From:ななころ
プライベートオフィスより

◆約7割の人が老後資産2000万円未満

金融庁の報告した「老後2000万円不足問題」は今だに収束することなく、政治やメディアを巻き込んで大論争となっています。


報告書の内容は至極真っ当な内容であり、さほど驚く内容ではありません。

それにも関わらず、これだけ炎上しているのにはワケがあります。


金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2018)の「金融商品保有額が2000万円未満」の年代別の割合を見ると、そのワケが分かります。


<年代別・金融商品保有額2000万円未満

・60歳代・・・65.8%

・70歳以上・・・65.4%


実に「65%以上」の高齢の人たちが、金融商品保有額2000万円に達していないのです。


65%以上ともなればかなりの割合です。

これだけの割合の人が老後に困窮するだろうと記されていれば、これだけ大きな問題になるのも無理もありません。


60歳代保有資産割合

70歳代保有資産割合



◆衝撃!「金融資産非保有」の割合

さらに、まったく金融資産を保有していない「金融資産非保有」の割合はもっと衝撃的です。


<年代別・金融資産非保有割合>

・60歳代・・・22.0%

・70歳以上・・・28.6%


2000万円どころか、まったく金融資産を保有していていない高齢者の割合が「3割」にも達するという調査結果になっているのです。


60歳代からその割合が増えていることを考えると、貯金を切り崩して生活し、70代で貯金が底をつき、年金に頼る生活をしている人が増えていることが考えられます。


・70歳代の人たちは、「このままでは生活が破綻してしまうのか・・・」と不安になり、

・60歳代の人たちは、「定年のタイミングで老後は大丈夫なのか・・・」と不安になり、


日本の人口の大きな割合を占める60歳以上の人達の大多数が、報告書によって危機感を煽られることになったからです。


60歳代、70歳代の人たちは、良い学校に入れば、良い就職先が見つかり、良い就職先が見つかれば良い給料をもらえ、そして老後は安心だ信じ込まされてきた世代でもあります。

(私の父は71歳ですが、父からそのように言われて私は育ってきました。)


怒りが爆発するのも無理はないのかもしれません。

60歳代資産非保有割合

70歳代資産非保有割合




◆お金持ちはよりお金持ちになっていく

一方で、面白いデータがあります。


「金融商品保有額が3000万円以上」の人の割合は、年代別に徐々に増えていくということです。

当然ながら、20歳代で3000万円以上保有している人は「0%」、30歳代でもわずか「1.5%」です。


しかし、40歳代以降に急激に割合が増えていき、50歳代、60歳代とどんどん割合が増えていきます。

70歳以上でわずか0.3ポイントだけ減りますが、約2割の人が3000万円以上を保有しているのです。


ここから分かることは、財を”減らし”続けている人がいる一方で、財を”増やし”続けている人がいるということです。


<年代別・金融商品保有額3000万円以上

・20歳代・・・0.0%

・30歳代・・・1.5%

・40歳以上・・・5.9%

・50歳代・・・12.2%

・60歳代・・・18.6%

・70歳以上・・・18.3%

年代別3000万円以上資産保有割合




◆いつ運命が分かれるのか?

60歳の時点で、約2割の人が3000万円以上の金融資産を保有し、約2割の人が保有資産はゼロという調査結果となっています。


ここでも「2:6:2の法則」が適用されるのは、実に面白いなと思います。


=== 「2:6:2の法則」とは? ===

どのような組織でも、2割の人間が優秀な働きをし、6割の人間が普通の働きをし、2割の人間がよくない働きをするという法則(経験則)。


=== === === === === =


20歳代の95%は、保有資産1000万円未満です。

保有資産300万円未満に広げても、割合は67.9%です。

つまり、20歳代のほとんど人は資産を持っていないということです。


20歳代にはほとんど差がなかったにも関わらず、40年後にここまで差が出てしまうのはなぜなのでしょうか?

どこが人生の分かれ道なのでしょうか?


データから面白いことが分かってきますので、次回お伝えしたいと思います。

(つづく)



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◆編集後記

3連休は何をしていましたか?


私は家族と一緒に山梨〜長野に旅行に行っていました。

強烈な晴れ女(友人)が一緒だったこともあり、奇跡的に雨が降らず、各所を回ることができました。


なかでも圧巻だったのは、駒ヶ根の「千畳敷カール」です。

絶好の登山日和で視界はほぼゼロでしたが(笑)、それがかえって幻想的な雰囲気を醸し出していました。


しかも一瞬だけ、雲や霧がパッと開けたのです!

あまりにも雄大な景色に思わず感動してしまいました。


「あぁ〜、家族で来れて良かった!」



息子たちが成長してしまえば、「親とは一緒に行動したくない」という時期も出てくるでしょう。

老後の心配もありますが、息子たちと一緒に旅行できるのもわずかだと思い、家族との時間を大切に過ごすことも重要なではないかと感じた次第です。


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