フランスでは数学、物理等で計算機を使用します。

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上の写真はCM1(小学4年生)、CM2(小学5年生)用です。これが中学になると、こちらになります。

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フランスは小学校が5年間、中学校が4年間ですので、上の写真が中学生用(6eme~ 3eme)です。更に高校になると、

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こんな感じ。リセ(高校)の一年目は計算機の使い方を徹底的に叩き込まれます。上の写真の計算機は約60ユーロ(約8000円)です。バカロレア(高校卒業検定試験)にも使用が許可されています。

最初の内、計算機の複雑な機能に四苦八苦していた生徒たちも、慣れるにつれて今度は計算機のメモリー機能を最大限に利用してメモリーさせてはいけない種々の数式も、ちゃっかりメモリーしていきます。勿論不正ですが、専門科目以外の試験監督がちらっと見るだけでは、不正を暴くことは難しいです。

その不正を防ぐため2015年に文部省から発表されたのが、「バカロレアには中学生用の計算機の使用、もしくは試験モードに切り替えることができる計算機の使用しか認めない。」ということでした。試験モードに切り替えると計算機の上部が赤く点滅し、メモリー機能にアクセス出来なくなったことを知らせます。実施は2018年、今年のバカロレアからとなります。

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上の写真はリセ(高校)、大学向けの計算機ですが、黄色く〇したところに「2018年からの試験に適応した計算機」と書かれています。

計算機のメモリーの中に教科書の中身の写真を撮って入れたり、色んな数式をダウンロードしたりする人たちがいたので、このような処置が取られるようになったのですが、今回の実施に専門家たちは賛成していません。

まず、バカロレアは生徒たちを落とすための試験ではなく、どれだけ問題が理解できているかを調べる試験なので、問題に見合った数式をきちんと使用できているならそれでOKなのではないか、例えどれだけ沢山の数式を計算機にいれていたとしても、理解ができていなかったら数式を探すだけで時間がかかり無駄になるということです。

赤いランプが点滅するだけなので、ランプをつけながらメモリー機能にもアクセスできるような計算機も製造できるのではないのかという話もあります。

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決して安くない計算機なので、兄弟の物を使用したり、中古を買う人も多くいるので、今回の決定に困る人達もいます。
計算機が全て同じ機能とは限らず、価格が高い計算機には既に入っている数式が、値段が低い計算機には入っておらず、それをメモリー機能で入れた場合は使用できません。また、中学生用の計算機を使用した場合、本当に必要な数式さえ入っていない不公平さが生まれます。

当日、メモリーに何も入れていないのに赤いランプが点かなかった場合はどうするのかという問題も出てきます。

決定から実施まで3年ありましたので、十分色んな対策が練られていると信じ、子供たちが混乱することが無いようにと願うばかりです。

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