From:ななころ
プライベートオフィスより

◆あらすじ

金融庁の報告した「老後2000万円不足問題」は今だに収束することなく、政治やメディアを巻き込んで大論争となっています。


それもそのはず。

60歳代、70歳以上の実に「65%以上」の人たちが、金融商品保有額2000万円に達していないという調査結果となっているからです。

さらには、2000万円どころか、まったく金融資産を保有していていない高齢者の割合が「3割」にも達っしているのです。


一方で、2割以上の人が3000万円以上を保有しているという調査報告に出ています。

財を”減らし”続けている人がいる一方で、財を”増やし”続けている人がいるということです。



20歳代にはほとんど差がなかったにも関わらず、40年後にここまで差が出てしまうのはなぜなのでしょうか?

どこが人生の分かれ道なのでしょうか?



◆◯◯歳代でガクンと資産が減る

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2018)を見ていくと、いろいろと面白いことが分かってきます。


20歳代から30歳代への大きな変化として、

・金融資産ゼロの割合がガクンと減る 32.2% ⇒ 17.5%

・資産400万円未満の割合が減り、資産400万円以上の割合が増える


といった特徴があります。


つまり、20代の頃のに資産をほとんど持たなかった若者たちが、就職するなどして、30代になると資産を築きだしていることが分かります。


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しかし、30歳代から40歳代にくると資産状況に変化が訪れます。

40歳代の資産ゼロの割合が増えるのです。

・資産ゼロの割合が増える 17.5% ⇒ 22.6%


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これはどういうことなのでしょうか?

30歳代で築いた資産はどこにいってしまったのでしょうか?





◆資産減少の要因は◯◯◯◯◯の購入!?

40歳代で急激に資産ゼロの割合が増える大きな要因として、「マイホーム」の購入です。

20代、30代とせっせと働いて資産を築き、40代になって築いた資産を頭金にするなどして、マイホームを購入している割合が多いということででしょう。


特に資産500万円未満の割合が減り、資産ゼロの割合が増えていることから、築いた資金の多くを注ぎ込みマイホームを購入していることが分かります。


そして、50歳代になると、金融資産ゼロの割合はまた減少していきます。

・資産ゼロの割合が減少 22.6% ⇒ 17.4%


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つまり、多くの人が40歳代になってマイホームを購入し、40代50代と身を粉にして働き、住宅ローンを返済しつつ、貯金するなどしてまた資産を増やしているのでしょう。


しかし、住宅ローンの返済は重くのしかかります。

サラリーマンを辞めることができなくなるばかりか、激しい出世競争に敗れることなどできなくなってしまうのです。

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◆資産が急激に増えるのも40歳代、50歳代

一方で、30歳代 → 50歳代への大きな変化の特徴として、

・資産2000万円以上の割合が急激に増えていく 5% → 13% → 23.8%

ということが上げられます。


激しい出世競争に勝ち残り給与を増やしていくか、投資などで資産形成をしていくのが30代〜50代ですから、当然と言えば当然です。


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その後、60歳代、70歳以上と割合はさほど増えません。

つまり、経済的な安定基盤を築けるかどうかは、30代〜50代でほぼ決まってしまっているということです。


20代30代で築き上げた資産をマイホーム購入に注ぎ込んで資産を減らしてしまうのか、それとも資産形成のために投資などに回すのか?

とても大きな分岐点になっているということが、はっきりと数字に表れているのではないでしょうか。

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◆私もマイホーム購入で揺れていた30代

結婚して子供ができると、多くの人がマイホームの購入が次の目標になります。


私も30歳で結婚したとき、マイホームを買うかどうか真剣に悩みました。

妻からも「もし子供が生まれたら、幼稚園になる前に家を買いたい」といったことを言われていました。


何件も物件を見て回りました。

最初は中古マンションを探していたのですが、いつの間にか新築マンションを見るようになり、新築マンションの購入に心が揺れていました。


しかし、案内してくれていた不動産屋さんから住宅ローンの返済シュミレーションを見せられた時、漠然とした不安や焦りが沸き起こってきたのです。。。


「ここで自分が住む家を買ってしまったら、人生が決まってしまう・・・」

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◆ちょっと順番を変えるだけ、未来が変わる!

そして、ここから私の人生が大きく変わります。

ふとランチに立ち寄ったカレー屋さんで不動産投資について知り、「帰属家賃(きぞくやちん)」という言葉を学んだのです。


それから私は、せっせと貯めてきた資金を、自分で住む家ではなく、まず最初に他人の住む家を買うために使ったのです。


それから5年後、給与収入と給与収入を上回る家賃収入を得ていました。

ダブルインカムによって、一度失った貯金はみるみる貯まっていきました。

あっという間に、マイホーム購入のために使う予定だった貯金を、はるかに上回る貯金ができていました。


その貯まった資金を使って、住宅ローンを使って賃貸併用住宅を購入したのです。

そして、サラリーマンを辞めて給与収入が途絶えても、十分な収入が入ってくる経済基盤を確立することができたのです。



◆マイホーム購入を検討している30代40代の方へ

マイホーム購入を検討している方に言いたいのです。


キレイな家、素敵な家、広々とした家。

家族がのびのびと生活できる家。

私も憧れます。


でも、「ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください!」


30代40代で、その後の人生が大きく変わると言っても過言ではありません。


大人は子供に言います。

「お小遣いを貯めてから自分で好きなものを買いなさい。」


まずは人生を自由に描いてから、どうか慎重に慎重にマイホーム購入を検討してみてください。

ある程度の資産を築いてから自宅を購入することもできるのですから。



◆編集後記

「新築離婚」という言葉を聞いたことがありますか?


新築離婚とは、新築マンションを購入した直後、念願のマイホームを建てた直後に離婚することです。

マイホームを購入してから2年経たずに離婚するケースが多いそうなのです。


私の友人も知っているだけで5組が、マイホームを購入して離婚をしました。

子供が生まれたばかりの夫婦もいます。

無理して買えば買うほど、その傾向が強いなと思います。


もちろん離婚にはいろいろな原因があるとは思いますが、マイホーム購入したことによる「燃え尽き症候群」が原因なんじゃないかなと考えています。


そして、マイホーム購入によって「ある程度その先の人生が決まってしまった」と感じてしまう夫婦が多いのではないでしょうか。


ですから、私はいつも友人や後輩には「家はまだ買わない方がいいよ」「買うなら子供がある程度育ってからがいいよ」と伝えています。

それでも、買っちゃうんですよね。。。苦笑