From:ななころ
プライベートオフィスより

◆銀行取引停止の実情

姫路の不動産王こと大川護郎さんが窮地に立たされていると報じられ、このブログでも取り上げました。

それだけ私たちの不動産投資業界に影響力のある方であり、影響の大きいニュースだったからです。


もはや、不動産投資業界の中では、菅新内閣の発足やアップルの新製品発表よりも、注目されていると行っても過言ではないでしょう。


 2020年08月27日「姫路の不動産王こと大川護郎氏が破綻!?驚

 2020年09月11日「姫路の不動産王こと大川護郎氏が銀行取引停止・・・どうなるのか?

 2020年09月14日「姫路の不動産王・大川護郎氏の光と影、派手な生活と現実




ななころもどうなったか続報が気になっていました。

すると、日刊SPAから続報がもたらされました。


なぜ銀行取引処分となったのか?

驚愕の借入先金融機関一覧と債権額・・・。

不条理な金融機関への訴え。


姫路の不動産王の内情が赤裸々に語られています。


=== 記事一部抜粋 ===

借金500億円の“姫路のトランプ”、銀行取引停止処分でさらなる窮地に


大川氏が語る銀行取引停止処分の実情

 「不渡りを出してしまったことについては、確かに私の会社のミスであり、銀行取引停止処分を受けることは致し方ないと感じています。金融取引停止は事実上の倒産と言われていますが、それは業種によるもの。不動産賃貸事業では、不動産という現物がありますから家賃が入ってくるのです。それなのに一部の金融機関は手のひら返しをしてきました。それに対して一言いいたいのです」

 と大川氏。ことの発端は今年の春、管理会社とのトラブルによる家賃の入金ストップ。これにより金融機関への借入返済が止まっていたという。


「管理会社と揉めていることを理由に家賃を払わず、コロナ禍で助かったテナントや住民もたくさんいたようです。私は取引のある金融機関に対して事情を説明して待っていただいていました。管理会社のR社とも8月末には和解が進み、返済が通常に戻るのも時間の問題でした。ところが9月に入って、3つの金融機関が強硬手段に出たのです。具体的に説明すれば、担保に入れている物件を強引に売らせたのです」


 なんでも金融機関自らが顧客をつれてきて大川氏にとって不利な条件の売却を迫ったという。さらには所有物件が次々と競売にかけられる状況に陥っている。

(2020年09月16日 日刊SPA記事より)

=== ここまで ===

スクリーンショット 2020-09-16 22.16.32



◆驚愕の姫路の不動産王の借入先一覧

この記事の中で、姫路の不動産王の借入先一覧が掲載されています。

実に22行もの取引金融機関と、債権額が掲載されているのです。


その額は、日刊SPAの記者が、桁数を間違えてしまうほどの額です。


【大川氏借入一覧】2019年12月現在
スクリーンショット 2020-09-16 11.44.17


この一覧を見て、ななころが気になった点としては、以下の通りです。


・各金融機関の融資額の大きさにあらためて驚愕!

→ 良くも悪くも、よくここまで借りることができたなぁとあらためて驚きました。。。


・大阪厚生信用金庫は1行で170億円融資!

→ 一般的な信用金庫ですと、1つの支店で200億ぐらいの予算と言われています。支店が1つ吹っ飛ぶぐらいの規模。しかもまだ残債128億円以上残っています。。。恐


・大同信用組合だけは完済!?

→ なぜか大同信用組合だけは残高0円で完済しています。借り換えしたということでしょうか。


・ほとんど返済は進んでいない・・・

→ 金融機関一覧の融資額を合計すると約405億円。それに対して、残高を合計すると297億円。まだ1/4しか残債は減っていない状況です。。。

スクリーンショット 2020-09-16 22.17.56


 
◆ふつふつと沸き出す疑問

そして、この日刊SPAの記事を読めば読むほど、ふつふつと疑問も湧いてくるのです。


まず1つ目の疑問が、上記借入一覧のグループ全体の融資残高合計は「508億円」ですが、 金融機関一覧の融資額を合計すると「約405億円」です。


すべての額が大きすぎて実感がわきにくいのですが、一覧に掲載されていない「その他金融機関」からも100億円以上もの借入があるということです。


「その他金融機関」とはいったいどの金融機関なのでしょうか?

この約100億円の返済状況はどうなっているのでしょうか?

問題にはなっていないのでしょうか?



そして、もう1つ目の疑問が(こちらの方が重要なのですが)、株式会社ANGELO単体が窮地になっているのか、それともグループ会社全体で窮地に陥っているのかという疑問です。


前回取り上げた東京商工リサーチ記事よると、株式会社ANGELOの「負債額125億円」とありました。

一方で、今回の日刊SPAの記事に掲載された金融機関の融資残高を計算すると、グループ全体で「297億円」となります。


ということは、「297億円 ー 125億円 = 172億円」がANGELO社以外の残高ということになります。

さらに、「その他金融機関」の100億円以上の融資もあります。


今回銀行取引停止と報じられた株式会社ANGELOよりも、さらに大きな負債がある可能性があるのです。


こちらの返済は大丈夫なのでしょうか・・・?

さらなる悲劇が待ち受けているのでしょうか・・・?


まだ分からないことだらけなのです。

そして、金融機関の一覧を公開して、なぜこのような記事を出したのでしょうか?その意図は?

スクリーンショット 2020-09-16 22.16.42



◆日刊SPAの記事の意図とは?

この記事を読んで何より感じたのが、他の金融機関へ「今後、返済が滞るよ」といった宣言(理屈)のようにも聞こえてきます。


過去にライフデザイン実践会の勉強会で何度か取り上げた「万が一返済が滞った時の対処法」の回に参加した人はよくご存知かなと思いますが、

大川さんもおそらく対処法を熟知しているはずです。


返済がこのまま滞れば当然所有物件は競売へと流れていくわけですが、相当な期間がかかります。

その間に、合法的に資金や資産を移していくことをすでに準備している可能性もあります。


大川さん曰く、

「私の事業が思わしくないのは事実です。しかし、そんなときほど手を差し伸べてくれても良いのではないでしょうか。そもそも貸した側には貸付責任はあります。このようなやり方をされては、立ち直れる事業も潰されてしまいます。どうか、私から物件を奪うようなことをせず、リスケなど条件変更といった形で対応いただきたいです。また内閣総理大臣は企業を潰すことはないといいながら、実際には金融機関が引き金になり市税、府税、県税が追随しています。それは違うのではないでしょうか!」


一見すると、日刊SPAの記事では大川さんは弱者の立場をとっていますが、果たして・・・。


もっと踏み込んだ記事を読みたい方は、毎週金曜配信の無料メルマガをお読みくださいね。

スクリーンショット 2020-09-16 22.17.10



◆編集後記

大川さん関連の記事は、前回の記事でしばらく投稿はするつもりはありませんでした。


しかし、すぐに続報が出されたことと、いろいろな意味で勉強になると思ったので、今回も取り上げてみました。

ニュースを表面上で捉えるのではなく、深く読み解くことに意味があったりします。


このブログや日刊SPAの記事の背景や裏を読める方は、不動産投資にかなり精通している人が多いのではないでしょうか!?

今後も速報があれば記事にしていきたいなと思います。