From ななころ

都内お気に入りカフェより


先日、TV番組「ガイアの夜明け」で3度目の追求を受けたレオパレス21社。


過去2度の放送でも、同社の問題点が鋭く指摘されると、放送直後に同社が対応に追われるという事態が起こりました。


そして今回、2019年2月5日「マネーの魔力3」では、界壁問題について、全棟調査の実態とずさんな経営陣の対応にについて指摘がなされていました。


2017年12月「マネーの魔力」 → 一方的なサブリース強制解除問題を指摘

2018年5月「マネーの魔力2」 → 界壁問題を指摘


2019年2月「マネーの魔力3」 → 全棟調査の実態とずさんな経営陣の対応



すると、番組放送直後にレオパレス社が緊急記者会見を実施。

とんでもない事態へと発展していったのです。



◆番組で取り上げられたレオパレス社の問題点

ガイアの夜明けでは、前回指摘した界壁問題への同社の問題に対して、

・レオパレス社の公表する調査進捗との実際の乖離

・問題放置のままの調査の実情

・調査後「問題あり」を「問題なし」とするもみ消し対応

・公募増資前の問題隠蔽疑惑

・株価急落に憤る株主

・公の場に出て釈明しない深山社長


といったことが取材で明らかにされました。


特にひどいなと感じたのは、建物調査を行い「問題あり」と報告されていたものが、社内基準によって「問題なし」となり、もみ消し対応を図ろうとしたところです。


同社の担当者が行政ともう再度調査を行い、再度「問題あり」と認められたものの、同社の対応には唖然とした方も多かったのではないでしょうか。

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◆さらに1300棟で不備が見つかる

そして、放送直後の2月7日。

レオパレス社はあらたに1300棟の施工不備が見つかったと発表しました。

これはもうローコスト住宅ではなく、完全に法律違反の危険住宅です。


〜 記事一部抜粋 〜

レオパレス21、新たに1300棟で不備 建築基準法違反 


 レオパレス21は7日、建築基準法違反などの疑いがあるアパートが最大で1300棟見つかったと発表した。遮音性の基準を満たさない部材を使っていたり、仕様と異なる防火構造の部材を使っていたりした。同社は昨年5月にも「界壁」と呼ばれる部材が未設置だった問題が発覚したが、さらに施工不良の物件数が拡大した格好だ。

(2019年2月7日 日経新聞記事より)

〜 ここまで 〜



◆入居者7782人に引っ越しを要請

そして、今回問題の見つかった耐火基準を満たさない物件の入居者7782人に、転居要請を始めたというのです。

もうこの対応は唖然とするしかありません。


しかもオーナーには一切の説明がなく、突然同社が案内。

もし自分がレオパレスのオーナーだったら怒り狂っているかもしれません。


〜 記事一部抜粋 〜

「すぐ引っ越しできない」 レオパレス要請に住民困惑 

 新たに1324棟のアパートで施工不良が見つかったレオパレス21。耐火基準を満たさない物件の入居者7782人に、8日から異例の転居要請を始めた。「すぐ引っ越しなんてできない」「うちは大丈夫なのか」。入居者から不安の声が相次ぎ、物件オーナーに怒りが広がった。


■不安募る入居者

 「上の階や隣の部屋の音がうるさいと感じていたが、建築基準法違反の可能性があるとは……」。2018年春、就職とともに東京・杉並の3階建て物件に入居した男性会社員(23)は昨夜のニュースで施工不良を知り、言葉を失った。「耐火性が低くて、もし火事が起きたらと考えると夜も眠れなかった」

 天井の耐火性能が建築基準法を満たさないとして、レオパレス21が転居を呼びかけているのは、1996〜2001年に着工した32都府県の「ゴールドレジデンス」641棟。具体名は公表しておらず、この男性が住む99年建築の物件が該当するかはわからない。男性は「引っ越し費用をもらったところで簡単に良い物件が見つかるとも思えず、今後の生活が不安だ」とうつむく。

(2019年2月8日 日経新聞記事より)

〜 ここまで 〜


◆株価急落でストップ安

当然と言えば当然ですが、同社の株価はストップ安へ。

前日比100円安の415円となり、株価は問題が発覚する18年5月に比べて半分以下になってしまいました。


〜 記事一部抜粋 〜

レオパレス株ストップ安 赤字拡大で見切り売り

 レオパレス21の株価が8日、急落した。7日に建築基準法違反の疑いのあるアパートが新たに1324棟見つかったと発表。補修工事などにかかる費用を引き当てることで、2019年3月期の最終赤字が拡大する。18年春に最初の問題が発覚してから、対象や損失が徐々に拡大。独自のビジネスモデルや積極的な株主還元で海外投資家に人気の銘柄だったが、説明不足も重なり同社株を見切る投資家も増えている。

レオパレス株価


(2019年2月8日 日経新聞記事より)

〜 ここまで 〜


◆380億円以上の大赤字へ

そして、今回の新たな問題の発覚によって、レオパレス社は19年3月期の連結最終損益が380億〜400億円の赤字になりそうだと発表しました。

50億〜70億円の赤字を見込んでいた従来予想から、赤字幅が5倍以上に拡大する見込みとなりました。


まだ十分過ぎる現金があり、万が一の時には自社物件を売却することもできるため、母体は揺らがないとしていますが果たして・・・


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◆同社の新築アパートの受注は7割がリピート(驚)

レオパレスの物件は、中古で安く売り出されていることがありますが、利回りが高くても絶対に手を出しませんでした。

どんなに安くて利回りが高くても、今後もいっさい手を出すことはないでしょう。


とはいえ、一連の報道を見ていると、それでも同社の新築アパートの受注の7割が、レオパレスオーナーのリピートだと言います。

同社のアパートには私の知らない魅力があるのかもしれませんが、「一貫性の法則」」が働いているとしたら、恐ろしい限りです。


一貫性の法則とは、「自らの行動や発言、態度、信念などに対して、たとえ間違っていたとしても、一貫したものとしたいという心」です。


新築アパートとなれば大金を投じる投資です。

ここまで大金を投じたんだから「自分が失敗しているワケがない」と思いこんでいるのかもしれないのです。


特に年齢を重ねれば重ねるほど頭が固くなり、「自分がした行動は正しい行動だ」と思い込みがち。

他人の意見、ましてや家族の意見など一切聞けなくなります。


自分が年齢を重ねたとしても、妻や子供や友人の指摘に対して、素直に耳を傾ける心をいつまでも持っていようと感じた次第です。



◆編集後記

2012年まで11年間、私も一部上場企業に務めていました。

レオパレス社ほどずさんなことをやっている会社ではありませんでしたが、少なからず問題はありました。


「役員の指示は絶対」

体育会系の会社だっただけに、誰も下から上に対して意見の言える雰囲気はありませんでした。

ましてや役員から落ちてきた指示に対しては、どんなことがあっても従わなければなりませんでした。

会社の人たちは好きな人ばかりでしたが、そんな会社の体質が嫌で嫌で仕方がありませんでした。


いったいいつになったらこういう古い体質の会社がなくなっていくのでしょうね。。。