを忠実に再現したセットは一見の価値があります。こうした時代の空気の中でムーミンの物語を生み出していたのだなぁと思いました。

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