From:ななころ
プライベートオフィスより
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◆コロナで不動産価格は下がる?
コロナの影響で、不動産の価格はこれからどうなっていくのでしょうか?
リーマンショック後のように、買い時が訪れるのでしょうか?
先日の日経新聞の記事では、不動産投資家の約9割が「不動産価格は今後下がると見込んでいる」というアンケート調査が報じられていました。
ほとんどの不動産投資家が「下がる」と考えているのです。
=== 記事一部抜粋 ===
不動産価格「下がる」9割 投資家調査、コロナ影響
新型コロナウイルスの影響を受け、不動産投資家の約9割が不動産価格は今後下がると見込んでいることが26日、民間企業のアンケート調査で分かった。関心のある不動産の種類は、需要が比較的下がりにくいとされる賃貸住宅や、ネット通販拡大が追い風となっている物流施設が上位となった。不動産市況の先行きへの警戒がうかがえる。
2020年末にかけての不動産価格について、「5〜15%下落」との回答は65.5%、「15%以上の下落」は23.8%だった。上昇を見込むのはわずか0.4%だった。
(2020/5/26 日経新聞記事より)
=== ここまで ===
◆コロナの影響はあるのか?
そこで、まずは現在の収益不動産市況を見てみたいと思います。
コロナによる緊急事態宣言下の4月、5月、収益不動産の価格はどう推移したのでしょうか?
健美家の「マンスリーレポート2020年6月期」を見ると、次のようなことが分かります。
・1棟アパート、1棟マンションともほとんど変化は見られない
・区分マンションは下降トレンドなのか?
こちらのグラフを見てもらうと一目瞭然ですが、「区分や1棟アパートがこれから下がるのかな!?」程度で、ほとんど変化は見られません。
長期的な視点に切り替えると、価格に変化が無いことがもっと鮮明に分かります。
ほとんど変わっていませんね。
アルヒやアプラスの問題で、「区分マンションは下がるのでは!?」とななころは考えていましたが、長期的な視点でみると、区分マンションもほぼ変わっていないですね。
(「下がってほしい」と願っていると、下降気味のように見えてしまうから不思議ですが、どうとでも取れるような状況ですね。)
◆「下がってほしい」という期待の方が大きい!?
上記のグラフから分かる通り、今の段階では不動産市況はコロナの影響を受けてはいません。
また、「融資が厳しい厳しい」と言われていますが、それすらも影響をあまり受けていないことが分かります。
それは、日経新聞の記事からも読み解けます。
「もっとも、今後の投資計画については「積極的に新規投資する」との回答が74.9%を占めた。保有物件の売却を検討するのはわずか2.6%。先行きへの警戒感は強いものの、低金利下でも相対的に高い利回りが見込める不動産への投資意欲は底堅いとみられる。」
9割の不動産投資家が「下がる」と答えている一方で、これからも収益物件に「積極的に投資」しようと考えている投資家が75%もいるのです。
すごい意欲的です。
今回アンケートの対象が「不動産会社や国内外のファンド、金融機関」とありますから、私達のような零細大家ではなく、規模の大きいところがそう答えているのです。
ということは、「下がってほしい」という期待の方が多く、実際には「下がらない」「下がったとしてももっとずっと先」ということが予想されます。
◆当分不動産価格が下がらない理由
当分の間、不動産価格が下がらない理由として、投資家が意欲的だということを挙げましたが、私の周りの不動産投資家を見ていても感じます。
「良い物件があったら買う」と、チャンスを見計らっている人が多い。
なぜなら、今はコロナ関連融資や給付金で、今まで以上にお金がジャブジャブになっているからです。
「資金◯◯◯万円借りられましたー」
「持続化給付金200万円振り込まれてましたー」
TwitterやFacebook等ネットでは歓喜の声で溢れています。
焼け太りして資金が以前より潤沢になっている人や企業も多いのではないでしょうか!?
ですから、不動産投資家は意欲的。
条件の良い売り物件が出ると、瞬間蒸発的に無くなります。
コロナ直前(2020年1月〜3月ごろ)は、良さそうな物件が増えてきた印象でしたが、また元に戻ってきた感じすらします。
当初はななころもコロナの影響が出て、不動産価格が下がっていくと考えていましたが、当分の間は下がらないと考えるようになりました。
国がお金をジャブジャブにしている限りないでしょう。
逆に売るなら今はチャンスでもあります。
コロナで潤っている人や企業が節税のために買ってくれるかもしれません。
会社がリモートワークになって、サラリーマンも動きやすくなっていますからね。
(仕事の合間を縫って物件を見にきてくれるかもしれません笑)
◆今後物件価格が下がるのは間違いない
とはいえ、もっと長期的な視点で考えると、「今後は物件価格は下るのは間違いない」ともななころは考えています。
「当分の間下がらない」→ 「当分」とはいつまでか?
「物件価格が下がる」→ どのくらいまで物件価格は下がるのか?
もう少し続けます。
◆編集後記
このコロナの影響で、ななころも資金が潤沢になってきました。
給付金のおかげもあるのですが、何よりお金を使わなくなりました。
3ヶ月電車に乗っていませんし、飲み会もありません。
家族で出かけることも少なくなりました。
食事は3食家で食べることも多くなりました。
「一銭もお金をつかわない」という日が本当に増えました。
さらに、家を整理することによって、以前お話した通り100万円以上の隠れ財産が見つかったりもしました。
不用品も売れました。
インターネット回線は早くなった上に3000円以上安くなるなど、いろいろな毎月の経費も下がっています。
今は、この資金をどうやって次に活かすか?
じっくり考えていきたいと思います。