
最近は熊出現のニュースが相次ぎます。身近なところでは奥多摩にも出現して、時々低山ハイク出かけている私は、いよいよ奥多摩にも来たかと。今は近郊の山に登っても、登山者のみなさんはほぼ全員、熊鈴を付けています。備えあれば憂いなし。
さて、この番組は「熊の恐ろしさ」を伝える番組ではありません。「環境が変わると、そこで暮らす生き物も生き方を変える」ということ。舞台は知床半島、主人公はそこで暮らすヒグマたちです。
知床は長い間、海→川→ヒグマという命のリレーが続いてきました。ところが近年、オホーツク海の温暖化により、流氷が激減。この30年で3割減ったとされています。毎年、流氷が運んでくる栄養が無くなるとどうなるか? 考えてみてください。
海のプランクトンたちが減る→それを食べる魚たちが減る→それを食べる海鳥たちも減る→川を遡上するサケも減る→ヒグマの食べるものが無くなる このような連鎖が今、知床半島で起きています。
番組の中で一番衝撃的なシーンは、「断崖絶壁を登るヒグマ」です。 ヒグマが海鳥の巣を狙って、崖をぐいぐい登っていくのです。これまであまり観察されてこなかった行動で、生きるために新しい食材を探している姿が映し出されました。野生動物たちにとって、食料が手に入るかどうかは、まさに「生きるか、死ぬか」の問題です。
番組の中では、近年のエゾシカの増加についても描かれました。シカが増えすぎると植物が食べ尽くされ、森の姿も変わってしまいます。春にヒグマのよく食べる植物も食べられてしまいます。
地球温暖化が知床半島に暮らすヒグマにどのような影響をもたらしているのか。教科書で生態系について学んであまりピンと来なくても、当番組を見れば、「命のつながり」がよく理解できると思います。
ちなみに、超高精細カメラ、ドローン撮影で撮影された知床の風景もダイナミックで素晴らしいです。
NHKプラスで見逃し配信され、しばらくは見られそうなので、是非とも見てください。
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