From:ななころ
プライベートオフィスより


◆西武信金が反社に融資

地銀でトップの収益を誇っていたスルガ銀行が地に落ち、今度は信金でトップの収益を誇っていた西武信金が地に落ちかねない報道がなされました。


金融庁の立ち入り調査で、反社への融資が確認されたとのことです。

スルガ銀行においても反社への融資が確認されていますが、西武信金においても行政処分が下る可能性が出てきました。



〜 記事一部抜粋 〜

西武信金、反社会勢力に融資の疑い 金融庁が検査

 信用金庫大手の西武信用金庫(東京都)が、反社会的勢力とみられる相手に不適切な融資をした疑いがあることがわかった。金融庁の昨秋からの立ち入り検査で判明しており、同庁は近く行政処分を検討する。

(朝日新聞 2019年4月9日記事より)

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日経新聞では、不動産融資において「預金通帳改ざん」なども見つかっているとしています。


〜 記事一部抜粋 〜

西武信金、反社会勢力に融資の疑い 金融庁が検査 

 西武信金は東京や埼玉など首都圏で展開し、預金残高は2兆円を超える大手信金。関係者によると融資先の一部に暴力団と関わりのある企業が含まれていたとみられる。西武信金の幹部は日本経済新聞の取材に対して「適切に業務をやってきたつもりだが、今はコメントできない」と話している。

 金融庁は投資用不動産で不適切な融資が発覚したスルガ銀行の問題を受け、昨秋から西武信金を含めた地域金融機関の不動産融資の実態を調べていた。その過程で反社会的勢力と疑われる相手との取引が発覚したようだ。同金庫では不動産販売業者が借り入れ希望者の預金残高を改ざんしたことも見つかっている。

(日本経済新聞 2019年4月9日記事より)

〜 ここまで 〜



◆週刊文春の報道

西武信金に関しては、「第二のスルガ銀行になるのでは!?」ということは昨年より言われていました。

週刊文春がかなり早い段階で、ずさんな融資を指摘しています。



〜 記事一部抜粋 〜

“第二のスルガ銀行か” 「西武信用金庫」無謀な経営の実態とは

 金融庁は11月にも、信金大手、西武信用金庫(東京都中野区)に立ち入り検査する方針を固めた。不動産投資向け融資で業者の書類改ざんを見抜けず、多額の貸出を行っていた可能性が高いという。

 「早くも“第二のスルガ銀行か”と取り沙汰され始めました。杜撰な融資の背後にあると指摘されているのが、落合寛司理事長(68)の存在です」(金融庁関係者)

(週刊文春 2018年11月15日号より)

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◆西武信金は強い味方だったが・・・


西武信金は収益不動産への積極的な融資で知られていました。


エリアは限定されるものの、法定耐用を超えた築古の物件でも長い期間融資してくれる銀行として知られていたため、私のような中古高利回り派の不動産投資家も重宝していました。


窓口も、他の銀行が15時でおやつタイムに入ってしまう中、17時まで空いていたり、スルガ銀行と同様に工夫をしている銀行でした。


しかし、それも初期の頃だけ。


やがては不動産業者や不動産コンサルが、絶好のはめ込み銀行として利用されることが多くなっていました。。。


融資期間が長く取れるため、買ってはいけない基準の低利回りの物件でも、融資期間を伸ばすことによってキャッシュフローが出ているように見せかけることができてしまうからです。

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◆はめ込みに利用された融資期間

たとえば、以下のような物件があったとします。


=== 物件概要 ===

売買価格:2億円

構造:RC(鉄筋コンクリート)

築年:30年

年間家賃収入:1600万円

表面利回り:8%

============


ここに、法定耐用年数を少しオーバーの期間20年で融資を受けるとなると、


=== 融資概要 ===

融資:2億円(フルローン)

金利:2%

期間:20年

年間返済額:約1200万円

============


単純に「家賃収入ー返済」で計算すると、年400万ほどしか残りません。

空室や経費や税金を見込むと、たちまち赤字になります。


そこで、融資期間を「20年→35年」に伸ばしやると・・・


=== 融資概要 ===

期間:35年

年間返済額:約800万円

============


あらまっ!?不思議!

「家賃収入ー返済」では、倍の800万円も手元に残るではないですか!?


返済比率も50%となり安全領域ですね!

これだったら安心!


というのが、典型的なはめ込みパターンです。



◆「融資期間は長い方が良い」の落とし穴

融資期間が長ければ、月々の銀行への支払総額(元金の返済+金利)は減少するため、キャッシュフローが増えて経営が安定する。

これは真実です。


しかし、真実ではあるのですが、残念ながら悪い方向に利用されてしまいました。。。


見た目のキャッシュフローを良くすることで、裏のリスクが大きくなっていることに気が付きにくくされているのです。

しかも、5年後10年後20年後と、じんわり危険度が増してくるため、一層気が付きにくいのです。


相談を受けた人の中には、5000万円もふかしてオーバーローンを受けて、利回り8%にも満たない都内の2億円もの物件を35年の融資を受けて買ってしまっていた人もいました。


正直、それを見た時は愕然としました。

小さいお子さんもいるパパなのに・・・。



◆恐るべき西武信金の融資実態

しかも、上記のようにはめ込まれている可能性のある投資家が、ものすごい数になりそうなのです。。。


それは、西武信金の決算書を見ていくと分かります。


長くなったので、次回「恐るべき西武信金の融資実態」をお伝えしようと思います。


メルマガも合わせご参考ください。




◆編集後記

先日、ホームステイしている女の子から、

「「ぶん殴る」の「ぶん」ってなんですか?」

という質問をもらいました。


私は「「ぶん」は「たぶん音だと思うよ」」と答えると、

「「どん」や「ばん」の方が良くないですか?」

と言われてしまって、答えに困りました。。。


日本語を学ぶ外国人と一緒にいると、私たち日本人が疑問に思わないようなことだらけ(笑)。

こうやって私の思考力や発想力は、トレーニングさせられているのかもしれませんね。


なお、「ぶん」や「ぶっ」は「ぶち」が変化したもの。

「ぶち」は「ぶつ」の連用形で、「ぶち」は江戸時代、上方の「打ち」に対する東国の表現とのこと。

(「丸谷才一の日本語相談」より)