2012年01月14日

松原担当相、拉致問題に精通 県内関係者ら期待

松原担当相、拉致問題に精通 県内関係者ら期待 政治・行政 福井のニュース :福井新聞
 参院で問責決議を受け退任する山岡賢次拉致問題担当相の後任に、超党派の拉致救出議員連盟の事務局長を務めた松原仁国土交通副大臣が就任した。県内関係者からは歓迎や早期解決に向けて期待の声が上がった。(重森昭博、吉川良治)

 救う会福井の池田欣一会長は「北朝鮮の体制に変化があったこの時期に、拉致問題に精通している松原氏が就任したことは喜ばしい。こちらからの働き掛けもしやすくなる」と話した。今後については「特定失踪者の拉致認定や、拉致被害者の帰国実現にしっかり取り組んでくれると思う」と期待を込めた。

 県特定失踪者家族会の澤香苗代表は「(超党派の)拉致議連に入っている人が選ばれたことは良かった。(民主党政権での)今までの大臣に比べたら期待できる」と評価した。一方、今後は早期に具体的な実績を上げてほしいと切望。「これまでの活動の真価が問われることになる。拉致議連のメンバーの助けを借りるなどして、超党派で拉致に取り組んでもらいたい」と求めた。

 「まさに適材適所」と松原氏の就任を喜ぶのは、救う会全国協議会副会長の島田洋一県立大教授。これまでに松原氏と5回以上渡米したという同教授は「野党時代から拉致問題に取り組み、私たちの気持ちをもっとも肌で感じている」と全幅の信頼を寄せ、「私たちと党、政府の思いを一致させ、北朝鮮にきちんと圧力をかけてほしい」と期待した。

 本県などで現地調査に取り組む特定失踪者問題調査会の荒木和博代表も「(前任の)山岡氏はひどかったが、今回はいい選択だったと思う」と歓迎した。その上で「拉致問題は大臣が代わったからといってそう簡単に動くものではない。きちんと活動に取り組みたい」と話した。




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