随分前になりますが、ヤフオクで初期型のスポークタイプのフロントホイールを入手しました。1FK品番のやつです。
フロントだけでよかったのですが出品は1台分。後ろはどこにでもあるディッシュホイールでした。リアはいらんけど仕方ない。

ホイールが届いて現物を確認すると、リアホイールが思っていたものと違うことに気づきました。
「あれっ?」てな感じです。
これなんぞと、その後確認しましたが、そのネタは何の役にも立たない上に、ニッチで小ネタ過ぎてお蔵入り。
ただまぁ、その後他で書かれてる様子もないし(こんな小ネタ誰も書かんわな)、調べたことは書いとくかと。まぁこういうのもいいかと。

というわけで、今日はそんなアルミホイールについての小ネタです。
こうしたネタに共通ですが、今となっては資料もありません。現物や今確認できる範囲のなかで客観的な判断を含んでいます。そのあたり含めて眉唾で。

さて、まずは入手した現物です。暫く使う予定がなく、補修もせず雨ざらしで汚いです。

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これ、前後ホイールだけで車両の年式言い当てられる人、そこそこ情報通です。この前後の組み合わせだけで、車両の製造年度を1つに絞り込めるんですよ。
でもね、もっと言うとね、実はフロントホイールなくてもいい。リアホイールだけでわかるんです。
などと偉そうなこと言いつつ、おさーんもこれを入手するまで全く知りませんでした。

というわけで、これが小ネタですわー。

と、これで終わるのもアレなので、純正アルミの変遷とかの話、もう少し続けましょうか。
Vmax1200(以下面倒なのでVmax)の純正アルミホイールですが、初期モデルとその後でフロント・リア共2種類づつデザインがあるのは良く知られたお話です。
前後ともディッシュタイプになってからは誰でも知っている話なので、ここではそれまでの変遷を書いておきます。

☆☆フロント キャストタイプ シルバー&グロスブラック(1FK-25168-00-98)☆☆
☆☆リア キャストタイプ シルバー&グロスブラック(1FK-25338-00-98)☆☆
※まぁ鋳造ならディッシュでもアルミキャストですけど、ここでは呼び名はこれにしときます

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・アメリカ(1FK/1JH):1985
・カナダ(1GR):1985
・フランス(2EN):1986-1988

みなさんよくご存じ初期型のホイールです。色は前後ともシルバーと黒の2色塗り分け。
特にリアは表裏があるというか、ここまで非対称のデザインは珍しいですよね。
アメリカとカナダおよびフランスの標準ホイールとして出荷されており、前後とも1FK品番です。アメリカ・カナダはこの組み合わせの出荷が初年度1年限りなのですが、どういうわけか、フランスは翌年1986年から3年間使われています。
既に新たなデザインのホイールもあるのに、なぜフランスだけ使い続けたんでしょうね。最初にロットで作った数量がダブついたのかな。
なお、アメリカ・カナダ共フロントホイールのみ翌年(1986年)も使われています。
アルミホイールは、送料の関係で海外からの輸入は敷居が高いですが、このホイールがどうしても欲しい人は、eBayなどで探すのが手っ取り早いと思います。(高いけど)

では次の組み合わせ。
☆☆フロント キャストタイプ シルバー&グロスブラック(1FK-25168-00-98)変更なし☆☆
☆☆リア ディッシュタイプ シルバー&グロスブラック(1UT-25338-00-98)☆☆

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・アメリカ(1UT/1UR):1986
・カナダ(1VM):1986

1986年のアメリカとカナダの純正ホイール。おさーんのスペアホイールです写真使い回しです。
フロントは前年の1FK品番のまま変わりませんが、リアは見慣れたディッシュタイプにデザインが変わります。品番は1UTになります。
さて、このホイールをよく見るとわかりますが、フロントの黒・銀に合わせて、リアも黒と銀に塗り分けられているんですね。どこって?ディッシュの穴の開いてるところ。影で黒く見えるんじゃなくて、黒塗装なんですよあそこ。これが先に記載した、おさーんが「あれっ?」と気付いた点です。こんなのがあったのかと、てっきりシルバー1色の見慣れたディッシュタイプかと思ってました。

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黒とシルバー2色のリアホイールを履いている車両の製造年度は、たぶん1986年の1年間だけです。(販売は87年もされたでしょうから2年ですが)
1FK品番の前後もレアですが、アメリカ・カナダで1年間、フランスで3年に渡って使われているんですよね。よって、今となっては、この2色塗分けリアホイールを見かけることが最も少ないのではないかと思います。

☆☆フロント ディッシュタイプ ウォームシルバー(2HY-25168-00-JK)☆☆
☆☆リア ディッシュタイプ ウォームシルバー(1UT-25338-01-JK)☆☆
※品番は1988年2WEのものです。以降こまかく品番変更されていきます。

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・カナダ(2LT):1987~
・アメリカ(2WE/2WF):1988~
・欧州:1989~
・日本:1990~
・その他各国仕向モデル

この組み合わせが一番良く見るパターンですね。前後ともディッシュタイプです。最初に1987年のカナダ(2LT)で標準装備となり、翌年1988年にアメリカの2WEと2WF発売に併せてアメリカでも提供が開始されています。欧州は1989年から標準ホイールになりました。日本でも1990年の国内モデル発売に合わせ提供されています。
フロントは2HY品番です。最初にカナダで販売されたにも関わらず、品番が2LTじゃないのが興味深いですね。リアはカラーリングこそ異なりますが、デザインが前年と同じなため、品番は冒頭が1UTのまま枝番が変わっています。
ヤマハのパーツ品番は、最初に販売された車両のフレームコードを持つものが多いのですが、カナダで最初に提供が開始されたにも関わらず、なぜフロントホイールが2LTじゃなく2HY品番なのか、そもそも2HYってなんやねんと言った話は、ブログの最初の頃の記事に、おさーんの勝手な憶測含めた妄想を書き殴ったりしています。(記事はこちら)

デザインはこれ以降固定されますが、この後、1991年に前後とも枝番が変更になってます(末尾P0)。以前ハブとか穴の周りがゴールドっぽいのを見たことあるんですがこれですかね。ライトイエローと呼ばれてたらしいです。穴の周りも塗り分けられててコスト掛かってますね。

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これ、既にパーツも欠品ですから、「当時のままにフルレストア!」なんてやりだしたら、塗装めんどくさいでしょうねぇ。まぁVmaxでそんなことする人いないでしょうけど。
あー、そういえばね、上の新品画像、驚くなかれぢつはつい最近eBayで販売されてた商品画像です。アメリカはすごいですねぇこんなデッドストックあるなんて。

次いで1996年から1998年までのブラックマックス、3JP品番になります。1999年からは再びシルバーのフロント2HY品番、リア1UT品番に戻ります。なお、前と同じシルバー1色でも、パーツ品番の枝番と品名は変わるので、1990年までのウォームシルバーとは色合いが違うのかもしれません。

そして2005年から最終モデルまでが5GK品番。デザインは前と変わりませんが、再び前後ブラックにカラーリングが変更され、そのまま販売が終了しましす。

こうしてみると、デザインは前後で2種類ですが、カラーリングは意外と多いんですね。
調べてみての発見でした。


追記

あー、で1FKのフロントホイールですけど、転居のため場所が無くなり売ってしまいました。
まぁ使ってくれる方がいるならその方がいいかな。