2010年12月07日

松沢知事が朝鮮中高級学校を視察、補助金の是非判断へ/神奈川

松沢知事が朝鮮中高級学校を視察、補助金の是非判断へ/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
 朝鮮学校への県補助金支出の是非を判断するため、松沢成文知事は6日、神奈川朝鮮中高級学校(横浜市神奈川区)を訪れ、教育内容を確認した。学校側から説明を受けたほか、授業も見学した。学校側はこの日のやりとりを受け、文書で正式な見解を提出する。知事はこの見解と経理面の調査結果を踏まえ、支出の是非を決めるという。

 県側は知事ら10人が訪問し、学校側は学校法人神奈川朝鮮学園の禹載星理事長、姜文錫校長らが応対した。視察は2時間弱。

 訪問に先立ち、県は歴史・民族教育のあり方や、日本人拉致事件、大韓航空機爆破事件の教育内容について質問を出していた。

 学校側の回答を受け、知事は国際社会や日本の見解などを説明。高級部(高校)で使われている「現代朝鮮歴史」を見ながら、質問も行った。近く、学校側が文書で見解を出すことになったが、この日のやりとりは「協議の過程での見解の違いが報道されると、県民に誤解を与える」(知事)として、明らかにしていない。

 高級部では、金正日総書記らの肖像画の掲示を確認。大阪府の橋下徹知事は肖像画撤去などを補助金支給の条件にしているが、松沢知事は「それ一つだけを捉え、出さないという考えは好ましくない。もっと大きく見て、総合的に判断する」と述べた。

 一方、見学した授業は、高級部の日本語、世界史と、中級部(中学)の歴史と理科。知事は「少人数学級が実現されていた。先生は非常に熱心に教え、生徒も非常に熱心に授業に参画していた」などと印象を語った。



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